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Irregular 26
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二人が想いを通じ合わせた次の難関は、今まで異性愛者だった両者には未知の世界である、同性同士の交わりの方法だった。
Nはその方法に別段拘りは無かったが、Sは違った。
どうしても、身体的な繋がりを求めた。所謂、行為に挿入を伴う事だ。調べれば調べる程に恐怖感ばかりが募ったが、思い切ってNに打ち明けた事で「二人で学んで行こう」という事で結論が出た。
初回はNに挿入を促されたSが萎えて不発に終わった。
翌日、リベンジすべく再トライするにあたり二人は真摯な気持ちで準備に当たった。たかがセックスに真剣に準備している様は、冷静に考えれば随分と滑稽だ。しかし、二人は大真面目に大切な”初夜”を迎えるべく、真剣そのものだった。
Nが今まで密かに集めていた専用のグッズのあれこれに混じり、アダルトグッズまであってSは手に取ってしげしげと見詰め、信じられないと言った顔付でNを見詰めたものだ。
「通販でさあ、結構買い物したらオマケでくれるって書いてあるから・・・適当に貰ったんだけど・・・・」
「信じられない・・・こんなの、入る分けが無い・・・・」
「え?俺の、これよりでかいよ?」
Sは目を見開き息を飲んで、暫く固まって動かなかった。
「今更・・・じゃない?何度も見てるじゃん。」
「・・・よく覚えてません。」
「まあ、これはさ・・・あくまでオプションだから。本当に必要なのはこっちに分けて・・・・」
二人はベッドの上で顔を突き合わせるようにして、Nがゲイバーで指南を受けて来たという話を織り交ぜつつグッズの一つ一つを手に取りながら使用法を確認し合った。
「・・・で、身体の準備は昨日俺がした通りなんだけど・・・どうする?怖くなったなら、また、別の機会にしようか?」
心なしか顔色がすぐれないSを察し、Nが優しく中断を促していた。が・・・
「いいえ。今日、今日のうちに・・・・」
「そんなに気合入れなくても?」
「Nさんは、気分が萎えましたか?こんな僕じゃ、その気になれませんか?」
「まさか。俺はいつでも待ってる側なんだからさ。君次第。それは何でも。」
「じゃあ・・・その・・・汚したら嫌なので・・・お風呂場で・・・いいですか?」
「何処でもいいよ?」
「僕、準備します。お湯を溜めて頂いてもいいですか?」
「ああ、うん。S君、いつでも途中で止めていいからね?」
「・・・はい。じゃあ、準備して来ます。」
SはNが集めたグッズからローションとフィンドム(フィンガースキン)を手にトイレに暫く籠っていた。
「こりゃあ、壮大な儀式だな。」
Nは独り言を呟いて、浴室の準備に取り掛かった。
戻って来たSは、全身にシャワーを浴びながらボディシャンプーで身体を擦り始めた。ぬるくなったお湯とは言え、もう20分も湯に浸かったままのNは防水カバーに入ったスマホをシャワーの届かない場所へ避難させ、泡だらけのSの背後に立った。
「背中俺が洗ってあげるよ?」
戻って来てから初めて目を合わせたSはすぐにまた顔を背けて、タオルだけNに差し出した。
「どうしたの・・・?」
タオルを手に掴んだままSの身体を背後からそっと抱いて、濡れた耳元に短くキスをした。
「こないだ・・・僕の為にNさん、あんなに大変な準備を・・・なのに、できなくて、ごめんなさい・・・・」
俯いて泣き出しそうな声で呟いたSをくるりと自分へ向けさせて、Nは優しい笑顔で額にキスをした。
「何言ってるの。大変な事なんかあるか。今君が同じ事をしてくれたんだろう?もしかしたら、君が俺とのセックスをこのスタイルがいいと思ったなら、その度に大変な思いをするのは君なのに・・・」
「大変じゃないです!慣れてないだけ・・・で。」
「・・・ありがとう。ゆっくり、試そう。いい?」
「はい。」
「絶対に我慢しないでね。これはダメだと思ったら、左手上げるなり言うなりちゃんとアピールして?」
Nの言葉にSは漸く笑顔で何度も頷いた。
「左手上げるのは、歯医者さんですか?」
Sは人差し指を折り曲げて口元に当て、くすくすと笑い続けていた。
「そうそう。あれが一番分かりやすい・・・・君は全部可愛いけど、笑顔はそれの最上級だな。」
NはSを抱き寄せて頬に何度も口付けながら、右手に持っていたタオルでSの背中からゆっくりと洗って行った。
「んっ。」
Nの腕の中で軽く肩に縋っていたSの指先に力が籠った。
「・・・無理なら、左手あげて?」
Nの呼び掛けにまたSはくすっと笑った。
「無理じゃない・・・でも、緊張します。」
Sの秘部に、Nの太い中指が押し当てられ今にも潜り込もうとしていた。
「ささっと身体洗っちゃって、湯舟に浸かろう。温まると解れやすいって聞いたから。」
「はい。じゃあ、Nさんの背中擦りますね。」
二人は互いの身体を洗いながらキスを繰り返し、泡を流した所ですっかり温くなった湯舟に新しいお湯を流し込みながら、Nの身体の上にSがうつ伏せで抱き縋った。
「もう少し上に来て?ああ、この辺がいいかな。ゆっくりするから。息を詰めないで・・・ダメならすぐに言・・・・」
どこまでも優しく気遣うNに焦れたのか、Sから激しく舌を絡ませてはNの指が受け入れやすいように身じろぎをして、体勢を変えていた。
Nの指が一本潜り込んでしまえば後は、Sの中に仕込まれたジェルの潤いに助けられてすぐに指の本数を増やしていけた。
二本潜らせた所で入口を少しずつ広げる度に、Sが息を詰めて縋る腕に力が入るのがNに伝わった。
「苦しい?止める?」
Sは目尻に涙を溜めながら首を振った。
「お湯が・・・入って来るから・・・・」
「ああ、そうか。ごめん。」
「あの・・・もう・・・大丈夫だと思います。」
Sの顔は紅潮し、呼吸が早かった。身をくねらせるようにしているのは、何かを振り払うようにも見えたし何かに耐えているようにも見えた。
「Sくん、本当に・・・君を・・・抱いてもいいの?」
間近で見詰め合いながら上ずった声で問うNの目は真剣そのものだった。Sは口元だけ笑って見せて、何度も頷いた。
「僕の・・・最初で最後の人に・・・なって下さい。」
Sの告白にNは眉を寄せて今にも泣き出しそうな顔をした。少し上体を起こし、自分の腹の上に完全にSを馬乗りの体勢にさせると、今まで指が潜っていた場所に自分の猛りの先を当てがった。
SもNの猛りを後ろ手に握り、腰を浮かし、自分を貫く的に押し当てた。
「あっ。」
漏れた声が聞こえた時には既にNの先端はSの中に潜り込んで居て、Sの眉は顰められ身体が強張るのがNにもすぐに分かった。
Sの小さな尻と細い腰に両手を添え、Sの身動きの手助けに留める程度に力を込めた。
「あっ・・・ううっ・・・・・」
痛みと恐怖なのかSは息を着けては身じろぎをし、強く結んだ唇には涙の滴が通る跡が残ったままだ。
何度か無理に深呼吸を数回したかと思うと、Sは身体を反らせて自らの体重を掛けてはNの猛りを飲み込んでいった。上体がふらついたのをNが即座に抱き留め、二人は向かい合わせに強く抱き締め合う形になった。
「Sくん、今日はここまでで・・・・」
余りにきつい締め付けに、Nはそこが千切れてしまうような痛みを感じて顔を歪めていた。しかし、涙の止まらない目を固く閉じてNに抱き縋るSにはそれが見える筈も無い。ただただ、首を振るばかりだ。
「じゃあ、少しずつ入るから・・・息を止めずにね・・・ゆっくり吐き出すように・・・そう、そうだよ・・・・」
