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第4話 体育祭 準備
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5月
「今日も、体育2時間続きがダンス練習になので、各団の場所に行ってください。」
へぇ 黄団は体育館(前)か。
僕の学校の体育祭は1~6年(高校3年)を赤、青、黄、緑の4団に分けて対決する。
1、2年が32×5クラスで、3年~になると40×4クラスになるのだが、3年~も1クラスを4等分して各団に分かれる。
ダンス練習は3学年同時で、それを4分割して各団にいる3年生のダンスリーダーさんから教えてもらう。
体育館に着いた。
おお!体育館(後ろ)は赤団じゃないか。
秋山がいる!(変態じゃないぞ)
「はい!みんなぁ、今日からペアダンスやるよぉー。」
ざわっ ざわざわ…
え?まじで?ペアダンス?
「男女一組になって手繋いで踊ったりラブラブなシーンを再現したりするやつだよ~。」
なんですとぉー!さすがこの学校!高校生がいるからこういう事するんだきっと。まあ、若干嬉し…
うわ!俺のペア坂井じゃん。出席番号近いからかぁ…
「よお、坂井。こないだは…
「あ、阪井。もう忘れて。その話題口にしたら殺すよ?」
「怖っ。あと、ややこしいから下呼びにしない?」
「どっちにしろ変わんないでしょ。」
「あ…そうだった。じゃあ…どうしよ。」
「じゃあ私が阪井くんって呼ぶから阪井くんは奈緒って呼んで。」
「お、(女子を下呼びかぁ。まあ、同じ部屋の人たちもそうだからいいか。)おう…」
「よろしくね。」
「うん。でも、本当に同姓同名とかいるんだね。ほとんど漢字一緒だし。」
「そだねー。」
「あ、先輩が見本で踊るって。」
「一体どんなダンスなのやら。」
………
いやぁなんだこれ?ダンスなのか?歌に合わせて叫ぶ歌詞もなんかドラマチック。
『いつかさ見たいなニコニコスマイル』
『youのハートを落とすズキュン』
男『君に告白したいんだけどな』
女『私もあなたが好きなのに』
『どうして言えないこの想い』
なんか2人でハート作ったり、背中合わせで踊ったり…
結構キツめだねぇ(俺は全然平気だけど)
「じゃあ、最初は男女別にフリを教えるから、分かれてー。」
ほっ、よかった。気まづすぎるもん。
「はい、じゃあ最初の2.8からやってくよー。」
2.8とは
(ツーエイト)と読み、8泊のひとかたまりを2つという意味
1時間後……
「よし、みんな大体曲に合わせておどれるね?女子は大丈夫ー?」
「…大丈夫だよー!…」
「よし、じゃあ男女合わせてやるよ!」
ついに来てしまったか。この時が。
坂井…じゃなかった。奈緒はなんとなく頰を赤らめている。
く…可愛いじゃねぇか。
この前まであんなにツンツンだったのに。
でも、こう見ると奈緒って顔かわいいな。パーツがすごい整ってる。背、小原ぐらい小さいけど、なんか東京にいそうな感じだし。
こっちまで緊張しちゃう。
「はい、じゃあ2人バージョンもう一回見せるからねー。」
あれ?手ずっと繋いでない?
それになんか抱き合うフリ的なのしてるし。え、いやこの場面密着しすぎでしょ。(この状態で踊れるフリ作った人すげぇ)
なんで今さっきよりラブラブ度高いの?
やばくない?
「あ!最初に見せたのは練習のために離れてやってたけど、本当は後に見せたやつをやるんだよー。」
ほえぇぇぇぇ。
まじですか~。つらいよ結構俺でも。216号室とか自室の3人ならまだしも坂井…じゃなかった。奈緒かぁ。
気まずいの頂点。
踊るために手を繋ぐ。
あ…すべすべで暖かい。
なんか意識するだけでいつもと全然違う。
小さい…さらさらだぁ。
う…抱き合うのか…
なんか…ふわふわなものが体に…
女子って、こんなに柔らかいんだ。弱いんだ。絶対に俺が守らなきゃって思えてくる。
秋山の事だって。
今さっきまで少し顔が赤かった程度だったけど、もう奈緒は真っ赤だ。
可愛い…
もう頭が回らない。
うう……
うわぁぁぁぁぁ!\(//∇//)\
◯◯◯
くでーん
うう…
まさかあそこまで精神的負担がかかるとは…不覚。
魂が迷子になりそうだったよ。
疲れて机に突っ伏す。
「なんかどっと疲れたね。」
「あ、奈緒。ってなんでC組に?不法侵入だろ。」
「ああ、いつもやってたから無意識に。でも…体育のたびにあれやるのかぁ。なんか…楽しみだね。」
う…思わせぶりなこと言うなよ。
「そ、そうだね。」
「何顔真っ赤にしてんの気持ち悪い。」
「結構ぐさっと来るぞそれ。」
「気持ち悪い気持ち悪い私の見てニヤニヤしてて気持ち悪い。」(ブラの事)
「奈緒がその話出してどうすんだよ。」
「え、なに?ニヤニヤしてたの?」
「いやいや、してないから。」
「ねぇ、今日放課後ダンス練習しよう。」
「え、まじで?」
「だって何気に難しかったじゃん。」
「いいけど…どこでやる?」
「教室。」
「まじか。」
「大丈夫。みんな部活行ってていないよ。」
「まあ、そうか。」
放課後…
「じゃあ、やろっか。」
「離れてやる?」
「何言ってんの。2人で合わせるのが難しいんじゃん。」
「そ、そうだった。」
「じゃあ曲流すよ~。」
「うん。」
~♪
ガラガラ
「あ…なんかごめんね。」
「ちょい待ち小原ぁ。」
「ラブラブだねぇ。」
「待ってくれたのはいいけどからかうなよ。それから、違うから。ペアダンだから。」
「ちぇっ、まあ写真撮っといたから今夜穂果に見せとこ。」
「やめてって言うか校舎で携帯使うなよ。」
「え、デジカメだよ。」
「なんで持ってんだよ!」
「窓越しに踊ってんの見て寮から取ってきた。」
「まじかよ。」
「え、何阪井くん穂果好きなの?」
「あ、ごめん阪井。」
「何広めてんだよ。」
「あと、なんで抱き合って照れてんの?」
「いや、ペアダンって言ったじゃん。」
「この前は穂果に…」
「待て!それ以上言ったら…」
「え、穂果と抱き合ったの?」
「いや、抱き合ったわけでは…」
ダッ!
「ちょっ、待て!小原ぁ!」
「私を置いて他の女追いかけるなぁ。」
「変なこと言うな奈緒!」
「それより踊るよっ。」
「お、おう。」
あいつ意外と口軽いな。用心しないと。
でもなんでそんなにダンス練習したいんだろ?
もしかして…(淡い期待)
◯◯◯
はい、体育ー。
「今日は競技連だよー!」
おお、先輩、まじですか。
まあ少しダンス楽しみにしてたけど、いっか。小原に絡まれなくて済む。
今日の場所は武道場。
はっはー!
俺体操やってたからマット(柔らかめの畳?)の上でポンポン飛ぶの楽しい~
ロンダード、バク転…
ハンドスプリング、前宙!
ひねりとか出来ないけどこうやってると体操やっててよかったーって思うよ。
「おお、すごいな阪井。」
ちょっと!?藤山!
それ嫌味だよね、絶対そうだよね、なんでバク宙しながら言えるのかなぁ!!?
俺だって…何かで一番になりたいよ!
いろんな一番取りやがって!
「あれ?バク宙はしないの?」
「昔ミスってメガネの鼻当て刺さったからやだ。」
「なんで外さないの?」
「視力悪いから。」
「そんなに悪いんだ。」
まあ、女子に見えるからなんだけどね。
「はいはい~危ないよー。」
「先輩!?」
「おりゃ!」
バク宙するために跳んだ!
あ、先輩いるのにやるなよ!
ベシ! 「ぐはぁっ。」(叩かれた!?)
ドスン! 「うっ…」バタンキュ~(落ちた!)
な、なんだこの先輩は!?
藤山がもう一回バク宙したら回ってる時に叩き落としたぞ!?
「危ないからやめてね~」
あんたの方が危ないわ!
「じゃあ今回は二人三脚するよー。」
おお、またペアものか。
一体次のペアは…藤山か?
