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アラサー女子、銭湯にハマる3
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先週は金曜日が定休日だと知らずに改正湯へ行った。今週こそは絶対に行くぞ!と意気込んで、土曜日に行く事を決めていた。
土曜日は休日なので、朝から洗濯をした。その後スクランブルエッグを作ってのんびり食べながらコーヒータイムを過ごした。コーヒータイムはその時に聴きたい音楽を聴いて、好きな本を読む。今日はヒーリング音楽の森林の音を聴きながら、森の暮らしをする人のエッセイを読んでいる。森林の音は、鳥の鳴き声や風の吹く音が流れてきてリラックス出来る。
森の暮らしは不便ではありながらも、都会暮らしよりも豊かだと感じながら読み進めていた。
期間限定でもいいから、森の暮らしをしてみたいなぁとぼんやりと考えていた。
森の中の家に住み、畑で野菜を育てたり、森林浴をしたり出来るのは楽しそうだ。
コーヒータイムでコーヒーを飲んだのに、なんだか心地よくなっていつの間にか眠っていた。
ふと目を覚ますと15時になっていた。
お昼ご飯も食べずに、3時間以上寝てしまっていた。洗濯物を取り込むと、すぐに畳んでから改正湯へ行く準備を始めた。
今日こそは明るい時間に銭湯へ行き、のんびり湯に浸かることを決めていたからだ。
銭湯用のバックの準備は整ったので、早速髪を結いて、パジャマからスウェットに着替えて出掛けた。
外に出ると、公園から帰る子ども達や買い物へ出かける家族連れが楽しそうに歩いている。
私もこれから、念願の改正湯へと行くのだ。1人でも家族でも、湯の前では皆平等なのである。
早歩きで向かうと、15分弱くらいで改正湯へと着いた。営業時間から間もなかったこともあり。空いていた。
早速下駄箱に靴を入れ、女湯へと向かった。
室内はかなりレトロな銭湯という感じで、感動した。「こういうのを待ってました!」と心の中で呟くとロッカーに荷物を置いて周りを見ながら、スウェットを脱いだ。
洗面台の隣に何故か洗濯機があった。今までにこんな光景を見た事がなかったので、新鮮だ。
後でまたのんびり見ようと思い、浴室へと向かった。
室内は白いタイルが張り巡らされていて、The銭湯といった感じだ。
だが、今回は他とは違って壁に水槽が埋め込まれている。そこには魚達が悠々と泳いでいて湯船に入りながら水槽を眺めることが出来るのだ。
魚を見ながら、お風呂に入れるというのが珍しいのでずっと行ってみたかったのである。
楽しみは最後に取っておくタイプだが、今回ばかりは軽く体を洗い、お風呂へと向かった。
水槽の前に全てのお風呂があるので、どのお風呂からも水槽が見られる構造になっている。
どれからも見れるのが何とも嬉しい気持ちである。
洗い場から近い、黒湯天然温泉へと入った。前回も黒湯温泉へ入ったが、雰囲気が全く違うので問題なく楽しめる。お肌の角質を溶かしてくれるので、いつもツルツルになっているのが有難い。アラサーになると10代の頃と比べて肌トラブルになりやすいので、美容にいいものはどんどん取り入れていこうと思っている。
魚達が泳いでいる様子に目をやった。20匹くらいの金魚がグループを作っているかのように泳いでいた。私は水槽の金魚に興味津々だが、金魚達は我関せずといった様子でこちらを見ることはなかった。
次に隣の炭酸泉へと入った。
シュワシュワと小さな泡が体についてくる。肌触りが柔らかい水で、とてもリラックス出来る。ここから見る水槽はまた違った見え方が出来て良い。
最近、仕事で色んな事があって疲れたりしんどい事も多い。でも見方を変えたら成長してるからこそ、しんどいのかなと思えてくる。
嫌なことも良い事だと捉えられるこの銭湯の時間が大好きだ。
ぼーっとして、しばらくここのお風呂に入っていようと決めた。
ふと時計を見ると16時になっていた。まだ体も洗わず、2つ目のお風呂なのでかなりのんびり入っていることに気付いた。
体が熱くなってきたので、体を冷やすために体を洗うことにした。
