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獣人族の国 5
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国王リユーを中心に軍司と将軍、それに国を治める内政官らと共に円卓を囲み、帝国の侵攻について話し合いをするために集まった。
重火器を備えた軍勢を送り込んできた敵の真意を確かめ、今後の対策を考えなければならなかった。
これを機に何度も帝国の侵攻を許せば、軍事力の乏しいマラガ王国は、なす術も無く敵の手に落ちてしまうのは明白だった。
王にとっては、頭の痛い問題を早急に解決しなければならない。
赤い髭を触るリユー王は、3メートル近い巨体を揺らしていた。落ち着こうと猫の様に自分の毛を撫でる王は、本当に困り果てた様子だ。
リユー王の右側に座るエメリンと左側に座るタガー将軍も良い案が浮かばないのか、口を閉ざしたまま両腕を組み、眉間にしわを寄せていた。
そんな雰囲気の中で書記を務める内政官は、金刺繍のあしらわれた白いローブの袖で机の上に置いていた筆記用部を落としてしまった。
重々しい雰囲気の部屋で、床に落ちるペンの音だけが響いた。
エメリンの隣に座っていた国境警備隊の制服を着る銀髪の人狼ヴェルガは、おもむろに立ち上がり、床に転がるペンを拾い上げた。
まだ20代後半と若いのに、この雰囲気にのまれなないとは肝が座っている。
答えを見いだせない者達の視線が、王へと向けられた。
王は体を揺するのを止め、ようやく円卓会議が始まった。
「まずは、戦況の説明から聞こうか」
タガー将軍は、手元の資料を読み始めた。
「はっ。2日前から始まった帝国軍の侵攻に対して、わが軍は応戦の準備をしておりました。しかし、ご存じの通り突如現れた魔法士の攻撃により、敵軍は兵力の3分の1を失い、国境付近まで撤退した所です」
タガーの報告に対して王は、無表情で顎を触りながら疑問を呈した。
「その魔法は、雷と竜巻と地震と聞いたが。信じがたい、本当に魔法なのだな?」
軍司として、また魔法士として、王の疑問に答えるのはエメリンが適任だ。
「はい、城門の上から見ておりました。確かかに魔法です」
「魔法士によって、我々の国は救われたのか。して、どのような者だったのだ?」
「はい、人間族の少女でした。同族の青年と一緒に旅をしているようです」
「少女だと・・・」、王は大きく息を吐き少し間を空けた、「で、その娘は、今どうしている?」
「はい。少女は、魔力の使いすぎで意識を失っております。現在、青年と一緒に私が保護しております」
「魔法士の少女と青年か。そんな力があるのなら、彼らに協力してもらった方が良いと思うのだが、どうかな?」
旅人の二人、それも少女と青年を戦争に巻き込むのは気が進まない。
それは、円卓を囲む全員の正直な気持ちだった。しかし、軍事力の劣る国を守るには、綺麗ごとを言っている場合では無い、彼等は藁にもすがる思いだった。
口に出さない思いを一身に受けた将軍は、皆を代表して王に進言する。
「我らの兵力では、撤退した敵兵を追撃しても多くの被害を出すだけです。完全に勝利することは、難しいと考えます。しかし、このまま何もせずに帝国軍に時間を与えてしまうと、兵力を増強してから再び攻めて来るでしょう。ならば、力を持つ人間族の彼等に、協力してもらうのは良い案だと考えます」
「協力してくれるよう、誰か説得してくれないか?」
「それなら、私が彼等に協力を打診してみます」
「では、その件は、軍司エメリンに任せよう」
協力が得られなかった場合の事も考えなければならない。リユー王は万が一に備えて、別の対策を計画する必要があるのではと思った。
「タガー将軍よ。もし、少女と青年の協力が得られなかった場合、この危機をどのように乗り越える?」
「はっ。負傷者も含め、敵はまだ約1万の兵力があります。銃歩兵がしんがりを務めているので、同じ兵力を投入してもこちらの方が不利です。それならば、城の守りを固めて、敵の攻撃から耐える方法が得策かと考えます」
将軍の判断が正しいのか正しくないのかは別として、結論を出すのは王自身だ。この国の運命を決めるのは、国家元首たる王の役目だ。
無理に応戦して被害を出すより、守りに徹した方が勝つ可能性が高いと考えるタガーと王の考えは一致していた。
