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番外編 ※
おまけ 新婚生活の二人
魔王の嫁になって11日目。
この間、何があったかと言うと、基本的にベッドの住人だった。というか、いつ11日経ったのかも分からないくらいベッドの中だった。レーベンに魔力を与えられているおかげと回復術で、彼に付き合えていた。……正しくは、振り回されていた。
タフなレーベンは、俺が寝ている(気を失っていた?)間に、魔王業を器用に卒なくこなし、部下の魔族に指示を与えていたそうなのだ。
本日11日目、ようやく魔王部屋から出てきた俺に、魔族の一人からその事を告げられた。
“番”で魔王の妻である俺は、魔族達から腫れ物扱いだ……。
まぁ、お世話になっているのに、魔族達への挨拶が11日目になってしまった俺も悪い。
「ホツ、悪かったね。11日目になってしまった」
そんな俺にレーベンが悪かったと言った。え? レーベンって謝れるんだ!?
「いえ!! 俺も挨拶が遅くなってしまって……」
「君の衣類や家具一式を用意していない。結婚したというのに」
「???」
え? そっち?
「君に似合う衣類や好きなモノをプレゼントしよう」
「今、用意してくださっている物で足りています————……どわぁ!?!?」
普段、割と話をよく聞いてくれるレーベンだが、俺の事に関しては彼自身の意志が強すぎるのか強引になってしまうようなのだ。
次の瞬間には、人間界へ降り立った。
そうして、三時間みっちり……。
色々、俺に似合うと言っては買うレーベン。そして、服屋に入ったが最後、俺は着せ替え人形だ。
「レーベン様! 俺、自分で着れますよぉ!?」
何故か、レーベンまで試着室に入り俺の着替えを手伝ってくれる。それも喜々として。彼ならば、パッと魔法で着せ替え出来そうな気がするのだが、一着一着丁寧に着せてくれる。
何が楽しいのだろう?
「……うぅ」
長くて骨ばったキレイな指がボタンをゆっくり外していく。
その器用に動く指の動きをジッと見ていると、なんだか、胸がムラムラ……いや、ドキドキするのだ。
だって、昨日までずっとこのキレイな指が俺の身体を触って、あんなことやこんなことをしていた。
指を見るのが悪いのだと思って、レーベンの顔を見るとイケメンで窒息しそうになるし、かと言ってちょっと視線を下げた首筋ラインも大変キレイだし、思わず付けてしまったキスマークが何とも恥ずかしい。
もっと、下を向けば……どこを見ればいいのだ。
———……昨日まで繋がり過ぎて、この身体に触れた……
「ホツ?」
「———っはっ! イケない! この11日間の弊害が!! 以前の俺カムバーック!!」
何故、試着しながらムラムラしているのだ!!
この姿がイケない。この美貌がよくない!! 長い指とか目に入るのが悪い!! 猫だ!! 猫姿には流石に欲情はしないから!!
そうして、目をギュッと瞑って猫姿のレーベンを想像する。
すると、ふにっと唇が押し付けられた。
「……な、んで」
「キス待ちかと思って」
壮絶美形のレーベンがニヤリと笑った。ぎゃぁああ!!
「……何だか、こうしている時も君が可愛くて欲情してしまうんだけど、どうしようか?」
どうしましょ——————かぁ!?