ぼーっとしながらシャンプーを取り出し、頭を洗って流した。温まりすぎたからか、頭がぼーっとする。
頭を洗い終わり、トリートメントをすると少しずつ元に戻ってきた。
全身を洗い終わると、ゆっくり白湯へと向かった。白湯へ向かう途中、壁に金魚のイラストが描かれている事に気が付いた。
「可愛いイラストだなぁ。」
そう思ってしばらく眺めていた。そしてまた水槽へと目をやった。
周りを気にせずに悠々と泳いでいる金魚達。仕事で周りの顔色ばかりを気にして、自分の意見を抑えてしまう自分。とても対照的だなと思った。自分らしく仕事をして、意見を堂々と言えればどんなに格好良いだろう。
涼しくなってきたので白湯へと駆け込んだ。
すべすべとした手触りのお湯でまさにシルク風呂だなと思った。
ゆっくり掌に掬い、顔につけると一気に美白になった気分だ。アラサーになって前よりも肌荒れが気になるようになり、化粧水をいい物を使ってみたが、ストレス発散が何よりも肌荒れには効果があるように感じている。
のんびりとお風呂で過ごしていたようで、気付いたら16時半になっていた。明るいうちに家に帰れるかなと思いながら、お風呂から出る準備を整えた。
周りには誰もおらず、ゆっくりと身支度を整えた。ふとスマホを見ると4件ほどメッセージが入っていた。
メッセージを見ると友人の芽衣子からだった。
「ハロー!明日って空いてる?良かったら遊びに行かない?」
芽衣子は学生時代からの友人で、度々遊びに行く仲だ。銭湯巡りをすると感想を話す唯一の人である。
着替え終わると、今日は水を購入して一気に飲み干した。
明るいうちに帰りたい気分で、早足で玄関に向かって外へと出た。
ブーッブーッブーッとスマホが鳴り続ける。
画面を見ると芽衣子と表示されていた。
「ハロー!泉、明日遊ぼうよ。」
「うん!いいよ!どこ行こうか?」
「平和島温泉に行きたいんだけど、一緒に行かない?」
「行こうよ!じゃあ11時頃に現地集合しよう。」
「ありがとう!じゃあお昼は現地で一緒に食べよう!」
「オッケー!また明日ね。バイバイ!」
思わず明日の予定が出来た。
初めて行くスーパー銭湯なので心踊る気持ちでスキップしながら、家路へと向かった。
※こちらはnote、アルファポリス、小説家になろうで公開しています。
土曜日は休日なので、朝から洗濯をした。その後スクランブルエッグを作ってのんびり食べながらコーヒータイムを過ごした。コーヒータイムはその時に聴きたい音楽を聴いて、好きな本を読む。今日はヒーリング音楽の森林の音を聴きながら、森の暮らしをする人のエッセイを読んでいる。森林の音は、鳥の鳴き声や風の吹く音が流れてきてリラックス出来る。
森の暮らしは不便ではありながらも、都会暮らしよりも豊かだと感じながら読み進めていた。
期間限定でもいいから、森の暮らしをしてみたいなぁとぼんやりと考えていた。
森の中の家に住み、畑で野菜を育てたり、森林浴をしたり出来るのは楽しそうだ。
コーヒータイムでコーヒーを飲んだのに、なんだか心地よくなっていつの間にか眠っていた。
ふと目を覚ますと15時になっていた。
お昼ご飯も食べずに、3時間以上寝てしまっていた。洗濯物を取り込むと、すぐに畳んでから改正湯へ行く準備を始めた。
今日こそは明るい時間に銭湯へ行き、のんびり湯に浸かることを決めていたからだ。
銭湯用のバックの準備は整ったので、早速髪を結いて、パジャマからスウェットに着替えて出掛けた。
外に出ると、公園から帰る子ども達や買い物へ出かける家族連れが楽しそうに歩いている。
私もこれから、念願の改正湯へと行くのだ。1人でも家族でも、湯の前では皆平等なのである。
早歩きで向かうと、15分弱くらいで改正湯へと着いた。営業時間から間もなかったこともあり。空いていた。
早速下駄箱に靴を入れ、女湯へと向かった。
室内はかなりレトロな銭湯という感じで、感動した。「こういうのを待ってました!」と心の中で呟くとロッカーに荷物を置いて周りを見ながら、スウェットを脱いだ。
洗面台の隣に何故か洗濯機があった。今までにこんな光景を見た事がなかったので、新鮮だ。
後でまたのんびり見ようと思い、浴室へと向かった。
室内は白いタイルが張り巡らされていて、The銭湯といった感じだ。
