半分ファンタスティック?学校生活

なななのな

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第1話 不安な初日

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『おい!線路の下に女の子がいるぞ!』
『ほんとだ!早く助けなきゃ!』
『もうだめだわ!すぐそこまで電車が…』
プワアアアアアアァァァン!!!!
電車が急ブレーキをかける。
キキィィイイィ!!

その時、僕は何かを感じた。
『『助けて…助けて!レオ!!!』』
何かが湧いてくる…
力がみなぎってくる…
胸が熱い…
「はあああぁぁぁぁ!!!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ジリ!ジリ!ジリリリリリ!!
無機質で機械的な音が耳のそばで鳴り響く。
その距離3センチ。

「うるせぇ!」

バチーン!!!

………

「はぁ…またあの夢かぁ。一体なんなんだろ。
あと目覚ましタイミング悪過ぎだ!それに近い!壊すわ!」

「なお~!うるさいよー。何1人で騒いでるのー?さっさとおりてきなー、今日は支度がめんどくさいんだから。」

「はーい。」

母さん相変わらず声でかいなぁ。近所迷惑レベルだよ。

えーっと、前におくっておいた荷物に入れ忘れた歯磨き粉と、イヤホンも持ってこう。

あ、相棒の目覚まし。

目覚まし:「お前俺のこと壊そうとしただろ!よく相棒なんて言えるな!」

俺:「ごめん寝ぼけてたから。」

制服に着替えてっと、あ、そういえば俺なぜか女子用の制服が店に届いてて、男子用と交換してもらったんだっけ。
さあ、髪を結んで出発!

え?なんで髪結んでるか?
俺は見た目女子っぽくてメガネかけないと完全に女子。髪も長い。だから結ぶ。それだけだ。

支度を済ませ、電車に揺られて1時間半。
『前に送っていた荷物?』と思った方もいるだろうが、僕の通う中学校は公立で寮制という珍しい学校で、中学受験で合格したら入れる。なんか、友達とかがいるから怠けにくい、引きこもりにくい、それから自立するための力をつけれる、っとかいう点で寮にしたんだとか。だから結構家が近くてもみんな寮を使う。

入学式前の待機で教室に向かう。
1年C組、1年C組…あった。
うー緊張する。
ガラガラ

「おはようございます。」

みんなの目線が一斉にこっちを向く。
僕はそそくさと席に着き、周りを見渡した。
うわぁ、すごい。
学級委員キャラとか図書館女子みたいなのとかしかいない。
なんだこの真面目すぎる学校は!?
気持ち悪いぞ。(俺もメガネだけど)
俺こいつらについていける気が…

「おはようございまーす!!」

うわっ誰だこの元気な声は?
ドアの方を見ると、ショートの真面目そうな顔つきの女子が口を押さえて目を見開いていた。
声の音量を間違えたって顔してる。
大失態だなぁ、かわいそうに、元気に挨拶したかっただけだろうになぁ。

「おはよーございまーす。」

今度はなんだ?なんか語尾が若干伸びてる子が来たぞ。天然か?
と思いその女子の方を見てみる。こちらはロングでふわっとした感じ。
可愛い///。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『おい!線路の下に女の子がいるぞ!』
『ほんとだ!早く助けなきゃ!』
『もうだめだわ!…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

へ?可愛いって思った直後に…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『もうお前と会うこともないのか。』
『そうだね。次は誰なのかなぁ?』
『この力、今度こそ守れよ!』
『頑張る!』
『いくぞ!!』
『うん!!!』
『パス・ジェネレーション!!』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

まじで?
ここ最近の夢にくわえてなんか新しい映像まで!(しかもなんか厨二病風!)なんで?

1人で混乱していると先生が。
「おはようございます、私が担任の菅原です。」
その一言で目が覚めた。
あぶねーそのまま魂がどっか行きそうだったよ。

担任はベテランっぽい男の先生。メガネかけてて太り気味、優しそう。
色々説明されて、いよいよ入学式。
ぞろぞろとみんなが教室から出て行く。
あぁなんか緊張してきた。
それよりさっきの子の顔覚えておかなきゃ。

ずらずらなんか校長(女!)が喋ったりなんだりしてたら入学式は終わった。
教室に戻る。

さーて、さっきの子はどこかなぁ?名前も覚えなきゃ。(変態じゃないぞ、なんか夢に関わりがあるかもしれないからな。)
きょろきょろ、あ、いた、可愛い
(変態じゃないぞ)なんて思ってると自己紹介の時間。


先生「私の名前は菅原宏(すがわらひろし)です。名前はこう書きます。数学の担当です。趣味はゲームとナンプレです。よろしく!」


あの子「私は秋山穂果(あきやまほのか)です。え~っと、☆★小学校から来ました。趣味は食べることです。(太ってないよby俺)部活は決めてません。よろしくお願いしますー。」


俺「阪井奈緒(さかいなお)です。えー、○○小学校から来ました。趣味は音ゲーとパソコン、旅です。いつかひとり旅したいと思ってます。部活は吹部かテニス部に入ろうと思ってます。よろしくお願いします。」

よし、秋山穂果さんね、覚えた。
まあ、今日は一日目の学校だからなんとなく終わって、いよいよ寮の生活が始まる。

帰りのショートホームルーム

「荷物は今日明日必要な物とその他で分けて送ったと思うんですけど、そのすぐ必要なものだけ今日取って、その他の荷物は他の日に各自で取りに来てください。C組男子は…E組の隣の多目的室、女子は…視聴覚室に置いてあります。」

へぇ荷物全部持って行かないんだ。まあ、重いしね。何持ってこう、あと同室の人だれだろ。確か4人部屋だったはず。
配られた紙をみる。

『1年C組 14番 B棟205』

あれ?B棟?まあ、いいか。
とりあえず荷物を取りに多目的室に行く。
あれ?荷物が…ないぞ?まさか、まさかの…
間違えない。B棟だったしおかしいと思った。この寮はA棟が男子、B棟が女子だったはず。そこら辺の男子の紙を盗み見る。やっぱり、A棟って書いてある。急いで職員室に向かう。

コンコン
「失礼しまーす。1年C組阪井ですけど、菅原先生いらっしゃいますか?」

「はいはい。何かあった?阪井くん。」

「僕の部屋がB棟になってるし、荷物も多目的室にないんですけど、どういうことでしょう?」

「あれ?おかしいなぁ。五十嵐せんせーい!」

五十嵐先生は女の事務の先生だ。

「なんですか?」 

「阪井くんの荷物が多目的室にないし、部屋がなぜかB棟になってるとのことなんですけど。」

「え、ちょっと確認してきます。本名教えてください」

「阪井奈緒です。」

「奈緒さん……調べてきます。」

五十嵐先生の顔色が悪くなってきた。もしやこれの原因は五十嵐先生か?

「やっぱり、阪井さん女子として登録されてます。」

「「ええ!?」」

菅原先生と大声で叫んでしまった。

「ちょっと私の方で調整するので、すぐ必要な荷物だけ視聴覚室から取って、一日だけその部屋で過ごしてください。」

「え?保健室とか余りの部屋とかないんですか?」

「保健室は寮から離れているし、夜だれもいなくなるから子供1人で寝かせられないわ。あと、うちはちょうどぴったりしか部屋がないわ。先生用の部屋もないし…あと、多分だけど君試験受けた時周りに男子いた?」

「ああ….そういえばいなかったような。あ!それに制服も女子のが届きました!」

「うーむ、そしたらきっと男子の部屋にも枠がないわ。申し訳ないけど一晩だけがまんして。」

「え?男子の制服に変えた時にこっちに連絡来てないんですか?」

「多分お店だけで対処したからなにもきてないわ。」

「部屋の他の人たちは大丈夫なんですか?」

「わたしから言っておくわ。じゃあ、頑張って~。」

まじか~。まあ俺的には別にいいんだけど。(変態じゃないぞ。俺は昔から男子の輪にいるより女子の輪にいる方が楽しいとか思ってた人だからな。)他の女子にどんな反応されるか。初対面だぞ?どうかそういうの気にしない女子であってほしい。

そんなことを思いながら視聴覚室に行くとまだ女子がいたので、10分ほど物陰で待って、誰もいないのを確認してから荷物を取りに入った。

『1年C組 坂井奈緒』

え?名前違うじゃん。でもこれしか残ってないし、阪井はよく坂井って書かれるし。間違えかな?
よしっ早速運ぶかぁ…
ダンボールを持ち上げたら1人の女子がこっちを見ていた。めちゃくちゃ怪訝そうに俺を見ている。

「………」

「………」

気まずい沈黙のあと、女子が動いたので俺もいそいそと部屋をでる。
まさか女子が来るとはなぁ。辺な風に思われてなきゃいいけど。

まあいいか。それより早く部屋に行こう。嫌なことはちゃっちゃと済ませたい。

B棟に着いた。うう…通りゆく女子が
『うわっ、何こいつ。なんで女子棟来てんの?』って言ってそうで怖い。
基本女子棟に男子は入ってもいいことになっている。だか、やはり気まずいものは気まずい。
えーっと205号室……
あった。

コンコン
「1年C組 阪井です。入ってもいいですか?」

「「いいですよー。」」

ガチャ…バタン!!

開けた瞬間に閉めてしまった。
なんで着替えてんのにOKだしたこの野郎!

「あの….どうかしました?」

「ひとまず着替えてください。」

「?…わかりました。」

数分後…

「いいですよー」

ガチャ
「失礼します。」

「え?なんで男子?え?なんで入って来てんのよぉ!!」
「変態!着替え覗いたでしょ!!」

「違います!!落ち着いてください!」

「落ち着いてられるかぁーー!」

追い出されそうになるが、なんとか持ちこたえる。声がでかいので人が集まって来てるから出るに出られないのだ。それになぜあの視聴覚室で会った女子いるの!?

10分後…

「で、君は本当に阪井なんだね?」

「だからずっと言ってるじゃないですか。部屋の名簿に書いてある阪井です!」

「でもなんで男子なのに阪井くんがこの部屋に来ることになってるの?」

「あれ?五十嵐先生からなにも聞いてないですか?」

「「「ううん、なにも。」」」

くっそぉぉぉぉ五十嵐先生めぇぇ!

「僕はなぜか女子として登録されていたみたいで、部屋がないので今晩だけここで泊まることになりました。よろしくお願いします。」

「ええ!ここで泊まるの!?」

「一晩だけなので…」

「一晩だけでも十分問題あるよ!」

ピロピロピロピロ…
部屋の電話の音だ。各部屋に一個ある。

「はい、もしもし。」

女子が電話に出た。 五十嵐先生かな?

『もしもし、五十嵐ですけど』
「はい。1年C組 東雲です。何かありましたか?」
『いや、えーっと今日間違えて女子として登録されてる男子が見つかって、その部屋で泊まらせて欲しいんだけどいい?』
「もう来ました。」
『え?もう来たの?早いなぁ。まあいいや、じゃ、よろしく!』

ぷつっ、プーップーップーッ

「五十嵐先生からだった。ほんとに阪井くんここに泊まるみたい。」

五十嵐先生おせぇよ!

「まじかぁ。でもま、いっか。一晩だけならどうとでもなるよ。」

「それもそうね。」

なんとかここに泊まることを許された。っていうか俺なにも悪いことしてないのに!

ピロピロピロピロ……

「ん?またか。俺が出る。」

ガチャ
「もしもし1C阪井です。」

『あ、阪井くん?ちょうどよかった。あの、女子になってる原因わかった。』

「え!?本当ですか!?」

俺の大声に部屋の3人がなんだろうと聞き耳をたてる。

『多分、阪井くんの受験の時の資料に男女どちらか書いてなかったのよ。だから、先生が確認するのも面倒だからって顔写真と名前見て女子に丸したみたい。』

「あ!しまった!そういえば僕写真撮るときメガネ外してた!」

『え?どゆこと?』

「メガネ外したら見た目女子で、メガネかけるとかろうじて男子に見えるんですよ。」

『本当!?すごいね!』

「それよりも、僕が女子になってるってことはこの学年だけ男子81人女子79人ですか?(32人クラス×5で160人)」

『そういう事になるわ。』

「あと、明日からどこで泊まればいいですか?」

『ああ、職員室でも言ったとおり部屋がぴったりしかないからそこで永住。』

「まじですか!他の学年の部屋とかは…」

『違う学校に行っちゃう子が何人かいるから入れないこともないけど農村体験(2年で行われる民泊行事)とかの時1人になるからまたそこで泊まる事になるし、学年の急ぎの連絡とかを階ごとに流すこともあるから聞けないとまずいよ。』

うちの学校は教室も寮も1階が3年生、2階が1年生、3階が2年生となっていて、後期生(高校生)も違う棟で同じ感じだ。

『うちの学校は違う学校に移る子もいるからせめてそれまで待つことね。』ガチャ
プーップーップーッ…

切るの早ぇよ!せめて改行させろ!

後ろを振り返ると明らかに不満そうな面持ちの3人が。まあ、仕方ないか。

こんなんで上手くいくのかなぁ?



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