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第一章 はじまり
第12話 研修合宿
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アイテム屋の前にて
「よし、これである程度集まったね。」
「けどこれで足りるかな。」
「足りると思うよ。このぐらいあれば僕達は強い魔物が出ても戦えるよ。」
とネイはそう言った。
「そうだね。じゃあ寮に帰ろっか。」
こうして、ハリスとネイの二人は何とかこの初めての研修合宿前にアイテムや装備を整えることに間に合った。
他の3人の分も集めた。そして、寮に戻り荷物を整理して
国公立剣術魔術学園研修合宿の早朝。
ハリスとネイの二人は寮の1階で班員と集まり
先に自己紹介をしていた。
「僕はS-1クラスのタムル・バルビィ。風魔法と水魔法が使えて遠距離が得意です。脚を引っ張らないように頑張ります!」
「私はマラ・テスタ。光魔法と闇魔法が使えます。主に後衛でアシスト攻撃や回復を得意です。マラって呼んでください!」
「最後は俺だな。俺はラスカ・ムスタル。火属性と闇魔法が使えて、前衛で剣を振り回すのが得意だ。ラスカって呼んでな!」
なるほど、大体班員の立ち位置はわかった。
タムルは遠距離型の攻撃。後衛アーチャーの立ち位置と見ていいかな。マラは遠距離攻撃兼回復役で、僧侶の立ち位置で万能型だな。ラスカは近距離攻撃。前衛ファイター兼タンクとしても行けるだろう。ラスカとネイがいればよっぽどなことが起きない限りは前衛は大丈夫だろうな。
「よし、みんなよろしくね。僕はハリス。こっちはネイ。三日間の間頑張ろう。皆緊張しないでね。」
「分かった!」
と大きな声で班員が返事をした。
その後
寮の前の広場に全校生徒が集まり、学長から挨拶があった。
「おはよう。生徒諸君。今日は国公立剣術魔術学園に入学してから初の研修合宿になることだと思う。当たり前だと思うが、気を引き締めて取り組むように。この研修合宿は遊びではなく、戦い。真剣に魔物に挑まなければ死んでしまうだろう。しかし万が一ピンチになった場合空に魔法を放て。そうすれば教員が助けに来てくれるはずだ。我が校も未来を見据える若者たちを無くしたくはないからな。でも、冒険者になるためには死ぬ覚悟も必要だ。気をつけるように。研修場所には馬車で出発する。先にSクラス、最後にCクラスになる。三日間かかるため途中に野営地を作った。では、健闘を祈るぞ。以上。次はSクラスの代表ハリス・ファルティ前へ。」
「……はい。」
「皆さんおはようございます。
今日に至るまで早速ですが、色々なことがありました。一年生最初のテスト。実力調査テストがありました。今回僕が満点取れたのは友人のおかげでもあります。皆さんの笑顔あるから頑張れる。人はそういうものです。そして、皆さんは研修合宿で自分を高めたいという気持ちもあると思います。でも、合宿といって油断しては行けません。相手は魔物です。油断をしていると自分自身の命を失うことになります。誰かが命をなくした時、誰にでも悲しむ人はいると思います。だから、油断をしないで冷静に魔物に挑んでください。以上です。ご清聴ありがとうございます。」
僕の話を聞いた生徒たちは拍手をしてくれた。
そして僕達班は全員Sクラスなため一番に出発することになった。馬車では班員と色んな話をした。
自分のこととかネイのこととか
あとはまあ王都カルトゥスの世間話とかだな。
そして、1日かけて野営地に到着。
その頃にはもう夕方だった。
「よし、君らには今からカレーを作ってもらう。」
S-1クラス全員が
「……え?何を言ってるんですか。先生。」
「カレーを作るのも研修の一環だ。食材などは学園から支給されてるからもう手作りカレーを作り始めていいぞ。」
「カレーとか作ったことないんだけど」
「絶対失敗するやつだってこれ……」
と俺の耳に周りの声が聞こえた。
でも俺は
「……みんな作るしかないよ!僕たちの取っておきのカレーを作って見せようよ!作れなきゃSクラスの恥だよ!僕達ならこんなの余裕でしょ?」
「そうだな!ハリスの言う通りだ!」
「作ってみせるぞ!」
そして
S-1クラス全員が和気あいあいとしながら料理を始めたのであった。
カレーを完成させるまでに色々なことが起きた。
「お前調味料入れすぎだって!なんかカレー作るのに紫になってるぞ!」
「なんか炎が舞い上がってるぞ!!」
「ちょ、お前具材でかく入れすぎ!もっと具材細かく切れよ!」
僕は混乱してるクラスのみんなを見てると何故か笑いが止まらなくなってしまった。クラスメイトを見るだけでこんな楽しめるなんて人生で初めてだったからだ。
一方、僕の班では僕が指揮を取った。
「じゃあ今から役割分担するね。タムルは鍋に水属性魔法で水入れて。」
「おけい!」
「マラは食材を均等に切って欲しい。できる?」
「できるよ!家でいつもお手伝いしてるから
簡単簡単!」
「そりゃ、良かった!ラスカは細い木に火属性で火をつけて!」
「分かった!任せろ!」
「全部終わったら、あとは全部僕とネイに任せて味見係になって!」
そして
僕とネイが作ったカレーが完成した。
「できたよ!味見してみて!」
「……美味しい!ハリスとネイって料理できたんだね!上手だよ!」
「ありがとう、僕が料理できたのは母さんが料理してたのを見てたからなんだ。」
「そうなんだ!それにしても本当に美味しいね!」
ネイと他の3人が喜んでカレーを頬張っていた。
こんなに美味しく食べてくれるなんて嬉しさが込み上げて来た。
人に自分の手が加わった料理を食べてもらえるなんて。
数十分後
「はぁぁ、美味しかった!もう満腹だよ。ハリス、ありがとう。」
と、ネイが言うと
「いいよ、君たちが手伝ってくれたおかげだし、いてくれて良かったよ。」
そういうと、班員全員が照れていた。
そして
食事が終わったあと
僕はお皿の片付けをしてテントの中に入って睡眠をし、翌日研修合宿場所に再び出発を開始した。
2日後
「…もう合宿着くから準備しろー!」
と、カレス先生がそう言った。
でかい、一目見ただけで思った。
本当に王都カルトゥスの国公立剣術魔術学園は最難関でもあり、貴族からの寄付も厚いのだろう。でも、本当にでかいの一言に尽きる。まるでお屋敷みたいだった。カレス先生によると、1部の貴族が共同して生徒のためにこの建物を建てたという。
(……貴族に感謝。)
ネイを見ると目を輝かしていた。
そりゃあそうだ。ずっと幼少期から小さな村に住んでいて、いざ小さな村を出て、これを見ると誰でも最初は驚いてしまう。
そして、お屋敷の目の前にある広場に全校生徒が集まり目の前に学長が姿を現した。
「…今から三日間研修合宿をする場所だ。
最初は感心してもいいが、気を抜かないように、ここからは研修という名で、油断をしていると命をも落としかねない事が待ち受けている。くれぐれも気を引き締めるように。合宿に入ったら目の前に階段があると思うからそこから指定された階に行き、部屋に荷物を置いてゆっくり休むか、気を引きしめることをしても良い。ここからは少し時間が空くから合宿を見回ってもいいが、領地の外には必ず出ないこと。近辺には先生が徘徊して魔物がいないが、森に入ると魔物がうじゃうじゃいて非常に危ないため、絶対に領地から出ないこと。以上だ。」
学長の説明を聞き、中に入ると、左右に螺旋状に階段があった。
本当にお屋敷だ。左のドアに行くと廊下があり、奥にはキッチンがあった。右のドアに行くと稽古場などがある。
そして、部屋は寮と同じで男女別々でマラとは明日に会えそうだ。
僕は明日の研修のためにゆっくり目を閉じて、明日に備えた。
(……明日は研修初日で、魔物討伐だ。気を引き締めないとまた死ぬ羽目になる、、気をつけないとな、、仲間を失わないためにも。守らないと。頑張ろう。)
《STATUS-ステータス-》
名前:ハリス・ファルティ
レベル:170
種族:人間
年齢:12歳
身長:150cm
所有ゴールド(G):0
職業:不明
称号: : 獣の討伐者・ストーンブレイカー・メンタルハート・死の狭間を超えし者・転生者・一級騎士・努力の賜物・駆け出し指導者
属性:火、水、木、光、闇
スキル:異空間バッグ・全能力上昇Ⅲ・抜剣の恒星 ・攻撃無効 ・光輝の疾風斬・狂獄の炎剣・神秘の水剣・精霊の光源・漆黒の黒剣
HP:26500
MP:∞
STR 23250
DEF 20000
AGI 25750
パッシブスキル:経験値倍増Ⅲ・攻撃強化Ⅹ・防御力強化Ⅹ・敵意感知Ⅴ・魔物感知Ⅴ・全属性適応・全言語読解・剣の技能上昇Ⅹ・魔法技能上昇Ⅹ・不意打ち・状態異常無効・ステータス補正・能力鑑定 ・付与魔法Ⅲ・危険察知・自動回復・隠密・透明感知 ・邪眼