「消耗戦になると考えますが、帝国軍の方が先に兵力と物資を消耗し、撤退するでしょう」と、エメリンも軍司としての意見を述べた。
「現状を鑑みるとそうなるな。私は、君達の考えに賛成だ」
ここで議事録を取っていた内政官達の手が止まった。
立ち上がったリユー王は、右手を振り上げ暫く静止した後、胸に拳を当てた。獣人族の敬意を示すポーズだ。
「敵からの攻撃をこの城で迎え撃つ。兵力の再編と大砲の準備を急げ。物資の確保も忘れるな。ヴェルガは部下を引き連れて、国境付近の情報収集と部隊の立て直しを任せる」
「はっ、仰せの通りに」と、全員が声を揃えた。
最後に王として部下たちを鼓舞する言葉を贈る、「それぞれが最善を尽くしてくれ。そして、この危機を乗り越えられると、皆で信じよう」
各々が役割を果たすために、そしてこの国を守るために部屋を出ていった。
廊下を誰かが歩く音がする。足音が止まりドアが開いたので、春馬は横になっていた身体を起こした。
「終わったんですか、これからこの国はどうするのですか?」
「ええ、この国の方針は、追撃せず籠城戦で敵の攻撃を迎え撃つのよ」
「へえ、籠城戦か。帝国軍は、諦めると思いますか?」
「それは、分からない。他に良い方法はあるのかしら?」
春馬は少し考えた後、「地図はありますか? それと帝国国内に関しての情報もあると助かります」
「ええ、あるわよ」と、エメリンは本棚から地図と一緒に数冊本を持って来た。
「ここがマラガ、西に進めばウォリス連邦、北に進めば帝国よ。ベルシーニ川を挟んで、東側はエルフ族の国になる」
テーブルに広げられた地図に印を入れる春馬は、エルフの国がある静寂の森を指さした。
「ここですよ! 籠城するだけでなく、この帝国と隣接するエルフ族の協力があれば、面白い結果になるはずです」
「うーん、エルフ族の協力を得るのは難しいわね。彼らは、他種族との交流を絶っているから。自信があるみたいだけど、どんな妙案なの」
「それは、兵を全て帝国へ、帰らせる方法なんですが」
異世界から来た青年は、どんな作戦を思いついたのか、エメリンは断然興味が沸いた。
鼓動が高鳴りワクワクするエメリンは、春馬に協力を仰がないといけない事をすっかり忘れてしまっていた。
同じフィールドで議論を交わすディベートが、彼女は大好きなのである。知識と知識がぶつかり合い、そこから得られる新しい発見への喜び。
年齢や種族、生まれ育った環境など知識の前では、全く関係ない。
さあ、異世界の知識を見せて頂戴と、妖艶な軍司はうっとりとした目で春馬を見つめた。
「ゴホン、俺の考えた作戦ですが、帝国内を直接奇襲すると同時に、静寂の森の国境付近をエルフが攻撃します。どちらの攻撃が先かは、関係ありません。国内で戦争の継続を揺るがすほどの大きな被害や事件が発生すれば、さすがに侵攻を諦めて全軍撤退させますよ」
「エルフの協力と奇襲攻撃の二つ必要なの?」
「いいえ、エルフが協力してくれなくても奇襲さえ成功すれば、心理的なダメージを与えられます。帝国は、必ず動揺するはずです」
「動揺と混乱か、心理作戦ね。面白い考えだわ」
地図以外の資料が欲しいのか、春馬は用意された本をパラパラめくった。
「あと、帝国内はここと同じような都市形成なのか知りたいのですが」
春馬の要望にエメリンは、A3サイズの本を開いた。そこには、帝国内の詳細な地図や城、主要な建物や町の絵が描かれていた。
「あなたの知りたいのは、これかしら」
「そうです。詳しく説明してくれませんか」
「ええ、良いわよ。この城は、皇帝の住居になっている。今は、過去の象徴みたいな建物ね。帝国の拠点は、街の中央にある帝国議事堂よ。この大きな石造りの建物の中で行政を行っているの。各省庁や軍部は、それぞれ独立した機関になっているけど、帝国議事堂の近くに集約されている」
「ここより帝国の方が、科学技術に頼る国なのかも知れない。そう言えば帝国軍は、銃を持っていましたよね。連発銃ですか?」
「連発? 連続して発砲することかしら。それは、ないわね」
「なら、単発銃か」、両腕を組んだ春馬は資料を見ながら考え込んだ。
いくら魔法が使えても、銃火器を持つ軍隊を相手にするのは分が悪いと、考えるのが普通だ。
しかし、帝国を動揺させるなら、何かどでかい事件か災害を街中で引き起こした方が手っ取り早い。だが、どうすれば一般人を巻き込まず、混乱を引き起こせるのか。
事件か、事故か、いずれにせよ市民が困窮する原因は作りたくない。
