64 / 111
それぞれの想い
しおりを挟む
結芽「ただいま我が家っ!!」
まこ「結芽さん、今日はありがとうございました。」
結芽「いいえ!どういたましてっ!!」
光希「じゃぁ、俺とまこはこの辺で・・・。」
柚月「ちょっと待って、みんな。」
今日はとても楽しかった。
沢山笑って、廉の意外な一面も見れて。凄く幸せな一日だった。
そんな一日を送れたのは、他でもないみんなのおかげ。
みんなが、あたしを笑顔にしてくれた・・・。
柚月「今日は、本当にありがとう。」
まこ「・・・柚月、お礼を言わなきゃいけないのはあたしの方。」
柚月「え?」
光希「俺からも。まこを助けてくれてありがとう、柚月ちゃん。」
柚月「光希さん・・・。」
「人は一人では生きていけない」
よく聞く言葉。
中には「自分一人でも生きている」って、そう答える人もいると思う。
そして、それを「孤独」と勘違いしてしまう・・・。
廉 「俺も。」
柚月「廉も?何を?」
廉 「桂君から全部聞いたよ。父さんの事。」
結芽「『拓と桂太君だけの約束』。桂太君は、拓のわがままな約束をちゃんと最期まで守ろうとしてくれていたのね。」
廉 「柚月、お前知ってたんだろ?」
柚月「・・・うん。」
廉 「一人で全部背負いこみやがって。それなのに、お前はこんな俺を支えようとしてくれた。」
結芽「勝手に勘違いして、桂太君や菜緒と距離を取って。本当、あたしはバカだった。拓のわがままに振り回されていただけなのに・・・。でも、良かった。あの人は・・・」
『拓は、最期までみんなから愛されて幸せだったのね。』
涙で声を詰まらせる結芽さんに感染し、あたしまで目頭が熱くなってしまう。
今、「孤独感」に襲われている人に伝えたい。
左胸から感じる鼓動・・・。
それは、君が君のお母さんのお腹に宿った瞬間から今日までずっと。一日も休む事なく静かに動き続けている音・・・。
楽しい時も、悲しい時も、そして辛い時も。
そんな時だって休む事なく、君と一緒に時を刻んでいるという事を。
『君は決して一人じゃない』という事を・・・。
廉 「柚月、ありがとう。」
柚月「あたしは、何もしてあげれてないの。」
まこ「ううん、それは違うよ。」
柚月「え?」
光希「柚月ちゃんが、自分を犠牲にして。」
廉 「俺達をちゃんとここまで導いてくれた。」
結芽「みんな、柚月ちゃんに感謝の気持ちでいっぱいなんだよ!!」
柚月「ありがとう・・・ございます。」
こんなあたしでも、誰かの役に立てている。
「人生苦あれば楽あり」
本当にそう思う。・・・でも、それでもいい。
ううん、違う。
「そうやってみんな生きて行くんだ」
光希「後は、廉がもっとしっかりしないとな。」
廉 「余計なお世話!先輩面すんな。」
結芽「いい雰囲気だし、これからドライブに行かない!?」
満場一致での「行かない」。
この後、結芽さんに恐れを成したあたし達はすぐに解散した。
次の日、学校へ行くと「一身上の都合」との理由で桂太先生が居なくなった事を、あたし達は学年主任から聞かされた。そして、何故か不思議とりかと顔を合わせる事もなく、穏やかな生活を取り戻し始めたあたし達。
季節は人肌が恋しくなる冬。
十二月を迎えていた。
まこ「結芽さん、今日はありがとうございました。」
結芽「いいえ!どういたましてっ!!」
光希「じゃぁ、俺とまこはこの辺で・・・。」
柚月「ちょっと待って、みんな。」
今日はとても楽しかった。
沢山笑って、廉の意外な一面も見れて。凄く幸せな一日だった。
そんな一日を送れたのは、他でもないみんなのおかげ。
みんなが、あたしを笑顔にしてくれた・・・。
柚月「今日は、本当にありがとう。」
まこ「・・・柚月、お礼を言わなきゃいけないのはあたしの方。」
柚月「え?」
光希「俺からも。まこを助けてくれてありがとう、柚月ちゃん。」
柚月「光希さん・・・。」
「人は一人では生きていけない」
よく聞く言葉。
中には「自分一人でも生きている」って、そう答える人もいると思う。
そして、それを「孤独」と勘違いしてしまう・・・。
廉 「俺も。」
柚月「廉も?何を?」
廉 「桂君から全部聞いたよ。父さんの事。」
結芽「『拓と桂太君だけの約束』。桂太君は、拓のわがままな約束をちゃんと最期まで守ろうとしてくれていたのね。」
廉 「柚月、お前知ってたんだろ?」
柚月「・・・うん。」
廉 「一人で全部背負いこみやがって。それなのに、お前はこんな俺を支えようとしてくれた。」
結芽「勝手に勘違いして、桂太君や菜緒と距離を取って。本当、あたしはバカだった。拓のわがままに振り回されていただけなのに・・・。でも、良かった。あの人は・・・」
『拓は、最期までみんなから愛されて幸せだったのね。』
涙で声を詰まらせる結芽さんに感染し、あたしまで目頭が熱くなってしまう。
今、「孤独感」に襲われている人に伝えたい。
