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第二章:秋本夢美――②
秋本夢美――②
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人の良いタクシーの運転手が、一人で山中へ入り込んだ女の子を心配して様子を見に戻ってくれていた。
そういうことで良いんだろうけど、でも、そんなことが実際に起こる確率とはどれほどのものなのか。
(普通は、そうそうないことだよね)
あの穴へ生贄を落とす儀式。
この結果は、それとリンクしているのだろうか。
それらしい祠があり、大きな穴も側に存在するのを確認した。
そして、病み移しの儀式も試し、願いは現実になった。
これは果たして、偶然なのか。
(わからない。……でも、もしこれが偶然じゃないなら、あの穴を利用して六人を消すこともできるってことになるはず)
胸の奥で、ゾワゾワと何かが渦巻く。
幼い頃、悪いこととわかっていながらつい衝動を抑えきれずにいたずらをしてしまった瞬間の、あの背徳感と同類の負の感情。
早まるなと、どうせ後悔するぞと理性が告げてもコントロールできないあの感覚が胸中から溢れ全身に広がる。
そういうことで良いんだろうけど、でも、そんなことが実際に起こる確率とはどれほどのものなのか。
(普通は、そうそうないことだよね)
あの穴へ生贄を落とす儀式。
この結果は、それとリンクしているのだろうか。
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そして、病み移しの儀式も試し、願いは現実になった。
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