神様のヒントでキャラメイク大成功!魔法も生産も頑張ります!

まるぽろ

文字の大きさ
68 / 86
第四章:諸国漫遊Ⅱ

翼亜竜②

しおりを挟む
 準備を整えていた朔たちはナタリアの指示に頷き、それぞれ所定の位置に散る。当然、皆は朔からの付与魔法によって、必要なステータスは大幅に上昇しており、既に朔のMPは4割ほど減っていた。

 ナタリアが指定した今回の主戦場は大小様々な岩が散在する岩場であり、朔とリトはまっすぐに翼亜竜を見据えることが出来るやや広い場所に位置取った。ナタリアとミラは朔とリトの後方、大きな岩に隠れることができる地点で待ち受ける。なお、ヒトミは独り迂回して潜み、シンは上空へと舞い上がっている。
 
 朔は振り返り、後方にいるナタリアの方を見た。ナタリアが頷くのを見た朔は、翼亜竜に視線を定め、開戦の狼煙代わりにスキルを発動する。
 
(看破の魔眼!)
 
species:翼亜竜ワイバーン
Lv:43
rank:B

ステータス
HP:20617/20617
MP:6101/6101
STR:1189(8)
VIT:1158(8)
AGL:921(7)
DEX:628(5)
INT:665(5)
MAT:977(7)
MDF:892(7)

Skill:噛みつきⅣ、締め付けⅢ、飛翔魔法Ⅳ、ブレスⅢ、咆哮Ⅳ、尾撃Ⅲ、魔力操作Ⅲ、鱗強化Ⅲ、
 
(はあ!? いくらなんでも高すぎるだろ?! スキルも高い!)
 
     ◆
 
 戦闘が始まる前、朔はナタリアからBランクの大凡のステータスを聞いており、当初朔は翼亜竜との戦闘に反対していた。そこに待ったをかけたのがヒトミであり、彼女が朔にした説得は以下の通りである。
 
「ハニー、安全な戦いばかり選んでいたら、本当にヤバい奴と出くわした時に動けなくて死んじゃうよ? ステータスだってハニーの2倍前後くらいだろうし、昔の人は自分たちの何十倍もあるマンモスを石槍で狩ってたんだから、いけるいける♪」
 
 なんとも言い難い説得ではあったが、もし地球上での人類とマンモスの能力をステータスとして数値化したとすると、朔とワイバーンよりもその差は著しい。ナタリアもクランやパーティとはステータスが自分たちよりも高い魔物を狩るための集団であると言って、狩りに乗り気だったことが大きく影響し、朔はしぶしぶながらも戦闘に同意していた。
 
     ◆
 
 看破を受けた翼亜竜はぐにゃりと首を曲げて朔の方を向くと、その醜悪な顔を歪め、大きく息を吸い込むしぐさを見せる。
 
「ブレスⅣ、咆哮Ⅳがある! どっちかが来るぞ!」
「魔力の反応が薄いため咆哮です! 心を強く持って下さい!」
 
 ナタリアは翼亜竜の魔力の動きを見て、ブレスではなく咆哮が来ると見抜いていた。彼女が叫んだ数秒後、翼亜竜は吸い込んだ息を全力で放つ。
 
「GRYYYYYYYYYY!!!」
 
(くっ! きっついけど、暴龍やアルス様に比べればこんなもの!)
「リト、来るよ! ──リト!?」
 
 咆哮を受けたリトは恐怖によって体が硬直していた。朔は心構えができていたことや恐怖耐性を持っていたこと、何よりもより強い者からの圧力を受けた経験があったことでなんとか耐えることができていたが、リトに耐えられる圧力ではなかった。さらに──
 
「ミラ、気をしっかりもって!」
「だ、大丈夫。リトのところへ……」
「ここに隠れていてください!」
 
 ミラもまた顔を蒼白にし、体の震えが止まらなくなっていた。しかし、彼女は震える声で、ナタリアにリトの元へ向かうように告げた。ナタリアは彼女を大きな岩の陰に隠し、疾風のような速度で朔とリトの元へと向かう。
 
