23 / 58
【 用宗港決戦 】
クラゲ撃破
しおりを挟む
来栖の両手の自動小銃から、アラルゴスめがけて派手に弾がばら撒かれる。
下がろうとしていた奴は上空へ避難しつつも、別の奴がぐるりと回ってこちらに来ているな。
しかし幸いだ。狼なんかもこんな動きをするが、一斉に襲われたらお陀仏だ。
だが向こうも向こうで一つしか無い命。勝機もないのに玉砕覚悟で全軍突撃なんて馬鹿な事などしない。野生動物は、相当に賢いんだ。あれをそう呼んで良いのかは知らんが。
まあそんな事をするのは追いつめられた人間くらい――じゃなかったな。あの芋虫ケンタウロスも翼竜も、いくら倒されても次々と突撃して来た。
やはり知能に差があるのか。
ただ追い詰められれば状況は変わるかもしれないが、いまはまだその段階じゃないって事だ。
こちらに回り込んできた奴は背後の石垣の下で姿を隠すが、羽音で位置はバレバレだ。
上昇音と同時に振り返って狙撃する。
虚空に向かって撃った光の弾は上昇したアラルゴスと蜂合わせるように交錯し、それを塵へと変えた。
同時に高円寺もマガジンを変え、巨大浮遊クラゲに向けて発砲していた。
ただ、これは大誤算だ。
彼女の大型対戦車ライフルから発射された弾は、炸薬の推進で飛んで行く。
数キロ先まで届き、戦車さえ貫通する高威力。しかも先ほど見た限りでは、遅延信管付きの榴弾付き。いわゆるAPHE――徹甲榴弾……いや、ライフリングが無いから装弾筒付翼安定徹甲弾か。
さすがに面倒なので略称のアルファベットは省こう。長いし。
ただ言えることは、乗員や弾薬庫、それに燃料タンクもろとも一撃で吹き飛ばし、完全に戦闘不能にする必殺兵器。まさにその名にふさわしい戦車キラーだ。
はい、そんなものをこの近距離で撃ってもダメですね。
衝撃波で大穴は空くが、弾は止まらない。
あの芋虫ケンタウロスでも作動したのだから、当たれば起動する型の遅延信管ではあると思う。もしくは発射後の時間だな。
なのでまあ爆発はしたのだろうが、弾は消えた。言われていた境界線の向こうだな。
確認する術はないし、爆発の音も衝撃も光もこちらからは観測できない。
更に2発目、3発目と撃つが、巨大な穴が開いただけ。
何処かに弱点はあるのかもしれないが、当たらなければあんなチーズ穴を空けても意味がない。
そもそもある保証すらない。
それに発射には装薬を使うとはいえ、3連射で銃身が焼けている。しばらくは無理だ。
どうする?
神弾は確かにアラルゴスには有効だが、アレはあず姉曰く、この世ならざる相手を滅ぼす弾だ。
何故アラルゴスがそんな存在なのかは知らないが、まあ見分けはある意味簡単だ。
通常の弾が効くなら普通の害獣。神弾が効くならこの世ならざるものだ。
そんな訳で、あのクラゲ相手だと神弾はただのライフル弾でしかない。
既に無数の穴が開いているが、普通の生物とは根本的な構造が違うのだろう。動きが全く鈍らない。
ただ手段が無い訳じゃない。俺が使う弾は幾つかある。
今まで使っていた弾と神弾とかではない。数種類の弾と、それぞれの神弾を持っているんだ。
敵の柔らかさは見ての通り。爆発物には弱そうだ。なら、それに有効打を与えられる弾はある。
ただそんなに器用に切り替える余裕がまるでない。
高円寺の対戦車ライフルを奴の真下に打ち込むという手もあるが、浮遊している相手に下からの衝撃がどれだけ有効かは何ともいえない。
アラルゴスが未だに上空で様子を見ているのは、既に自分たちを倒せる相手であることを理解しているからだ。
たとえ有効だとしても、もしその弾を撃てば即襲い掛かって来るだろう。
ただ慎重なだけじゃない。勝率が高いとなれば行動は素早い。
「杉林さん!?」
高円寺の叫びで一瞬思考が止まる。
見ると、杉林は倒れていた。
防弾ジャケットはボロボロなのはさっきと変わらないが、傷口が紫色に変色して腫れ上がっている。
あれはただの怪我じゃない。
「毒は効かないんじゃなかったのかよ!」