「で、出ましょう……あ、は、は。その壮絶な色気振りまくのやめて……」
視線が途方に暮れている俺にレーベンは頷いてくれ、服を着せて試着室を出た。
密室空間じゃない解放感にホッとしながら、レーベンが試着した服をほぼ全て購入する。
会計の店員さんは獣人らしく、尖ったモフモフの耳がひょこひょこしている。
この世界の獣人は、一部分だけ動物の特徴がある人間寄りの種族が多い。そのため、魔界より人間界で人間と混じって生活している。
目の前の獣人は、狐の獣人だろうか……。
その耳を見ながら、ふとレーベンならば猫耳になれたりするのではないだろうかと思った。猫耳レーベン生唾モノだ。
一度は見てみたい! と会計を終え店から出る前にレーベンに声をかける。
「レーベン様、猫耳とか尻尾とか一部分だけそのお姿で出現させたり出来ないですか?」
「出来はするが、私はそのシルエットは好みではないよ」
……そうだった。レーベンは美意識が高く、お洒落な物も大好きだし、俺の着る服にも強いこだわりがある。
「それに魔獣姿でも尻尾は触れられるのは苦手だから、尻尾を出すのは……ってなんだい。そんな落ち込むことなのかい?」
「そうですか……、はは……いえ、お気になさらず、単に獣人好きミーハーなだけっすから」
「獣人が好き?」
聞き捨てならないと言うようにレーベンの視線が鋭くなる。
「ホツは、獣人が好きなのかい? 番の私より?」
「えぇ? まさか、レーベン様一筋ですって」
すると、獣人を滅してしまう所だったと呟く。
「はは……は……」
……レーベン、時折、そういう所あるよね? え? 俺への脅し?
ヤキモチ焼かれるのはいいけど、焼き方がね……? 獣人の村焼きとかやめてね?
丁度、猫耳カチューシャがサングラスと一緒に販売されているのが目に入る。人間の若い女の子が獣人の子とお揃いコーデするのに使われるアイテムのようなのだ。
俺は、何となくそれを手に持って自分の頭に着けてみた。
「ほら、なんか可愛くないですか??」
「———……!」
その瞬間、ピシィッと固まるレーベン。あれ? 変? もしかして、引かれたかなと思っていたら、その場に魔界へのゲートを開いて———……!?え!?
一瞬の事でお店から魔王部屋へと戻ってしまった。
「ふえぇええ!? 猫耳付けたままきちゃった!? 今日は、一日ブラブラするのでは!?」
「チップはふんだんに払った」
横にいるレーベンを見ると、急に俺に齧り付くようにキスされた。
「!?!?ふ、ん、ん!?!?!?!」
性急すぎて意味が分からないが、舌が絡まり、歯をなぞられ、あっという間に高められてしまう。
「あ……ん、なん、れ……?」
気持よくてすぐに腰が抜けてしまう。そんな俺をレーベンがちゃんと支えてくれる。
「君は凄いな……」
俺の唇をベロンと舐めながら、ズボンをズリ下げられ、尻を揉まれる。ジワリと温かな感覚で尻に潤滑剤が挿入されたのが分かった。そして、ツブンと指を挿れられる。
「あ……あ、んで、急にぃ……」
そのまま指の付け根まで挿入されて、ゾクゾクと身体から急速に快楽が湧き上がる。
「今日、ずっと君に欲情していた。ちょっと外出しただけなのに、昨日までの事を思い出して早く身体を繋げたかった。君の猫耳も似合っている」
「ん、ん……あ、そこ、押しちゃ……ふぅんっ」
前立腺をノックされ、足で股間を擦られる。
レーベンも俺と一緒の状態だったのか。余裕があるようにしか見えなかったのに。
ん……俺と一緒……?
「あん、んっ、レーベン様、ずるいです。俺も猫耳見たいです」
レーベンは口元を緩ませ軽く笑う。俺の頬をハムハムと甘噛みされる。それすら、気持ちよくて震えていると、彼の尖った耳が消えて、側頭部にぴょこんと猫耳が生える。
普段見ている魔獣猫のフワフワ毛の耳だ。
「ふっ!? ふわぁあ!! レーベン様、可愛い~」
「君の前以外はしないけど。喜んでもらえてなにより」
前から抱きしめられていて見えないけれど、後も尻尾をつけてくれたみたいだ。じっくり見たいのに、指が増やされて、それどころじゃなくなる。
「あぁあっ、あ、それぇ、キュウキュウする、ん、も、猫耳みたい、のに……ん~」
「後で、沢山見せてあげるよ」
すると、彼も我慢出来ないと言うように、俺の股間に彼の猛ったモノをゴリゴリ擦られる。
それに連動するみたいに、尻に挿いっている指を締め付けてしまう。
ベッドはすぐそこなのに、レーベンは俺に後の壁に手を付くように指示してくる。その俺の身体を背後から抱き締めてきて、お尻を突き出すように腰を掴まれた。
グリグリと後孔に彼の先端が擦り付けられる。
「んぁ、立ったまま?」
「早く繋がりたい」
なんで、っていうくらい興奮している。
レーベン、もうこの11日間ずっとだ。それに慣れてしまった俺、もう戻れないじゃん。
挿いってくる感覚を想像していると、想像のモノをゆっくり挿入される。
「——あぁ……———」
ゾクゾクゾク。
大して刺激していないチンコが、挿入される感覚に先走り液をツゥッと垂らす。
ズルリと一度抜かれて、またゆっくりと埋め込まれる。ゆるゆると、前後に前立腺を擦られる。
「……っ、ホツ、緩めて」
「……あ、あ、あ…………」
「聞こえないくらい、気持ちいいの? 腰動いている」
背後でレーベンが何か言っている。だって、そんな風にレーベンがした……。
なんか、魔法とか、そんなのかけたんだ。きっとそう。気持よくなる媚薬魔法とか。
「そんなのはしていないよ。は——、君はなんで、そんな可愛いかな」
腰を動かしながら、レーベンが笑う気配がする。
「してますっんんぁ———、ほら、ほらっんっんっ! 今もっ、あぁ、んんん———」
「してない」
グリグリと奥にねじ込まれ、どんどんその速度が早くなってくる。彼の骨盤が俺の臀部に当たって厭らしい音を立てる。
「んんんあぁあ、あ、あっ、イ、イッちゃう」
我慢出来ず、射精してしまって、床を濡らす。俺の息が整うのを待ってくれない。その激しい律動を感じていると、奥で彼が射精したのを感じた。
「………はぁ、はぁ……ん……」
ズルリとレーベンのモノが出て行く。
互いに興奮してしまった。一度出したら、立ってセックスしてしまった事に恥ずかしくなってきた。なんで、こんなになっちゃったんだろう……。
賢者タイムに恥ずかしがっていると、レーベンが俺を横抱きした。
「え!? レーベン様、何?」
レーベンが連れてきたのは、ベッドで……。あ、あれ? 一度で終わらない??
その証拠にレーベンが服を脱いで俺に乗りかかってくる。
「あの、もう終わりましょう? 流石に毎日ですし、俺は一度すれば、満足というか」
そんなに何度もしたら、再びベッドの住人になってしまう。
しかし、レーベンがギラギラと俺を見つめて、猫というか肉食獣の獣人みたいに、俺の首元を噛んでくる。
「私は一度じゃ満足出来ない身体になった。こんな身体じゃなかったのに。君のせいだから責任取って」
「……っ!?」
「あと、今度尻尾部分も買いに行こう」
尻尾!? 尻尾って、どこに着ける!? お尻?!
「嫌ですよ!? 嫌ですからね!?!?!?」
ブンブンと全力で首を横にふる。
「残念」
全然残念そうじゃない。絶対に尻尾買うつもりでいるよ!?
ニコニコと笑う彼は嬉しそうに俺にキスしてくる。誤魔化されない……、んん……ていうか、一回だけですってば!!!
俺が部屋から出られたのは2日後の事だった。
おしまい
魔王の嫁になって11日目。
この間、何があったかと言うと、基本的にベッドの住人だった。というか、いつ11日経ったのかも分からないくらいベッドの中だった。レーベンに魔力を与えられているおかげと回復術で、彼に付き合えていた。……正しくは、振り回されていた。
タフなレーベンは、俺が寝ている(気を失っていた?)間に、魔王業を器用に卒なくこなし、部下の魔族に指示を与えていたそうなのだ。
本日11日目、ようやく魔王部屋から出てきた俺に、魔族の一人からその事を告げられた。
“番”で魔王の妻である俺は、魔族達から腫れ物扱いだ……。
まぁ、お世話になっているのに、魔族達への挨拶が11日目になってしまった俺も悪い。
「ホツ、悪かったね。11日目になってしまった」
そんな俺にレーベンが悪かったと言った。え? レーベンって謝れるんだ!?