「よし、これである程度集まったね。」
「けどこれで足りるかな。」
「足りると思うよ。このぐらいあれば僕達は強い魔物が出ても戦えるよ。」
とネイはそう言った。
「そうだね。じゃあ寮に帰ろっか。」
こうして、ハリスとネイの二人は何とかこの初めての研修合宿前にアイテムや装備を整えることに間に合った。
他の3人の分も集めた。そして、寮に戻り荷物を整理して
国公立剣術魔術学園研修合宿の早朝。
ハリスとネイの二人は寮の1階で班員と集まり
先に自己紹介をしていた。
「僕はS-1クラスのタムル・バルビィ。風魔法と水魔法が使えて遠距離が得意です。脚を引っ張らないように頑張ります!」
「私はマラ・テスタ。光魔法と闇魔法が使えます。主に後衛でアシスト攻撃や回復を得意です。マラって呼んでください!」
「最後は俺だな。俺はラスカ・ムスタル。火属性と闇魔法が使えて、前衛で剣を振り回すのが得意だ。ラスカって呼んでな!」
なるほど、大体班員の立ち位置はわかった。
タムルは遠距離型の攻撃。後衛アーチャーの立ち位置と見ていいかな。マラは遠距離攻撃兼回復役で、僧侶の立ち位置で万能型だな。ラスカは近距離攻撃。前衛ファイター兼タンクとしても行けるだろう。ラスカとネイがいればよっぽどなことが起きない限りは前衛は大丈夫だろうな。
「よし、みんなよろしくね。僕はハリス。こっちはネイ。三日間の間頑張ろう。皆緊張しないでね。」
「分かった!」
と大きな声で班員が返事をした。
その後
寮の前の広場に全校生徒が集まり、学長から挨拶があった。
「おはよう。生徒諸君。今日は国公立剣術魔術学園に入学してから初の研修合宿になることだと思う。当たり前だと思うが、気を引き締めて取り組むように。この研修合宿は遊びではなく、戦い。真剣に魔物に挑まなければ死んでしまうだろう。しかし万が一ピンチになった場合空に魔法を放て。そうすれば教員が助けに来てくれるはずだ。我が校も未来を見据える若者たちを無くしたくはないからな。でも、冒険者になるためには死ぬ覚悟も必要だ。気をつけるように。研修場所には馬車で出発する。先にSクラス、最後にCクラスになる。三日間かかるため途中に野営地を作った。では、健闘を祈るぞ。以上。次はSクラスの代表ハリス・ファルティ前へ。」
「……はい。」
「皆さんおはようございます。
今日に至るまで早速ですが、色々なことがありました。一年生最初のテスト。実力調査テストがありました。今回僕が満点取れたのは友人のおかげでもあります。皆さんの笑顔あるから頑張れる。人はそういうものです。そして、皆さんは研修合宿で自分を高めたいという気持ちもあると思います。でも、合宿といって油断しては行けません。相手は魔物です。油断をしていると自分自身の命を失うことになります。誰かが命をなくした時、誰にでも悲しむ人はいると思います。だから、油断をしないで冷静に魔物に挑んでください。以上です。ご清聴ありがとうございます。」
僕の話を聞いた生徒たちは拍手をしてくれた。
そして僕達班は全員Sクラスなため一番に出発することになった。馬車では班員と色んな話をした。
自分のこととかネイのこととか
あとはまあ王都カルトゥスの世間話とかだな。
そして、1日かけて野営地に到着。
その頃にはもう夕方だった。
「よし、君らには今からカレーを作ってもらう。」
S-1クラス全員が
「……え?何を言ってるんですか。先生。」
「カレーを作るのも研修の一環だ。食材などは学園から支給されてるからもう手作りカレーを作り始めていいぞ。」
「カレーとか作ったことないんだけど」
「絶対失敗するやつだってこれ……」
と俺の耳に周りの声が聞こえた。
でも俺は
「……みんな作るしかないよ!僕たちの取っておきのカレーを作って見せようよ!作れなきゃSクラスの恥だよ!僕達ならこんなの余裕でしょ?」
「そうだな!ハリスの言う通りだ!」
「作ってみせるぞ!」
そして
S-1クラス全員が和気あいあいとしながら料理を始めたのであった。
カレーを完成させるまでに色々なことが起きた。
「お前調味料入れすぎだって!なんかカレー作るのに紫になってるぞ!」
「なんか炎が舞い上がってるぞ!!」
「ちょ、お前具材でかく入れすぎ!もっと具材細かく切れよ!」
