オークとなった俺はスローライフを送りたい

モト

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一つ困ったことがある。


お恥ずかしいのですが。


実は、俺、性欲が強いんです……。

別に誰かを襲うみたいなことはないんですよ。本当に。善良なオークですから。

ただ、一日一回は射精しておかないとお腹が痛くなるんです。


引くよな。俺ならめちゃくちゃ引く。ドン引きだ。

神様は、なんでこんな生物を作ってしまったんだ……。


いつもは自分でヌイているんだけどさ。スミの前で出来るわけもなく我慢している。

溜まるとホントに具合が悪いの。スミと出会って、めちゃくちゃ我慢していたけど、どうも、下っ腹が張っちゃって。


これはもう無理だ。

夜、スミが眠った所、俺は、ささっと家から出て、木の陰に隠れた。

俺ってば、恥ずかしがり屋だから、小さく丸く座った。(図体デカいから隠れないけどな。)

履いているワラから自分のちんこを取り出した。くそ。何が悲しくてこんな事外でしなくちゃいけないんだ。誰もこんな所見たくないだろう!?


うぅ。外の開放さがすぅすぅするぜ……。空しい。

オナニーっていうより、もう別に溜まっているから擦って出すという単純作業。

この世界にはAVとかエロ本とかないしさ。


俺の良いところは早漏なところ☆

はい。もう、なかなかの早漏具合なのよ。


さ、パッとしよう。パッとすませて。戻ろう。

自分の慣れた手で、気持ちよくなるように擦る。


「はぁ……。」


でも、外でするのは、恥ずかしくてなかなかイケない。



「ポー様…ポー様ぁ…どこですか?」

ひっ!?スミ!?


スミは、添い寝すると安心するのか、ずっと俺に添い寝をせがんでくる。スミが要求してくるのは、添い寝だけで普段は何も要求してこない。

そのせいもあって、スミのいう事は聞いてやりたいん、だ、が。


子供に見せるわけには、いかねぇだ~ろ~!!!



俺は、早くイクために普段触らない自分の乳首を触った。

「………っ」

初めて触ったけど、乳首感じるとかー…恥ずか死ぬ。でも早く終わらせないと。


あ、イッた。よかった。



俺は木の陰から、立ち上がった。


「すまん!!ちょっと開放的な小便をしようと思って、な。……

ははは……は。」

情けなさで、ちょっと目尻に涙が。


「ポー様ぁ、よかった。」


スミは俺にぎゅうっと抱き着いてきた。いつもより甘えただ。まだ寝ぼけているんだろうか。

俺は、複雑な気持ちで、スミの背中をさすった。(さっき、ちんこ掴んでいない方ね。)



これは、早急に自分の部屋を作らないといけないなぁ!?

溜まるしゆっくり出来ないし、焦るし。


そう思って、次の日に自分の部屋を作ろうとした。

「どうしてですか?僕の事、嫌になりましたか?」

ひょー!!

「なんで、そんな解釈になっちゃうんだよっ!?」


そんな事ねぇんだよ。ほら、お前もプライバシーは守られたいだろう!?


「僕の事、嫌いになったのじゃないなら、そんな部屋いりません。」


いつになく強気のスミ。おい、どうした?添い寝以外の要求が

離れて暮らすわけじゃないだぞ?部屋だ。囲いだぞ?


「‥‥。」


うるうるした目でみつめてくる。

ぐ。これは絶大な効果があるな。聞いてあげたくなっちゃうぞぉ…。

まぁ、まだスミも子供だし?

オークの俺のことを信用してくれているみたいだし?小さいから大きな身体に包まれると安心するのかもしれない。



「わかったよ!部屋を作るのは、とりあえず保留!な。」

「はい!!」


あれ?お前、さっきまで泣きそうな顔してなかったっけ?

…子供は、気分が変わりやすいからな。まぁ、うん。気にしないでおこう。

しばらく、俺外で隠れてオナニーか……。早く成長してくれ。






一緒に住みだしてから、早6年が過ぎた。(展開早い?いや、なんもなかったしな。)

俺とスミは、ケンカも一切せず、のどかに過ごしていた。


スミは栄養が足らなくてひょろひょろだったけど、なかなか、いい筋肉に育ってきた。


小さいなと思っていたけど、それは栄養失調から来ていたものだと分かった。しっかりと食べたら身体付きも見違えるようになった。風邪も滅多にひかなくなった。

今は、15、16歳くらいだろうか?

それにしてもデカくなった。身長、180センチくらいだろうか。

「ポー様、おはようございます。今日もいい天気ですね。」

「おはよー。」


スミはとてもにこやかに笑う青年になった。


もしかしなくても、結構なイケメン具合に育っているような気がする。甘いマスクってやつ?

う…うらやま…いや!羨ましくなんかないやい!!


日中、俺はスミに何かしろと言ったことはない。

俺がやれば早い作業も、スミ自身がやりたいと言い出すので、ある程度任せている。

初めのうちは作業が終わらなければ、最後に俺がトントンとかガンガンとか手伝ってあげていたが、それもなくなってきた。


「やっぱり、男としてやってもらうばかりは情けないですからね。」


ほー。言うね。


「まぁな。色々出来た方がいいしな!はは…はっ!あっ!」


ビリっていった。

………俺のズボン破れている。

「ズボンが………。」


以前は、俺、ズボンじゃなくて、ワラを腰に巻いているスタイルだったの。でも、スミがいるしズボンにチェンジしたのよ。やっぱり、藁ってほら変なのがひょっこりしちゃうと大変でしょ?

イメージ的にはアメコミのハルクみたいな感じ?俺の方がちょいカッコいいけどな。


と、まぁ。そんなわけでズボンを作りはじめた。


俺が唯一、苦手な裁縫。


チクチク縫うのは、いいんだよ。

でも、針に糸通すのが、あーーーー!!ってなる。あと、玉結びもうまくいかない。




それを、横で見ていたスミが、隠れて練習して(隠れてってところが健気だよなぁ。)とても上手になった。


「スミさん、すみません。これ縫ってくれますか?」

「はい。任せてください!!」

俺が頼むと、何がそんなに嬉しいのかすごくイキイキするので、今や、縫物は全部スミに任せている。



俺の手はゴツクてでかいから、針糸のような細かすぎる作業がどうしても苦手だ。

スミは、そういった所をよく見ている子だ。俺の欠点を補うように動いてくれる。


「よくまぁ、こんなにいい子に育ったものだよなぁ…。」

一日に何回も褒めちゃう。感心感心。


「それは、ポー様の育て方のおかげです。」


決まって、スミは俺のことを褒める。


うーん。俺のはポロっと感心して出ちゃうんだけど、別にお前が気を使って褒めなくてもいいんだよ?

なんたって、オークだもん。

それなのに、いつも褒めてくれちゃって……。


「来週、街に下りてみるか?」

こんなに何でも出来たら、街でも十分暮らしていけるんじゃないか。

今までずっと、この山で二人と動物たち+αで過ごしてきたけどさ。

そろそろ、街へ降りて、色々勉強させた方がいいのかもしれない。

とりあえず、来週は街へ買い物へでもいくか。


俺は、深くフードを被って対策しよう。


「………。」


「スミ?」

あ、なんか固まった。おーい。

「どうして街へ?」

スミの表情があまり冴えない。やはり、子供時代に人間にこき使われていたからだろうか。

でも、いつまでもオークと二人暮らしはよくない。徐々にでも人間社会に出していかなくては。

「街でしか買えないもの、買って帰ろうぜ☆」

「街でしか買えないもの・・・?」

あ、反応した。

「そう。なんかあるだろ?服とか?買ってやるよ!」


ふもとの課金所で、物々交換しよ。

俺は金が欲しい時は滅多にないが、必要な時は課金所で物々交換してお金を得ている。


「せ…石鹸とか、欲しいかも…です。」

「石鹸!?」

欲しいモノが石鹸!?ジッと見た俺をサッと顔を背けるスミ。

これは……っ失敬した!!


俺、臭いんだ!


ずっと我慢していたんだよな!?言い出せないよな?

俺だって、腋臭の人に「脇臭いですよ!」って言えなかったもん。


獣臭がするに違いない。気が利かなくてごめん!

たまに、スミが俺の身体をスンスン匂い嗅ぎにくるから、てっきり臭くないんだと思っていたけど、逆だったんだっ!


俺、いい匂いのする木で身体擦ったりして不潔にならないように気を付けていたけどさ、それだけじゃ足りなかったんだな!


「すまん!今まで気が付かなくて。俺、臭いよな。いや、いいんだ。これからはちゃんと…っ。」

「違います!!ポー様はいい匂いです!色々たまらないくらい、いい匂いです!!」


「いや、だって、石鹸って。」

そうすると、スミが赤くなった。

「いえ、俺が石鹸使いたいだけです…‥。僕はポー様みたいにいい匂いがしないし。やっぱり、エチケットというか、いい匂いした方がいいかなと思って…。」


ふーん。

やっぱり年頃の男の子だな。

気になる女の子とか出来た時に、いいイメージつけたいよな。石鹸の匂いのする男子っていいじゃん。

清潔さって見た目以上に大事だもんな。

こりゃ、この顔といい、性格といい、街に出たらモテモテだな。

そろそろ、俺の子育ても完了かな☆


はははははは!!







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