「いえ!! 俺も挨拶が遅くなってしまって……」
「君の衣類や家具一式を用意していない。結婚したというのに」
「???」
え? そっち?
「君に似合う衣類や好きなモノをプレゼントしよう」
「今、用意してくださっている物で足りています————……どわぁ!?!?」
普段、割と話をよく聞いてくれるレーベンだが、俺の事に関しては彼自身の意志が強すぎるのか強引になってしまうようなのだ。
次の瞬間には、人間界へ降り立った。
そうして、三時間みっちり……。
色々、俺に似合うと言っては買うレーベン。そして、服屋に入ったが最後、俺は着せ替え人形だ。
「レーベン様! 俺、自分で着れますよぉ!?」
何故か、レーベンまで試着室に入り俺の着替えを手伝ってくれる。それも喜々として。彼ならば、パッと魔法で着せ替え出来そうな気がするのだが、一着一着丁寧に着せてくれる。
何が楽しいのだろう?
「……うぅ」
長くて骨ばったキレイな指がボタンをゆっくり外していく。
その器用に動く指の動きをジッと見ていると、なんだか、胸がムラムラ……いや、ドキドキするのだ。
だって、昨日までずっとこのキレイな指が俺の身体を触って、あんなことやこんなことをしていた。
指を見るのが悪いのだと思って、レーベンの顔を見るとイケメンで窒息しそうになるし、かと言ってちょっと視線を下げた首筋ラインも大変キレイだし、思わず付けてしまったキスマークが何とも恥ずかしい。
もっと、下を向けば……どこを見ればいいのだ。
———……昨日まで繋がり過ぎて、この身体に触れた……
「ホツ?」
「———っはっ! イケない! この11日間の弊害が!! 以前の俺カムバーック!!」
何故、試着しながらムラムラしているのだ!!
この姿がイケない。この美貌がよくない!! 長い指とか目に入るのが悪い!! 猫だ!! 猫姿には流石に欲情はしないから!!
そうして、目をギュッと瞑って猫姿のレーベンを想像する。
すると、ふにっと唇が押し付けられた。
「……な、んで」
「キス待ちかと思って」
壮絶美形のレーベンがニヤリと笑った。ぎゃぁああ!!
「……何だか、こうしている時も君が可愛くて欲情してしまうんだけど、どうしようか?」
どうしましょ——————かぁ!?
「で、出ましょう……あ、は、は。その壮絶な色気振りまくのやめて……」
視線が途方に暮れている俺にレーベンは頷いてくれ、服を着せて試着室を出た。
密室空間じゃない解放感にホッとしながら、レーベンが試着した服をほぼ全て購入する。
会計の店員さんは獣人らしく、尖ったモフモフの耳がひょこひょこしている。
この世界の獣人は、一部分だけ動物の特徴がある人間寄りの種族が多い。そのため、魔界より人間界で人間と混じって生活している。
目の前の獣人は、狐の獣人だろうか……。
その耳を見ながら、ふとレーベンならば猫耳になれたりするのではないだろうかと思った。猫耳レーベン生唾モノだ。
一度は見てみたい! と会計を終え店から出る前にレーベンに声をかける。
「レーベン様、猫耳とか尻尾とか一部分だけそのお姿で出現させたり出来ないですか?」
「出来はするが、私はそのシルエットは好みではないよ」
……そうだった。レーベンは美意識が高く、お洒落な物も大好きだし、俺の着る服にも強いこだわりがある。
「それに魔獣姿でも尻尾は触れられるのは苦手だから、尻尾を出すのは……ってなんだい。そんな落ち込むことなのかい?」
「そうですか……、はは……いえ、お気になさらず、単に獣人好きミーハーなだけっすから」
「獣人が好き?」
聞き捨てならないと言うようにレーベンの視線が鋭くなる。
「ホツは、獣人が好きなのかい? 番の私より?」
「えぇ? まさか、レーベン様一筋ですって」
すると、獣人を滅してしまう所だったと呟く。
「はは……は……」
……レーベン、時折、そういう所あるよね? え? 俺への脅し?
ヤキモチ焼かれるのはいいけど、焼き方がね……? 獣人の村焼きとかやめてね?
丁度、猫耳カチューシャがサングラスと一緒に販売されているのが目に入る。人間の若い女の子が獣人の子とお揃いコーデするのに使われるアイテムのようなのだ。
俺は、何となくそれを手に持って自分の頭に着けてみた。
「ほら、なんか可愛くないですか??」
「———……!」
その瞬間、ピシィッと固まるレーベン。あれ? 変? もしかして、引かれたかなと思っていたら、その場に魔界へのゲートを開いて———……!?え!?
一瞬の事でお店から魔王部屋へと戻ってしまった。
「ふえぇええ!? 猫耳付けたままきちゃった!? 今日は、一日ブラブラするのでは!?」
「チップはふんだんに払った」
横にいるレーベンを見ると、急に俺に齧り付くようにキスされた。
「!?!?ふ、ん、ん!?!?!?!」
性急すぎて意味が分からないが、舌が絡まり、歯をなぞられ、あっという間に高められてしまう。
「あ……ん、なん、れ……?」
気持よくてすぐに腰が抜けてしまう。そんな俺をレーベンがちゃんと支えてくれる。
「君は凄いな……」
俺の唇をベロンと舐めながら、ズボンをズリ下げられ、尻を揉まれる。ジワリと温かな感覚で尻に潤滑剤が挿入されたのが分かった。そして、ツブンと指を挿れられる。
「あ……あ、んで、急にぃ……」
そのまま指の付け根まで挿入されて、ゾクゾクと身体から急速に快楽が湧き上がる。
「今日、ずっと君に欲情していた。ちょっと外出しただけなのに、昨日までの事を思い出して早く身体を繋げたかった。君の猫耳も似合っている」
「ん、ん……あ、そこ、押しちゃ……ふぅんっ」
前立腺をノックされ、足で股間を擦られる。
レーベンも俺と一緒の状態だったのか。余裕があるようにしか見えなかったのに。
ん……俺と一緒……?
「あん、んっ、レーベン様、ずるいです。俺も猫耳見たいです」
レーベンは口元を緩ませ軽く笑う。俺の頬をハムハムと甘噛みされる。それすら、気持ちよくて震えていると、彼の尖った耳が消えて、側頭部にぴょこんと猫耳が生える。
普段見ている魔獣猫のフワフワ毛の耳だ。
「ふっ!? ふわぁあ!! レーベン様、可愛い~」
「君の前以外はしないけど。喜んでもらえてなにより」
前から抱きしめられていて見えないけれど、後も尻尾をつけてくれたみたいだ。じっくり見たいのに、指が増やされて、それどころじゃなくなる。
「あぁあっ、あ、それぇ、キュウキュウする、ん、も、猫耳みたい、のに……ん~」
「後で、沢山見せてあげるよ」
すると、彼も我慢出来ないと言うように、俺の股間に彼の猛ったモノをゴリゴリ擦られる。
それに連動するみたいに、尻に挿いっている指を締め付けてしまう。
ベッドはすぐそこなのに、レーベンは俺に後の壁に手を付くように指示してくる。その俺の身体を背後から抱き締めてきて、お尻を突き出すように腰を掴まれた。
グリグリと後孔に彼の先端が擦り付けられる。
「んぁ、立ったまま?」
「早く繋がりたい」
なんで、っていうくらい興奮している。
レーベン、もうこの11日間ずっとだ。それに慣れてしまった俺、もう戻れないじゃん。
挿いってくる感覚を想像していると、想像のモノをゆっくり挿入される。
「——あぁ……———」
ゾクゾクゾク。
大して刺激していないチンコが、挿入される感覚に先走り液をツゥッと垂らす。
ズルリと一度抜かれて、またゆっくりと埋め込まれる。ゆるゆると、前後に前立腺を擦られる。
「……っ、ホツ、緩めて」
「……あ、あ、あ…………」
「聞こえないくらい、気持ちいいの? 腰動いている」
背後でレーベンが何か言っている。だって、そんな風にレーベンがした……。
なんか、魔法とか、そんなのかけたんだ。きっとそう。気持よくなる媚薬魔法とか。
「そんなのはしていないよ。は——、君はなんで、そんな可愛いかな」
腰を動かしながら、レーベンが笑う気配がする。
「してますっんんぁ———、ほら、ほらっんっんっ! 今もっ、あぁ、んんん———」
「してない」
グリグリと奥にねじ込まれ、どんどんその速度が早くなってくる。彼の骨盤が俺の臀部に当たって厭らしい音を立てる。
「んんんあぁあ、あ、あっ、イ、イッちゃう」
我慢出来ず、射精してしまって、床を濡らす。俺の息が整うのを待ってくれない。その激しい律動を感じていると、奥で彼が射精したのを感じた。
「………はぁ、はぁ……ん……」
ズルリとレーベンのモノが出て行く。
互いに興奮してしまった。一度出したら、立ってセックスしてしまった事に恥ずかしくなってきた。なんで、こんなになっちゃったんだろう……。
賢者タイムに恥ずかしがっていると、レーベンが俺を横抱きした。
「え!? レーベン様、何?」
レーベンが連れてきたのは、ベッドで……。あ、あれ? 一度で終わらない??