他国への侵略戦争は、自分たちの暮らしを良くするための行為だと、正当化されてしまうかも知れないからだ。そうなってしまうと、作戦は失敗しマラガ侵攻を逆に早めてしまう危険が出てくる。
重火器を備えた軍勢を送り込んできた敵の真意を確かめ、今後の対策を考えなければならなかった。
これを機に何度も帝国の侵攻を許せば、軍事力の乏しいマラガ王国は、なす術も無く敵の手に落ちてしまうのは明白だった。
王にとっては、頭の痛い問題を早急に解決しなければならない。
赤い髭を触るリユー王は、3メートル近い巨体を揺らしていた。落ち着こうと猫の様に自分の毛を撫でる王は、本当に困り果てた様子だ。
リユー王の右側に座るエメリンと左側に座るタガー将軍も良い案が浮かばないのか、口を閉ざしたまま両腕を組み、眉間にしわを寄せていた。
そんな雰囲気の中で書記を務める内政官は、金刺繍のあしらわれた白いローブの袖で机の上に置いていた筆記用部を落としてしまった。
重々しい雰囲気の部屋で、床に落ちるペンの音だけが響いた。
エメリンの隣に座っていた国境警備隊の制服を着る銀髪の人狼ヴェルガは、おもむろに立ち上がり、床に転がるペンを拾い上げた。
まだ20代後半と若いのに、この雰囲気にのまれなないとは肝が座っている。
答えを見いだせない者達の視線が、王へと向けられた。
王は体を揺するのを止め、ようやく円卓会議が始まった。
「まずは、戦況の説明から聞こうか」
タガー将軍は、手元の資料を読み始めた。
「はっ。2日前から始まった帝国軍の侵攻に対して、わが軍は応戦の準備をしておりました。しかし、ご存じの通り突如現れた魔法士の攻撃により、敵軍は兵力の3分の1を失い、国境付近まで撤退した所です」
タガーの報告に対して王は、無表情で顎を触りながら疑問を呈した。
「その魔法は、雷と竜巻と地震と聞いたが。信じがたい、本当に魔法なのだな?」
軍司として、また魔法士として、王の疑問に答えるのはエメリンが適任だ。
「はい、城門の上から見ておりました。確かかに魔法です」
「魔法士によって、我々の国は救われたのか。して、どのような者だったのだ?」
「はい、人間族の少女でした。同族の青年と一緒に旅をしているようです」
「少女だと・・・」、王は大きく息を吐き少し間を空けた、「で、その娘は、今どうしている?」
「はい。少女は、魔力の使いすぎで意識を失っております。現在、青年と一緒に私が保護しております」
「魔法士の少女と青年か。そんな力があるのなら、彼らに協力してもらった方が良いと思うのだが、どうかな?」
旅人の二人、それも少女と青年を戦争に巻き込むのは気が進まない。
それは、円卓を囲む全員の正直な気持ちだった。しかし、軍事力の劣る国を守るには、綺麗ごとを言っている場合では無い、彼等は藁にもすがる思いだった。
口に出さない思いを一身に受けた将軍は、皆を代表して王に進言する。
「我らの兵力では、撤退した敵兵を追撃しても多くの被害を出すだけです。完全に勝利することは、難しいと考えます。しかし、このまま何もせずに帝国軍に時間を与えてしまうと、兵力を増強してから再び攻めて来るでしょう。ならば、力を持つ人間族の彼等に、協力してもらうのは良い案だと考えます」
「協力してくれるよう、誰か説得してくれないか?」
「それなら、私が彼等に協力を打診してみます」
「では、その件は、軍司エメリンに任せよう」
協力が得られなかった場合の事も考えなければならない。リユー王は万が一に備えて、別の対策を計画する必要があるのではと思った。
「タガー将軍よ。もし、少女と青年の協力が得られなかった場合、この危機をどのように乗り越える?」
「はっ。負傷者も含め、敵はまだ約1万の兵力があります。銃歩兵がしんがりを務めているので、同じ兵力を投入してもこちらの方が不利です。それならば、城の守りを固めて、敵の攻撃から耐える方法が得策かと考えます」
将軍の判断が正しいのか正しくないのかは別として、結論を出すのは王自身だ。この国の運命を決めるのは、国家元首たる王の役目だ。
無理に応戦して被害を出すより、守りに徹した方が勝つ可能性が高いと考えるタガーと王の考えは一致していた。
「消耗戦になると考えますが、帝国軍の方が先に兵力と物資を消耗し、撤退するでしょう」と、エメリンも軍司としての意見を述べた。
「現状を鑑みるとそうなるな。私は、君達の考えに賛成だ」