だが、今回は他とは違って壁に水槽が埋め込まれている。そこには魚達が悠々と泳いでいて湯船に入りながら水槽を眺めることが出来るのだ。
魚を見ながら、お風呂に入れるというのが珍しいのでずっと行ってみたかったのである。
楽しみは最後に取っておくタイプだが、今回ばかりは軽く体を洗い、お風呂へと向かった。
水槽の前に全てのお風呂があるので、どのお風呂からも水槽が見られる構造になっている。
どれからも見れるのが何とも嬉しい気持ちである。
洗い場から近い、黒湯天然温泉へと入った。前回も黒湯温泉へ入ったが、雰囲気が全く違うので問題なく楽しめる。お肌の角質を溶かしてくれるので、いつもツルツルになっているのが有難い。アラサーになると10代の頃と比べて肌トラブルになりやすいので、美容にいいものはどんどん取り入れていこうと思っている。
魚達が泳いでいる様子に目をやった。20匹くらいの金魚がグループを作っているかのように泳いでいた。私は水槽の金魚に興味津々だが、金魚達は我関せずといった様子でこちらを見ることはなかった。
次に隣の炭酸泉へと入った。
シュワシュワと小さな泡が体についてくる。肌触りが柔らかい水で、とてもリラックス出来る。ここから見る水槽はまた違った見え方が出来て良い。
最近、仕事で色んな事があって疲れたりしんどい事も多い。でも見方を変えたら成長してるからこそ、しんどいのかなと思えてくる。
嫌なことも良い事だと捉えられるこの銭湯の時間が大好きだ。
ぼーっとして、しばらくここのお風呂に入っていようと決めた。
ふと時計を見ると16時になっていた。まだ体も洗わず、2つ目のお風呂なのでかなりのんびり入っていることに気付いた。
体が熱くなってきたので、体を冷やすために体を洗うことにした。
ぼーっとしながらシャンプーを取り出し、頭を洗って流した。温まりすぎたからか、頭がぼーっとする。
頭を洗い終わり、トリートメントをすると少しずつ元に戻ってきた。
全身を洗い終わると、ゆっくり白湯へと向かった。白湯へ向かう途中、壁に金魚のイラストが描かれている事に気が付いた。
「可愛いイラストだなぁ。」
そう思ってしばらく眺めていた。そしてまた水槽へと目をやった。
周りを気にせずに悠々と泳いでいる金魚達。仕事で周りの顔色ばかりを気にして、自分の意見を抑えてしまう自分。とても対照的だなと思った。自分らしく仕事をして、意見を堂々と言えればどんなに格好良いだろう。
涼しくなってきたので白湯へと駆け込んだ。
すべすべとした手触りのお湯でまさにシルク風呂だなと思った。
ゆっくり掌に掬い、顔につけると一気に美白になった気分だ。アラサーになって前よりも肌荒れが気になるようになり、化粧水をいい物を使ってみたが、ストレス発散が何よりも肌荒れには効果があるように感じている。
のんびりとお風呂で過ごしていたようで、気付いたら16時半になっていた。明るいうちに家に帰れるかなと思いながら、お風呂から出る準備を整えた。
周りには誰もおらず、ゆっくりと身支度を整えた。ふとスマホを見ると4件ほどメッセージが入っていた。
メッセージを見ると友人の芽衣子からだった。
「ハロー!明日って空いてる?良かったら遊びに行かない?」
芽衣子は学生時代からの友人で、度々遊びに行く仲だ。銭湯巡りをすると感想を話す唯一の人である。
着替え終わると、今日は水を購入して一気に飲み干した。
明るいうちに帰りたい気分で、早足で玄関に向かって外へと出た。
ブーッブーッブーッとスマホが鳴り続ける。
画面を見ると芽衣子と表示されていた。
「ハロー!泉、明日遊ぼうよ。」
「うん!いいよ!どこ行こうか?」
「平和島温泉に行きたいんだけど、一緒に行かない?」
「行こうよ!じゃあ11時頃に現地集合しよう。」
「ありがとう!じゃあお昼は現地で一緒に食べよう!」
「オッケー!また明日ね。バイバイ!」
思わず明日の予定が出来た。
初めて行くスーパー銭湯なので心踊る気持ちでスキップしながら、家路へと向かった。
※こちらはnote、アルファポリス、小説家になろうで公開しています。
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