虹色の約束。時を越えて~

yume

文字の大きさ
65 / 111

恋と友情の天秤

しおりを挟む
まこ「ねぇ、柚月!」
柚月「何?」

学校はあっという間に冬休みへと突入。
あたしはまこに付き合わされ、週に二回は光希さんのバイト先に訪れる日々を送っていた。

まこ「せっかくのクリスマスだったのに、なんで二人でデートしなかったの?」
柚月「え、だって別に廉とはいつでも会えるし・・・。」

年に一度のクリスマス。
カップルにとっては、まさに一大イベント。
でも、あたしは廉の家で結芽さんと三人、仲良く市販のケーキを食べたりテレビを観たり・・・。
まったりと過ごして終わった。

まこ「柚月はさ、もっと廉君と恋人らしい事したいとか思わないの?」
柚月「恋人らしいって・・・例えば?」
まこ「手を繋いでイルミネーション見たり、お泊まりしたり。」
柚月「イルミネーションならテレビで観たし、クリスマスの日は廉の家にお泊まりしたよ?」
まこ「んもーっ!!そうじゃなくて!!廉君ももう少しグイグイって・・・」
光希「こら、まこ。柚月ちゃんを急かすなよ。」
まこ「光希!」
柚月「・・・いつの間に呼び捨てになったんだ?」

実は、光希さんに聞きたい事があった。
ずっとずっと、気になっていた事・・・。

柚月「あの、光希さ・・・」
光希「柚月ちゃん。」
柚月「あ、はい。」
光希「柚月ちゃんと廉は、焦らずゆっくりでいいと思うよ。」
まこ「でも、全然カップルらしい事してないんだよ!?友達以上恋人未満って思われてもおかしくな・・・」
光希「まこはいいのっ!!ただ優しく見守る事も、親友としての役割だと思うけど?」
まこ「・・・トイレ行ってくる。」
柚月「あ、まこっ!光希さん、まこはあたしの為に言ってくれただけで・・・」
光希「知ってるよ(笑)まこには申し訳ないけど、わざとこう仕向けたんだ。」
柚月「仕向けた?」

「最近、譲の容体があまり良くない」
聞こうと思っていた矢先での、嫌な情報だった。

あれからも、時々メールのやり取りは続いていた。
でも、ここ最近になってメールの返信が無い。心配はしていたものの学校があり、ましてやまこには内緒の中でお見舞いに行くのはなかなか難しく・・・
「冬休みに入った今なら」
そう持っていた矢先だった。

柚月「譲さんに会いに行きたいんです。」
光希「うん、俺も柚月ちゃんに譲を合わせたいと思ってる。・・・ただ、もう一つ問題が出て来たんだ。」
柚月「問題?」
光希「譲の生みの親が「譲に会いたい」って、育ての親に行って来たみたいなんだ。」
柚月「譲さんの?でも、どうして今更?」
光希「理由は分からない。でも今の譲は会いに行ける状況じゃない。だから、俺が代わりに・・・」
柚月「あたしも行きます。一緒に行かせて下さい。」
光希「でも、場所が少し遠いんだよ。」
柚月「冬休み中だし大丈夫です。連れてって下さい。譲さんにとって、何か良い情報が分かるかもしれません。」

『分かった』
光希さんからの許可が下りた。
あたしは、譲さんの「生みの親」に会いに行く。
どんな人なのか・・・、どうして譲さんを手放したのか。
譲さんの代わりに聞きたい。

この後、まこがトイレから戻って来た為話は中断。まだ不貞腐れているまこの小言を聞く羽目になったあたしは、「はいはい」とただひたすら頷く動作が暫く続き・・・。
そして、店を出ようとなったあたし達はレジへと向かった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

俺をフッた幼馴染が、トップアイドルになって「もう一度やり直したい」と言ってきた

夏見ナイ
恋愛
平凡な大学生・藤堂蓮には忘れられない過去がある。高校時代、告白した幼馴染の星宮瑠奈に「アイドルになるから」とこっ酷くフラれたことだ。 数年後、瑠奈は国民的アイドル『LUNA』として輝いていた。遠い世界の住人になった彼女との再会なんて、あるはずもなかった――そう、変装した彼女が俺の前に現れ、「もう一度やり直したい」と泣きつくまでは。 トップアイドルの立場を使い強引に迫る元幼馴染と、過去の傷。揺れ動く俺の日常を照らしてくれたのは、俺の才能を信じてくれる後輩・朝霧陽葵の存在だった。 俺をフッた幼馴染か、俺を支える後輩か。過去の清算と未来の選択を描く、ほろ苦くも甘い、逆転ラブコメディ、開幕。

春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話

登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

SSS級の絶世の超絶美少女達がやたらと俺にだけ見え見えな好意を寄せてくる件について。〜絶対に俺を攻略したいSSS級の美少女たちの攻防戦〜

沢田美
恋愛
「ごめんね、八杉くん」 中学三年の夏祭り。一途な初恋は、花火と共に儚く散った。 それ以来、八杉裕一(やすぎ・ゆういち)は誓った。「高校では恋愛なんて面倒なものとは無縁の、平穏なオタク生活を送る」と。  だが、入学した紫水高校には《楽園の世代》と呼ばれる四人のSSS級美少女――通称《四皇》が君臨していた。  • 距離感バグり気味の金髪幼馴染・神行胱。  • 圧倒的カリスマで「恋の沼」に突き落とす銀髪美少女・銀咲明日香。  • 無自覚に男たちの初恋を奪う、おっとりした「女神」・足立模。  • オタクにも優しい一万年に一人の最高ギャル・川瀬優里。  恋愛から距離を置きたい裕一の願いも虚しく、彼女たちはなぜか彼にだけ、見え見えな好意を寄せ始める。 教室での「あーん」に、放課後のアニメイトでの遭遇、さらには女神からの「一緒にホラー漫画を買いに行かない?」というお誘いまで。  「俺の身にもなれ! 荷が重すぎるんだよ!」  鋼の意志でスルーしようとする裕一だが、彼女たちの純粋で猛烈なアプローチは止まらない。 恋愛拒否気味な少年と、彼を絶対に攻略したい最強美少女たちの、ちょっと面倒で、でも最高に心地よい「激推し」ラブコメ、開幕!

クラスで3番目に可愛い無口なあの子が実は手話で話しているのを俺だけが知っている

夏見ナイ
恋愛
俺のクラスにいる月宮雫は、誰も寄せ付けないクールな美少女。そのミステリアスな雰囲気から『クラスで3番目に可愛い子』と呼ばれているが、いつも一人で、誰とも話さない。 ある放課後、俺は彼女が指先で言葉を紡ぐ――手話で話している姿を目撃してしまう。好奇心から手話を覚えた俺が、勇気を出して話しかけた瞬間、二人だけの秘密の世界が始まった。 無口でクール? とんでもない。本当の彼女は、よく笑い、よく拗ねる、最高に可愛いおしゃべりな女の子だったのだ。 クールな君の本当の姿と甘える仕草は、俺だけが知っている。これは、世界一甘くて尊い、静かな恋の物語。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...