ここで議事録を取っていた内政官達の手が止まった。
立ち上がったリユー王は、右手を振り上げ暫く静止した後、胸に拳を当てた。獣人族の敬意を示すポーズだ。
「敵からの攻撃をこの城で迎え撃つ。兵力の再編と大砲の準備を急げ。物資の確保も忘れるな。ヴェルガは部下を引き連れて、国境付近の情報収集と部隊の立て直しを任せる」
「はっ、仰せの通りに」と、全員が声を揃えた。
最後に王として部下たちを鼓舞する言葉を贈る、「それぞれが最善を尽くしてくれ。そして、この危機を乗り越えられると、皆で信じよう」
各々が役割を果たすために、そしてこの国を守るために部屋を出ていった。
廊下を誰かが歩く音がする。足音が止まりドアが開いたので、春馬は横になっていた身体を起こした。
「終わったんですか、これからこの国はどうするのですか?」
「ええ、この国の方針は、追撃せず籠城戦で敵の攻撃を迎え撃つのよ」
「へえ、籠城戦か。帝国軍は、諦めると思いますか?」
「それは、分からない。他に良い方法はあるのかしら?」
春馬は少し考えた後、「地図はありますか? それと帝国国内に関しての情報もあると助かります」
「ええ、あるわよ」と、エメリンは本棚から地図と一緒に数冊本を持って来た。
「ここがマラガ、西に進めばウォリス連邦、北に進めば帝国よ。ベルシーニ川を挟んで、東側はエルフ族の国になる」
テーブルに広げられた地図に印を入れる春馬は、エルフの国がある静寂の森を指さした。
「ここですよ! 籠城するだけでなく、この帝国と隣接するエルフ族の協力があれば、面白い結果になるはずです」
「うーん、エルフ族の協力を得るのは難しいわね。彼らは、他種族との交流を絶っているから。自信があるみたいだけど、どんな妙案なの」
「それは、兵を全て帝国へ、帰らせる方法なんですが」
異世界から来た青年は、どんな作戦を思いついたのか、エメリンは断然興味が沸いた。
鼓動が高鳴りワクワクするエメリンは、春馬に協力を仰がないといけない事をすっかり忘れてしまっていた。
同じフィールドで議論を交わすディベートが、彼女は大好きなのである。知識と知識がぶつかり合い、そこから得られる新しい発見への喜び。
年齢や種族、生まれ育った環境など知識の前では、全く関係ない。
さあ、異世界の知識を見せて頂戴と、妖艶な軍司はうっとりとした目で春馬を見つめた。
「ゴホン、俺の考えた作戦ですが、帝国内を直接奇襲すると同時に、静寂の森の国境付近をエルフが攻撃します。どちらの攻撃が先かは、関係ありません。国内で戦争の継続を揺るがすほどの大きな被害や事件が発生すれば、さすがに侵攻を諦めて全軍撤退させますよ」
「エルフの協力と奇襲攻撃の二つ必要なの?」
「いいえ、エルフが協力してくれなくても奇襲さえ成功すれば、心理的なダメージを与えられます。帝国は、必ず動揺するはずです」
「動揺と混乱か、心理作戦ね。面白い考えだわ」
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「あと、帝国内はここと同じような都市形成なのか知りたいのですが」
春馬の要望にエメリンは、A3サイズの本を開いた。そこには、帝国内の詳細な地図や城、主要な建物や町の絵が描かれていた。
「あなたの知りたいのは、これかしら」
「そうです。詳しく説明してくれませんか」
「ええ、良いわよ。この城は、皇帝の住居になっている。今は、過去の象徴みたいな建物ね。帝国の拠点は、街の中央にある帝国議事堂よ。この大きな石造りの建物の中で行政を行っているの。各省庁や軍部は、それぞれ独立した機関になっているけど、帝国議事堂の近くに集約されている」
「ここより帝国の方が、科学技術に頼る国なのかも知れない。そう言えば帝国軍は、銃を持っていましたよね。連発銃ですか?」
「連発? 連続して発砲することかしら。それは、ないわね」
「なら、単発銃か」、両腕を組んだ春馬は資料を見ながら考え込んだ。
いくら魔法が使えても、銃火器を持つ軍隊を相手にするのは分が悪いと、考えるのが普通だ。
しかし、帝国を動揺させるなら、何かどでかい事件か災害を街中で引き起こした方が手っ取り早い。だが、どうすれば一般人を巻き込まず、混乱を引き起こせるのか。
事件か、事故か、いずれにせよ市民が困窮する原因は作りたくない。
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