5 / 7
緑の魔法と芳香の魔法。
ばらばらのバラの花束。③
しおりを挟む
りんごの森をしばらく進んで行くと、
一つのツリーハウスが見えてきた。
ツリーハウスの雰囲気は
どこか懐かしさを感じさせる。
「ここは、俺の知り合いの店なんだ。」
そう言ってロイは、
勝手にツリーハウスのはしごに登る。
「……ロイ様、待ってくださいよー!」
ミルクも
ツリーハウスのはしごに登った。
ロイは
ツリーハウスのドアをノックした。
「…どうぞ、お入りください。」
ロイはそっとドアを開ける。
カランカランと呼び鈴がなる。
「いらっしゃいませー!
おおっ、ロイ・フルーツポンチ
じゃないか!久しぶりだなー」
明るくて人当たりの良さそうな男性。
緑のバンダナを着けていて、
顔もなかなかのイケメンだ。
「久しぶりだな、ネオン。
今日は弟子のミルクも連れてきた。」
「ミ、ミルクと申します。
……よろしくお願いします。」
ミルクの胸が揺れる。
ネオンはしばらく胸を眺めた。
「まあまあ、とりあえず座って!
女性に人気のスイーツもあるから。」
ネオンは、二階の
一番眺めのいい席へ案内した。
一階がファミレス、
二階が常連客のみのバー、
三階はネオンの部屋という作りで、広さも
十分のツリーハウスだ。
「……ロイ・フルーツポンチ。
こんなに可愛い子を森に連れて行くのか?」
ネオンは急に真面目な表情になる。
ミルクはメニューに夢中で
話を聞いていない。
ロイはミルクを眺めながら言った。
「こいつは俺の弟子だ。
体は目のやり場に困るが、実力は保証できる。
簡単に死んだりしない。」
「確かに体は…やりたくなる女だとは思う。
ロイが保証するならきっと大丈夫だな。」
ネオンはまた、
ミルクの谷間をチラ見した。
「あの……、
イチゴタルトとコーヒーをください。」
ミルクはメニューを決めたようだ。
ネオンはミルクに上目づかいで
見つめられてしまい、思わず照れる。
「じゃあ、俺はいつもので。」
ロイはミルクとは対照的に答えた。
「砂糖とミルクは、かけますか?」
ネオンはロイに気づかれないように
小声で言った。
しかし、ダメだった。
ロイは、不気味に笑った。
「ネオン。それってあれだろ?
ミルクがミルクかけたいなら
ミルクかけようか?って言うことだろ。
白い液体か…、それとも……。」
ネオンは
言いかける寸前でロイの口をふさいだ。
ネオンは顔を真っ赤にした。
「馬鹿かロイ。
ここでギリギリのオヤジギャグは
やめてくれ…!」
ネオンは、コーヒーを作る時に
変な想像をしてしまったことは
誰にも言えない秘密である。
一つのツリーハウスが見えてきた。
ツリーハウスの雰囲気は
どこか懐かしさを感じさせる。
「ここは、俺の知り合いの店なんだ。」
そう言ってロイは、
勝手にツリーハウスのはしごに登る。
「……ロイ様、待ってくださいよー!」
ミルクも
ツリーハウスのはしごに登った。
ロイは
ツリーハウスのドアをノックした。
「…どうぞ、お入りください。」
ロイはそっとドアを開ける。
カランカランと呼び鈴がなる。
「いらっしゃいませー!
おおっ、ロイ・フルーツポンチ
じゃないか!久しぶりだなー」
明るくて人当たりの良さそうな男性。
緑のバンダナを着けていて、
顔もなかなかのイケメンだ。
「久しぶりだな、ネオン。
今日は弟子のミルクも連れてきた。」
「ミ、ミルクと申します。
……よろしくお願いします。」
ミルクの胸が揺れる。
ネオンはしばらく胸を眺めた。
「まあまあ、とりあえず座って!
女性に人気のスイーツもあるから。」
ネオンは、二階の
一番眺めのいい席へ案内した。
一階がファミレス、
二階が常連客のみのバー、
三階はネオンの部屋という作りで、広さも
十分のツリーハウスだ。
「……ロイ・フルーツポンチ。
こんなに可愛い子を森に連れて行くのか?」
ネオンは急に真面目な表情になる。
ミルクはメニューに夢中で
話を聞いていない。
ロイはミルクを眺めながら言った。
「こいつは俺の弟子だ。
体は目のやり場に困るが、実力は保証できる。
簡単に死んだりしない。」
「確かに体は…やりたくなる女だとは思う。
ロイが保証するならきっと大丈夫だな。」
ネオンはまた、
ミルクの谷間をチラ見した。
「あの……、
イチゴタルトとコーヒーをください。」
ミルクはメニューを決めたようだ。
ネオンはミルクに上目づかいで
見つめられてしまい、思わず照れる。
「じゃあ、俺はいつもので。」
ロイはミルクとは対照的に答えた。
「砂糖とミルクは、かけますか?」
ネオンはロイに気づかれないように
小声で言った。
しかし、ダメだった。
ロイは、不気味に笑った。
「ネオン。それってあれだろ?
ミルクがミルクかけたいなら
ミルクかけようか?って言うことだろ。
白い液体か…、それとも……。」
ネオンは
言いかける寸前でロイの口をふさいだ。
ネオンは顔を真っ赤にした。
「馬鹿かロイ。
ここでギリギリのオヤジギャグは
やめてくれ…!」
ネオンは、コーヒーを作る時に
変な想像をしてしまったことは
誰にも言えない秘密である。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる