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-第3章- 王の誕生祭と真実
3*
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その後、城で別の用事を済ませたイヴァン達と、ホテルに着いた彼らの父と合流し家族五人でレストランに向かう。
店への道中、イヴァンが今日のダンス練習について尋ねてくる。
「アサヒ、踊りはどうだった?」
「うん、大丈夫そうだよ。皆も凄く上手だったし、本番までには完璧になると思う」
自分の位置もしっかり最後列の端だったことを伝えると、イヴァンが頭を撫でてきた。
「衣装は確認したか?」
「えっと……と、当日のお楽しみ!」
「そうよ兄さん! 衣装に関しては毎年本番まで誰にも見せないことになってるじゃない! でも安心して。布面積はグッと増えてたわ!」
俺がごまかそうとすると、ルーサが会話に入ってきた。
当初の予定では、男性の衣装はズボンのみで、上半身は裸の予定であり、ルーサの言葉は間違っていない。
「そうか、分かった……」
俺達の気迫に押されたのか、イヴァンはそう返事をし、それ以上は何も聞いてこなかった。
家族での食事を終えてホテルへ戻る。
「息子よ、ほどほどにな」
ホテルに着いて別の部屋へと別れる際、アルダリが俺の肩をポンと叩く。
「何が?」
「ホテルに泊まって何もないということは無いだろ。明日も練習だから、支障が出ないようにしろよ」
「な……ッ、」
アルダリの言葉に赤面する。
「はは、じゃあまた明日な」
笑いながら去っていく俺の父……アルダリの背中を見送ると、俺達も部屋へと帰った。
「このホテル、凄く素敵だね」
白と青で統一されリゾート感が溢れる部屋を見渡す。
二人分の上着をハンガーに掛けていたイヴァンは、俺の言葉にフッと笑った。
「アサヒが気に入ったなら良かった」
イヴァンはそのまま近づき、後ろから俺を抱きしめ顔を覗き込んでくる。
口付けしろと言いたげな顔にキスをすると、腕にぎゅっと力を込めてきた。
「景色もいいぞ」
「一緒に見よ」
そのまま、俺が手を引き窓辺にイヴァンを座らせ、その隣にくっつくように座る。
それからは窓からの景色を見ながら他愛もない会話を楽しんでいたが、ふと疑問に思っていたことを尋ねる。
「あのさ、これって『約束』って意味?」
イヴァンの指の間に自分の指を差し込み、所謂恋人繋ぎをした。
「ああ。普通は向かい合ってやるがな」
そう言って俺の前に移動すると、片手を胸元まで上げ俺の手を握ってきた。
今日ハンナが俺にやったポーズと同じである。
「あ、どの地域でも同じなんだ」
国全体がそうなのだろうかと考えていると、イヴァンが低い声を出す。
「他の者と、これをしたのか?」
「あ……」
俺の馬鹿……そう思ってもすでに遅い。
「誰とだ?」
穏やかな声で聞いてくるイヴァンだが、その目は笑っていない。結局、根掘り葉掘り今日の出来事を聞かれ、俺は衣装の件以外、全てをイヴァンに話した。
「イヴァン……俺、明日も踊らないといけないんだけど」
「だから抱かないと言っているだろ。少し触るだけだ」
一か月近くキス以外はしていない俺達。
練習で疲れて寝てしまう俺に文句も言わず、毎日我慢していた恋人を思うと心が痛む。しかし、明日に響かないか心配なのも事実だ。
「だ、駄目だって……」
昨夜までは一緒に寝ていても手を出さなかったイヴァンだが、今は限界のようでベッドの中にある俺の身体に手を這わせている。
「他の男はアサヒに触れるのに、なぜ俺は駄目なんだ?」
先ほど説明したハンナの事を言っているようだ。
