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第5話 初 定期テストの勉強
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最近、体育祭の準備ばっかりしてて忘れてたけど今回の土日が最後の休日で、木曜、金曜がテスト。
今日は土曜日。
ん~やばいな~
英語とか「は?」って感じだし。それより宿題が終わらなぇ!
なんでテスト前に今までの問題集一気に出してくるんだよ!テスト勉強できないじゃん!
毎日宿題なくていいとか思ってたけどこう言う事だったのか。
定期テストってどんな感じなんだろ。
とりあえず宿題が終わらない。
寮の部屋飽きたし、俺がこの前家から送ってもらったゲームで成績いい部屋の人たち(特に亜夜!)がめっちゃ遊んでで集中できねぇ。
よし、図書館行こう。テスト期間中で部活無いし。
と言うわけで図書館。
自転車で30分。なかなか遠いけど気分転換に最適だ。
お~、結構広い。それにシーズンオフだから人も少なくていい感じ。頑張るか~(宿題を)
ふー
昼ごはん食いに行こ。
ぼっちとか言うんじゃないぞ。友達と来ると互いに甘やかすからな。
(まあこれと言って仲良い友達いないけど)
あ~全然進まなかったなぁ。
って言うか分からないんだよなぁ。
優等生だった小学校の頃が羨ましいぜ。
コンビニについた。100円のパンとおにぎりでいいかな。
「あ、奈緒ちゃん。」
「ええ!秋山!?」
「え!?どうしたの?そんなに驚いて!」
「あ……いや何でもない。こんな所で何してたの?」
「沙羅の家に行っててアイス買いに来た。」
ああ、そういえば今日暑いな。まだ5月中旬だけど猛暑だって言ってたっけ。
「え、沙羅の家近いって聞いてたけどこんなに近かったんだ。」
「阪井も来る?」
「いいの?なら行くわ。」
「後アイスさあ、パピコ買いたいんだけど分けない?」
「沙羅の分は?」
「沙羅は雪見だ◯ふくだって。」
「じゃあパピコ買おっか。ってか沙羅は?」
「家で遊んでる。」
「買い物させといてかよ、やるなぁ。」
「いやあっち向いてホイでほのが負けたから。」
ちょっと精神年齢どうした。
でもパピコ割り勘かぁ…秋山とできるなんて嬉しい限りだ。秋山は何も思ってないみたいだけど。
こう思うとパピコ開発した人絶対リア充意識しただろ。美味しいのに。
1人で2つ食べる虚しさを知れ!
1つでちょうどいい大きさなのに、2つ食べなきゃいけない…それに1つ食べてる間にもう一つが溶けて開けるときに飛び散る…やっぱ虚しい。
コンビニの前で自転車にまたがる
「あれ?奈緒ちゃん自転車?」
「うん。ここ駅から遠いし。」
「ほのバスで来たから、沙羅の家まで後ろ乗っけてくれない?」
「いいよ。道案内はお願い。」
「うん。」
秋山が後ろに乗って、俺の胸のあたりに腕をまわしてきた。
う…
緊張しながら、ペダルをぐっと押し込む。
おお~よかった、走れた。
ここでこげなかったら情けない。
でも二人乗りっていいなぁ。
落ちたら危ないからって言う口実で軽く抱きついて来てくれるし。
風が気持ちよくて爽やか~
後ろから案内される通りに進んでって右に曲がった時だった。
「ええ!!なんだこの坂道!」
「あ、沙羅の家の前はすごい坂なんだよー」
「遅いよ!うわぁぁぁぁぁ!」
シャーーー
「え!なんだこのカラフルに光ってる線!」
「知らないよ。」
ブォン!!
「なんだこれ!マ〇オカートじゃないか!」
ブォン!ブォン!ブォン!
「どんだけ加速させる気だぁぁぁ!止まらなぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
「うわぁ。はやーい。あ、ここ。」
「え!」
やばい!向こうの道路にトラックがいる!