「まだ分からないけど」
来栖の言葉の歯切れが悪い。
俺よりも現状を理解しているはずだ。
ならもう……試すか。
というかやるしかない。
ボルトを引いて弾丸を排出し、新しい弾倉を装着する。
狙う相手はもちろんクラゲ。
だがアラルゴスはまだ様子見。
予想通りだけどな。神弾から神弾に変更するなんてよくあり過ぎるトリックだ。
そんな物が通用するほど、アイツらは甘い相手じゃない。
けどだからこそ――いや、今はやるべき事に集中だ。
狙いを定め、クラゲに対して引き金を引く。
杉林はちょっと嫌な感じの奴だったが、仲間を見捨てることは出来ない。
撃ったのは今で装填していた弾じゃなない。いくつかある別バージョンの一つ、榴弾だ。
炸薬で撃って炸薬で破壊する。本当にひい爺さんの頭の構造はどうなっていたのだろう?
とにかく狙いは傘とその下に伸びる胴体――とは言ってもそう見えるだけで、生殖個虫と感触体部分。まあ本当にクラゲならの話だけどね。
轟音と共に発射された弾は予想通り、着弾後にほんの数センチ食い込んだ所で大爆発を起こした。
その穴はもうチーズ穴なんてもんじゃない。まるで重さで千切れるように、ゆっくりと胴体がブチブチと音を立てて落下する。
それに呼応するように傘も歪み、大きさからは想像も出来ないほど静かに全体が落下していった。
ただそんな物を見て喜んでいる場合ではない。
こちらが弾を変えた今がチャンスと見て、上空のアラルゴスが一気に降下して来た。
当たり前だが、俺には未来予知は無い。
だから一発目は榴弾で、2発目以降は神弾なんて器用な装填はして来てはいない。まあ当然だな。そんな状況、想定できるか!
だが――、
下がろうとしていた奴は上空へ避難しつつも、別の奴がぐるりと回ってこちらに来ているな。
しかし幸いだ。狼なんかもこんな動きをするが、一斉に襲われたらお陀仏だ。
だが向こうも向こうで一つしか無い命。勝機もないのに玉砕覚悟で全軍突撃なんて馬鹿な事などしない。野生動物は、相当に賢いんだ。あれをそう呼んで良いのかは知らんが。
まあそんな事をするのは追いつめられた人間くらい――じゃなかったな。あの芋虫ケンタウロスも翼竜も、いくら倒されても次々と突撃して来た。
やはり知能に差があるのか。
ただ追い詰められれば状況は変わるかもしれないが、いまはまだその段階じゃないって事だ。
こちらに回り込んできた奴は背後の石垣の下で姿を隠すが、羽音で位置はバレバレだ。
上昇音と同時に振り返って狙撃する。
虚空に向かって撃った光の弾は上昇したアラルゴスと蜂合わせるように交錯し、それを塵へと変えた。
同時に高円寺もマガジンを変え、巨大浮遊クラゲに向けて発砲していた。
ただ、これは大誤算だ。
彼女の大型対戦車ライフルから発射された弾は、炸薬の推進で飛んで行く。
数キロ先まで届き、戦車さえ貫通する高威力。しかも先ほど見た限りでは、遅延信管付きの榴弾付き。いわゆるAPHE――徹甲榴弾……いや、ライフリングが無いから装弾筒付翼安定徹甲弾か。
さすがに面倒なので略称のアルファベットは省こう。長いし。
ただ言えることは、乗員や弾薬庫、それに燃料タンクもろとも一撃で吹き飛ばし、完全に戦闘不能にする必殺兵器。まさにその名にふさわしい戦車キラーだ。
はい、そんなものをこの近距離で撃ってもダメですね。
衝撃波で大穴は空くが、弾は止まらない。
あの芋虫ケンタウロスでも作動したのだから、当たれば起動する型の遅延信管ではあると思う。もしくは発射後の時間だな。
なのでまあ爆発はしたのだろうが、弾は消えた。言われていた境界線の向こうだな。
確認する術はないし、爆発の音も衝撃も光もこちらからは観測できない。
更に2発目、3発目と撃つが、巨大な穴が開いただけ。
何処かに弱点はあるのかもしれないが、当たらなければあんなチーズ穴を空けても意味がない。
そもそもある保証すらない。
それに発射には装薬を使うとはいえ、3連射で銃身が焼けている。しばらくは無理だ。
どうする?
神弾は確かにアラルゴスには有効だが、アレはあず姉曰く、この世ならざる相手を滅ぼす弾だ。
何故アラルゴスがそんな存在なのかは知らないが、まあ見分けはある意味簡単だ。
通常の弾が効くなら普通の害獣。神弾が効くならこの世ならざるものだ。
そんな訳で、あのクラゲ相手だと神弾はただのライフル弾でしかない。
既に無数の穴が開いているが、普通の生物とは根本的な構造が違うのだろう。動きが全く鈍らない。
ただ手段が無い訳じゃない。俺が使う弾は幾つかある。
今まで使っていた弾と神弾とかではない。数種類の弾と、それぞれの神弾を持っているんだ。
敵の柔らかさは見ての通り。爆発物には弱そうだ。なら、それに有効打を与えられる弾はある。
ただそんなに器用に切り替える余裕がまるでない。
高円寺の対戦車ライフルを奴の真下に打ち込むという手もあるが、浮遊している相手に下からの衝撃がどれだけ有効かは何ともいえない。
アラルゴスが未だに上空で様子を見ているのは、既に自分たちを倒せる相手であることを理解しているからだ。
たとえ有効だとしても、もしその弾を撃てば即襲い掛かって来るだろう。
ただ慎重なだけじゃない。勝率が高いとなれば行動は素早い。
「杉林さん!?」
高円寺の叫びで一瞬思考が止まる。
見ると、杉林は倒れていた。
防弾ジャケットはボロボロなのはさっきと変わらないが、傷口が紫色に変色して腫れ上がっている。
あれはただの怪我じゃない。
「毒は効かないんじゃなかったのかよ!」
「まだ分からないけど」
来栖の言葉の歯切れが悪い。
俺よりも現状を理解しているはずだ。
ならもう……試すか。
というかやるしかない。
ボルトを引いて弾丸を排出し、新しい弾倉を装着する。
狙う相手はもちろんクラゲ。
だがアラルゴスはまだ様子見。
予想通りだけどな。神弾から神弾に変更するなんてよくあり過ぎるトリックだ。
そんな物が通用するほど、アイツらは甘い相手じゃない。
けどだからこそ――いや、今はやるべき事に集中だ。
狙いを定め、クラゲに対して引き金を引く。
杉林はちょっと嫌な感じの奴だったが、仲間を見捨てることは出来ない。
撃ったのは今で装填していた弾じゃなない。いくつかある別バージョンの一つ、榴弾だ。
炸薬で撃って炸薬で破壊する。本当にひい爺さんの頭の構造はどうなっていたのだろう?
とにかく狙いは傘とその下に伸びる胴体――とは言ってもそう見えるだけで、生殖個虫と感触体部分。まあ本当にクラゲならの話だけどね。
轟音と共に発射された弾は予想通り、着弾後にほんの数センチ食い込んだ所で大爆発を起こした。
その穴はもうチーズ穴なんてもんじゃない。まるで重さで千切れるように、ゆっくりと胴体がブチブチと音を立てて落下する。
それに呼応するように傘も歪み、大きさからは想像も出来ないほど静かに全体が落下していった。
ただそんな物を見て喜んでいる場合ではない。
こちらが弾を変えた今がチャンスと見て、上空のアラルゴスが一気に降下して来た。
当たり前だが、俺には未来予知は無い。
だから一発目は榴弾で、2発目以降は神弾なんて器用な装填はして来てはいない。まあ当然だな。そんな状況、想定できるか!
だが――、
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる