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第1章
2.おとぎ話のはじまりは
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おとぎ話のはじまりはいつだってこころおどる。
それとおんなじで、転生したと自覚した直後は、とてもワクワクする。今みたいに。
私は、ラウ・ツェーイ。
現在5歳少し痩せ気味だけど、特に問題なし。
この国は、アローディア王国。この国では、5歳から、10歳までの5年間は、平民も学び舎で学ぶ。
そして、貴族は、10歳から15歳までの5年間、王国立学園に通う。
王国立学園は、貴族しか入れないわけではない。
一部の金銭的余裕のある家か、学び舎で成績が優秀だった者。この2つだ。私は、後者を目指す。
…だって、私孤児だもの。
ところで、私はライ・ファーナ。
ファーナは、孤児院の名前だ。なぜ、ラウ・ツェーイではないのかというと、ラウ・ツェーイは前世のもので、ライ・ファーナは、今世でのものだからだ。
今の外見は銀の髪に青の瞳をしている。結構な美少女だと思う。
あれから5年たち、私は10歳になった。
学び舎で5年間最優秀を取り続けた私は、特別措置を使って王国立学園に特待生として入学することが決定した。 いよいよ今日が王国立学園の入学式だ。
感慨深いものがあった。
紺色のワンピースタイプの制服で、すねあたりまでの長いものだ。
「─諸君にとってより良い学園生活になることを祈っている。」
学園長の挨拶が終わり、クラスが発表される。
クラスの発表は、校章の描かれたバッチを名前を呼び配布していくというものだ。
バッチの表に校章とクラスが。裏には、個人の名前が入っている。
「─ライ・ファーナ」
「はい」
もらったバッチに書かれているクラスは、S。クラスは能力別に分けており、上から順にS─A─B─C─D─Eだ。
私は特待生であるため、Sクラスなのだ。良くも悪くも期待されているのだ。
私は運の悪いことに(良いと言う人もいるだろうけれど)王子と同い年だ。
何となく察した人もいることと思う。……そう、同じクラスなのだ。
その上宰相子息をはじめとする、国の上層部の子供がSクラスには、集まっているのだ。
…かんべんしてくれホントに気が重いことこの上ない。
王子たちとは関わらないようにしようと心に決めた。
このクラスの初回授業は、薬学。
しかもまさかの採取だった。班ごとに行うのだが、くじ引きの結果王子と宰相子息、伯爵子息と同じ班になってしまった。
…もういやだ。帰りたい。
各班分かれて森での採取が始まる。さすが魔草が自生している森だ。魔力が満ちている。
歩き始めると王子がいった。
「自己紹介をしようか。私は、第2王子エドワード・ルド・フォン・アローディアだ。よろしく」
金髪碧眼のキラキラ王子
「フレデリック・フォン・エルネストです。よろしくどうぞ」
水色の髪に茶色の瞳の真面目そうな宰相子息
「アルマーク・フォン・フライスト。よろしく」
紫色の髪に黒色の瞳のなんかやばそうな伯爵子息
「ライ・ファーナと申します。よろしくお願いいたします」
「平民なのですか」
私の名前が名字だけだったからだろう、驚いたようにフレデリックがいう。
ヒュウッ
音がして矢が飛んでくる。反射でよけながら、答えた。
「えぇそうです。…ああ、びっくりした。」
王子とフレデリックが固まるなか、アルマークはナイフを取り出して構える。
「君、何者?」
それとおんなじで、転生したと自覚した直後は、とてもワクワクする。今みたいに。
私は、ラウ・ツェーイ。
現在5歳少し痩せ気味だけど、特に問題なし。
この国は、アローディア王国。この国では、5歳から、10歳までの5年間は、平民も学び舎で学ぶ。
そして、貴族は、10歳から15歳までの5年間、王国立学園に通う。
王国立学園は、貴族しか入れないわけではない。
一部の金銭的余裕のある家か、学び舎で成績が優秀だった者。この2つだ。私は、後者を目指す。
…だって、私孤児だもの。
ところで、私はライ・ファーナ。
ファーナは、孤児院の名前だ。なぜ、ラウ・ツェーイではないのかというと、ラウ・ツェーイは前世のもので、ライ・ファーナは、今世でのものだからだ。
今の外見は銀の髪に青の瞳をしている。結構な美少女だと思う。
あれから5年たち、私は10歳になった。
学び舎で5年間最優秀を取り続けた私は、特別措置を使って王国立学園に特待生として入学することが決定した。 いよいよ今日が王国立学園の入学式だ。
感慨深いものがあった。
紺色のワンピースタイプの制服で、すねあたりまでの長いものだ。
「─諸君にとってより良い学園生活になることを祈っている。」
学園長の挨拶が終わり、クラスが発表される。
クラスの発表は、校章の描かれたバッチを名前を呼び配布していくというものだ。
バッチの表に校章とクラスが。裏には、個人の名前が入っている。
「─ライ・ファーナ」
「はい」
もらったバッチに書かれているクラスは、S。クラスは能力別に分けており、上から順にS─A─B─C─D─Eだ。
私は特待生であるため、Sクラスなのだ。良くも悪くも期待されているのだ。
私は運の悪いことに(良いと言う人もいるだろうけれど)王子と同い年だ。
何となく察した人もいることと思う。……そう、同じクラスなのだ。
その上宰相子息をはじめとする、国の上層部の子供がSクラスには、集まっているのだ。
…かんべんしてくれホントに気が重いことこの上ない。
王子たちとは関わらないようにしようと心に決めた。
このクラスの初回授業は、薬学。
しかもまさかの採取だった。班ごとに行うのだが、くじ引きの結果王子と宰相子息、伯爵子息と同じ班になってしまった。
…もういやだ。帰りたい。
各班分かれて森での採取が始まる。さすが魔草が自生している森だ。魔力が満ちている。
歩き始めると王子がいった。
「自己紹介をしようか。私は、第2王子エドワード・ルド・フォン・アローディアだ。よろしく」
金髪碧眼のキラキラ王子
「フレデリック・フォン・エルネストです。よろしくどうぞ」
水色の髪に茶色の瞳の真面目そうな宰相子息
「アルマーク・フォン・フライスト。よろしく」
紫色の髪に黒色の瞳のなんかやばそうな伯爵子息
「ライ・ファーナと申します。よろしくお願いいたします」
「平民なのですか」
私の名前が名字だけだったからだろう、驚いたようにフレデリックがいう。
ヒュウッ
音がして矢が飛んでくる。反射でよけながら、答えた。
「えぇそうです。…ああ、びっくりした。」
王子とフレデリックが固まるなか、アルマークはナイフを取り出して構える。
「君、何者?」
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