どーでもいいからさっさと勘当して

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根には持つ

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 ハルトとの会話は、手探りのようにぎこちなかったけれど、それぞれの近況の話が淀みなく続いていった。この辺り、ぎこちないヒルダやセシルをフォローするようにアデルの社交上手が発揮された。
 それでなくても、ここ半年は領地にいた十数年間よりもずっと濃密な日々で話題には事欠かず、ハルトの方は異国での研究は伏せても、その目で見てきた異国文化だけでも兄妹の興味を強く引いたことに間違いはなかった。
 姉にとって、ハルトが家庭教師をしていた頃の記憶は、トラウマばかりが酷くて実際の日々はうろ覚えだという。当のアデルはまっさらだ。これで先生と呼ぶのはどうかと思ったりもしたが、それだけ幼かったのだから仕方がないと開き直った。それに今話していて、柔らかく淡々とした声音や、どんな応答にも動じないところや、内容を噛み砕きながらも飽きさせずユーモアを交えて語る機転の利きようは、アデルの多分な贔屓目かもしれないが、これまで出会ったどんな教師よりも優れたものに思えた。
 というよりも、全体的な雰囲気にひどく馴染みがあったので、半分くらい拍子抜けした。

(姉さまと同じ……じゃなくて、姉さまが、先生と似たんだわ)

 昔、上辺だけを望む人々にはその通りに見せながらも中身がついていけなかったアデルは、元々飲み込みが早いわけでもなく、凝り性なわりに飽きっぽく、何事も長続きしなかった。それでも諦めずにものを教えてくれたのが、他でもないヒルダだった。
 飽きたとわかったら角度を変えて物事に光を当ててみせること。変な質問をしても呆れたり怒ったりしないでいること。観察するような目はどこまでも真剣で、しかしその視線の奥には冷めたものがなく、温もりがあった。教える相手のことを慮るゆえの観察で、それが話術に生かされる。

 この時点でアデルは人見知りを完全に止めた。
 はっきり過去を覚えているセシルはもとより気まずさ以上に身構えてはいない。
 だから、一番内心の衝撃が大きかったのはヒルダだった。
 アデルが気づいたように、ヒルダも無意識に過去のハルトの教示をなぞらえていたと今さら自覚して、ひどくいたたまれなかった。けれど同時に懐かしかった。忘れていたと思っていても、案外、記憶は残っていたのだ。
 机を並べても足らない背で懸命に見上げていた兄上とその家庭教師の横顔、広げた資料の要点を細長い指がなぞって円を描く。ヒルダは正式な生徒ではないしそもそも幼すぎたので、まともな問答もしなかったものの、兄上と資料を往復していた目がヒルダに向けられて、ふと首を傾げて微笑むときがある。それが休憩の合図で、先生持参のキャラメルを時々内緒でおすそわけしてもらった。
 アデルが全力の這い這いでヒルダの後を追って入室したときには、兄妹よりも驚いて慌てて、触ってもいいものか困り果てて、兄上がアデルを膝に抱き上げると、安心したようでいてしっかり混乱したまま授業を始めようとした。
 アデルを探して飛び込んできた使用人のぽかんとした顔は、今思えば、幼児と乳児が御曹司の勉強に混ざっているにしては、あまりに違和感のなさすぎる光景が理解できなかったからだろう。

(そうだわ、それで、兄上が口止めしようとして、でももう大騒ぎしていたから意味がなくて、部屋を出されて、父上あの人に説教されて、次の日まで外に出られなかった……)

 その日――生まれてはじめて謹慎の罰を受けたこの日が、ヒルダにとっては先生と会った最後だったのだ。あのときはハルトが追い出されたことすら、新たな家庭教師の顔を見て仄かに察したくらいのものだった。そしてすぐに追い払われて、使用人たちに自室に引き戻されて、今度は説教もなく監禁だけされて、やっと事態を理解したのだ。
 こうして思い出してみるとやっぱり苦しくなる。しかし、温かな思い出を伴うからこそ、やたらと心が激痛を訴えるのだ。
 無傷だった短い幼少期を知る他人はハルトだけなのだと思えば、その痛みすらいとおしいように感じるので、感傷というものはいけない。

 そんなこんなで、十年越しの再会の時間があっという間に過ぎて、侯爵別邸から迎えが来てお開きになったことが、ヒルダにとっては残念だった。兄妹も同じだろうかと二人の様子を確認しようとして、アデルの表情がおかしいことに気づいた。

「……姉さま……」

 はくりと口を開けて、閉じて、きょどきょどと視線をさ迷わせながら上目遣いにヒルダを見つめてくる。

「なに?」

 首を傾げたヒルダにしばらく葛藤していた様子だったが、結局アデルは逃げるように体ごと視線を逸らした。

「兄さま、今朝のってこういうこと?」
「そういうことだ。誰にも内緒にしておくんだよ」
「……わかったわ」

 なぜかヒルダを置いて兄妹が深く頷き合っている。仲間外れが寂しい。
 二人にとっさに手を伸ばして抱き寄せた。泊まっていってほしいなんて越権甚だしい言葉は歯を食い縛ってこらえたものの、一向に手を離さないので同じことだ。これまでヒルダは兄妹との絆さえあれば別居に特に思うこともなかったはずなのに、今は猛烈に離れがたかった。
 まるで駄々っ子だと自分を笑おうとも、恥ずかしさよりも、泣きたくなるほどの心細さが勝った。

「兄さま、どうしよう、姉さまが可愛い」
「なに言ってるの?可愛いのはアデルでしょう?」
「二人とも可愛いので落ち着きなさい」

 大きな三兄妹が真顔で言ってくっつき合う光景を前に、気配を消して待機中のハルトは、教師としてありえないほど崩れかける表情を頑張って固めていた。

(セシルさま、隠さなくなったんですね……)

 当時にはあった見栄はもうないらしい。教え子のかわいい背伸びも懐かしい思い出になってしまったのかと妙にしみじみしていると、ジュストがやって来た。
 どこかに出払ったドルフの代わりの見送りだろう。こちらは仲良し三人組に目を見張って、なぜか納得したように何度も頷いていた。

「依存はどちらもか、なるほどな」

 穏やかではない呟きが聞こえたハルトはなんとも言えない顔になった。

「ジュストさま、なにかよろしくない考えでも?」
「お前もそれか。身内の信用がとことんなくて悲しいぞ、私は」
「ご自分の胸に手を当てても、心当たりがないとおっしゃる?」

 白けた視線をくれてやっても、ジュストの態度はびくともしない。思わず声を低めた。

「ジュスト」
「父上にも申し上げたが、選ぶのは相手だ」
「勝算まである口振りだから安心できないんだ」
「さて、どうかな。それより、あれでは先に日が暮れるぞ。いつもああなのか?」
「恐らくは違う。聞くからに、これまでの反動のようだけど……充分立派に成長なされたように見えて、いや、実際その通りなんだが、その分疎かにしてしまったものがあるんだろう。依存という言い方はよせ」
「ふむ。似たようなものだと思うが、まあ確かに、語弊があるな」
「……理解が早いじゃないか」
「だから言っただろう、私はしっかり反省したんだぞ」
「そういうことを胸を張って言うから信用されないって、わかっているのか?」

 口の減らない公爵家嫡男な幼なじみの友人を肘で小突きながらも、ハルトは内心でほっと息を吐いた。
 ジュストはへそが曲がっていても意地悪いわけではない。こう言うならば昨日までの誤解は完全に解けたと思っていい。教え子と友人の対立を見るのはごめんだし、それが自分が起因な上に、双方有数の大家を継ぐ身である。ましてハルトは交遊関係はともかく、身分はれっきとした庶民だ。正直、手を組んで天に祈りを捧げても足りないくらい安心した。

「そんなに気にかかるなら同席するか?お前なら構わんぞ」
「……友よ……」
「なんだ?」

 せっかく芽生えた人の安心感を早速薙ぎ払っておいて「なんだ」じゃない。しかし言っても無駄だとわかっていたので、まして同席させてくれるなら心配は少し(あくまで少しだけ)減るので、ハルトはありがたくその提案を受けることにした。









☆☆☆







 ヒルダはひとしきり兄妹に甘えて満足して、無礼講の立食パーティー(晩餐会よりもこの呼び方がふさわしかった)に出て、驚きながらも楽しく過ごして、柔らかな寝床でぐっすり寝入った。
 翌朝、目覚めたら一人悶絶大会が開催された。
 案の定と言うべきだ。わかっていた。わかっていたはずだった。

(恥ずかしい……!!)

 いい歳して甘えん坊ってどういうわけだ。しかも身内だけならともかく他人に、至近距離でばっちり見られた。ましてやそれが恩師だなんて絶望もいいところだ。今思えば、パーティー中にも色んな人に生温かい目で見られていた気がする。終わった。
 毛布を被ってうーうー唸ってみても、昨日を変えることはできない。いっそ朝食も外で食べることにしようかと思う。いやしかし商会に行ったところで、そこには甘やかしたいと面と向かって言ってのけたアレンがいる。詰んだ。

(……いえ、そうよ、あたしが気にしすぎてるだけよ。何でもない顔をしてれば大丈夫。きっと大丈夫のはず。大丈夫よね?)

 これが仕事なら、もしくは令嬢の肩書きがあった時分はいくらでも内心を抑え込み、表情を取り繕うことも朝飯前だった。しかし今はそれこそ朝飯前から盛大にのたうち回っている。
 だが、ずっとこうしているわけにはいかないと我に返った。
 そういえばヒルダはまだドルフに家出の顛末を報告していない。兄上から報せは飛ばしたものの、それだけで、詳細はヒルダが自分で告げるつもりだったのに、昨日は元婚約者のことだけで終わってしまったのだ。
 そもそも、王家主催の夜会が目前に迫っているとあって、派閥関係の調整が大詰めだったところでヒルダが予定外の騒ぎを起こしたわけだ。昨日忙しそうにしていたのもその関係のはずだった。パーティーですら最初に顔を出して、後は引っ込んでいた。

「お忙しいのに時間を作ってもらうのも申し訳ないけれど……文字にする内容ではないし、伝言も相手を選ぶし……とりあえず申し込みだけでもしないといけないわ」

 そうと決まれば、ヒルダは毛布と別れを告げた。
 身支度を整えて厨房に隣接する使用人用の食堂に顔を出した。雇い人の数が多いので広めに作られた空間で、食事は大量に作り置きされて各自よそって食べ、食器も各自で片付けることになっている。ヒルダは同席する面々に気を遣われて洗い物をしたことがないが、そろそろやってみたいと思っていた。イメージだけなら完璧だ。

「あ、ヒルディアお嬢さま、おはようございます」

 そこでハルトとジュストに会って、ぎしりと固まりそうになったのを堪えた。ハルトは……平民だからともかく、なんで御曹司がこんなところで食事をしているのか。しかしやたら馴染んでいるので、わざわざ口にするのも愚かだとすぐに察した。ハルトもヒルダの戸惑いに苦笑して首を振っている。

「……おはようございます、ジュストさま、ライゼン先生」
「む、おはよう。なんだ、君もこちらで食事なのか?料理長が残念がるぞ」
「なぜ居候のあたしに正餐を用意する必要があるんですか。それをおっしゃるならジュストさまの方が問題です。ご嫡男でしょう」
「嫡男ではなく長子だ。そして君がもうじき次子になり、後継指名を受け、私は晴れて後継問題から解放される」
「そら恐ろしいことを本人にも勝手に、しかも真顔で決めつけないでください。あたしは養子はお断りしておりますし、あなたは嫡男です」

 昨夜のパーティーで、ジュストに多少は物申せるようになったヒルダだった。というか、黙っていたらジュストの言う通りになりそうで、何がなんでも反論するしかないという。
 ドルフが養子にしたがっているのに便乗して後継の座を押し付けようとする姿勢は、その潔さだけ見ればある意味天晴れだ。大変迷惑である。

「そうだ、その養子に関して君に話がある。この後時間は取れるか?」
「あたしからは、お断り申し上げることしかありません。貴重なお時間を割く必要はないでしょう」
「実は父には昨日許可を頂いていてな。勤め先の商会にも使いを走らせてある。そろそろ戻ってくる頃だろう」

 ヒルダは沈黙した。尋ねておきながらしっかり先手を打っているとなると、半目になるしかない。

「……つまり、これはご命令ですね?」
「君がどの立場をとるかによるが?」
「いいでしょう。公爵家に居候の身ではまさか、ご嫡男のご命令には逆らえません。喜んでお伺いするしかありません」

 皮肉たっぷりの返事にジュストが目を丸くし、ハルトに肩を寄せた。

「……おいハルト、これは怒っているのか?」
「はっきりしっかりお怒りですよ。それから、多分聞こえていますよ」
「はい、聞こえています。ちなみに怒ってはおりません」

 ハルトは半ば首をすくめながら口をつぐみ、ジュストはぱちぱちと瞬いてヒルダを見た。
 ヒルダはよそ行きの笑顔で首を軽くかしげてみせたあと、自分の朝食を取りに行くことにした。














「……それで、養子に関しての話と銘打ったが」

 そうして強引に用意された席で、ジュストが口火を切った。
 ジュストの私室の一つで、ハルトも同席している。給仕は置かれなかったのでヒルダが茶を淹れた。どうやら長い話になりそうだと思ったのだが、間違いはなさそうだ。

「父は、なぜ君を養子にしたがっていると思う?」

 手元に置かれたソーサーにも視線をくれず、まっすぐにヒルダを見つめている。そのことに若干戸惑ったものの、自分の茶器に視線を落として考えるふりをした。

「……あたしには及びもつかないことです」
「それは本当に考えつかないからか?それとも答えが下手な同情だと嫌だから考えていないだけか。言っておくが、あの父の慈善活動は趣味ではなく仕事だ。それともこの言い方がいいか?愛玩動物には檻と餌と首輪を与えるが、まかり間違っても自由と意志などというものは与えない」
「本当にはっきりおっしゃいますね」

 ヒルダは苦笑してお茶に手を伸ばした。ハルトは聞き役に徹するようで、ずっと黙ったままだ。

「慈善事業は別でやると、以前ドルフさまがおっしゃっていましたから、その点は特別気にしてはいません」
「では前者か?」
「呆れた様子なので申し上げますけど、その時、ドルフさまはあたしをスートライトから切り離したいと、それほどまでに有益だとおっしゃったんですよ。養子は手段のひとつだと」
「それを鵜呑みにしたわけか?」
「これまで、全く存じ上げなかった方だというのを、考慮に入れてほしいのですが。あの時点でこうしてお屋敷に部屋を頂くことまで考えていたとしたら、それは図々しい以外の何物でもないでしょう」
「ふむ、それもそうか」
「……」

 ヒルダからすれば、あっさり引き下がられることに納得いかないが、賢明にもため息で流した。ハルトという因縁の相手の友人ということで狂わされていた調子だが、ドルフの息子と考えれば難しすぎることはなかった。
 言葉の当たりがやたら強いが、ジュストにはその自覚がないのがドルフとの違いだろうか。それに、非があれば素直に膝を折るし思考にも方向転換をかける点も違う。
 ひどく柔軟というか……いや、全てにおいて強引である。ヒルダはわざわざ考え直した。

「だが、そうだ、学園にも籍があるというが、父がわざわざ君に用意したのだろう?」
「なんのご指示もありませんでした。突然のことで……」
「それで、あれだけしてみせたのか?恐ろしいな」

 素直に感心したような言葉に、ヒルダは視線を泳がせた。

「……学園に関しては、後々、あたしの経験のひとつになればと思ってくださったとご説明いただきました」
「ならばやはり、わかっているではないか?」
「わかりません」
「なにが引っかかっている?」
「なにがもなにも……」

 学園に入れられた時点で、ヒルダが思ったのは「やっとか」ということだった。それまではヒルダが変化した環境に応じるのを待っていて、もしくはヒルダをどう「使うか」を見定めていて、ようやく役を与える気になったのかと。
 それが見当違いで、実は養子縁組のための布石だったと言われて、あっさり納得できるわけがない。ドルフとヒルダの立場の差を考えると、やたら迂遠な話だ。

「むしろこちらがお尋ねしたいのですが――なぜ『養子』なんです?」

 真剣に問いかけると、同じくらい真剣な眼差しが返ってきた。

「というと?」

 こう答えるとわかっていた。わかっていたがどうしようもなく脱力した。
 本当にこの人、王族の覚えめでたい名家の一人息子なのだろうか。思わず救いを求めるようにハルトを見ると、ハルトも茶を飲みながら苦笑していた。

「ジュストさまの割り切りは大変素早いものでして」
「素早いという言葉で片付きますか?」

 昨日の今日、しかも不信感さえ抱いていたはずだ。それなのになぜ自分の生まれ育ち、受け継ぐはずだった家の行く末をあっさりそんな相手に押し付けてしまおうと思えるのか。出ていく家がどうなろうが構いはしないという思いなのか。あまりに薄情だ……そう思ったところで、舌の根が乾いた。
 それは、とっくに家を捨てたヒルダにも跳ね返ってくる言葉だった。
 薄情は薄情だ。でも、それだけではないとしたら?

「……ジュストさまは、ドルフさまを固く信頼なさっていらっしゃるのですね」

 男二人が純粋な驚きに目を見開いた。しばしの沈黙の後、復活が早かったのはジュストだ。急にどうしたと、揺れる声で問われた。

「ドルフさまが家にどんな者をお迎えしようと、後継にどんな者をお選びになろうと、小揺るぎもなさらないんでしょう?ドルフさまに間違いはないと……いいえ、ドルフさまならば全てうまくいくとお考えだから」

 ヒルダが、兄と妹がいるなら大丈夫と思ったように。
 ジュストが本当に薄情か淡白なら、昨夜のパーティーは賑々しさや和やかな雰囲気からほど遠かったはずだ。友のためだけに憤ったりもしない。
 それに、家名に誇りを持ち紋章を掲げることもない。
 それでなぜ頑なに後継指名を拒否するのか知らないが、そこまでは興味がない。
 二の句を告げないジュストにやり返した気分になっただけでも、ヒルダとしては満足なのだった。
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