少し拗ねた口調でイヴァンが俺を見ている。
この舞台がどれだけ大切かはイヴァンも理解しているだろうし、うーん……ただ触るだけならいいのかな。
「本当に少しだけなら」
俺は小さい声で呟いた。
その言葉に上機嫌になったイヴァンは、ベッドのヘッドボードにもたれるように座り、足の間に俺を入れると、背後から抱きしめる。そのまま胸に両手を持ってくると、揉みこむように両手を動かし始めた。
マッサージのようで心地良く、素直に身を預けていたが、その指がだんだんと胸の先端部分を掠め、ぐにぐにと押し始めたため声が漏れ始める。
「……ッふ、」
「硬くなってきたな」
イヴァンは嬉しそうに、服越しにピンと主張している俺の乳首を指で弾いている。
「はぁ……」
甘い息が漏れた俺の反応を見て、服のボタンに手が掛けられる。
「ほら、赤くて可愛くなったのを見せてくれ」
イヴァンがボタンを外し終えると、言葉通り胸の先が赤く染まった乳首がピンと立っていた。
「もっと触ってと言いたげだな」
「ち、ちが……」
後ろから呟かれて顔が熱くなる。
そのままイヴァンの手が俺の胸に来たかと思うと、強い力でギュッと捻られた。
「あぁあ……ッ!」
いきなりの強い刺激に身体が震える。
電流のような衝撃が胸から足の付け根まで走った。
「少し痛いかと思ったが、気持ち良さそうで安心した」
そのままさらに乳首を握りこまれる。
「あっ、……んん、」
声が漏れ、ギュッギュと握られた刺激で自分の股間が徐々に張りつめてきているのが分かった。
こういうこと、ずっとしてなかったから……すぐ出ちゃうかも……
まだ胸しかいじられてないというのに、射精してしまいそうな感覚が起こり焦る。
手を一旦止めさせないと、と後ろを振り向くと、イヴァンが俺の顔に唇を寄せた。
ちゅっと音がして、すぐに舌が入ってくる。
「ん、……」
首を後ろに捻った体勢でイヴァンに口の中を犯される。
俺の胸にはまだ大きな手が乗っており、指はきゅっきゅとリズムよく先端を引っ張っている。
「あ、んん……ぅッ」
「……アサヒ、」
キスをしながら胸をいじられ、頭がぼぅっとしてきた。 股間は痛いくらいに張り詰めており、白濁を出したいと訴えている。イヴァンもそれに気づいているだろうに、そこには触れず胸ばかりに集中している。
あ、待って……本当に出るかも。俺は焦ってイヴァンの口から逃げるように顔を後ろに引いた。
「は、……ッ」
急に離れたことで、二人の間に銀色の糸がつながる。その糸に視線を向けていると、まだ口付けをし足りなかったのか、イヴァンが舌を伸ばして俺の唇をチロチロと舐める。
その様子が必死で可愛らしく、胸がきゅんと締め付けられる。
あ、やばい、でる……ッ。
「やぁあ……ッ!」
視覚的に興奮したのか、あろうことか胸への刺激とキスだけで達してしまった。
ビクビクと震えた俺に驚いたイヴァンだったが、俺の寝巻の股部分が濡れて震えているのを確認すると、嬉しそうな声を出した。
「キスと胸だけでいったのか? アサヒ、いい子だ」
子どもに掛けるような優しい声で褒められ、俺の顔が熱くなる。
イヴァンは後ろから俺の寝間着の下を脱がせていく。
「ンっ……、」
脱がせる時に、イったばかりの俺のモノが寝間着に擦れて甘い声が出た。
「ほら、見てみろ」
イヴァンは、果てた身体を見るよう俺の顎を掴んで前を向かせる。
裸に剥かれた俺の身体は火照ってピンク色になっており、胸は赤くぽってりと存在を主張している。
股間は先走りと白濁でぐっしょりと濡れており、果てたばかりだというのにまた緩く勃ちあがりかけていた。
いつもは目の前の快感に縋ることに夢中で注目したことがなかった自分の身体をまじまじと見せられ、俺の羞恥は限界に達していた。