子供に言い聞かせるような口調で、NはSの髪をずっと撫でていた。無理を承知で、Sは二人が繋がるのを成し遂げようとしているのだ。愛しさが湧き上がって止まらなかった。
Nはその方法に別段拘りは無かったが、Sは違った。
どうしても、身体的な繋がりを求めた。所謂、行為に挿入を伴う事だ。調べれば調べる程に恐怖感ばかりが募ったが、思い切ってNに打ち明けた事で「二人で学んで行こう」という事で結論が出た。
初回はNに挿入を促されたSが萎えて不発に終わった。
翌日、リベンジすべく再トライするにあたり二人は真摯な気持ちで準備に当たった。たかがセックスに真剣に準備している様は、冷静に考えれば随分と滑稽だ。しかし、二人は大真面目に大切な”初夜”を迎えるべく、真剣そのものだった。
Nが今まで密かに集めていた専用のグッズのあれこれに混じり、アダルトグッズまであってSは手に取ってしげしげと見詰め、信じられないと言った顔付でNを見詰めたものだ。
「通販でさあ、結構買い物したらオマケでくれるって書いてあるから・・・適当に貰ったんだけど・・・・」
「信じられない・・・こんなの、入る分けが無い・・・・」
「え?俺の、これよりでかいよ?」
Sは目を見開き息を飲んで、暫く固まって動かなかった。
「今更・・・じゃない?何度も見てるじゃん。」
「・・・よく覚えてません。」
「まあ、これはさ・・・あくまでオプションだから。本当に必要なのはこっちに分けて・・・・」
二人はベッドの上で顔を突き合わせるようにして、Nがゲイバーで指南を受けて来たという話を織り交ぜつつグッズの一つ一つを手に取りながら使用法を確認し合った。
「・・・で、身体の準備は昨日俺がした通りなんだけど・・・どうする?怖くなったなら、また、別の機会にしようか?」
心なしか顔色がすぐれないSを察し、Nが優しく中断を促していた。が・・・
「いいえ。今日、今日のうちに・・・・」
「そんなに気合入れなくても?」
「Nさんは、気分が萎えましたか?こんな僕じゃ、その気になれませんか?」
「まさか。俺はいつでも待ってる側なんだからさ。君次第。それは何でも。」
「じゃあ・・・その・・・汚したら嫌なので・・・お風呂場で・・・いいですか?」
「何処でもいいよ?」
「僕、準備します。お湯を溜めて頂いてもいいですか?」
「ああ、うん。S君、いつでも途中で止めていいからね?」
「・・・はい。じゃあ、準備して来ます。」
SはNが集めたグッズからローションとフィンドム(フィンガースキン)を手にトイレに暫く籠っていた。
「こりゃあ、壮大な儀式だな。」
Nは独り言を呟いて、浴室の準備に取り掛かった。
戻って来たSは、全身にシャワーを浴びながらボディシャンプーで身体を擦り始めた。ぬるくなったお湯とは言え、もう20分も湯に浸かったままのNは防水カバーに入ったスマホをシャワーの届かない場所へ避難させ、泡だらけのSの背後に立った。
「背中俺が洗ってあげるよ?」
戻って来てから初めて目を合わせたSはすぐにまた顔を背けて、タオルだけNに差し出した。
「どうしたの・・・?」
タオルを手に掴んだままSの身体を背後からそっと抱いて、濡れた耳元に短くキスをした。
「こないだ・・・僕の為にNさん、あんなに大変な準備を・・・なのに、できなくて、ごめんなさい・・・・」
俯いて泣き出しそうな声で呟いたSをくるりと自分へ向けさせて、Nは優しい笑顔で額にキスをした。
「何言ってるの。大変な事なんかあるか。今君が同じ事をしてくれたんだろう?もしかしたら、君が俺とのセックスをこのスタイルがいいと思ったなら、その度に大変な思いをするのは君なのに・・・」
「大変じゃないです!慣れてないだけ・・・で。」
「・・・ありがとう。ゆっくり、試そう。いい?」
「はい。」
「絶対に我慢しないでね。これはダメだと思ったら、左手上げるなり言うなりちゃんとアピールして?」