と思ったら違かった。
戸街…ああ、サッカー部の。
戸街陽平(とがいようへい)
サッカー部のめっちゃ足速いやつ。
50メートル、5秒行きそうだった気がする。
対する俺、クラスで一番遅く…
「よう、阪井。お前50メートル何秒台?」
「…10秒台。」
「へぇ!?まじかよ。…まあ、頑張ろう。」
「やめて!悲しくなる。」
「まあ、二人三脚なんて練習次第で早くなるから大丈夫だって。」
「そっか。」
紐結んでっと…
「1、2、で走るよ。」
「うん。」
「「1、2、1、2、1、2」」
「もっと早くするよ。」
「「1.2.1.2.1.2」」
「もっともっとぉ」
「12121212」
ズザザザァァーーー
「痛っまっまってぇ」
「オラオラオラオラァァァァ。」
「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」
擦り傷だらけ
血だらだら
「痛いよ!なんで途中から追いつけなくなったのに引きずるんだよ!」
「ごめん夢中だった。」
「どんだけ力あるんだよ!」
「ごめんごめん。あと、あれが最高速度?」
「超えてた気がする。転ぶ前全力だったもん。」
「…これ練習次第じゃない気がしてきた。」
「気を合わせる練習だけしよう。」
「そだね。」
それから拍手やら遅い走りやらでほぼ完璧に走れるようになった。
「やったね!多分これめっちゃ早い方だよ!」
「これでもう少し阪井の足が早ければ…」
「う、これでも走り込みとかしてるんだよ。テニス部だし。」
「でも持久力はあるよな?この前テニス部走ってるの見たけどみんながバテそうな時お前死にそうな顔して本気で走ってたもんな。」
「ああ、あれか。でもあの後ゴールした直後足が止まっちゃって顔からコンクリに突っ込んで帰ったよ。」
「根性あるなぁ。」
「あ、ごめーん。」
「先輩。どうしたんですか?」
「君たち三人四脚だった。」
「「ええ!」」
「本番はリレー形式で、第5走者までが二人三脚で、6走者以降三人四脚なんだ。で、君たちは第5走者かと思ってたら6番目だった。」
「本当ですか!」
「じゃあ、ここに3人目来るからその子もいれてあげて~。ごめんね~」
タッタッタッタ~
「先輩め、気楽に走って行きやがって。」
「そういう人だから。」
「知ってるの?」
「うん。テニス部の副部長。本人はその気は無いんだけど周りから見ると少しオネェ。でもめっちゃ人気。」
「へぇ。」
「戸街~!」
「あ、新田!」
「新田かよ!!」
「はあ、はあ、お待たせ。ずっと青団にいたわ。」
「え!まじかよ。」
「そしたらなんか名簿に名前なくて。」
「そりゃそうだよ。」
「で、この三人で走るのかぁ。」
「転ぶ気しかしない。」
「おわた\(^o^)/」
新田は学年2位の背の低さ。俺は普通。戸街は高め。
…察してくれ。
「もう一回練習しよっか。」
「順番は?どうする。」
「新田に歩幅合わせないといけないから、新田真ん中な。」
「え、やだ。辛そう。」
「多分はじに行ったら阪井と同じ目にあうよ。」
「え?阪井?」
チラッ
「あ……察し。真ん中行くわ。」
「よろしく。」
「どんぐらい足広げられる?」
「これぐらいかなぁ。」
「え、ちっさ。」
「うるせぇ。」
「じゃあ俺右足出すから新田は左足、戸街は右足出して、引いてる方から出し始めるよ。」
「おーーーーーーーい!」
「あ、先輩!どうしたんですか。今度は四人五脚ですか?(そんなの無いけど)」
「いつまでやってるの!もう体育の次の時間も終わりそうだよ!」
「「え!!」」
「すみません。校庭に時計がないもので…」
「今さっき呼びにきたじゃん!」
「え!いつですか?」
「三人四脚に変更した時!」
「「言われてないですよ!」」
「え!そうだっけ?………言ってない気がしてきた。人追加のことですっかり忘れてた。」
「まじですか!」
「まあいいから急いで戻って!」
「「は、はい!」」
「なんて勝手な先輩だ。」
「そう言う人だから仕方ない。」
「あれが副部長で怒られない?」
「先生からも人気だから怒られない。」
「ええ~」
全くなんてこった。よりによって一番苦手な英語の授業受けれなかったじゃないか。
なんか、この学校って先生も先輩も適当だなぁ。
「今日も、体育2時間続きがダンス練習になので、各団の場所に行ってください。」
へぇ 黄団は体育館(前)か。
僕の学校の体育祭は1~6年(高校3年)を赤、青、黄、緑の4団に分けて対決する。
1、2年が32×5クラスで、3年~になると40×4クラスになるのだが、3年~も1クラスを4等分して各団に分かれる。
ダンス練習は3学年同時で、それを4分割して各団にいる3年生のダンスリーダーさんから教えてもらう。
体育館に着いた。
おお!体育館(後ろ)は赤団じゃないか。
秋山がいる!(変態じゃないぞ)
「はい!みんなぁ、今日からペアダンスやるよぉー。」
ざわっ ざわざわ…
え?まじで?ペアダンス?
「男女一組になって手繋いで踊ったりラブラブなシーンを再現したりするやつだよ~。」
なんですとぉー!さすがこの学校!高校生がいるからこういう事するんだきっと。まあ、若干嬉し…
うわ!俺のペア坂井じゃん。出席番号近いからかぁ…
「よお、坂井。こないだは…
「あ、阪井。もう忘れて。その話題口にしたら殺すよ?」
「怖っ。あと、ややこしいから下呼びにしない?」
「どっちにしろ変わんないでしょ。」
「あ…そうだった。じゃあ…どうしよ。」
「じゃあ私が阪井くんって呼ぶから阪井くんは奈緒って呼んで。」
「お、(女子を下呼びかぁ。まあ、同じ部屋の人たちもそうだからいいか。)おう…」
「よろしくね。」
「うん。でも、本当に同姓同名とかいるんだね。ほとんど漢字一緒だし。」
「そだねー。」
「あ、先輩が見本で踊るって。」
「一体どんなダンスなのやら。」
………
いやぁなんだこれ?ダンスなのか?歌に合わせて叫ぶ歌詞もなんかドラマチック。
『いつかさ見たいなニコニコスマイル』
『youのハートを落とすズキュン』
男『君に告白したいんだけどな』
女『私もあなたが好きなのに』
『どうして言えないこの想い』
なんか2人でハート作ったり、背中合わせで踊ったり…
結構キツめだねぇ(俺は全然平気だけど)
「じゃあ、最初は男女別にフリを教えるから、分かれてー。」
ほっ、よかった。気まづすぎるもん。
「はい、じゃあ最初の2.8からやってくよー。」
2.8とは
(ツーエイト)と読み、8泊のひとかたまりを2つという意味
1時間後……
「よし、みんな大体曲に合わせておどれるね?女子は大丈夫ー?」
「…大丈夫だよー!…」
「よし、じゃあ男女合わせてやるよ!」
ついに来てしまったか。この時が。
坂井…じゃなかった。奈緒はなんとなく頰を赤らめている。
く…可愛いじゃねぇか。
この前まであんなにツンツンだったのに。
でも、こう見ると奈緒って顔かわいいな。パーツがすごい整ってる。背、小原ぐらい小さいけど、なんか東京にいそうな感じだし。
こっちまで緊張しちゃう。
「はい、じゃあ2人バージョンもう一回見せるからねー。」
あれ?手ずっと繋いでない?
それになんか抱き合うフリ的なのしてるし。え、いやこの場面密着しすぎでしょ。(この状態で踊れるフリ作った人すげぇ)
なんで今さっきよりラブラブ度高いの?
やばくない?
「あ!最初に見せたのは練習のために離れてやってたけど、本当は後に見せたやつをやるんだよー。」
ほえぇぇぇぇ。
まじですか~。つらいよ結構俺でも。216号室とか自室の3人ならまだしも坂井…じゃなかった。奈緒かぁ。
気まずいの頂点。
踊るために手を繋ぐ。
あ…すべすべで暖かい。
なんか意識するだけでいつもと全然違う。
小さい…さらさらだぁ。
う…抱き合うのか…
なんか…ふわふわなものが体に…
女子って、こんなに柔らかいんだ。弱いんだ。絶対に俺が守らなきゃって思えてくる。
秋山の事だって。
今さっきまで少し顔が赤かった程度だったけど、もう奈緒は真っ赤だ。
可愛い…
もう頭が回らない。
うう……
うわぁぁぁぁぁ!\(//∇//)\
◯◯◯
くでーん
うう…
まさかあそこまで精神的負担がかかるとは…不覚。
魂が迷子になりそうだったよ。
疲れて机に突っ伏す。
「なんかどっと疲れたね。」
「あ、奈緒。ってなんでC組に?不法侵入だろ。」
「ああ、いつもやってたから無意識に。でも…体育のたびにあれやるのかぁ。なんか…楽しみだね。」
う…思わせぶりなこと言うなよ。
「そ、そうだね。」
「何顔真っ赤にしてんの気持ち悪い。」
「結構ぐさっと来るぞそれ。」
「気持ち悪い気持ち悪い私の見てニヤニヤしてて気持ち悪い。」(ブラの事)
「奈緒がその話出してどうすんだよ。」
「え、なに?ニヤニヤしてたの?」
「いやいや、してないから。」
「ねぇ、今日放課後ダンス練習しよう。」
「え、まじで?」
「だって何気に難しかったじゃん。」
「いいけど…どこでやる?」
「教室。」
「まじか。」
「大丈夫。みんな部活行ってていないよ。」
「まあ、そうか。」
放課後…
「じゃあ、やろっか。」
「離れてやる?」
「何言ってんの。2人で合わせるのが難しいんじゃん。」
「そ、そうだった。」
「じゃあ曲流すよ~。」
「うん。」
~♪
ガラガラ
「あ…なんかごめんね。」
「ちょい待ち小原ぁ。」
「ラブラブだねぇ。」
「待ってくれたのはいいけどからかうなよ。それから、違うから。ペアダンだから。」
「ちぇっ、まあ写真撮っといたから今夜穂果に見せとこ。」
「やめてって言うか校舎で携帯使うなよ。」
「え、デジカメだよ。」
「なんで持ってんだよ!」
「窓越しに踊ってんの見て寮から取ってきた。」
「まじかよ。」
「え、何阪井くん穂果好きなの?」
「あ、ごめん阪井。」
「何広めてんだよ。」
「あと、なんで抱き合って照れてんの?」
「いや、ペアダンって言ったじゃん。」
「この前は穂果に…」
「待て!それ以上言ったら…」
「え、穂果と抱き合ったの?」
「いや、抱き合ったわけでは…」
ダッ!
「ちょっ、待て!小原ぁ!」
「私を置いて他の女追いかけるなぁ。」
「変なこと言うな奈緒!」
「それより踊るよっ。」
「お、おう。」
あいつ意外と口軽いな。用心しないと。
でもなんでそんなにダンス練習したいんだろ?
もしかして…(淡い期待)
◯◯◯
はい、体育ー。
「今日は競技連だよー!」
おお、先輩、まじですか。
まあ少しダンス楽しみにしてたけど、いっか。小原に絡まれなくて済む。
今日の場所は武道場。
はっはー!
俺体操やってたからマット(柔らかめの畳?)の上でポンポン飛ぶの楽しい~
ロンダード、バク転…
ハンドスプリング、前宙!
ひねりとか出来ないけどこうやってると体操やっててよかったーって思うよ。
「おお、すごいな阪井。」
ちょっと!?藤山!
それ嫌味だよね、絶対そうだよね、なんでバク宙しながら言えるのかなぁ!!?
俺だって…何かで一番になりたいよ!
いろんな一番取りやがって!
「あれ?バク宙はしないの?」
「昔ミスってメガネの鼻当て刺さったからやだ。」
「なんで外さないの?」
「視力悪いから。」
「そんなに悪いんだ。」
まあ、女子に見えるからなんだけどね。
「はいはい~危ないよー。」
「先輩!?」
「おりゃ!」
バク宙するために跳んだ!
あ、先輩いるのにやるなよ!
ベシ! 「ぐはぁっ。」(叩かれた!?)
ドスン! 「うっ…」バタンキュ~(落ちた!)
な、なんだこの先輩は!?
藤山がもう一回バク宙したら回ってる時に叩き落としたぞ!?
「危ないからやめてね~」
あんたの方が危ないわ!
「じゃあ今回は二人三脚するよー。」
おお、またペアものか。
一体次のペアは…藤山か?