その瞬間、夢と今の状況が重なってフラッシュバックする。
このまま突き進んだら…
下手にブレーキして転べば…
どっちにしろ猛スピードのトラックと正面衝突だ。
血だらけの道路。
へし曲がった自転車。
家に突き刺さったトラック。
右腕を失い倒れてる人のそばで泣き叫ぶ俺。
そして……血の海にうつ伏せている、秋山。
その後の悲惨な結果がモノクロ映画のように脳内で見えてくる。
秋山を守らなきゃいけない。
守りたい。
あんなことは…絶対に させない!
時間が止まって見える。
何かが…溢れて来る。
キキーーー!!
じゃりじゃりじゃりじゃり!!
ガリガリ!スザーーーー!!
自転車を横にして滑らせる。
タイヤとペダル、俺の靴が煙を上げながらコンクリで削られて行く。
ほぼ倒れてるような姿勢をとった。
このまま行けばぶつからない!
ブォン!ブォン!ブォン!
「ええぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
また加速!線見えなかったってか無かったぞ!!
ガツ!!
「えっ!!!」
タイヤが石に引っかかったのか!?
勢いで自転車ごと飛んでるぞ!!
タイヤが引っかかって飛んだので今は逆さまの状態。やばい!こんなに飛んだらトラックが来るまでに止まれない!
でも、守らなきゃ!!!
絶対に!!!!
突発的に俺は秋山を抱え、自転車から離れる。
そのまま着地し、全力で足を踏ん張る。
ズザザザァァァァ!
う…無理…
じゃない!
お!工事現場の鉄の棒!
片手で秋山を抱え、もう片方でその棒を持つ。
そして、いきなり止まったら体が持たないので、進行方向に浅くコンクリに立てる。
ガガガガリガリガリガガガリ!!
火花を散らしながら削れていく。
腹で抑えてるから、苦しい…
な!もうこんな所にトラックが!!
間に合わない!!
でも、守りたいんだ!
俺は…秋山が好きなんだぁぁぁぁ!!!!
ガッ!!!
俺はわざと鉄の棒を深く突き立て、鉄の棒を思いっきり押す!
トラックを丸々跳び越えて、着地。
…………
「ぜぇぜぇ、げっほ!げほっ!がは!ぜぇぜぇ、はあ、はあ、はあ、はあ、ふうーーーーーーーー。死ぬかと思った。」
がばっ!
秋山が抱きついてきた!
「秋山!?」
「奈緒ちゃん、奈緒ちゃん、ぐすっ、ありがとう!ぐすっ、怖かったぁぁぁぁ。ぐすっ、うえ~ん。」
お、あの超天然ほのかちゃんがこんなに怖がっていたとは。
俺も優しく腕を回し、あたまを撫でる。
いいのかなあ、こんなかっこつけて。
まあこっちの方がめっちゃ緊張してるけど。
よかったぁぁ、守れて。
しばらくそのままで秋山が泣き止むまで待った。
……
「ぐすっ、もう大丈夫。」
「おぉ、よかった。大丈夫?トラウマになったりしてない?」
「うん。でも、奈緒ちゃんの方が大丈夫?」
「え?」
自分の体を見渡す。
腕と太ももの側面、背中が特大擦り傷で出血。
腹は鉄の棒の断面が尖っていたらしく刺し傷で出血、それから鉄の棒を支えてた事による肋骨骨折。
靴の裏も完全になくなっており、足が火傷と擦り傷、着地の切り傷により出血。
秋山を見る。
無傷。俺に抱きついた事による血。
一瞬秋山の無傷を喜んで安堵した直後…
「痛ってええええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
俺は激痛に耐えれず転げ回る。でも、背中も腹も出血中。またまた激痛、転げ回るほど痛みが増し、失神。
「えぇ!いまさら!ってか大丈夫!?救急車!」
「待って!ちょっとやり過ぎちゃったから僕が直すよ!」
「え?誰?どこにいるの?」
「テレパシーだから僕はそこにいないよ。」
「テレパシー…」
「今から奈緒を治すけど、僕の事は誰にも言わないでね。奈緒にも!」
「わ、わかった。」
「あと、なんでここまでして奈緒が君を守ったかよく考えてね。夢中で痛みに気づかなかった、は無しだよ。だってそれほど君を守るのに夢中になれたから、痛みに気づかなかったんだもん。」
「?」
「じゃあ、僕はもう行くね!10分ぐらいで目覚めるから、誤魔化し方考えといて!じゃあね~」
「え、待って!おーい、おーい!」
切れちゃった…ちょっと聞きたいことあったのに。
でも、どう言うことだろう?
奈緒ちゃんは私を守ろうとした。
↓
守りたすぎて、痛みに気づかなかった。
って事か。
痛みに気づかなかった。
↓
だから守れた。
では無いのね。
じゃあなんで痛みに気づかなかいほど夢中になれたか。
↓
なんで私をそこまで守ろうとしたのか。
う~、分かんない。
仲がいい友達だから?
昔大事な人を亡くして、死に凄い恐怖を持っていたから?
でも、こんな事を知っても私がどうすればいいんだろう。
う~ん。
あ、奈緒ちゃんの傷が治ってく…
魔法陣があるわけでもなく、癒しの光が目えるわけでもなく、ただただ治ってく。
服も治って、血の跡も消えた。私のも。
「あれ?今どうなって…」
「あ、奈緒ちゃん。よかった。」
「え?どゆこと?俺はたしか激痛で…ってあれ?怪我してない。」
「早く沙羅ちゃんの家行こ。そこで全部話すよ。」
「お、おう。あ、なんだこれ?」
なんか手に当たったから持ち上げてみる。
「……タイヤだね。」
「自転車ぁ!俺の相棒が…」
「でもその自転車ちっちゃくない?」
「うん。ちっちゃい。丁度良かった、良くはないけど。親に買ってもらおう。」
「そうだね。早く行こ。」
俺は秋山に手を引かれて走り始める。
…おお!なんか自然に手握っちゃった!
まあ、秋山はただ俺を友達と見てるからなぁ。今回のこともどう思ったか知りたいわ。
沙羅の家
「おお、お帰り~」
「ただいま!」
「お邪魔しまーす。」
「あれ、奈緒ちゃん?」
「なんかコンビニに居たから連れてきた。」
「へえ、いらっしゃい、何もないけど。」
「別に、全然ってかめっちゃ綺麗だね。」
「え、普通だよ。」
「うん、普通だよ。」
「普通、他人の家普通っていうか?」
「いや、言わないけど普通だから。」
「俺の感性がおかしいのかな。俺の家通路以外地面埋まってるからな。部屋も物のせいで半分以上使えないし。」
「ええ!そんなに何があるの?」
「いや俺4人兄弟でしかも親が捨てたくない人だから、物が溜まってくんだよ。」
「まじか…あと、アイスは?」
「「あ…」」
「え、買ってくんの忘れたの?」
「いや、あるよここに。」
「ええ!コンビニ袋溶けてんじゃん!何があった!」
「ちょっと早くリビングに入れて。」
「あ、はいはい。」
「で、何があった?」
「かくかくしかじか」
「ええぇぇぇぇぇぇぇぇ!奈緒ちゃんの知られざる潜在能力。恐ろしき運動能力。」
「いや、なんかね、奈緒ちゃん助けてる時、目が微かに緑色で、光ってた。すっごいかっこよかったよ!」
てへへ~
っておい!沙羅!グッジョブすんな!
沙羅「ええ!何?覚醒?愛の力!?」
おい!いきなりぶっこむな!(愛の力)
穂果「覚醒?」
まさかのスルー!