僕は混乱してるクラスのみんなを見てると何故か笑いが止まらなくなってしまった。クラスメイトを見るだけでこんな楽しめるなんて人生で初めてだったからだ。
一方、僕の班では僕が指揮を取った。
「じゃあ今から役割分担するね。タムルは鍋に水属性魔法で水入れて。」
「おけい!」
「マラは食材を均等に切って欲しい。できる?」
「できるよ!家でいつもお手伝いしてるから
簡単簡単!」
「そりゃ、良かった!ラスカは細い木に火属性で火をつけて!」
「分かった!任せろ!」
「全部終わったら、あとは全部僕とネイに任せて味見係になって!」
そして
僕とネイが作ったカレーが完成した。
「できたよ!味見してみて!」
「……美味しい!ハリスとネイって料理できたんだね!上手だよ!」
「ありがとう、僕が料理できたのは母さんが料理してたのを見てたからなんだ。」
「そうなんだ!それにしても本当に美味しいね!」
ネイと他の3人が喜んでカレーを頬張っていた。
こんなに美味しく食べてくれるなんて嬉しさが込み上げて来た。
人に自分の手が加わった料理を食べてもらえるなんて。
数十分後
「はぁぁ、美味しかった!もう満腹だよ。ハリス、ありがとう。」
と、ネイが言うと
「いいよ、君たちが手伝ってくれたおかげだし、いてくれて良かったよ。」
そういうと、班員全員が照れていた。
そして
食事が終わったあと
僕はお皿の片付けをしてテントの中に入って睡眠をし、翌日研修合宿場所に再び出発を開始した。
2日後
「…もう合宿着くから準備しろー!」
と、カレス先生がそう言った。
でかい、一目見ただけで思った。
本当に王都カルトゥスの国公立剣術魔術学園は最難関でもあり、貴族からの寄付も厚いのだろう。でも、本当にでかいの一言に尽きる。まるでお屋敷みたいだった。カレス先生によると、1部の貴族が共同して生徒のためにこの建物を建てたという。
(……貴族に感謝。)
ネイを見ると目を輝かしていた。
そりゃあそうだ。ずっと幼少期から小さな村に住んでいて、いざ小さな村を出て、これを見ると誰でも最初は驚いてしまう。
そして、お屋敷の目の前にある広場に全校生徒が集まり目の前に学長が姿を現した。
「…今から三日間研修合宿をする場所だ。
最初は感心してもいいが、気を抜かないように、ここからは研修という名で、油断をしていると命をも落としかねない事が待ち受けている。くれぐれも気を引き締めるように。合宿に入ったら目の前に階段があると思うからそこから指定された階に行き、部屋に荷物を置いてゆっくり休むか、気を引きしめることをしても良い。ここからは少し時間が空くから合宿を見回ってもいいが、領地の外には必ず出ないこと。近辺には先生が徘徊して魔物がいないが、森に入ると魔物がうじゃうじゃいて非常に危ないため、絶対に領地から出ないこと。以上だ。」
学長の説明を聞き、中に入ると、左右に螺旋状に階段があった。
本当にお屋敷だ。左のドアに行くと廊下があり、奥にはキッチンがあった。右のドアに行くと稽古場などがある。
そして、部屋は寮と同じで男女別々でマラとは明日に会えそうだ。
僕は明日の研修のためにゆっくり目を閉じて、明日に備えた。
(……明日は研修初日で、魔物討伐だ。気を引き締めないとまた死ぬ羽目になる、、気をつけないとな、、仲間を失わないためにも。守らないと。頑張ろう。)
《STATUS-ステータス-》
名前:ハリス・ファルティ
レベル:170
種族:人間
年齢:12歳
身長:150cm
所有ゴールド(G):0
職業:不明
称号: : 獣の討伐者・ストーンブレイカー・メンタルハート・死の狭間を超えし者・転生者・一級騎士・努力の賜物・駆け出し指導者
属性:火、水、木、光、闇
スキル:異空間バッグ・全能力上昇Ⅲ・抜剣の恒星 ・攻撃無効 ・光輝の疾風斬・狂獄の炎剣・神秘の水剣・精霊の光源・漆黒の黒剣
HP:26500
MP:∞
STR 23250
DEF 20000
AGI 25750
パッシブスキル:経験値倍増Ⅲ・攻撃強化Ⅹ・防御力強化Ⅹ・敵意感知Ⅴ・魔物感知Ⅴ・全属性適応・全言語読解・剣の技能上昇Ⅹ・魔法技能上昇Ⅹ・不意打ち・状態異常無効・ステータス補正・能力鑑定 ・付与魔法Ⅲ・危険察知・自動回復・隠密・透明感知 ・邪眼
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