悪いことは、悪いことをした人に

谷川ベルノー

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悪いことは自分に

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 言われた事実は、とても衝撃的だった。



「────────えっ!? 婚約していた彼が、わたしに有害な魔法を使おうとしていた!? そっ、それって本当のことなんですか!?」
「えぇ、本当です。あなたを捨てる為にね。皆がおかしいと思わないように君の舌とか頭を狂わせて、不味い料理を彼氏に食べさせ続けていた酷い彼女に仕立て上げるつもりだったみたいなんです」
「どうして発覚したんですか?」
「彼が使った魔術書のせいで魔法が暴走したようでね。おかしな魔力によって分かったのさ。ちなみにその魔術書は古魔具屋で買った落丁本で、しかも誤字脱字の多さから問題が多発して過去に回収騒ぎになった本だったんだ」
「その、被害はどうなったんですか?」
「安心してくれ、発動した本人以外に被害はないよ。間違いだらけの魔法がちゃんとした効果を発揮出来る筈もなく、彼は魔法の暴発で病院送りさ」
「まぁ、病院といっても身体には傷一つないけど」
「……………………」



 その後、少女は婚約を破棄した。

 魔法が暴発した男は、何を食べても汚泥か腐ったゴミのような味しかしない体質になったという。

 まさに自業自得である。
 
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