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ミステリ冒頭集全七つ
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①冒頭
私は急遽筆を執る。夢を見た。その結末が知りたい。それは大変不思議でおよそ小説を書くような人間にしか見ることの許されない内容だった。私がこれまで経験してきたどんな小説や映画よりも勝る。創作者が垂涎しそうなほどの熱量を帯びる内容だった。この夢を私はどう書き連ねるべきか、一向に方針が定まらぬまま、時間だけが経つ。その夢を形容するに困るが、さしづめ悪夢にも幸福にもとれる奇妙なもので、あの小さな町を賑わせたあの事件を思い出すようだった。
私の腕と筆が、私の意図にそぐわない動きをしてみせる。今朝の夢見を書き連ねるはずが、私が見聞きした十五年も前の昔話を綴りだしたからである。驚きと懐かしさと悲しみと……なんとも複雑な胸中で私は勝手に動く腕と筆の様子を見守った。
②冒頭
プロローグ
何年経っても僕の住む小さな町ではその話題で持ちきりだった。
原因不明の矢萩美術館の失火。男性の無惨な焼死体。
切り刻まれたような跡のある絵画や火災により傷んだ絵画。非凡な才能を持つラファエロの複製品や様々な画家の作品を展示する中、瀧直人の絵画群だけに切られたような傷が集中していた。これは悪意のあるイタズラによるものか、意図的か否か。
傷もさることながら火災による痛みも激しい。
地元紙には大きくこのように掲載されていた。
『矢萩美術館で火災 男性二人死亡
一月十八日午後四時ごろ、矢萩町の矢萩美術館から火災発生。二人の男性の遺体が共に発見された。
矢萩警察署による調べでは、この男性は同日同所で開催中の西洋美術展に参加していたオーナーの安田孝昌(52)と矢萩美術館の館長の紺野勝幸(63)。両者の腹部には、鋭利な刃物で刺されたような傷があり、死因は失血死とみられる。
警察は安田孝昌さんと紺野勝幸さんの身の回りに、人間関係のトラブルがなかったか、調査中である。
③冒頭
プロローグ
無意識のうちに、女は荒れ狂う火炎に記憶を重ね、天を仰いでいた。
すすで汚れた頬を黒ずんだ雨が女の苦悩もろとも洗い流してくれる。
ただそれだけを幸福だとしていた。
人知れず耐え凌いだその半生を解き放つ日、それが他ならない今。
始めは弱かった雨足も次第に強くなり、雨音だけが虚空に響く。
一人と一枚。確かに元凶となるしこりのようなそれらを女は確かに取り除く。
未明の訪れとともに、女は消息を絶った。
④冒頭
どんな人間であれその悪逆非道の行為には、一定の理解を示さねばならない。こんなセリフを誰かが吐いたものだ。かくゆう捜査官である私は目の前にある供述書を作成する。嫌な仕事だ、見え透いた嘘を混ぜて供述する被疑者から事件の真相を聞き出さねばならない。保身のために嘘つく者。頑なに自分は犯行をしていないと口を拒む者。あるいは、自分は何をしていたか覚えてはいないと錯乱する者。そんな彼らには決まって、語気を強めて自白を強要するのではなく、最大限の笑顔と優しい言葉でもって、関心と興味があることを示す。反吐が出る仕事だ。これが取調べのプロと言われる捜査官億人の仕事である。今日は、連続殺人犯として逮捕された桐谷裕香の取調べを担当することになった。桐谷裕香の供述は一見普通に見える。しかし、彼女の話を聞いていくにあたり、悍ましい事件の全容が明らかとなる。これを読み進める者は、これから仔細に書き記す事件の一部始終をしかと目を見開いて、見届けて欲しい。
⑤冒頭
プロローグ(一九八四年一月十八日)
その日の夜は雪解けの雨と共に迎えようとしていた。
お天道様が分厚い雲間からかの者の罪を赦すかの如く、その火災で焼け落ちた建物の残り灰を雨が消し去る。
かつてそこにはあったのだ。身勝手な欲でその人生を狂わせたその形跡が。
真冬の乾いた空気がかの者の想いを増幅させ、放たれた火に風を送るように火災旋風を巻き起こす。
かの者はその火勢をただ見届ける、やけにたたない時間を過ごしながら。
夜明けを待つことでさえ、煩わしく感じる暗く悠久の時の中で、すでに起きていたいくつかの出来事は、彼らの心中をひどく歪んで濁る泥だらけの心に変えるのには充分だった。
建物からの出火。
そして、同時に姿を消した男。
火災により失われた多数の絵画や美術品。
その日、美術品展覧会と呼称した幸福な一夜を迎えるはずの安田邸において、どれほどの者の人間がその事実を言い当てられただろうか。
雪解けの雨が浄化作用を伴い、死者を弔うことになった長い長い一夜の終わり──。
月が満ちるのを持って、ようやく安田邸で起きた一連の事実は、かの者の持つ悲しい最期を我々に見せるのである。
⑥冒頭
プロローグ(一九八四年一月十八日)
「蟹座満月の日、決行する」
彼はいや彼女はそう決断を下した。
一九八四年一月十八日未明、その者は慎重に慎重を重ねた上で、慈悲と救いを求める老夫婦を殺害し放火。
蟹座の満月の日。
水のように揺れ、何者にも染まるデリケートな「感情」が色濃く映る蟹座。
そんな感情を象徴する星座を守護する月が満ちるとき、その満月はその感情を最高潮にまで高める。
そう、殺意という歪んだ感情ですら。
その感情が最高潮に達したとき、その者の歪んだ認識や感情は、いや存在価値が満たされるのだ。
その者の持つ犯意は確かに決行されるだろう。
その者の熱くほとばしる憎悪の炎が老夫婦らと共に別館もろとも焼け落とす。
計画は万全だ。
雪解けの雨がきっとうまくかき消してくれるのだから──
⑦冒頭
プロローグ
梔子(くちなし)色の満月が妖しく雲間から顔を覗かせる時。
別館からめらめらと絵画や美術品の燃える音が聞こえては夜の暗がりに消える。
別館と本館をつなぐ連絡橋にはぁはぁ、と息を弾ませその者は邸宅をぐるりと囲う永久(とこしえ)の闇に相対(あいたい)する。
十数年いや、下手したら数十にもわたる年を重ねるたびにそればかりを慮(おもんばか)ってきた。
その長年の悩みの解がちょうど今、一つ見いだされようとしていた。
身体が常に血や肉を作り、血流を巡らせ、思慮深く考えを巡らせるように、推敲に推敲を重ねた計画は達成される。
そのためのいくらかの方策も施し、時の成熟が彼らを誘い込むのを固唾を飲んで見守るばかりだった。
一九八四年一月十八日。
この日付がもたらす符合は天地の理を味方するような強運を引き当てなければ実現しない。
今宵の満月が等しく彼らに罪と罰を授けることを祈りながら、最後の駒を打つ。
事実は小説より奇なり。
奇妙でどこか不格好な成りをした計画もチクタクと進む腕時計の秒針と共に着実に実行させてゆく。その者の願いでもある憎悪の灯火が静まる時が来るのを祈りながら。
──彼らの死は大変に脆く美しい死であってほしい。
その者の心に抱える尊大な猜疑心と憎悪は外部に漏れたら、当然許されない「殺人」として裁かれる対象なのだから。
長年芸術に触れてきたことで私のアイデンティティとなった美術品のように、彼らの死にはあたかも映画やドラマのようでなければならない。
そんな固執した思考の渦に囚われながら、火災の騒ぎに乗じて群がる彼らの中に明確な犯意を潜ませた。
私は急遽筆を執る。夢を見た。その結末が知りたい。それは大変不思議でおよそ小説を書くような人間にしか見ることの許されない内容だった。私がこれまで経験してきたどんな小説や映画よりも勝る。創作者が垂涎しそうなほどの熱量を帯びる内容だった。この夢を私はどう書き連ねるべきか、一向に方針が定まらぬまま、時間だけが経つ。その夢を形容するに困るが、さしづめ悪夢にも幸福にもとれる奇妙なもので、あの小さな町を賑わせたあの事件を思い出すようだった。
私の腕と筆が、私の意図にそぐわない動きをしてみせる。今朝の夢見を書き連ねるはずが、私が見聞きした十五年も前の昔話を綴りだしたからである。驚きと懐かしさと悲しみと……なんとも複雑な胸中で私は勝手に動く腕と筆の様子を見守った。
②冒頭
プロローグ
何年経っても僕の住む小さな町ではその話題で持ちきりだった。
原因不明の矢萩美術館の失火。男性の無惨な焼死体。
切り刻まれたような跡のある絵画や火災により傷んだ絵画。非凡な才能を持つラファエロの複製品や様々な画家の作品を展示する中、瀧直人の絵画群だけに切られたような傷が集中していた。これは悪意のあるイタズラによるものか、意図的か否か。
傷もさることながら火災による痛みも激しい。
地元紙には大きくこのように掲載されていた。
『矢萩美術館で火災 男性二人死亡
一月十八日午後四時ごろ、矢萩町の矢萩美術館から火災発生。二人の男性の遺体が共に発見された。
矢萩警察署による調べでは、この男性は同日同所で開催中の西洋美術展に参加していたオーナーの安田孝昌(52)と矢萩美術館の館長の紺野勝幸(63)。両者の腹部には、鋭利な刃物で刺されたような傷があり、死因は失血死とみられる。
警察は安田孝昌さんと紺野勝幸さんの身の回りに、人間関係のトラブルがなかったか、調査中である。
③冒頭
プロローグ
無意識のうちに、女は荒れ狂う火炎に記憶を重ね、天を仰いでいた。
すすで汚れた頬を黒ずんだ雨が女の苦悩もろとも洗い流してくれる。
ただそれだけを幸福だとしていた。
人知れず耐え凌いだその半生を解き放つ日、それが他ならない今。
始めは弱かった雨足も次第に強くなり、雨音だけが虚空に響く。
一人と一枚。確かに元凶となるしこりのようなそれらを女は確かに取り除く。
未明の訪れとともに、女は消息を絶った。