その証拠にレーベンが服を脱いで俺に乗りかかってくる。
「あの、もう終わりましょう? 流石に毎日ですし、俺は一度すれば、満足というか」
そんなに何度もしたら、再びベッドの住人になってしまう。
しかし、レーベンがギラギラと俺を見つめて、猫というか肉食獣の獣人みたいに、俺の首元を噛んでくる。
「私は一度じゃ満足出来ない身体になった。こんな身体じゃなかったのに。君のせいだから責任取って」
「……っ!?」
「あと、今度尻尾部分も買いに行こう」
尻尾!? 尻尾って、どこに着ける!? お尻?!
「嫌ですよ!? 嫌ですからね!?!?!?」
ブンブンと全力で首を横にふる。
「残念」
全然残念そうじゃない。絶対に尻尾買うつもりでいるよ!?
ニコニコと笑う彼は嬉しそうに俺にキスしてくる。誤魔化されない……、んん……ていうか、一回だけですってば!!!
俺が部屋から出られたのは2日後の事だった。
おしまい
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……え、違う?
衝撃の展開に圧倒されました。ホツの真実、ホツの献身に涙が止まりませんでした。
ふたりの幸せに触れ、最高に温く幸せな読後感を味わっております︎✨
鈴様
お読みくださりありがとうございます。わわっ、このお話結構昔に書いた作品で読んでいただけて大変嬉しいです。お越し下さりありがとうございました!
あー…好き(இɷஇ )
ホツの正体にびっくりやられました
ある意味ゲームの世界に転移してきたポッと出の美味しいとこどりのチート勇者とかじゃなくて…!
魔王が本当に孤独の中ずっとずっとずーっとそばにいたフワリと呼ばれていた小さな小さな小さな精霊だなんて…!
イイ…(இɷஇ )💕
健気だし一途だし気が遠くなるほどの時を魔王のそばで寄り添ってて、それに魔王も気付いててくれて…!
ほつれないように、ホツ…(இɷஇ )
ちっぽけな存在でも、誰かの役に立ててその想いは通じるんだって、なんかもう胸がいっぱいです(இɷஇ )
作者様の作品はオークとか無職の嫁とか牛乳配達さんとか色々好きなのですが、この作品もめちゃ好きです!
書いてくれてありがとうございます
読めて良かったです…!
これからも頑張ってください
ホープ様
お読みくださりありがとうございます。わぁ、嬉しいご感想頂けて大変大変光栄です!!そうなのです。ホツはずっとレーベンだけの精霊でした。そのことをようやく知ったレーベンはもうホツの事を目に入れても痛くない程、溺愛しています。
そして、色々な作品お読みくださったと知り、嬉しくてPC前ではしゃいでおります。
大変励みになります。
本当にありがとうございました。
後半ないた…
素敵なお話
ありがとうございました
ふぅ様
お読みくださりありがとうございます。
大変うれしいお言葉励みになります。番外編を更新致しますので、楽しんで頂けますと幸いです。お越しくださりありがとうございます。