と思ったら違かった。
戸街…ああ、サッカー部の。
戸街陽平(とがいようへい)
サッカー部のめっちゃ足速いやつ。
50メートル、5秒行きそうだった気がする。
対する俺、クラスで一番遅く…
「よう、阪井。お前50メートル何秒台?」
「…10秒台。」
「へぇ!?まじかよ。…まあ、頑張ろう。」
「やめて!悲しくなる。」
「まあ、二人三脚なんて練習次第で早くなるから大丈夫だって。」
「そっか。」
紐結んでっと…
「1、2、で走るよ。」
「うん。」
「「1、2、1、2、1、2」」
「もっと早くするよ。」
「「1.2.1.2.1.2」」
「もっともっとぉ」
「12121212」
ズザザザァァーーー
「痛っまっまってぇ」
「オラオラオラオラァァァァ。」
「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」
擦り傷だらけ
血だらだら
「痛いよ!なんで途中から追いつけなくなったのに引きずるんだよ!」
「ごめん夢中だった。」
「どんだけ力あるんだよ!」
「ごめんごめん。あと、あれが最高速度?」
「超えてた気がする。転ぶ前全力だったもん。」
「…これ練習次第じゃない気がしてきた。」
「気を合わせる練習だけしよう。」
「そだね。」
それから拍手やら遅い走りやらでほぼ完璧に走れるようになった。
「やったね!多分これめっちゃ早い方だよ!」
「これでもう少し阪井の足が早ければ…」
「う、これでも走り込みとかしてるんだよ。テニス部だし。」
「でも持久力はあるよな?この前テニス部走ってるの見たけどみんながバテそうな時お前死にそうな顔して本気で走ってたもんな。」
「ああ、あれか。でもあの後ゴールした直後足が止まっちゃって顔からコンクリに突っ込んで帰ったよ。」
「根性あるなぁ。」
「あ、ごめーん。」
「先輩。どうしたんですか?」
「君たち三人四脚だった。」
「「ええ!」」
「本番はリレー形式で、第5走者までが二人三脚で、6走者以降三人四脚なんだ。で、君たちは第5走者かと思ってたら6番目だった。」
「本当ですか!」
「じゃあ、ここに3人目来るからその子もいれてあげて~。ごめんね~」
タッタッタッタ~
「先輩め、気楽に走って行きやがって。」
「そういう人だから。」
「知ってるの?」
「うん。テニス部の副部長。本人はその気は無いんだけど周りから見ると少しオネェ。でもめっちゃ人気。」
「へぇ。」
「戸街~!」
「あ、新田!」
「新田かよ!!」
「はあ、はあ、お待たせ。ずっと青団にいたわ。」
「え!まじかよ。」
「そしたらなんか名簿に名前なくて。」
「そりゃそうだよ。」
「で、この三人で走るのかぁ。」
「転ぶ気しかしない。」
「おわた\(^o^)/」
新田は学年2位の背の低さ。俺は普通。戸街は高め。
…察してくれ。
「もう一回練習しよっか。」
「順番は?どうする。」
「新田に歩幅合わせないといけないから、新田真ん中な。」
「え、やだ。辛そう。」
「多分はじに行ったら阪井と同じ目にあうよ。」
「え?阪井?」
チラッ
「あ……察し。真ん中行くわ。」
「よろしく。」
「どんぐらい足広げられる?」
「これぐらいかなぁ。」
「え、ちっさ。」
「うるせぇ。」
「じゃあ俺右足出すから新田は左足、戸街は右足出して、引いてる方から出し始めるよ。」
「おーーーーーーーい!」
「あ、先輩!どうしたんですか。今度は四人五脚ですか?(そんなの無いけど)」
「いつまでやってるの!もう体育の次の時間も終わりそうだよ!」
「「え!!」」
「すみません。校庭に時計がないもので…」
「今さっき呼びにきたじゃん!」
「え!いつですか?」
「三人四脚に変更した時!」
「「言われてないですよ!」」
「え!そうだっけ?………言ってない気がしてきた。人追加のことですっかり忘れてた。」
「まじですか!」
「まあいいから急いで戻って!」
「「は、はい!」」
「なんて勝手な先輩だ。」
「そう言う人だから仕方ない。」
「あれが副部長で怒られない?」
「先生からも人気だから怒られない。」
「ええ~」
全くなんてこった。よりによって一番苦手な英語の授業受けれなかったじゃないか。
なんか、この学校って先生も先輩も適当だなぁ。
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