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第二章:秋本夢美――②
秋本夢美――②
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(クソッ――!)
秋本 真美の妹、秋本 夢美。
カフェでの一件以外、会話はおろかまともに接したのも角田にとっては今日が初めてだった。
姿くらいは、遠目に何度か見たことはある。
真美と一緒に歩いているのも見かけたし、仲が良かったことも知っている。
比較的小柄で愛嬌のある笑みを浮かべて真美に寄り添っているのを見たとき、チャンスがあれば抱いてやろうかと思ったりした少女だったが、たった今目の前に現れたのはまるで別人の如くがらりと雰囲気が変わっていたように角田には見えた。
過去に目にした愛くるしい表情と、今まで眼前にあったゾッとしそうになる冷たい表情。
迂闊だったと、後悔する。
あのとき、あんな店に立ち寄ったりさえしなければこんな面倒事にはならなかったはずなのに。
(ちくしょう……そもそも愛たちがくだらねぇ話大声でしやがるから悪いんだ。どうする? いったいあいつ、何を企んでやがるんだよ)
(クソッ――!)
秋本 真美の妹、秋本 夢美。
カフェでの一件以外、会話はおろかまともに接したのも角田にとっては今日が初めてだった。
姿くらいは、遠目に何度か見たことはある。
真美と一緒に歩いているのも見かけたし、仲が良かったことも知っている。
比較的小柄で愛嬌のある笑みを浮かべて真美に寄り添っているのを見たとき、チャンスがあれば抱いてやろうかと思ったりした少女だったが、たった今目の前に現れたのはまるで別人の如くがらりと雰囲気が変わっていたように角田には見えた。
過去に目にした愛くるしい表情と、今まで眼前にあったゾッとしそうになる冷たい表情。
迂闊だったと、後悔する。
あのとき、あんな店に立ち寄ったりさえしなければこんな面倒事にはならなかったはずなのに。
(ちくしょう……そもそも愛たちがくだらねぇ話大声でしやがるから悪いんだ。どうする? いったいあいつ、何を企んでやがるんだよ)
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