「や、やだぁ……」
「やらしいだろ? 毎日したくなる理由が分かったか?」
イヴァンが興奮したような掠れた声で話す。
俺の腰には硬いものが当たっており、それがイヴァンの昂ぶりであることは明らかだった。
ゴクリと喉が自然に上下し、後ろ手でそこに手を伸ばすが、イヴァンが俺の手を制する。
「え……なんで、」
「俺はいい。アサヒの中に入りたくなる」
『触るだけ』と言った言葉は本当らしく、イヴァンは俺を気持ちよくできれば満足なようだ。
しかし、腰に当たっている張り詰めたモノを考えると、触って気持ちよくしてあげたいという気持ちが沸き上がる。
黙ってイヴァンの熱にもう一度手を近づける。
「アサヒ……」
「触らせて。……挿れてもいいから」
思ったことを素直に伝えると、昂ぶりがさらに大きくなった気がした。
「ふぅ……」
イヴァンは、自分を落ち着かせるように息をつき、向かい合うように俺の身体を動かした。
「絶対に挿れないから、触ってくれ」
興奮を抑え、イヴァンが頭を撫でてくる。
一か月近くも我慢させてたんだよな……
何も言わずに堪えていた恋人を思い、目の前の熱いモノに手をかける。そっと握り込むとソレがドクドクと脈打つのを感じた。
彼の足の間に座り、先端をくるくると撫でてみる。
「はぁ、」
上から熱い息が漏れて、彼が気持ち良いのだと分かり安心する。滲んだ先走りを竿に塗りこめていくが、扱くにはまだ足りない。
俺は口を近づけて、その先に軽くキスをした。
「……アサ、何してッ、」
静止の手が頭に置かれるが、それを無視して竿へキスを落としていく。
「んむッ……」
そして口を大きく開けて先端を口に含むように包み込む。
ビクッとイヴァンの身体が震えるのが伝わり、気持ちが良いのだと分かって嬉しくなった。
さらにソレを喉の奥まで導くが、進みすぎたのか軽くえずいてしまう。
「んぇ……、ゴホッ、」
「アサヒ! 無理しなくていい」
咳をする俺を心配してイヴァンが焦った声を出す。
「先だけでも、最高に気持ちがいい」
イヴァンに頭を優しく撫でられ、素直に頷いた。
「ん、ん、……んむ、」
「アサヒ、気持ちがいい」
「ぷはッ……」
イヴァンに言われたように先端を中心に、時々竿の半分まで咥えて唾液を絡めるように扱いた。
自分のぬめった唾液で大きなソレがぐっしょりと濡れているのを確認し、イヴァンを見上げる。
「ぬるぬるしてる」
嬉しそうに言う俺の顔を見たイヴァンが、額に筋を浮かべる。
「あまり煽るな……」
挿れたくて我慢している恋人の雄じみた表情に、胸がドキドキと鳴る。
俺は目の前のぬめった竿を上下に激しく擦った。
「……くっ、」
「気持ちいい?」
イヴァンの漏れる声に、確認するように尋ねる。
「ああ……」
イヴァンは短く返事をして俺にキスを求めた。
顔を寄せその唇に自らを合わせると、イヴァンが噛みつくように激しく舌を絡めてくる。
その野性的な行動と、口の中を蹂躙される気持ちよさで、俺のモノも反応し始めた。
思わず、こすりつけるようにイヴァンの足に跨る。
「ん? アサヒも気持ちよくなりたいのか?」
興奮した顔のままイヴァンが俺に尋ねる。
うんうんと首を上下に振ると、大きな手が伸び、俺のモノを握って擦り上げた。
「あっ、ぅぁ……」
うわ言のように漏れる俺の声。
イヴァンは自分のモノと俺のを一緒に握りこむと、上下に激しく扱いた。
ああ、気持ちいいけど、後ろが切ない……
もうすぐ達しそうなのか、イヴァンは眉をぎゅっと寄せて無言で手を動かしている。
「イ、イヴァン、」
恋人に自分の思いを伝えようと、俺は口を開いて、息絶え絶えに名前を呼んだ。
「ん、どうしたアサヒ、ゆっくりするか?」
「ちがくて……ッ、」
見当違いな言葉に首を振る。
「中に欲しい……イヴァンの挿れよう? ……ねっ?」
俺の言葉に目を開いたイヴァンは、さらに手を激しく動かす。
「あ、や、ああ、はやッ……」
俺を果てさせようとする動きに嬌声が漏れ、これ以上何も言えない。
そのまま数回一緒に扱かれ、俺とイヴァンはほぼ同時に精を吐き出した。
イヴァンの肩におでこを乗せ、はぁはぁと息を整えていると、頭上から低い声がした。
「おい、俺を煽るなと言っただろ」
「……ごめんなさい」
「俺も我慢してるんだ」
煽った自覚はある。もう一度謝り、顔を上げて軽いキスをした。
少し休んだ後、イヴァンは丁寧に俺の身体を拭きベッドを整えると、眠るために横になる。
明かりを消して抱き合っていたが、イヴァンは先ほどの俺の台詞に物申していた。
「アサヒ、あんな可愛いことを言って、襲われても文句は言えないぞ」
「だって、本当に後ろに欲しくなって、ムグッ……、」
「それ以上言うな……したくなるだろう」
イヴァンは俺の口を手で塞いでいる。
俺はモゴモゴと「わかった」と言っているが、口に当てられている手のおかげでうまく伝えられない。
「できない時に煽るんじゃない」
「……ぷはッ、誰のせいだよ!」
こんな身体にしたのはイヴァンだと文句を言うと、嬉しそうに俺をぎゅっと抱きしめてくる。
「そうだな。アサヒは何も知らなかったのにな」
暗闇で顔は見えないが、愛おしそうに話す声。
「あと、こんなことイヴァンにしか言わないからな」
嫉妬心の強いイヴァンを安心させる為に念を押しておく。
ハンナとの件でも拗ねていたようなので、俺がイヴァンにしか興味がないのだと再度伝えておきたかった。
「これからも、そうであってくれ」
イヴァンに気持ちが伝わったのか、ホッとした顔で頭を撫でてきた。
店への道中、イヴァンが今日のダンス練習について尋ねてくる。
「アサヒ、踊りはどうだった?」
「うん、大丈夫そうだよ。皆も凄く上手だったし、本番までには完璧になると思う」
自分の位置もしっかり最後列の端だったことを伝えると、イヴァンが頭を撫でてきた。
「衣装は確認したか?」
「えっと……と、当日のお楽しみ!」
「そうよ兄さん! 衣装に関しては毎年本番まで誰にも見せないことになってるじゃない! でも安心して。布面積はグッと増えてたわ!」
俺がごまかそうとすると、ルーサが会話に入ってきた。
当初の予定では、男性の衣装はズボンのみで、上半身は裸の予定であり、ルーサの言葉は間違っていない。
「そうか、分かった……」
俺達の気迫に押されたのか、イヴァンはそう返事をし、それ以上は何も聞いてこなかった。
家族での食事を終えてホテルへ戻る。
「息子よ、ほどほどにな」
ホテルに着いて別の部屋へと別れる際、アルダリが俺の肩をポンと叩く。
「何が?」
「ホテルに泊まって何もないということは無いだろ。明日も練習だから、支障が出ないようにしろよ」
「な……ッ、」
アルダリの言葉に赤面する。
「はは、じゃあまた明日な」
笑いながら去っていく俺の父……アルダリの背中を見送ると、俺達も部屋へと帰った。
「このホテル、凄く素敵だね」
白と青で統一されリゾート感が溢れる部屋を見渡す。
二人分の上着をハンガーに掛けていたイヴァンは、俺の言葉にフッと笑った。
「アサヒが気に入ったなら良かった」
イヴァンはそのまま近づき、後ろから俺を抱きしめ顔を覗き込んでくる。
口付けしろと言いたげな顔にキスをすると、腕にぎゅっと力を込めてきた。
「景色もいいぞ」
「一緒に見よ」
そのまま、俺が手を引き窓辺にイヴァンを座らせ、その隣にくっつくように座る。
