虹色の約束。時を越えて~

yume

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撲滅運動

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柚月「光希さんもタイミングが悪いな・・・。こんな時に実習だなんて。」

まこ「ううん、こんなタイミングだからこそ光希は引き寄せられたんだよ。」

柚月「そっか。確かにそうかもしれないね。」


『きっと、譲さんが光希さんを見守ってくれているはず』

そう。譲さんが光希さん託した夢の一つ・・・。


『どうか、いじめの無い生活を』


そして、引き継がれたこの想いは、あたし達みんな同じ気持ちのはず・・・。


まこ「さて。こっちはこっちでやりますか!」

柚月「いざ、参りましょう。」


その名も『いじめ撲滅運動』開始。

何もしないで指を加えて見ている人、知らぬ振りをする人。

いじめには参加していないが、見て笑っている人。

そして。

いじめをする人達に伝えたい。


『明日は我が身』


この言葉がある事を・・・。


それから、廉と大地君は三時間目の授業が始まっても姿を見せる事はなく・・・。四時間目。

授業が始まってすぐの頃、教室のドアが勢いよく開き、二人が姿を現した。


廉 「はいはーい。俺様に注目してー。」

柚月「廉、今授業中だよ!?」

廉 「どうせ居眠りこいてる奴ばっかだろ。ほら、オメーら全員こっち向けよ。」


日本史担当の先生は当たり前の如く廉に激怒。

「早く席に座りなさい!!」

でも、先生の声に微動だにしない廉。


雰囲気からして、あからさまに分かり過ぎる・・・。

廉はかなりのご立腹だ。


大地「廉君、もういいってば!!」

廉 「オメーはすっこんでろ。みなさーん、これなんだと思いますか?」


廉が目の前に突き出した物。

それはザクザクに切り刻まれた制服の残骸・・・。


柚月「何これ。酷い・・・。」

廉 「なぁ、先生。これってどうなの?授業なんかどうでもいいから今すぐ全体会議開けよ。」

まこ「柚月っ!!」

柚月「まこ!?」

まこ「やっぱりっ・・・!廉君全クラス回ってきたんだね。」

柚月「全クラス?」

まこ「廉の行動を嗅ぎ付けた先生達も間も無くここに・・・」


『松澤っ!!何やってんだ!!』

学年主任を筆頭に、他の学年の先生が数人、そしてその中には光希さんの姿もあった。


廉 「何やってんだって?見りゃわかんだろ。制服をこんなにした犯人を探してんの。分かる?これ制服!!理解出来ねーなら黙って聞いてろボケ。」

柚月「まこ、廉大丈夫かな?」

廉 「廉君は馬鹿じゃないから、何かもう掴んでるんだよ。」


こんなにも怒りを露わにしている廉は初めてだった。

そして、あたしもまこも気付けなかった重要な「鍵」を、廉はいとも簡単に見破っていた事・・・。


ただただ凄いとしか思えなかった。

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