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上弦の章 帝国内乱
遺骸ヲ冒涜セシ大罪ノ棺 4
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「みぃつけた♪」
パンドラがカレンを見つけると近くで止まる。
カエデさんは警戒するように前でナイフを逆手で持っていた。
クソ、間に合わなかった。
「ォォォッッッ……………………」
しかも、俺を牽制するためかヴィルヘルムが止まり、俺に立ち塞がる。
「誰だ貴様は!」
「ん♪ いきなり怒鳴り散らさないの♪」
その間にも、不気味な光を放つ棺と球体に照らされたパンドラ、カレン、カエデさんの時間は進む。
「でも自己紹介しないとね♪ あたし、パンドラって言うの♪ この腐りきった帝国を浄化して、民を救う救世主ってところかな♪」
儀式的な服装をつまみ、深々と礼をする。
「カレン様、後ろにいてください! 先程我々が聞いたのは少女の悲鳴ではなく、目の前の棺と球体の様な物からです。このおぞましい気配は只者ではありません!」
「…………」
カエデさんは左手でカレンを制する。
カレンは魔術や普通の呪術といった、大衆にも浸透している概念以外の能力を前に動揺していた。
それもそのはず、死霊術は帝国では忌み嫌われている能力の上、パンドラのはただの死霊術ではないのだから。
幸い、俺とヴィルヘルムの方には気づいていない。
俺はパンドラから殺気を感じなかったこと、カレンに見られていないことから、どの状況で出るか試行錯誤するため気配を殺しながらヴィルヘルムと対峙していた。
「警戒しなくてもいいよ♪ アタシはノスタルジアのお嬢ちゃんを勧誘しにきたんだから♪」
「え、私………………?」
「話を聞く必要はありません!!」
「悪い話じゃないよ♪♪ 何ならそこのメイドさんも一緒に教えを説いてあげようか♪♪」
パンドラは銀の飾りが付いた書物を取り出す。
「この誘いは何も誰にでもする訳じゃないんだよ♪ カレン・ノスタルジア、君の純粋な心を腐りきった帝国でなく、別の方向に向けてほしいの♪」
パラパラとわざとらしく本をめくり続ける。
その誘いに対して、カレンが口を開いた。
「ごめんなさい………………いきなりすぎて、あなたが何を言っているのか分からないのだけれど………」
棺とパンドラを交互に見て、オロオロしている。
「うん、じゃあ噛み砕いて言うね♪ ダリア様の御心のままに、アタシ達の教団に入ってほしいの♪♪」
その答えに、カレンは眉を上げる。
「教……団………………?」
「そう♪ ダリア教団、黙示の賢人に入信して欲しいの♪」
パンドラは言葉を失ったカレンに喜々として話す。
「この国は生まれながらにして何もかも決められてしまう♪ 傲慢な貴族♪ 強欲な商人組合♪ 残忍非道な魔導師一族♪ 帝国の人は彼らの元で生きなければならない♪ アタシはね、そんな帝国を浄化して、女神ダリアの元に全てが平等な楽園を作りたいの♪」
「………………」
話を聞いていたカレンは懐から何やら入れ物を取り出す。
「カレン様!?」
「カエデ、どいて」
「いけません!」
「どいてっ!」
無理やりカレンはカエデさんを横にどかす。
いつもは思いやりのあるカレンの行動との違いに、カエデさんと俺は驚愕した。
焦っているのか?
彼女は入れ物から何やら短剣を取り出し、パンドラに見せつける。
「あなた、これに見覚えは…………?」
「うん? 材質はオリハルコン、アタシ達の教団の紋様。これ…………………ドロシーの…………?」
真剣な口調でパンドラは何やら呟く。
ドロシー?
「そう…………………これはあなた達の教団の物なのね………………………」
答えを知ったカレンは、
「…………………!」
その短刀をしまい、自身の剣を鞘から引き抜いた。
🌓🌓🌓🌓🌓🌓🌓🌓🌓🌓🌓🌓🌓🌓
※更新が遅れてすみません。
パンドラがカレンを見つけると近くで止まる。
カエデさんは警戒するように前でナイフを逆手で持っていた。
クソ、間に合わなかった。
「ォォォッッッ……………………」
しかも、俺を牽制するためかヴィルヘルムが止まり、俺に立ち塞がる。
「誰だ貴様は!」
「ん♪ いきなり怒鳴り散らさないの♪」
その間にも、不気味な光を放つ棺と球体に照らされたパンドラ、カレン、カエデさんの時間は進む。
「でも自己紹介しないとね♪ あたし、パンドラって言うの♪ この腐りきった帝国を浄化して、民を救う救世主ってところかな♪」
儀式的な服装をつまみ、深々と礼をする。
「カレン様、後ろにいてください! 先程我々が聞いたのは少女の悲鳴ではなく、目の前の棺と球体の様な物からです。このおぞましい気配は只者ではありません!」
「…………」
カエデさんは左手でカレンを制する。
カレンは魔術や普通の呪術といった、大衆にも浸透している概念以外の能力を前に動揺していた。
それもそのはず、死霊術は帝国では忌み嫌われている能力の上、パンドラのはただの死霊術ではないのだから。
幸い、俺とヴィルヘルムの方には気づいていない。
俺はパンドラから殺気を感じなかったこと、カレンに見られていないことから、どの状況で出るか試行錯誤するため気配を殺しながらヴィルヘルムと対峙していた。
「警戒しなくてもいいよ♪ アタシはノスタルジアのお嬢ちゃんを勧誘しにきたんだから♪」
「え、私………………?」
「話を聞く必要はありません!!」
「悪い話じゃないよ♪♪ 何ならそこのメイドさんも一緒に教えを説いてあげようか♪♪」
パンドラは銀の飾りが付いた書物を取り出す。
「この誘いは何も誰にでもする訳じゃないんだよ♪ カレン・ノスタルジア、君の純粋な心を腐りきった帝国でなく、別の方向に向けてほしいの♪」
パラパラとわざとらしく本をめくり続ける。
その誘いに対して、カレンが口を開いた。
「ごめんなさい………………いきなりすぎて、あなたが何を言っているのか分からないのだけれど………」
棺とパンドラを交互に見て、オロオロしている。
「うん、じゃあ噛み砕いて言うね♪ ダリア様の御心のままに、アタシ達の教団に入ってほしいの♪♪」
その答えに、カレンは眉を上げる。
「教……団………………?」
「そう♪ ダリア教団、黙示の賢人に入信して欲しいの♪」
パンドラは言葉を失ったカレンに喜々として話す。
「この国は生まれながらにして何もかも決められてしまう♪ 傲慢な貴族♪ 強欲な商人組合♪ 残忍非道な魔導師一族♪ 帝国の人は彼らの元で生きなければならない♪ アタシはね、そんな帝国を浄化して、女神ダリアの元に全てが平等な楽園を作りたいの♪」
「………………」
話を聞いていたカレンは懐から何やら入れ物を取り出す。
「カレン様!?」
「カエデ、どいて」
「いけません!」
「どいてっ!」
無理やりカレンはカエデさんを横にどかす。
いつもは思いやりのあるカレンの行動との違いに、カエデさんと俺は驚愕した。
焦っているのか?
彼女は入れ物から何やら短剣を取り出し、パンドラに見せつける。
「あなた、これに見覚えは…………?」
「うん? 材質はオリハルコン、アタシ達の教団の紋様。これ…………………ドロシーの…………?」
真剣な口調でパンドラは何やら呟く。
ドロシー?
「そう…………………これはあなた達の教団の物なのね………………………」
答えを知ったカレンは、
「…………………!」
その短刀をしまい、自身の剣を鞘から引き抜いた。
🌓🌓🌓🌓🌓🌓🌓🌓🌓🌓🌓🌓🌓🌓
※更新が遅れてすみません。
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