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6匹が車に乗り込んだので、最後二階にいるちゃちゃを連れてくることにした。
が、今日のちゃちゃはいつにも増して不機嫌の極みだった。三日間の監禁でストレスが溜まっているのか、一階の騒ぎに神経を尖らせていたのか。私の顔を見るなり、目を吊り上げ牙を剥いてシャー! と威嚇してきた。ちゃちゃがいよいよサファリパークの虎に見えてきた。
「ごめんね~、ケージの中は嫌だよね。もう直ぐお引越しだから、もう少しだけ我慢してね」
そう声をかけケージの錠を外し蓋を開けて、ちゃちゃをキャリーに移動させようと手を伸ばしたその時だった。
「シャー!!」
——ガブッ、
めりっ……
ちゃちゃの牙が私の右手の甲にめり込み、激痛が走り悲鳴が漏れた。
「痛~っ」
何とか手を離したものの、齧られたところは穴が空いて血が吹き出していた。
「どうしたんだい?!」
叫び声を聞き駆けつけた道子さんは私の手の状態を見て驚いた。
「ありゃっ、怪我してるじゃないか! 齧られたのかい? 大変だ!」
道子さんが消毒と絆創膏を持ってきてくれ応急処置をし、二人で猫ヤクザのごとく威嚇しまくるちゃちゃをどうにかこうにかキャリーに入れた。手の甲はもちろん痛んだがこのときはそれについて気にならないくらい、猫たちを無事に仙台に送るので必死だった。
が、今日のちゃちゃはいつにも増して不機嫌の極みだった。三日間の監禁でストレスが溜まっているのか、一階の騒ぎに神経を尖らせていたのか。私の顔を見るなり、目を吊り上げ牙を剥いてシャー! と威嚇してきた。ちゃちゃがいよいよサファリパークの虎に見えてきた。
「ごめんね~、ケージの中は嫌だよね。もう直ぐお引越しだから、もう少しだけ我慢してね」
そう声をかけケージの錠を外し蓋を開けて、ちゃちゃをキャリーに移動させようと手を伸ばしたその時だった。
「シャー!!」
——ガブッ、
めりっ……
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「痛~っ」
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「どうしたんだい?!」
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「ありゃっ、怪我してるじゃないか! 齧られたのかい? 大変だ!」
道子さんが消毒と絆創膏を持ってきてくれ応急処置をし、二人で猫ヤクザのごとく威嚇しまくるちゃちゃをどうにかこうにかキャリーに入れた。手の甲はもちろん痛んだがこのときはそれについて気にならないくらい、猫たちを無事に仙台に送るので必死だった。
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