「俺はそんな緑になってるなんて感じなかったぞ。」
「覚醒ではない…のか?」
「あと、助ける時に身体中から血、出して、骨折もしてたけど、なんか奈緒ちゃん治った。」
「あ、そういう事だったのか。だから俺完全復活したのか。」
「え、凄ーい!いまなんともないの?どこ骨折した?」
「肋骨。」
「えい。」
べし
「痛い?」
「いや全然。」
「へぇぇぇぇ凄いなぁ。」
「そういえばなんで奈緒ちゃんコンビニに居たの?」
「図書館で課題やってて、昼ごはん買いに…って買い忘れた。」
「今からうちでなんか作って食べようとしてるんだけど、食べる?」
「おう。ありがたい。」
「でもまだ何作るか決めてないんだよね。」
「何がある?」
「勝手にあさって。」
「う、うん。」
えーっと、キャベツ、ベーコン、ハム、たまご、牛乳、スパゲッティの麺、しそ、にんにく、生クリーム…生クリームあるなんて女の子っぽいな。なんか色々あるけど、これだったら…
「じゃあ、カルボナーラにしようぜ。」
「え、パスタソースないよ。」
「え?作るんだよ。」
「作れるの?」
「作れないの?」
「え?」
………
「なんかして待ってな。」
よーし、久々の料理だ。寮だと自分で作る機会も少なくなるからなぁ。
15分後…
「できたよ。」
「え、早!」
「しかも手作り!」
「召し上がれ。」
「「いっただっきまーす。」」
「うっま!」
「普通に市販のよりうまいわ。」
「なんでそんな料理うまいの?」
「なんか親はいつも料理しなくて、自分でずっと作ってたから。」
「へぇ、かっこいい!」
てへへ~
おい!沙羅!グッジョブすんな!
「あ、あとで発展問題教えて。」
「え、秋山あれ解けたの?俺も教えてほしいわ。」
「わかった~。一瞬で解けたよ。」
この天才が!
なぜにこのちょうド天然、授業中の居眠り女王があれ解けるんだよ!あれ難関高校の入試問題だろ!?
今思った。
なぜに中1の春で高校入試問題?
のあぁぁぁ。俺の学校知らず知らずのうちに超スピードでやりやがって!
学校もこの天才も頭おかしいよぉぉ!
結局発展問題はやったけどそのあと遊びっぱなしで、帰るのは結構遅くなってしまった。本当は泊まりたかったんだけど、沙羅の親が急すぎて無理ってことで寮に戻った。
土曜日終了
残り日曜、月火水。
今日は土曜日。
ん~やばいな~
英語とか「は?」って感じだし。それより宿題が終わらなぇ!
なんでテスト前に今までの問題集一気に出してくるんだよ!テスト勉強できないじゃん!
毎日宿題なくていいとか思ってたけどこう言う事だったのか。
定期テストってどんな感じなんだろ。
とりあえず宿題が終わらない。
寮の部屋飽きたし、俺がこの前家から送ってもらったゲームで成績いい部屋の人たち(特に亜夜!)がめっちゃ遊んでで集中できねぇ。
よし、図書館行こう。テスト期間中で部活無いし。
と言うわけで図書館。
自転車で30分。なかなか遠いけど気分転換に最適だ。
お~、結構広い。それにシーズンオフだから人も少なくていい感じ。頑張るか~(宿題を)
ふー
昼ごはん食いに行こ。
ぼっちとか言うんじゃないぞ。友達と来ると互いに甘やかすからな。
(まあこれと言って仲良い友達いないけど)
あ~全然進まなかったなぁ。
って言うか分からないんだよなぁ。
優等生だった小学校の頃が羨ましいぜ。
コンビニについた。100円のパンとおにぎりでいいかな。
「あ、奈緒ちゃん。」
「ええ!秋山!?」
「え!?どうしたの?そんなに驚いて!」
「あ……いや何でもない。こんな所で何してたの?」
「沙羅の家に行っててアイス買いに来た。」
ああ、そういえば今日暑いな。まだ5月中旬だけど猛暑だって言ってたっけ。
「え、沙羅の家近いって聞いてたけどこんなに近かったんだ。」
「阪井も来る?」
「いいの?なら行くわ。」
「後アイスさあ、パピコ買いたいんだけど分けない?」
「沙羅の分は?」
「沙羅は雪見だ◯ふくだって。」
「じゃあパピコ買おっか。ってか沙羅は?」
「家で遊んでる。」
「買い物させといてかよ、やるなぁ。」
「いやあっち向いてホイでほのが負けたから。」
ちょっと精神年齢どうした。
でもパピコ割り勘かぁ…秋山とできるなんて嬉しい限りだ。秋山は何も思ってないみたいだけど。
こう思うとパピコ開発した人絶対リア充意識しただろ。美味しいのに。
1人で2つ食べる虚しさを知れ!
1つでちょうどいい大きさなのに、2つ食べなきゃいけない…それに1つ食べてる間にもう一つが溶けて開けるときに飛び散る…やっぱ虚しい。
コンビニの前で自転車にまたがる
「あれ?奈緒ちゃん自転車?」
「うん。ここ駅から遠いし。」
「ほのバスで来たから、沙羅の家まで後ろ乗っけてくれない?」
「いいよ。道案内はお願い。」
「うん。」
秋山が後ろに乗って、俺の胸のあたりに腕をまわしてきた。
う…
緊張しながら、ペダルをぐっと押し込む。
おお~よかった、走れた。
ここでこげなかったら情けない。
でも二人乗りっていいなぁ。
落ちたら危ないからって言う口実で軽く抱きついて来てくれるし。
風が気持ちよくて爽やか~
後ろから案内される通りに進んでって右に曲がった時だった。
「ええ!!なんだこの坂道!」
「あ、沙羅の家の前はすごい坂なんだよー」
「遅いよ!うわぁぁぁぁぁ!」
シャーーー
「え!なんだこのカラフルに光ってる線!」
「知らないよ。」
ブォン!!
「なんだこれ!マ〇オカートじゃないか!」
ブォン!ブォン!ブォン!
「どんだけ加速させる気だぁぁぁ!止まらなぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
「うわぁ。はやーい。あ、ここ。」
「え!」
やばい!向こうの道路にトラックがいる!
その瞬間、夢と今の状況が重なってフラッシュバックする。
このまま突き進んだら…
下手にブレーキして転べば…
どっちにしろ猛スピードのトラックと正面衝突だ。
血だらけの道路。
へし曲がった自転車。
家に突き刺さったトラック。
右腕を失い倒れてる人のそばで泣き叫ぶ俺。
そして……血の海にうつ伏せている、秋山。
その後の悲惨な結果がモノクロ映画のように脳内で見えてくる。
秋山を守らなきゃいけない。
守りたい。
あんなことは…絶対に させない!
時間が止まって見える。
何かが…溢れて来る。
キキーーー!!
じゃりじゃりじゃりじゃり!!
ガリガリ!スザーーーー!!
自転車を横にして滑らせる。
タイヤとペダル、俺の靴が煙を上げながらコンクリで削られて行く。
ほぼ倒れてるような姿勢をとった。
このまま行けばぶつからない!
ブォン!ブォン!ブォン!
「ええぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
また加速!線見えなかったってか無かったぞ!!
ガツ!!
「えっ!!!」
タイヤが石に引っかかったのか!?
勢いで自転車ごと飛んでるぞ!!
タイヤが引っかかって飛んだので今は逆さまの状態。やばい!こんなに飛んだらトラックが来るまでに止まれない!
でも、守らなきゃ!!!
絶対に!!!!
突発的に俺は秋山を抱え、自転車から離れる。
そのまま着地し、全力で足を踏ん張る。
ズザザザァァァァ!
う…無理…
じゃない!
お!工事現場の鉄の棒!
片手で秋山を抱え、もう片方でその棒を持つ。
そして、いきなり止まったら体が持たないので、進行方向に浅くコンクリに立てる。
ガガガガリガリガリガガガリ!!
火花を散らしながら削れていく。
腹で抑えてるから、苦しい…
な!もうこんな所にトラックが!!
間に合わない!!
でも、守りたいんだ!
俺は…秋山が好きなんだぁぁぁぁ!!!!
ガッ!!!
俺はわざと鉄の棒を深く突き立て、鉄の棒を思いっきり押す!
トラックを丸々跳び越えて、着地。
…………
「ぜぇぜぇ、げっほ!げほっ!がは!ぜぇぜぇ、はあ、はあ、はあ、はあ、ふうーーーーーーーー。死ぬかと思った。」
がばっ!
秋山が抱きついてきた!
「秋山!?」
「奈緒ちゃん、奈緒ちゃん、ぐすっ、ありがとう!ぐすっ、怖かったぁぁぁぁ。ぐすっ、うえ~ん。」
お、あの超天然ほのかちゃんがこんなに怖がっていたとは。
俺も優しく腕を回し、あたまを撫でる。
いいのかなあ、こんなかっこつけて。
まあこっちの方がめっちゃ緊張してるけど。
よかったぁぁ、守れて。
しばらくそのままで秋山が泣き止むまで待った。
……
「ぐすっ、もう大丈夫。」
「おぉ、よかった。大丈夫?トラウマになったりしてない?」
「うん。でも、奈緒ちゃんの方が大丈夫?」
「え?」
自分の体を見渡す。
腕と太ももの側面、背中が特大擦り傷で出血。
腹は鉄の棒の断面が尖っていたらしく刺し傷で出血、それから鉄の棒を支えてた事による肋骨骨折。
靴の裏も完全になくなっており、足が火傷と擦り傷、着地の切り傷により出血。
秋山を見る。
無傷。俺に抱きついた事による血。
一瞬秋山の無傷を喜んで安堵した直後…
「痛ってええええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
俺は激痛に耐えれず転げ回る。でも、背中も腹も出血中。またまた激痛、転げ回るほど痛みが増し、失神。
「えぇ!いまさら!ってか大丈夫!?救急車!」
「待って!ちょっとやり過ぎちゃったから僕が直すよ!」
「え?誰?どこにいるの?」
「テレパシーだから僕はそこにいないよ。」
「テレパシー…」
「今から奈緒を治すけど、僕の事は誰にも言わないでね。奈緒にも!」
「わ、わかった。」
「あと、なんでここまでして奈緒が君を守ったかよく考えてね。夢中で痛みに気づかなかった、は無しだよ。だってそれほど君を守るのに夢中になれたから、痛みに気づかなかったんだもん。」
「?」
「じゃあ、僕はもう行くね!10分ぐらいで目覚めるから、誤魔化し方考えといて!じゃあね~」
「え、待って!おーい、おーい!」
切れちゃった…ちょっと聞きたいことあったのに。
でも、どう言うことだろう?
奈緒ちゃんは私を守ろうとした。
↓
守りたすぎて、痛みに気づかなかった。
って事か。
痛みに気づかなかった。
↓
だから守れた。
では無いのね。
じゃあなんで痛みに気づかなかいほど夢中になれたか。
↓
なんで私をそこまで守ろうとしたのか。
う~、分かんない。
仲がいい友達だから?
昔大事な人を亡くして、死に凄い恐怖を持っていたから?
でも、こんな事を知っても私がどうすればいいんだろう。
う~ん。
あ、奈緒ちゃんの傷が治ってく…
魔法陣があるわけでもなく、癒しの光が目えるわけでもなく、ただただ治ってく。
服も治って、血の跡も消えた。私のも。
「あれ?今どうなって…」
「あ、奈緒ちゃん。よかった。」
「え?どゆこと?俺はたしか激痛で…ってあれ?怪我してない。」
「早く沙羅ちゃんの家行こ。そこで全部話すよ。」
「お、おう。あ、なんだこれ?」
なんか手に当たったから持ち上げてみる。
「……タイヤだね。」
「自転車ぁ!俺の相棒が…」
「でもその自転車ちっちゃくない?」
「うん。ちっちゃい。丁度良かった、良くはないけど。親に買ってもらおう。」
「そうだね。早く行こ。」
俺は秋山に手を引かれて走り始める。
…おお!なんか自然に手握っちゃった!
まあ、秋山はただ俺を友達と見てるからなぁ。今回のこともどう思ったか知りたいわ。
沙羅の家
「おお、お帰り~」
「ただいま!」
「お邪魔しまーす。」
「あれ、奈緒ちゃん?」
「なんかコンビニに居たから連れてきた。」
「へえ、いらっしゃい、何もないけど。」
「別に、全然ってかめっちゃ綺麗だね。」
「え、普通だよ。」
「うん、普通だよ。」
「普通、他人の家普通っていうか?」
「いや、言わないけど普通だから。」
「俺の感性がおかしいのかな。俺の家通路以外地面埋まってるからな。部屋も物のせいで半分以上使えないし。」
「ええ!そんなに何があるの?」
「いや俺4人兄弟でしかも親が捨てたくない人だから、物が溜まってくんだよ。」
「まじか…あと、アイスは?」
「「あ…」」
「え、買ってくんの忘れたの?」
「いや、あるよここに。」
「ええ!コンビニ袋溶けてんじゃん!何があった!」
「ちょっと早くリビングに入れて。」
「あ、はいはい。」
「で、何があった?」
「かくかくしかじか」
「ええぇぇぇぇぇぇぇぇ!奈緒ちゃんの知られざる潜在能力。恐ろしき運動能力。」
「いや、なんかね、奈緒ちゃん助けてる時、目が微かに緑色で、光ってた。すっごいかっこよかったよ!」
てへへ~
っておい!沙羅!グッジョブすんな!
沙羅「ええ!何?覚醒?愛の力!?」
おい!いきなりぶっこむな!(愛の力)
穂果「覚醒?」
まさかのスルー!
「俺はそんな緑になってるなんて感じなかったぞ。」
「覚醒ではない…のか?」
「あと、助ける時に身体中から血、出して、骨折もしてたけど、なんか奈緒ちゃん治った。」
「あ、そういう事だったのか。だから俺完全復活したのか。」
「え、凄ーい!いまなんともないの?どこ骨折した?」
「肋骨。」
「えい。」
べし
「痛い?」
「いや全然。」
「へぇぇぇぇ凄いなぁ。」
「そういえばなんで奈緒ちゃんコンビニに居たの?」
「図書館で課題やってて、昼ごはん買いに…って買い忘れた。」
「今からうちでなんか作って食べようとしてるんだけど、食べる?」
「おう。ありがたい。」
「でもまだ何作るか決めてないんだよね。」
「何がある?」
「勝手にあさって。」
「う、うん。」
えーっと、キャベツ、ベーコン、ハム、たまご、牛乳、スパゲッティの麺、しそ、にんにく、生クリーム…生クリームあるなんて女の子っぽいな。なんか色々あるけど、これだったら…
「じゃあ、カルボナーラにしようぜ。」
「え、パスタソースないよ。」
「え?作るんだよ。」
「作れるの?」
「作れないの?」
「え?」
………
「なんかして待ってな。」
よーし、久々の料理だ。寮だと自分で作る機会も少なくなるからなぁ。
15分後…
「できたよ。」
「え、早!」
「しかも手作り!」
「召し上がれ。」
「「いっただっきまーす。」」
「うっま!」
「普通に市販のよりうまいわ。」
「なんでそんな料理うまいの?」
「なんか親はいつも料理しなくて、自分でずっと作ってたから。」
「へぇ、かっこいい!」
てへへ~
おい!沙羅!グッジョブすんな!
「あ、あとで発展問題教えて。」
「え、秋山あれ解けたの?俺も教えてほしいわ。」
「わかった~。一瞬で解けたよ。」
この天才が!
なぜにこのちょうド天然、授業中の居眠り女王があれ解けるんだよ!あれ難関高校の入試問題だろ!?
今思った。
なぜに中1の春で高校入試問題?
のあぁぁぁ。俺の学校知らず知らずのうちに超スピードでやりやがって!
学校もこの天才も頭おかしいよぉぉ!
結局発展問題はやったけどそのあと遊びっぱなしで、帰るのは結構遅くなってしまった。本当は泊まりたかったんだけど、沙羅の親が急すぎて無理ってことで寮に戻った。
土曜日終了
残り日曜、月火水。
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でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
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大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
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ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
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ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
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