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第1章
8.煉獄の書
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煉獄の書アディス・ナード
それは、第1級禁書の名前だ。かつて、国1つ飲み込むほどの大火を起こした人物の名前でもある。
かわいらしいという言葉の似合う、10歳くらいの少年で赤毛、炎のように揺らめく瞳の持ち主だ。
第1担当者は、特級司書アルア・ユン。
アルア・ユンの不在時は、第2担当者である私がタントすることが多い禁書だった。そのためか、アルア・ユンの次に私はなつかれていた。
実のところそのせいで関わっていなかった面倒ごとに巻き込まれたことの多いこと、多いこと。
ちなみに第3担当者は、リス・リス・リスだ。
思い出してしまった。
────とある時代のとある国の王都で、«煉獄の書アディス・ナード»が起こしかけた事件の後始末がとてつもないほど大変で、事件の収束させるため、各地をかけずりまわる羽目になったのだ。
「ひっさしぶり~──ラウさん」
「っ!」
こいつ私の名前を呼びやがったっ!
しかもラウさんと!
「今すぐ黙って。それから、何もしないで。」
そして──
「私をラウと呼ばないでもらえますか?」
「ファーナ嬢はそこの赤毛と知り合いなのか?」
「そうだよ。ボクとラウさんは知り合いだよ。」
──っていうか
「ラウさんはボクの監視者の1人なんだ。」
「「「「「は?」」」」」
こいつとんでもない爆弾を投下しやがったっ!
〖黙りなさい。アディス・ナード〗
もはや忘れ去られた過去の言葉、ピシリとアディス・ナードが固まる。
────────────────────
ここまで読んでくださりありがとうございます!
次回明後日に投稿します。どうぞよろしく
それは、第1級禁書の名前だ。かつて、国1つ飲み込むほどの大火を起こした人物の名前でもある。
かわいらしいという言葉の似合う、10歳くらいの少年で赤毛、炎のように揺らめく瞳の持ち主だ。
第1担当者は、特級司書アルア・ユン。
アルア・ユンの不在時は、第2担当者である私がタントすることが多い禁書だった。そのためか、アルア・ユンの次に私はなつかれていた。
実のところそのせいで関わっていなかった面倒ごとに巻き込まれたことの多いこと、多いこと。
ちなみに第3担当者は、リス・リス・リスだ。
思い出してしまった。
────とある時代のとある国の王都で、«煉獄の書アディス・ナード»が起こしかけた事件の後始末がとてつもないほど大変で、事件の収束させるため、各地をかけずりまわる羽目になったのだ。
「ひっさしぶり~──ラウさん」
「っ!」
こいつ私の名前を呼びやがったっ!
しかもラウさんと!
「今すぐ黙って。それから、何もしないで。」
そして──
「私をラウと呼ばないでもらえますか?」
「ファーナ嬢はそこの赤毛と知り合いなのか?」
「そうだよ。ボクとラウさんは知り合いだよ。」
──っていうか
「ラウさんはボクの監視者の1人なんだ。」
「「「「「は?」」」」」
こいつとんでもない爆弾を投下しやがったっ!
〖黙りなさい。アディス・ナード〗
もはや忘れ去られた過去の言葉、ピシリとアディス・ナードが固まる。
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