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第7章 晏寿の奮闘編
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杜補佐が華麗に壁破壊の件を解決してから数日後、三人の後輩である凱が休憩時間に三人に話しかけてきた。
「休憩中すみません。折り入って相談がありまして…」
「どうしたの?」
晏寿が小首を傾げる。凱は視線をさ迷わせたあと、顔を上げて話し始めた。
「同室の曽 陽明についてなんですが…すごく思いつめているみたいで、折角合格した官吏を辞めようかとも言っていたんです」
「何か思い当たる節があるのか?」
「最初の仕事が厠掃除とか雑用で、それは自分が駄目な奴だから俺達を巻き込んでしまったと言っていて」
それは儀円の教育方針だということをすぐに言いたかったが、話の腰を折ってしまうため口を噤み凱の言葉を待つ。
「他にも何かある事に自分のせいではないかと何かと後ろ向きで、もう一人の同室の袁 甜丈も参ってしまって…」
「それはどうにかしないとだな。ならまずは陽明に話を聞いてみるか」
「ありがとうございます!」
そうして三人は凱に陽明のところまで連れてきてもらった。
陽明は、いきなり先輩が現れたことで驚き立ち上がって頭を下げた。
「お、お疲れ様です…!」
「お疲れ様。陽明君そんなに緊張しないで?」
「えっ、でもっ」
「陽明の話を聞いてもらおうと思って来てくださったんだ」
凱の言葉に陽明は顔を青くする。
「そんな、僕なんかのために先輩方の時間をいただくなんて」
わたわたと慌てだす陽明の姿を見て、三人は想像以上だなと感じるのだった。
ひとまず陽明に落ち着いてもらい、陽明の正面に晏寿達が座り、横に凱が座った。
陽明は暗い表情で俯いている。
「凱から官吏を辞めようとしていると聞いた。事実か?」
秀英の言葉に目を見開き、その後目線を下げてこくりと頷く。
「はい。僕向いてないんじゃないかって思って…僕が頼りないから掃除ばかりだったし、今任されている案件も門前払いで、凱と甜丈の足を引っ張ってばかりで…」
「一つ訂正しとくが、李大臣のところに配属されたら最初は皆厠掃除だからな。俺らもやった」
景雲の発言に凱も一緒に驚く。
二人して同じ顔をしていたため、晏寿は噴き出してしまった。
「ああ、ごめんなさい。反応が一緒だったからつい。話を続けましょう」
「それで辞めてどうするつもりだ?例え家に帰ったとしても、曽家からは逃げ帰った者として扱われ、居場所はないのではないか?」
「そ、れは…」
秀英の厳しい指摘に言葉を失う陽明。晏寿は言いすぎだと言わんばかりに秀英を睨むが、秀英は厳しい表情のままだった。
「陽明、俺らはお前のせいじゃないってずっと言っているじゃないか。武官の人達にあしらわれるのは、三人の問題だって甜丈も言ってただろう?」
凱が懸命に陽明を諭す。しかし陽明の表情は暗いままだった。
「休憩中すみません。折り入って相談がありまして…」
「どうしたの?」
晏寿が小首を傾げる。凱は視線をさ迷わせたあと、顔を上げて話し始めた。
「同室の曽 陽明についてなんですが…すごく思いつめているみたいで、折角合格した官吏を辞めようかとも言っていたんです」
「何か思い当たる節があるのか?」
「最初の仕事が厠掃除とか雑用で、それは自分が駄目な奴だから俺達を巻き込んでしまったと言っていて」
それは儀円の教育方針だということをすぐに言いたかったが、話の腰を折ってしまうため口を噤み凱の言葉を待つ。
「他にも何かある事に自分のせいではないかと何かと後ろ向きで、もう一人の同室の袁 甜丈も参ってしまって…」
「それはどうにかしないとだな。ならまずは陽明に話を聞いてみるか」
「ありがとうございます!」
そうして三人は凱に陽明のところまで連れてきてもらった。
陽明は、いきなり先輩が現れたことで驚き立ち上がって頭を下げた。
「お、お疲れ様です…!」
「お疲れ様。陽明君そんなに緊張しないで?」
「えっ、でもっ」
「陽明の話を聞いてもらおうと思って来てくださったんだ」
凱の言葉に陽明は顔を青くする。
「そんな、僕なんかのために先輩方の時間をいただくなんて」
わたわたと慌てだす陽明の姿を見て、三人は想像以上だなと感じるのだった。
ひとまず陽明に落ち着いてもらい、陽明の正面に晏寿達が座り、横に凱が座った。
陽明は暗い表情で俯いている。
「凱から官吏を辞めようとしていると聞いた。事実か?」
秀英の言葉に目を見開き、その後目線を下げてこくりと頷く。
「はい。僕向いてないんじゃないかって思って…僕が頼りないから掃除ばかりだったし、今任されている案件も門前払いで、凱と甜丈の足を引っ張ってばかりで…」
「一つ訂正しとくが、李大臣のところに配属されたら最初は皆厠掃除だからな。俺らもやった」
景雲の発言に凱も一緒に驚く。
二人して同じ顔をしていたため、晏寿は噴き出してしまった。
「ああ、ごめんなさい。反応が一緒だったからつい。話を続けましょう」
「それで辞めてどうするつもりだ?例え家に帰ったとしても、曽家からは逃げ帰った者として扱われ、居場所はないのではないか?」
「そ、れは…」
秀英の厳しい指摘に言葉を失う陽明。晏寿は言いすぎだと言わんばかりに秀英を睨むが、秀英は厳しい表情のままだった。
「陽明、俺らはお前のせいじゃないってずっと言っているじゃないか。武官の人達にあしらわれるのは、三人の問題だって甜丈も言ってただろう?」
凱が懸命に陽明を諭す。しかし陽明の表情は暗いままだった。
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