それからは窓からの景色を見ながら他愛もない会話を楽しんでいたが、ふと疑問に思っていたことを尋ねる。
「あのさ、これって『約束』って意味?」
イヴァンの指の間に自分の指を差し込み、所謂恋人繋ぎをした。
「ああ。普通は向かい合ってやるがな」
そう言って俺の前に移動すると、片手を胸元まで上げ俺の手を握ってきた。
今日ハンナが俺にやったポーズと同じである。
「あ、どの地域でも同じなんだ」
国全体がそうなのだろうかと考えていると、イヴァンが低い声を出す。
「他の者と、これをしたのか?」
「あ……」
俺の馬鹿……そう思ってもすでに遅い。
「誰とだ?」
穏やかな声で聞いてくるイヴァンだが、その目は笑っていない。結局、根掘り葉掘り今日の出来事を聞かれ、俺は衣装の件以外、全てをイヴァンに話した。
「イヴァン……俺、明日も踊らないといけないんだけど」
「だから抱かないと言っているだろ。少し触るだけだ」
一か月近くキス以外はしていない俺達。
練習で疲れて寝てしまう俺に文句も言わず、毎日我慢していた恋人を思うと心が痛む。しかし、明日に響かないか心配なのも事実だ。
「だ、駄目だって……」
昨夜までは一緒に寝ていても手を出さなかったイヴァンだが、今は限界のようでベッドの中にある俺の身体に手を這わせている。
「他の男はアサヒに触れるのに、なぜ俺は駄目なんだ?」
先ほど説明したハンナの事を言っているようだ。
少し拗ねた口調でイヴァンが俺を見ている。
この舞台がどれだけ大切かはイヴァンも理解しているだろうし、うーん……ただ触るだけならいいのかな。
「本当に少しだけなら」
俺は小さい声で呟いた。
その言葉に上機嫌になったイヴァンは、ベッドのヘッドボードにもたれるように座り、足の間に俺を入れると、背後から抱きしめる。そのまま胸に両手を持ってくると、揉みこむように両手を動かし始めた。
マッサージのようで心地良く、素直に身を預けていたが、その指がだんだんと胸の先端部分を掠め、ぐにぐにと押し始めたため声が漏れ始める。
「……ッふ、」
「硬くなってきたな」
イヴァンは嬉しそうに、服越しにピンと主張している俺の乳首を指で弾いている。
「はぁ……」
甘い息が漏れた俺の反応を見て、服のボタンに手が掛けられる。
「ほら、赤くて可愛くなったのを見せてくれ」
イヴァンがボタンを外し終えると、言葉通り胸の先が赤く染まった乳首がピンと立っていた。
「もっと触ってと言いたげだな」
「ち、ちが……」
後ろから呟かれて顔が熱くなる。
そのままイヴァンの手が俺の胸に来たかと思うと、強い力でギュッと捻られた。
「あぁあ……ッ!」
いきなりの強い刺激に身体が震える。
電流のような衝撃が胸から足の付け根まで走った。
「少し痛いかと思ったが、気持ち良さそうで安心した」
そのままさらに乳首を握りこまれる。
「あっ、……んん、」
声が漏れ、ギュッギュと握られた刺激で自分の股間が徐々に張りつめてきているのが分かった。
こういうこと、ずっとしてなかったから……すぐ出ちゃうかも……
まだ胸しかいじられてないというのに、射精してしまいそうな感覚が起こり焦る。
手を一旦止めさせないと、と後ろを振り向くと、イヴァンが俺の顔に唇を寄せた。
ちゅっと音がして、すぐに舌が入ってくる。
「ん、……」
首を後ろに捻った体勢でイヴァンに口の中を犯される。
俺の胸にはまだ大きな手が乗っており、指はきゅっきゅとリズムよく先端を引っ張っている。
「あ、んん……ぅッ」
「……アサヒ、」
キスをしながら胸をいじられ、頭がぼぅっとしてきた。 股間は痛いくらいに張り詰めており、白濁を出したいと訴えている。イヴァンもそれに気づいているだろうに、そこには触れず胸ばかりに集中している。
あ、待って……本当に出るかも。俺は焦ってイヴァンの口から逃げるように顔を後ろに引いた。
「は、……ッ」
急に離れたことで、二人の間に銀色の糸がつながる。その糸に視線を向けていると、まだ口付けをし足りなかったのか、イヴァンが舌を伸ばして俺の唇をチロチロと舐める。
その様子が必死で可愛らしく、胸がきゅんと締め付けられる。
あ、やばい、でる……ッ。
「やぁあ……ッ!」
視覚的に興奮したのか、あろうことか胸への刺激とキスだけで達してしまった。
ビクビクと震えた俺に驚いたイヴァンだったが、俺の寝巻の股部分が濡れて震えているのを確認すると、嬉しそうな声を出した。
「キスと胸だけでいったのか? アサヒ、いい子だ」
子どもに掛けるような優しい声で褒められ、俺の顔が熱くなる。
イヴァンは後ろから俺の寝間着の下を脱がせていく。
「ンっ……、」
脱がせる時に、イったばかりの俺のモノが寝間着に擦れて甘い声が出た。
「ほら、見てみろ」
イヴァンは、果てた身体を見るよう俺の顎を掴んで前を向かせる。
裸に剥かれた俺の身体は火照ってピンク色になっており、胸は赤くぽってりと存在を主張している。
股間は先走りと白濁でぐっしょりと濡れており、果てたばかりだというのにまた緩く勃ちあがりかけていた。
いつもは目の前の快感に縋ることに夢中で注目したことがなかった自分の身体をまじまじと見せられ、俺の羞恥は限界に達していた。
「や、やだぁ……」
「やらしいだろ? 毎日したくなる理由が分かったか?」
イヴァンが興奮したような掠れた声で話す。
俺の腰には硬いものが当たっており、それがイヴァンの昂ぶりであることは明らかだった。
ゴクリと喉が自然に上下し、後ろ手でそこに手を伸ばすが、イヴァンが俺の手を制する。
「え……なんで、」
「俺はいい。アサヒの中に入りたくなる」
『触るだけ』と言った言葉は本当らしく、イヴァンは俺を気持ちよくできれば満足なようだ。
しかし、腰に当たっている張り詰めたモノを考えると、触って気持ちよくしてあげたいという気持ちが沸き上がる。
黙ってイヴァンの熱にもう一度手を近づける。
「アサヒ……」
「触らせて。……挿れてもいいから」
思ったことを素直に伝えると、昂ぶりがさらに大きくなった気がした。
「ふぅ……」
イヴァンは、自分を落ち着かせるように息をつき、向かい合うように俺の身体を動かした。
「絶対に挿れないから、触ってくれ」
興奮を抑え、イヴァンが頭を撫でてくる。
一か月近くも我慢させてたんだよな……
何も言わずに堪えていた恋人を思い、目の前の熱いモノに手をかける。そっと握り込むとソレがドクドクと脈打つのを感じた。
彼の足の間に座り、先端をくるくると撫でてみる。
「はぁ、」
上から熱い息が漏れて、彼が気持ち良いのだと分かり安心する。滲んだ先走りを竿に塗りこめていくが、扱くにはまだ足りない。
俺は口を近づけて、その先に軽くキスをした。
「……アサ、何してッ、」
静止の手が頭に置かれるが、それを無視して竿へキスを落としていく。
「んむッ……」
そして口を大きく開けて先端を口に含むように包み込む。
ビクッとイヴァンの身体が震えるのが伝わり、気持ちが良いのだと分かって嬉しくなった。
さらにソレを喉の奥まで導くが、進みすぎたのか軽くえずいてしまう。
「んぇ……、ゴホッ、」
「アサヒ! 無理しなくていい」
咳をする俺を心配してイヴァンが焦った声を出す。
「先だけでも、最高に気持ちがいい」
イヴァンに頭を優しく撫でられ、素直に頷いた。
「ん、ん、……んむ、」
「アサヒ、気持ちがいい」
「ぷはッ……」
イヴァンに言われたように先端を中心に、時々竿の半分まで咥えて唾液を絡めるように扱いた。
自分のぬめった唾液で大きなソレがぐっしょりと濡れているのを確認し、イヴァンを見上げる。
「ぬるぬるしてる」
嬉しそうに言う俺の顔を見たイヴァンが、額に筋を浮かべる。
「あまり煽るな……」
挿れたくて我慢している恋人の雄じみた表情に、胸がドキドキと鳴る。
俺は目の前のぬめった竿を上下に激しく擦った。
「……くっ、」
「気持ちいい?」
イヴァンの漏れる声に、確認するように尋ねる。
「ああ……」
イヴァンは短く返事をして俺にキスを求めた。
顔を寄せその唇に自らを合わせると、イヴァンが噛みつくように激しく舌を絡めてくる。
その野性的な行動と、口の中を蹂躙される気持ちよさで、俺のモノも反応し始めた。
思わず、こすりつけるようにイヴァンの足に跨る。
「ん? アサヒも気持ちよくなりたいのか?」
興奮した顔のままイヴァンが俺に尋ねる。
うんうんと首を上下に振ると、大きな手が伸び、俺のモノを握って擦り上げた。
「あっ、ぅぁ……」
うわ言のように漏れる俺の声。
イヴァンは自分のモノと俺のを一緒に握りこむと、上下に激しく扱いた。
ああ、気持ちいいけど、後ろが切ない……
もうすぐ達しそうなのか、イヴァンは眉をぎゅっと寄せて無言で手を動かしている。
「イ、イヴァン、」
恋人に自分の思いを伝えようと、俺は口を開いて、息絶え絶えに名前を呼んだ。
「ん、どうしたアサヒ、ゆっくりするか?」
「ちがくて……ッ、」
見当違いな言葉に首を振る。
「中に欲しい……イヴァンの挿れよう? ……ねっ?」
俺の言葉に目を開いたイヴァンは、さらに手を激しく動かす。
「あ、や、ああ、はやッ……」
俺を果てさせようとする動きに嬌声が漏れ、これ以上何も言えない。
そのまま数回一緒に扱かれ、俺とイヴァンはほぼ同時に精を吐き出した。
イヴァンの肩におでこを乗せ、はぁはぁと息を整えていると、頭上から低い声がした。
「おい、俺を煽るなと言っただろ」
「……ごめんなさい」
「俺も我慢してるんだ」
煽った自覚はある。もう一度謝り、顔を上げて軽いキスをした。
少し休んだ後、イヴァンは丁寧に俺の身体を拭きベッドを整えると、眠るために横になる。
明かりを消して抱き合っていたが、イヴァンは先ほどの俺の台詞に物申していた。
「アサヒ、あんな可愛いことを言って、襲われても文句は言えないぞ」
「だって、本当に後ろに欲しくなって、ムグッ……、」
「それ以上言うな……したくなるだろう」
イヴァンは俺の口を手で塞いでいる。
俺はモゴモゴと「わかった」と言っているが、口に当てられている手のおかげでうまく伝えられない。
「できない時に煽るんじゃない」
「……ぷはッ、誰のせいだよ!」
こんな身体にしたのはイヴァンだと文句を言うと、嬉しそうに俺をぎゅっと抱きしめてくる。
「そうだな。アサヒは何も知らなかったのにな」
暗闇で顔は見えないが、愛おしそうに話す声。
「あと、こんなことイヴァンにしか言わないからな」
嫉妬心の強いイヴァンを安心させる為に念を押しておく。
ハンナとの件でも拗ねていたようなので、俺がイヴァンにしか興味がないのだと再度伝えておきたかった。
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ミクリ21 (新)
BL
婚約破棄されて森に捨てられてしまったバジル・ハラルド。
バジルはフェンリルの長ルディガー・シュヴァに一目惚れされて、フェンリルの村で暮らすことになった。
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