11 / 11
第十話
しおりを挟む
……帰りたい。
切実に帰りたい。
わたしは、どうしたらいいのかわからな過ぎて途方に暮れていた。
だれか、解決策がわかるなら教えてほしい。
ていうか、コレ、どうするの……?
昊が見えてるんだけど……?
直せるんだろうけど、どうすんだろう……?
「あのー……」
「しおり様。どうかなさいましたか?」
「あん?」
「「どうしたのー?」」
「いまさらですが、どちら様でしょう……?」
自己紹介以前にいろいろもうおこっちゃってるけど……。
「そういや、そうだな」
「そうですね」
「私はねーうりっていうのー!」
「私はねーまりっていうのー!」
なるほど。白い着物の子がうり、赤い着物の子がまり、か。
たぶん、覚えた。
正直なところ、ひとの名前覚えるの苦手なんだよねえ、わたし。
「俺はコウキ、よろしくな!」
コウキさんはさっき、昌祁さんに呼ばれてたから知ってる。
「わたしは、雨宮しおりといいます。えーと、よろしくお願いします?」
ふと、思った。
このひとたちとこれからよろしくするのかな……?
そう思った結果が最後についてしまった疑問符の正体なのだった。
「なんで最後疑問形にしたんだよ……」
「いやーだって…これから先お世話になるかわかりませんし……」
「ひどくね?!」
うん。いわれてみれば確かに……いや、言われてみなくてもひどいこと言ってたな、わたし。
「しおり様、このバカたちと関わる必要はありません」
まじですか。
「昌祁もひどくね?!」
うん。ひどいと思う。
わたし、人のこといえないんだけど……。
「あなた方が関わるとなぜか簡単だったはずのことがなぜか、なーぜーか、面倒くさいことになるんですよ……!」
なんか、すごい色々こもってる気が……。
アレかな……?
さっきみたいなことがしょっちゅうおこってるのかな……?
そういえば双子の声がしない?
え?!
もういない?!
いついなくなったの?!
「あの、双子……うりさんとまりさんはどこいったんでしょうか?」
「「え」」
昌祁さんとコウキさんも今気が付いたらしく困惑…というか固まっている。
「「まずい……」」
いったい……?
「あーうん。やべーな昌祁。お疲れ様」
コウキさんがぽんっと昌祁さんの肩にてを置いた。
慰めてる……?
「コウキっ!あなた他人事だと思って……!」
「実際他人事だしな!」
あっはっは
そう笑うコウキさんににっこり笑った昌祁さんがいった。いや、宣言した。
「こうなったら、コウキ、あなたも全力で巻き込みますからね?」
「え”」
____
ごめんなさい。間に合いませんでした。
切実に帰りたい。
わたしは、どうしたらいいのかわからな過ぎて途方に暮れていた。
だれか、解決策がわかるなら教えてほしい。
ていうか、コレ、どうするの……?
昊が見えてるんだけど……?
直せるんだろうけど、どうすんだろう……?
「あのー……」
「しおり様。どうかなさいましたか?」
「あん?」
「「どうしたのー?」」
「いまさらですが、どちら様でしょう……?」
自己紹介以前にいろいろもうおこっちゃってるけど……。
「そういや、そうだな」
「そうですね」
「私はねーうりっていうのー!」
「私はねーまりっていうのー!」
なるほど。白い着物の子がうり、赤い着物の子がまり、か。
たぶん、覚えた。
正直なところ、ひとの名前覚えるの苦手なんだよねえ、わたし。
「俺はコウキ、よろしくな!」
コウキさんはさっき、昌祁さんに呼ばれてたから知ってる。
「わたしは、雨宮しおりといいます。えーと、よろしくお願いします?」
ふと、思った。
このひとたちとこれからよろしくするのかな……?
そう思った結果が最後についてしまった疑問符の正体なのだった。
「なんで最後疑問形にしたんだよ……」
「いやーだって…これから先お世話になるかわかりませんし……」
「ひどくね?!」
うん。いわれてみれば確かに……いや、言われてみなくてもひどいこと言ってたな、わたし。
「しおり様、このバカたちと関わる必要はありません」
まじですか。
「昌祁もひどくね?!」
うん。ひどいと思う。
わたし、人のこといえないんだけど……。
「あなた方が関わるとなぜか簡単だったはずのことがなぜか、なーぜーか、面倒くさいことになるんですよ……!」
なんか、すごい色々こもってる気が……。
アレかな……?
さっきみたいなことがしょっちゅうおこってるのかな……?
そういえば双子の声がしない?
え?!
もういない?!
いついなくなったの?!
「あの、双子……うりさんとまりさんはどこいったんでしょうか?」
「「え」」
昌祁さんとコウキさんも今気が付いたらしく困惑…というか固まっている。
「「まずい……」」
いったい……?
「あーうん。やべーな昌祁。お疲れ様」
コウキさんがぽんっと昌祁さんの肩にてを置いた。
慰めてる……?
「コウキっ!あなた他人事だと思って……!」
「実際他人事だしな!」
あっはっは
そう笑うコウキさんににっこり笑った昌祁さんがいった。いや、宣言した。
「こうなったら、コウキ、あなたも全力で巻き込みますからね?」
「え”」
____
ごめんなさい。間に合いませんでした。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる