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第二章:秋本夢美――②
秋本夢美――②
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親猫の姿がないところを見ると、はぐれたか見捨てられたのか。
子猫はあたしと視線が合うと、まるでそれがスイッチにでもなっていたかのようにこちらへと近寄ってきた。
「あなた、こんなとこで何してるの?」
甘えたように足へ擦り寄る子猫を見下ろしながら、そんなことを話しかける。
野良だろうけど、ここまで人懐こいのは珍しい。
余程お腹が空いていたのか、手にしてたパンを千切って差し出すと即座に反応して食べ始めた。
(こんなとこで生きてたら、食べ物少なそうだもんね。普段何食べてんだろ)
あたしは再び腰を下ろし、子猫と分け合いながら食事を済ませる。
膝に乗り丸くなる子猫を撫で、暫くジュースを飲んでぼんやりしつつ時間を過ごした。
とは言え、帰りの時間も考慮するとそんなに悠長にしていられない。
十分程度の休憩を取ってゴミを片付けると、あたしは探索の続きに戻るため腰を上げる。
子猫はあたしと視線が合うと、まるでそれがスイッチにでもなっていたかのようにこちらへと近寄ってきた。
「あなた、こんなとこで何してるの?」
甘えたように足へ擦り寄る子猫を見下ろしながら、そんなことを話しかける。
野良だろうけど、ここまで人懐こいのは珍しい。
余程お腹が空いていたのか、手にしてたパンを千切って差し出すと即座に反応して食べ始めた。
(こんなとこで生きてたら、食べ物少なそうだもんね。普段何食べてんだろ)
あたしは再び腰を下ろし、子猫と分け合いながら食事を済ませる。
膝に乗り丸くなる子猫を撫で、暫くジュースを飲んでぼんやりしつつ時間を過ごした。
とは言え、帰りの時間も考慮するとそんなに悠長にしていられない。
十分程度の休憩を取ってゴミを片付けると、あたしは探索の続きに戻るため腰を上げる。
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