(リア……めちゃくちゃ怖い。けど!!)
「リア! 任せた!」
 
 ナタリアの接近に気付いた朔は、魔眼を発動させながら斜め前に走り出す。翼亜竜は朔を標的に定め、翼を羽ばたかせながら朔の元へと向かう。翼亜竜が飛び上がろうとする瞬間、朔は進路を変えて疾駆し、地上から僅かに離れた翼亜竜に向かって跳んだ。
 
「這いつくばってろ!!!」
 
 朔は普段のそれよりも太くて長いバトルスタッフを全力で振るう。翼亜竜は首を曲げて頭にぶつかるのを躱すが、朔が狙っていたのは頭ではなかった。速度が乗った先端が首と翼の付け根にぶち当たる。翼亜竜はバランスを崩した上に速度を落として地面へと落下したが、固い鱗に弾かれた朔もまた空中で体勢を崩してしまっていた。
 
「GRYYYYYYYYYYY!!!」
 
 ダメージは翼亜竜の方が大きいが、ステータス差や体格差もあり、地面に着地した翼亜竜が先に動いた。ぐるりと回転しながら、長い尻尾が朔を襲う。
 
「くそっ!!」
 
 朔はバトルスタッフを両手で持ち、翼亜竜の尻尾を受け止めようとする。直撃は免れたものの、踏ん張りが利かない空中では為す術もなく弾き飛ばされる。
 
「かはっ!」
 
 吹き飛ばされ、岩に背中を強く打ち付けた朔は息を吐き、前のめりに倒れ込んだ。
 
「いってえ……ん? 痛いのは痛いけどそこまでないな。ステータス」
 
Name:朝倉 朔(あさくら さく)
Age:15(28)
species:人族
Lv:44
Job:上級錬金術師Lv28、上級魔術師Lv30
仲魔:シン(シャドウオウル)、リト(リザードオークナイト)

ステータス
HP:41628/44160+-(1024)
MP:34817/56380+-(2048)
STR:601+-(13)
VIT:599+-(13)
AGL:615+-(13)
DEX:776+-(16)
INT:786+-(17)
MAT:764+-(18)
MDF:566+-(12)

Talent:回復魔法の才能、錬金術の才能、魔法の才能、生産の才能

Skill:テイムⅢ、直感Ⅲ、剣術Ⅲ、高速思考Ⅲ、診断Ⅳ、調合Ⅴ、解体Ⅲ、料理Ⅳ、大陸共通語Ⅱ、絶倫Ⅰ、火魔法Ⅳ、意思疎通Ⅱ(仲魔)、恐怖耐性Ⅱ←up!、魔力操作Ⅳ、回復魔法Ⅴ、【神聖魔法Ⅶ:隠蔽中)】、魔力精密操作Ⅲ、魔具作成(魔法陣)Ⅴ、杖術Ⅱ←up!、魔力遠隔操作Ⅲ、土魔法Ⅲ、重力魔法Ⅲ←up!、付与魔法Ⅳ、魔具作成(魔法付与)Ⅳ←up!、転移魔法Ⅰ←new!、身体操作Ⅰ←new!、鍛冶魔法Ⅱ←new!、雷魔法Ⅱ←new、秘薬作成Ⅰ←new!、消費魔力減少Ⅰ←new!


Gift:アイテムボックスⅡ←up!、看破の魔眼、伝言板
、【アルスの加護:隠蔽中】

称号:【聖者、神の恋人:隠蔽中】、奇妙な回復師、ダンジョン攻略者(Eランク)

残りポイント33

※以下解説※
 朔は王都での大量の魔導具作りにより、下級錬金術師のレベルが最大まで上がったため、上級錬金術師へとジョブを変更している。
 なお、上級錬金術師は才能値のMPに×2、DEXに+3、INTに+3、MATに+2の補正がかかり、秘薬作成という薬やポーションの効果を著しく上昇させるジョブスキルを習得できる。
 また、上級魔術師は才能値のINTに+1,MATに+2、MDFに+1の補正がかかり、消費魔力減少というMPの消費を抑えるジョブスキルを習得できる。
※解説終わり※

 
(うおっ!? HPが2500ぐらい減ってるし、カインたちならオーバーキルじゃねえか! ミドルヒール!)
 
 朔はミドルヒールを体全体にかけて傷を癒した。彼はすぐに起き上がり、バトルスタッフを構える。翼亜竜は左肩をその長い舌でべろりと舐め、血走った目を朔へと向けた。
 
     ◆
 
 一方、ナタリアはリトの元へと辿りつき、リトの頭を撫でながら宥めていた。
 
「フギャ、グギャ、ゴッギャ」(母ウエ、コロ、怖いデス)
「リト君、大丈夫。サクさんを見て。あんな風に吹き飛ばされても、サクさんは死にません」
 
 リトは恐怖のあまり狂化が発動しかけており、ナタリアは翼亜竜に吹き飛ばされた朔の方を指差す。
 
「フギャ!?」(父ウエ!?)
「大丈夫。サクさんのHPは翼亜竜の二倍以上あります。それに、私も、ミラも、ヒトミも、それにシンちゃんも一緒にいます。怖がる必要なんてないでしょ?」
「ギ……フゴッ?」(コ……一緒です?)
 
 全身を強く打ちつけたはずの朔がむくりと起き上がり、再び翼亜竜に対峙する姿を見たリトは、恐怖で固まっていた体を動かすことができるようになり、口調も戻っていた。さらに、ナタリアがリトを後ろから優しく抱きしめている温かさにも気付く。
 
「そう一緒ですよ。だから、皆で翼亜竜を倒しましょう」
「フゴ、フゴゴ……フゴッ!」(父上、母上……はいです!)
「ん。私もやる」
 
 リトの眼が爬虫類のような眼からくりくりしたいつもの眼に戻ったとき、ミラもまた自力で硬直から立ち直っており、戦線へと復帰した。
 
「ミラ、大丈夫ですか?」
「ん。怖がりのリトが頑張ってるのに、岩の陰に隠れていられない。私はリトのお姉ちゃんだから」
「フゴッ?」(姉上なのです?)
「ふふふ、そうですね。では、皆でサクさんを助けにいきましょうか」
 
 第一ラウンドは翼亜竜の優勢で終わり、反撃の第二ラウンドが始まる。



※後書き※
遅くなってしまい、申し訳ありません!
次回はヒトミの視点から始まります。
しおりを挟む
感想 231

あなたにおすすめの小説

異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件

さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ! 食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。 侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。 「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」 気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。 いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。 料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。

かの
ファンタジー
 孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。  ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈

異世界でのんびり暮らしてみることにしました

松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。 https://www.alphapolis.co.jp/novel/793391534/466596284/episode/5320962 https://www.alphapolis.co.jp/novel/793391534/84576624/episode/5093144 https://www.alphapolis.co.jp/novel/793391534/786307039/episode/2285646

『異世界ごはん、はじめました!』 ~料理研究家は転生先でも胃袋から世界を救う~

チャチャ
ファンタジー
味のない異世界に転生したのは、料理研究家の 私!? 魔法効果つきの“ごはん”で人を癒やし、王子を 虜に、ついには王宮キッチンまで! 心と身体を温める“スキル付き料理が、世界を 変えていく-- 美味しい笑顔があふれる、異世界グルメファン タジー!

辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい

ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆ 気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。 チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。 第一章 テンプレの異世界転生 第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!? 第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ! 第四章 魔族襲来!?王国を守れ 第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!? 第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~ 第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~ 第八章 クリフ一家と領地改革!? 第九章 魔国へ〜魔族大決戦!? 第十章 自分探しと家族サービス

料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します

黒木 楓
恋愛
 隣の部屋の住人というだけで、女子高生2人が行った異世界転移の儀式に私、アカネは巻き込まれてしまう。  どうやら儀式は成功したみたいで、女子高生2人は聖女や賢者といったスキルを手に入れたらしい。  巻き込まれた私のスキルは「料理」スキルだけど、それは手順を省略して完璧な料理が作れる凄いスキルだった。  転生者で1人だけ立場が悪かった私は、こき使われることを恐れてスキルの力を隠しながら過ごしていた。  そうしていたら「お前は不要だ」と言われて城から追い出されたけど――こうなったらもう、異世界を満喫するしかないでしょう。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。