虹色の約束。時を越えて~

yume

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いつもと違う朝

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結芽「・・・あ、柚月ちゃんおはよう。」
柚月「おはようございます。あの、私・・・。」
結芽「朝ご飯なんだけど、納豆ご飯と納豆巻き、どっちがいい?」

目を覚ましたあたし。一夜が明け、昨夜の事は曖昧な記憶しか思い出せない。
ただ、「あの出来事」だけは、昨日よりも鮮明に蘇っていて・・・。
結芽さんのいつもと変わらぬ笑顔が何故か辛く感じた。

柚月「あの・・・、廉は?」
結芽「あ、廉?シャワー浴びてるんじゃないかな?」
柚月「学校に行かなきゃ・・・。」
結芽「学校?今日はみんなでサボりっ!!」
柚月「みんな・・・?」

時計に視線を移すと、時刻は朝の八時半過ぎ。
「遅刻だ。」
そう思っていた矢先、突然インターホンが鳴り、結芽さんはご機嫌な様子で玄関へと向かって行った。
そして・・・。

まこ「柚月っ!!おはよー!!」
柚月「まこ!?」
光希「お邪魔します!!」
柚月「こ、光希さんまで?」

思いもよらぬ来客で、呆気に取られているあたしを他所に、結芽さんは更にルンルン度合いが増している。

まこ「柚月!はいっ、これに着替えて。」
柚月「着替えて・・・って、これあたしの私服!学校は!?」
結芽「柚月ちゃんのメイクと髪型は、このあたしが・・・」
廉 「陣内、宜しく頼んだ。」
柚月「廉っ。」

何がどうなっているのか、全然把握できない。
まこは既に完璧な格好で、メイクもヘアーもお出掛け仕様になっている。
そして、廉も制服ではなく、私服で歯を磨きながら髪型をセットしだした。

光希「結芽さん、腹へったぁ。」
結芽「だと思ったの!!納豆ご飯と納豆巻き、どっちがいい?」
光希「・・・どっちも同じじゃないの?」
廉 「どっちも作らせといて。あ、ちなみに賞味期限切れてるから。」
結芽「納豆は発酵食品だから、古ければ古いほど旨味が出るのよ!って最近思った。」
廉 「はいはい。陣内、早く柚月の事手伝ってやって。」
まこ「了解!!結芽さんの部屋、お借りします!」
柚月「え、あ、あのまこっ!?」

一息つく暇も無いまま、あたしはまこに連れられ結芽さんの部屋にあるドレッサーへと座らされた。

柚月「・・・あのさ、まこ?」
まこ「時間ないんだから会話は無し!!」
柚月「は、はい。」

手慣れた手つきであたしのメイクは終了し、寝癖頭もまこの魔法の手によってクルクルに巻かれ、ふんわりと可愛らしく仕上がった。

まこ「よし!後は着替えて終わり!」
柚月「ありがとう、まこ。それでね、今から・・・」
結芽「きゃー!!可愛いい!MGKなんだけど!!」
柚月「MGK?」
結芽「『マジで可愛い』の略!ね、まこちゃん!!」
まこ「・・・廉と性格が真逆過ぎる(笑)」

苦笑いのまこと満足そうな結芽さんに連れられ、あたしは再びリビングへと戻った。
光希さんは大量に出された納豆尽くしの朝ご飯と格闘しており、一方廉はテレビを観ながらソファーに寝転んでいる。

光希「結芽さん・・・俺、納豆嫌いになりそ・・・って、柚月ちゃん可愛いじゃん!!」
まこ「当たり前でしょ!?あたしの自慢の親友なんだから!!」
柚月「まこ・・・。」
結芽「ほれほれぃっ!我が息子よ、何か一言ないの!?」
廉 「ねぇよ。」
結芽「またまたぁ!!恥ずかしがっちゃって!!」
廉 「うるせぇな。柚月はいつでも可愛いんだよ!」

『いやぁぁぁぁーっ!!』
まこ、光希さん、そして結芽さん。
三人の華麗な大絶叫に、廉はしれっとした顔でテレビを観続け、あたしは廉の言葉を現実として受け止められず、口をポカンと開けたまま。

光希「まこ。」
まこ「何?」
光希「まこはいつでも可愛いよ。」
結芽「嬉しい・・・。」
まこ「結芽さん、それあたしの台詞です(笑)」
廉 「何のコントだよ!!準備出来たんだろ?もう行こうぜ。」

廉の掛け声によって、それぞれが自分の荷物を持ち、家を出て・・・。
「恐怖」と名高い結芽さんの車に一同は乗った。
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