Nの言葉にSは漸く笑顔で何度も頷いた。
「左手上げるのは、歯医者さんですか?」
Sは人差し指を折り曲げて口元に当て、くすくすと笑い続けていた。
「そうそう。あれが一番分かりやすい・・・・君は全部可愛いけど、笑顔はそれの最上級だな。」
NはSを抱き寄せて頬に何度も口付けながら、右手に持っていたタオルでSの背中からゆっくりと洗って行った。
「んっ。」
Nの腕の中で軽く肩に縋っていたSの指先に力が籠った。
「・・・無理なら、左手あげて?」
Nの呼び掛けにまたSはくすっと笑った。
「無理じゃない・・・でも、緊張します。」
Sの秘部に、Nの太い中指が押し当てられ今にも潜り込もうとしていた。
「ささっと身体洗っちゃって、湯舟に浸かろう。温まると解れやすいって聞いたから。」
「はい。じゃあ、Nさんの背中擦りますね。」
二人は互いの身体を洗いながらキスを繰り返し、泡を流した所ですっかり温くなった湯舟に新しいお湯を流し込みながら、Nの身体の上にSがうつ伏せで抱き縋った。
「もう少し上に来て?ああ、この辺がいいかな。ゆっくりするから。息を詰めないで・・・ダメならすぐに言・・・・」
どこまでも優しく気遣うNに焦れたのか、Sから激しく舌を絡ませてはNの指が受け入れやすいように身じろぎをして、体勢を変えていた。
Nの指が一本潜り込んでしまえば後は、Sの中に仕込まれたジェルの潤いに助けられてすぐに指の本数を増やしていけた。
二本潜らせた所で入口を少しずつ広げる度に、Sが息を詰めて縋る腕に力が入るのがNに伝わった。
「苦しい?止める?」
Sは目尻に涙を溜めながら首を振った。
「お湯が・・・入って来るから・・・・」
「ああ、そうか。ごめん。」
「あの・・・もう・・・大丈夫だと思います。」
Sの顔は紅潮し、呼吸が早かった。身をくねらせるようにしているのは、何かを振り払うようにも見えたし何かに耐えているようにも見えた。
「Sくん、本当に・・・君を・・・抱いてもいいの?」
間近で見詰め合いながら上ずった声で問うNの目は真剣そのものだった。Sは口元だけ笑って見せて、何度も頷いた。
「僕の・・・最初で最後の人に・・・なって下さい。」
Sの告白にNは眉を寄せて今にも泣き出しそうな顔をした。少し上体を起こし、自分の腹の上に完全にSを馬乗りの体勢にさせると、今まで指が潜っていた場所に自分の猛りの先を当てがった。
SもNの猛りを後ろ手に握り、腰を浮かし、自分を貫く的に押し当てた。
「あっ。」
漏れた声が聞こえた時には既にNの先端はSの中に潜り込んで居て、Sの眉は顰められ身体が強張るのがNにもすぐに分かった。
Sの小さな尻と細い腰に両手を添え、Sの身動きの手助けに留める程度に力を込めた。
「あっ・・・ううっ・・・・・」
痛みと恐怖なのかSは息を着けては身じろぎをし、強く結んだ唇には涙の滴が通る跡が残ったままだ。
何度か無理に深呼吸を数回したかと思うと、Sは身体を反らせて自らの体重を掛けてはNの猛りを飲み込んでいった。上体がふらついたのをNが即座に抱き留め、二人は向かい合わせに強く抱き締め合う形になった。
「Sくん、今日はここまでで・・・・」
余りにきつい締め付けに、Nはそこが千切れてしまうような痛みを感じて顔を歪めていた。しかし、涙の止まらない目を固く閉じてNに抱き縋るSにはそれが見える筈も無い。ただただ、首を振るばかりだ。
「じゃあ、少しずつ入るから・・・息を止めずにね・・・ゆっくり吐き出すように・・・そう、そうだよ・・・・」
子供に言い聞かせるような口調で、NはSの髪をずっと撫でていた。無理を承知で、Sは二人が繋がるのを成し遂げようとしているのだ。愛しさが湧き上がって止まらなかった。
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