④冒頭
どんな人間であれその悪逆非道の行為には、一定の理解を示さねばならない。こんなセリフを誰かが吐いたものだ。かくゆう捜査官である私は目の前にある供述書を作成する。嫌な仕事だ、見え透いた嘘を混ぜて供述する被疑者から事件の真相を聞き出さねばならない。保身のために嘘つく者。頑なに自分は犯行をしていないと口を拒む者。あるいは、自分は何をしていたか覚えてはいないと錯乱する者。そんな彼らには決まって、語気を強めて自白を強要するのではなく、最大限の笑顔と優しい言葉でもって、関心と興味があることを示す。反吐が出る仕事だ。これが取調べのプロと言われる捜査官億人の仕事である。今日は、連続殺人犯として逮捕された桐谷裕香の取調べを担当することになった。桐谷裕香の供述は一見普通に見える。しかし、彼女の話を聞いていくにあたり、悍ましい事件の全容が明らかとなる。これを読み進める者は、これから仔細に書き記す事件の一部始終をしかと目を見開いて、見届けて欲しい。
⑤冒頭
プロローグ(一九八四年一月十八日)
その日の夜は雪解けの雨と共に迎えようとしていた。
お天道様が分厚い雲間からかの者の罪を赦すかの如く、その火災で焼け落ちた建物の残り灰を雨が消し去る。
かつてそこにはあったのだ。身勝手な欲でその人生を狂わせたその形跡が。
真冬の乾いた空気がかの者の想いを増幅させ、放たれた火に風を送るように火災旋風を巻き起こす。
かの者はその火勢をただ見届ける、やけにたたない時間を過ごしながら。
夜明けを待つことでさえ、煩わしく感じる暗く悠久の時の中で、すでに起きていたいくつかの出来事は、彼らの心中をひどく歪んで濁る泥だらけの心に変えるのには充分だった。
建物からの出火。
そして、同時に姿を消した男。
火災により失われた多数の絵画や美術品。
その日、美術品展覧会と呼称した幸福な一夜を迎えるはずの安田邸において、どれほどの者の人間がその事実を言い当てられただろうか。
雪解けの雨が浄化作用を伴い、死者を弔うことになった長い長い一夜の終わり──。
月が満ちるのを持って、ようやく安田邸で起きた一連の事実は、かの者の持つ悲しい最期を我々に見せるのである。
⑥冒頭
プロローグ(一九八四年一月十八日)
「蟹座満月の日、決行する」
彼はいや彼女はそう決断を下した。
一九八四年一月十八日未明、その者は慎重に慎重を重ねた上で、慈悲と救いを求める老夫婦を殺害し放火。
蟹座の満月の日。
水のように揺れ、何者にも染まるデリケートな「感情」が色濃く映る蟹座。
そんな感情を象徴する星座を守護する月が満ちるとき、その満月はその感情を最高潮にまで高める。
そう、殺意という歪んだ感情ですら。
その感情が最高潮に達したとき、その者の歪んだ認識や感情は、いや存在価値が満たされるのだ。
その者の持つ犯意は確かに決行されるだろう。
その者の熱くほとばしる憎悪の炎が老夫婦らと共に別館もろとも焼け落とす。
計画は万全だ。
雪解けの雨がきっとうまくかき消してくれるのだから──
⑦冒頭
プロローグ
梔子(くちなし)色の満月が妖しく雲間から顔を覗かせる時。
別館からめらめらと絵画や美術品の燃える音が聞こえては夜の暗がりに消える。
別館と本館をつなぐ連絡橋にはぁはぁ、と息を弾ませその者は邸宅をぐるりと囲う永久(とこしえ)の闇に相対(あいたい)する。
十数年いや、下手したら数十にもわたる年を重ねるたびにそればかりを慮(おもんばか)ってきた。
その長年の悩みの解がちょうど今、一つ見いだされようとしていた。
身体が常に血や肉を作り、血流を巡らせ、思慮深く考えを巡らせるように、推敲に推敲を重ねた計画は達成される。
そのためのいくらかの方策も施し、時の成熟が彼らを誘い込むのを固唾を飲んで見守るばかりだった。
一九八四年一月十八日。
この日付がもたらす符合は天地の理を味方するような強運を引き当てなければ実現しない。
今宵の満月が等しく彼らに罪と罰を授けることを祈りながら、最後の駒を打つ。
事実は小説より奇なり。
奇妙でどこか不格好な成りをした計画もチクタクと進む腕時計の秒針と共に着実に実行させてゆく。その者の願いでもある憎悪の灯火が静まる時が来るのを祈りながら。
──彼らの死は大変に脆く美しい死であってほしい。
その者の心に抱える尊大な猜疑心と憎悪は外部に漏れたら、当然許されない「殺人」として裁かれる対象なのだから。
長年芸術に触れてきたことで私のアイデンティティとなった美術品のように、彼らの死にはあたかも映画やドラマのようでなければならない。
そんな固執した思考の渦に囚われながら、火災の騒ぎに乗じて群がる彼らの中に明確な犯意を潜ませた。
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