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一緒いっしょイッショ
しおりを挟む男は、表沙汰には出来ない違法で特殊な魔法薬をツテとコネで手に入れ。
遊び半分利用半分の愛など一欠片もない婚約を女性にしていた男は、女性のワインにその魔法薬を入れて飲ませた。
「──────うっ!?」
女性は、飲んですぐに血を吐いて倒れるなり目を閉じたまま。
────────息絶えてしまった。
「ふん、わたしとは遊びだったの!? だのとギャーギャー煩いから死ぬことになるんだ。お前みたいなブスと、誰が本気になんてなるかよっ!!」
そう言って、動かなくなった女性に蹴りを一発。
違法で特殊な魔法薬によって生み出された魔力の毒素は、体内に残留することなく消える為に証拠は残らない。
死因は原因不明の突然の心臓麻痺として処理されるだろう。
「………………ウウゥ………………」
……………………死体が、そのまま大人しくジッとしていてくれてさえいれば……………………。
「────────はっ?」
男の誤算は、埋めようとした死体がゾンビの如く蘇ってしまったこと。
しかも、生前より強力になっているといういらないオマケ付きときた。
「ガアッ! アアアアァァァァッ───────!!」
叫び声から、女性の理性は無くなっているようだ。
「ぶげぇっ!?」
男の顔面に無造作で力任せな素早い拳がめり込んだ。
顔面から広がる痛みと衝撃。 そのせいで、胸元から取り出そうとした杖を床に落としてしまう。
「………………ぐっ!………………うぅっ………………」
床に落ちた杖とそれを掴もうと慌てて伸ばした手。
「ガアァッ───────!!」
───────その二つが、同時に女性の履いているブーツで踏み砕かれる。
「ぎゃあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ───────!?!?」
「……………………ワタシ……………………シンデル……………………アナタ……………………コロス……………………シヌ……………………イッショ………………イッショ…………イッショ……イッショイッショイッショイッショイッショイッショイッショイッショイッショイッショイッショ……………………」
女性の手の中から迸った激しい光が空間を満たし、爆発。
男の痛みに溢れた意識は、そこで途切れた。
女性が蘇った原因は、男が手に入れた薬によるもの。
男は、薬の瓶にかなり目を凝らさなければ読めないぐらいに小さく細かな字で書かれていた注意書きをよく読んでいなかった。
そこには、こう書かれている。
『尚、この薬を知能と魔力の高い存在に使ってしまった場合に起きるアクシデント及び事故につきましては、全てお客様の責任とさせていただきますことをご理解いただけますようお願い致します』
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