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第8章 無駄な経費削減編
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ニカッという表情で名乗る夏維に晏寿は驚きをそのまま伝えてしまう。
「え!?でも、まだ、子供…あ、ごめんなさい!」
「いいよ、別に。いつも驚かれるから。実際まだ14だし」
夏維は事も無げに答える。そして若すぎる軍師にただ狼狽えてしまった。
「それで?おれに用があったんじゃないの?」
「あ…そうだった、実は武具のことで気になったことがあって」
晏寿は当初の目的を思い出し、武器の購入記録はあるが修繕に費用がかかっていないこと、その事を佐嶽に話そうと思っていたら会話になりそうになかったので別の人をと探していたら夏維を訪ねるよう言われたとを説明した。
「ウチの隊長、頭の中も筋肉だからねぇ。そりゃ正しい判断だよ」
ケラケラと笑いながら夏維はさらりと自身の上司を罵る。
「晏寿ちゃん、修繕に費用かけてなくてごめんね。でも修繕するより新しいの買うしかウチの隊はできないんだよ」
「と言うと?」
「隊長が修復不可能なくらい鍛錬時に壊しちゃうんだ。さっき訓練所見てきたんだろう?毎日あんな感じでボコボコにやっちゃうから、刃こぼれで済まなくてポッキリ折れちゃうの。
でね、刀って折れたもの同士をくっつけるのも可能だけど、折れた所が脆くなって結果自分の身すら守れなくなる」
他のも大体同じようなもんなんだ、と申し訳無さそうな表情で言う。彼が駄目にしている訳ではないのに謝られては、晏寿も言葉を失ってしまう。
「理由がわかったから大丈夫よ。自分の身を守ることは大事だもの」
「本当にごめんね!大事に使うようには注意するから!…あ、そうだ!」
何かを思いつき顔を明るくする夏維に晏寿は首を傾げる。
「明日の同じ時間にここに来てよ!そしたら良い人紹介するから!」
にしし、と笑う夏維はイタズラを思いついた年相応の男の子に見えた。
翌日、夏維に言われた時間に同じ場所に行くと、夏維の横に背筋がピンとした女性が立っていた。
「あ!晏寿ちゃん!お疲れ様!」
「夏維君、お疲れ様。そちらの方は?」
「おれの母さん!」
母親だと言われた女性を見ると確かに目元がそっくりである。
なぜ母親を連れてきたのか、わからなかったがひとまず挨拶をする。
「はじめまして。柳 晏寿と申します」
「こちらこそ。夏維の母の斉 水蓮だ。息子から話は大筋聞いてきた。佐嶽が至らないばかりに申し訳ない」
「いえいえ!そんな!えと、佐嶽隊長とはどういうご関係で?」
佐嶽のことで水蓮が謝罪を言うことに疑問を持ち、晏寿は尋ねる。
「私は元武官で、佐嶽とは元上司と部下だ。これから佐嶽に一言言いに行こう」
「そうだったんですね。だから雰囲気がキリッとしているというか」
「この子の妊娠を機に武官は引退したが、やはりこの場に来ると武官時代を思い出す。癖のようなものだ」
「母さんは家の庭で今でも素振りしてるからね。おれまだ勝てたことないし」
悔しげに口を尖らせる夏維。その夏維の頭を優しい表情で撫でる水蓮は母の顔そのものだった。
「え!?でも、まだ、子供…あ、ごめんなさい!」
「いいよ、別に。いつも驚かれるから。実際まだ14だし」
夏維は事も無げに答える。そして若すぎる軍師にただ狼狽えてしまった。
「それで?おれに用があったんじゃないの?」
「あ…そうだった、実は武具のことで気になったことがあって」
晏寿は当初の目的を思い出し、武器の購入記録はあるが修繕に費用がかかっていないこと、その事を佐嶽に話そうと思っていたら会話になりそうになかったので別の人をと探していたら夏維を訪ねるよう言われたとを説明した。
「ウチの隊長、頭の中も筋肉だからねぇ。そりゃ正しい判断だよ」
ケラケラと笑いながら夏維はさらりと自身の上司を罵る。
「晏寿ちゃん、修繕に費用かけてなくてごめんね。でも修繕するより新しいの買うしかウチの隊はできないんだよ」
「と言うと?」
「隊長が修復不可能なくらい鍛錬時に壊しちゃうんだ。さっき訓練所見てきたんだろう?毎日あんな感じでボコボコにやっちゃうから、刃こぼれで済まなくてポッキリ折れちゃうの。
でね、刀って折れたもの同士をくっつけるのも可能だけど、折れた所が脆くなって結果自分の身すら守れなくなる」
他のも大体同じようなもんなんだ、と申し訳無さそうな表情で言う。彼が駄目にしている訳ではないのに謝られては、晏寿も言葉を失ってしまう。
「理由がわかったから大丈夫よ。自分の身を守ることは大事だもの」
「本当にごめんね!大事に使うようには注意するから!…あ、そうだ!」
何かを思いつき顔を明るくする夏維に晏寿は首を傾げる。
「明日の同じ時間にここに来てよ!そしたら良い人紹介するから!」
にしし、と笑う夏維はイタズラを思いついた年相応の男の子に見えた。
翌日、夏維に言われた時間に同じ場所に行くと、夏維の横に背筋がピンとした女性が立っていた。
「あ!晏寿ちゃん!お疲れ様!」
「夏維君、お疲れ様。そちらの方は?」
「おれの母さん!」
母親だと言われた女性を見ると確かに目元がそっくりである。
なぜ母親を連れてきたのか、わからなかったがひとまず挨拶をする。
「はじめまして。柳 晏寿と申します」
「こちらこそ。夏維の母の斉 水蓮だ。息子から話は大筋聞いてきた。佐嶽が至らないばかりに申し訳ない」
「いえいえ!そんな!えと、佐嶽隊長とはどういうご関係で?」
佐嶽のことで水蓮が謝罪を言うことに疑問を持ち、晏寿は尋ねる。
「私は元武官で、佐嶽とは元上司と部下だ。これから佐嶽に一言言いに行こう」
「そうだったんですね。だから雰囲気がキリッとしているというか」
「この子の妊娠を機に武官は引退したが、やはりこの場に来ると武官時代を思い出す。癖のようなものだ」
「母さんは家の庭で今でも素振りしてるからね。おれまだ勝てたことないし」
悔しげに口を尖らせる夏維。その夏維の頭を優しい表情で撫でる水蓮は母の顔そのものだった。
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