上 下
1 / 3

1話 転移1

しおりを挟む
序章1 転移

 

俺はいつもの様にバイトを終え自分のバイクにまたがり

家路に急いでいた。

 

今日は、大切な妹の誕生日だ。

 

プレゼントも用意して、あいつの笑顔を見るために

いつもよりアクセルを開け気味にしていた。

 

いつもの最後の角を曲がった時にそれは起こった。

 

眩い光に包まれて気が付いた時にはここにいた。

 

と言っても、ここがどこだかわからない?

 

周りを見回しているといきなりそいつは現れた。

 

白い服を着たそいつは俺に向かって話し始めた。

 

「あなたは、これから違う世界に転移させられます。

 これはあなたが元の世界で大切にしている妹さんを

 守るというか助けるための旅になります。」

 

んっ?ちょっと待て。妹は家で俺の帰りを幼馴染と

一緒に待っているはずなのだが・・・

 

頭の中で考えただけなのだが、そいつは言った。

 

「妹さんと幼馴染の方は、すでに転移してというか

 連れ去られています。ですのでわたしはあなたを

 そちらへ送るために来たのです。」

 

ちょっと待て。連れ去られているとはどういう意味だ?

 

思わず叫んでいた。

 

「どういう事だ?澪と朱里がつれさられたとは?

 事と内容によっては、てめえをぶっ殺すぞ。」             
しおりを挟む

処理中です...