左胸から感じる鼓動・・・。
それは、君が君のお母さんのお腹に宿った瞬間から今日までずっと。一日も休む事なく静かに動き続けている音・・・。
楽しい時も、悲しい時も、そして辛い時も。
そんな時だって休む事なく、君と一緒に時を刻んでいるという事を。
『君は決して一人じゃない』という事を・・・。
廉 「柚月、ありがとう。」
柚月「あたしは、何もしてあげれてないの。」
まこ「ううん、それは違うよ。」
柚月「え?」
光希「柚月ちゃんが、自分を犠牲にして。」
廉 「俺達をちゃんとここまで導いてくれた。」
結芽「みんな、柚月ちゃんに感謝の気持ちでいっぱいなんだよ!!」
柚月「ありがとう・・・ございます。」
こんなあたしでも、誰かの役に立てている。
「人生苦あれば楽あり」
本当にそう思う。・・・でも、それでもいい。
ううん、違う。
「そうやってみんな生きて行くんだ」
光希「後は、廉がもっとしっかりしないとな。」
廉 「余計なお世話!先輩面すんな。」
結芽「いい雰囲気だし、これからドライブに行かない!?」
満場一致での「行かない」。
この後、結芽さんに恐れを成したあたし達はすぐに解散した。
次の日、学校へ行くと「一身上の都合」との理由で桂太先生が居なくなった事を、あたし達は学年主任から聞かされた。そして、何故か不思議とりかと顔を合わせる事もなく、穏やかな生活を取り戻し始めたあたし達。
季節は人肌が恋しくなる冬。
十二月を迎えていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺をフッた幼馴染が、トップアイドルになって「もう一度やり直したい」と言ってきた
夏見ナイ
恋愛
平凡な大学生・藤堂蓮には忘れられない過去がある。高校時代、告白した幼馴染の星宮瑠奈に「アイドルになるから」とこっ酷くフラれたことだ。
数年後、瑠奈は国民的アイドル『LUNA』として輝いていた。遠い世界の住人になった彼女との再会なんて、あるはずもなかった――そう、変装した彼女が俺の前に現れ、「もう一度やり直したい」と泣きつくまでは。
トップアイドルの立場を使い強引に迫る元幼馴染と、過去の傷。揺れ動く俺の日常を照らしてくれたのは、俺の才能を信じてくれる後輩・朝霧陽葵の存在だった。
俺をフッた幼馴染か、俺を支える後輩か。過去の清算と未来の選択を描く、ほろ苦くも甘い、逆転ラブコメディ、開幕。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
SSS級の絶世の超絶美少女達がやたらと俺にだけ見え見えな好意を寄せてくる件について。〜絶対に俺を攻略したいSSS級の美少女たちの攻防戦〜
沢田美
恋愛
「ごめんね、八杉くん」
中学三年の夏祭り。一途な初恋は、花火と共に儚く散った。
それ以来、八杉裕一(やすぎ・ゆういち)は誓った。「高校では恋愛なんて面倒なものとは無縁の、平穏なオタク生活を送る」と。
だが、入学した紫水高校には《楽園の世代》と呼ばれる四人のSSS級美少女――通称《四皇》が君臨していた。
• 距離感バグり気味の金髪幼馴染・神行胱。
• 圧倒的カリスマで「恋の沼」に突き落とす銀髪美少女・銀咲明日香。
• 無自覚に男たちの初恋を奪う、おっとりした「女神」・足立模。
• オタクにも優しい一万年に一人の最高ギャル・川瀬優里。
恋愛から距離を置きたい裕一の願いも虚しく、彼女たちはなぜか彼にだけ、見え見えな好意を寄せ始める。
教室での「あーん」に、放課後のアニメイトでの遭遇、さらには女神からの「一緒にホラー漫画を買いに行かない?」というお誘いまで。
「俺の身にもなれ! 荷が重すぎるんだよ!」
鋼の意志でスルーしようとする裕一だが、彼女たちの純粋で猛烈なアプローチは止まらない。
恋愛拒否気味な少年と、彼を絶対に攻略したい最強美少女たちの、ちょっと面倒で、でも最高に心地よい「激推し」ラブコメ、開幕!
クラスで3番目に可愛い無口なあの子が実は手話で話しているのを俺だけが知っている
夏見ナイ
恋愛
俺のクラスにいる月宮雫は、誰も寄せ付けないクールな美少女。そのミステリアスな雰囲気から『クラスで3番目に可愛い子』と呼ばれているが、いつも一人で、誰とも話さない。
ある放課後、俺は彼女が指先で言葉を紡ぐ――手話で話している姿を目撃してしまう。好奇心から手話を覚えた俺が、勇気を出して話しかけた瞬間、二人だけの秘密の世界が始まった。
無口でクール? とんでもない。本当の彼女は、よく笑い、よく拗ねる、最高に可愛いおしゃべりな女の子だったのだ。
クールな君の本当の姿と甘える仕草は、俺だけが知っている。これは、世界一甘くて尊い、静かな恋の物語。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる