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第四章:風岡夏純――②
風岡夏純――②
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大きさはどれくらいだろう。たぶん、一メートルくらいか。少なくとも、わたしの身長よりは全然低い。
「確かに、祠ってやつだねこれは。表にあった神社の旧式かな。取り壊すのが躊躇われて、そのままにされてるとか、そんな感じがする」
ブスブスになっている屋根部分に顔を寄せて観察しながら、晴樹が言う。
「だとしたら、これもこの地区を守ってる神みてぇなもんなのか? かなり古いが、風雨に晒されてるわけでもねぇ場所に建てられて、それでここまで劣化してるってのは、かなり年季入ってんじゃねぇか?」
「知らないわよそんなこと。かなり古いってことだけは確かだろうから、晴樹の言ったように昔使ってた神社の名残かもしれないけど」
それほどの興味も無さそうに訊いてくる竜次へ告げ、わたしも祠をじっと眺める。
気持ち悪いから触れて確かめはしないけど、朽ち果てていること以外は普通の祠でしかないように思える。
「確かに、祠ってやつだねこれは。表にあった神社の旧式かな。取り壊すのが躊躇われて、そのままにされてるとか、そんな感じがする」
ブスブスになっている屋根部分に顔を寄せて観察しながら、晴樹が言う。
「だとしたら、これもこの地区を守ってる神みてぇなもんなのか? かなり古いが、風雨に晒されてるわけでもねぇ場所に建てられて、それでここまで劣化してるってのは、かなり年季入ってんじゃねぇか?」
「知らないわよそんなこと。かなり古いってことだけは確かだろうから、晴樹の言ったように昔使ってた神社の名残かもしれないけど」
それほどの興味も無さそうに訊いてくる竜次へ告げ、わたしも祠をじっと眺める。
気持ち悪いから触れて確かめはしないけど、朽ち果てていること以外は普通の祠でしかないように思える。
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