神の懺悔よりも俺の幸せを掴むまで

始まりの地にて

　　細川　和樹　　(ホソカワ　カズキ)享年35歳独身　　(有名人では無く同姓同名の一般人です。)

　　結婚前日事故により死亡(原因　異世界神の乱入)

　　死因不明

　何故自分がこんな事に巻き込まれなければ行けないのか？

　何故何故何故何故………………………………………。




　頭を抱えて、どうにも出来ない事実と向き合う事3時間今までの人生を振り返っていたら、景色が変わっていた。



ふと顔を上げるとそこには、巨大な蛇が大口開けて自分を今にも飲み込もうとしていた。


異世界きて瞬殺ですか？


食われました一飲みです。凄い締め付けで身動き出来ません。


このまま消化されるだけの未来……………。


異世界来てまで、こんな目に遭うなんて…………………。


心の底から怒りが込み上げて来ます。


手が足が身体が熱くなり蛇の中で抵抗を始めます。


もがいてもがいて、蛇の内部を破壊していきます。


無我夢中で何をしたかはわかりませんが、何とかして外に出ることができました。


はーハーハー………。

「クソでけーなこいつ」


振り返り蛇を見ます。息絶えています。


和樹は、蛇を見ながらそう呟いた。


某映画の大蛇より大きいと思われる巨大生物が腹を裂かれて横たわっている。


和樹は、消化液や、体液血液などでドロドロの自分を見る。


「普通生きて出られねーだろー？」


顔を拭い、呟く。


異世界初バトルであった。巨大大蛇VS和樹　　　和樹　勝利


「ちゃうがな！」

1人ノリツッコミする和樹


「いやいやいや、普通異世界初心者蛇に食われないから！」


「初遭遇は、定番スライムとか、ゴブリンだし！」

「何より、普通安全な所から始まるよなー！」

「無理ゲー即積み死亡コースありえねー」


何て言ってたらまた丸呑みされた。


数分後、息を切らしながら蛇の中から出る和樹


「だから、いいかげんにせー！」


出てきた蛇めがけて叫ぶ。


着ていたであろう服は溶かされほぼ裸族となった和樹


人に見つかれば通報案件である。


　「うわー！ベタベタ気持ち悪いー水～水ー水」


ばしゃーん頭上から大量の水が降りそおそがれる


　「…………ゲホゲホゲホ………………何でやねん！」


　「………どっから来た今の水？……………」


混乱する和樹周りを見渡すも、木と草水無し


上を見れば、木々の間から青空が見える


　「裸一貫から始める異世界ライフってか？」

頭をガシガシ掻きながら呟く


　「………普通じゃねえよな～………異世界ね～………………。」


片手で顔を覆い恥ずかしがりながら呟く


　「…………ステータスオープン……………」


ブオンという効果音と共に目の前に半透明の液晶画面が現れる。


　「…………マジか…………厨二発病……………」


画面を眺める。


　　名前　　　　なし


　　年齢　　　　10歳


　　種族　　　　人族？


　　レベル　　　　20


　　魔法　　　　　水


　　スキル　　　内部破壊


　　



　「イヤイヤイヤ、ちょい待て、これだけ？某ゲームだってもっと表示多いぞ？」


画面を見てツッコミを入れる和樹


　「説明無いんかい？」


するとの、頭にポンと音がして


画面にナビ起動しますか？YES    NOと表示される


YESをタップさわれましたがな！


……‥ナビ起動中しばらくお待ちください。


何故か画面にお馴染みの工事現場で良く見る某警備員が表示される。


　「………異世界は、ゲーム使用ですか？……」


するといきなり、声が聞こえてきた。

　「お答えします。…………様の記憶鑑賞による即席仕様となっています。ステータス画面並びにナビはこの世界で

　　…………様のみの仕様です。」


さいですか……………。


　「記憶検索？………………全て見られた？」


　「…………様の前世記憶をナビにインプットさせていただきました。」

ナビが、タンタンと答える。


　「うわーーーーーーーーーーー！」


頭を掻きむしりながら地面を転がる。


「マジかマジかマジかー！」

しばらく悶絶してやっと落ち着き、大きなため息ひとつ。


「……はー、もういいや！」


和樹は諦めた。テッテレー♪