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第一章
ここって、異世界?
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………。
長いな。
少々というには、時間たちすぎじゃないですかね?
あくびをしそうになった頃、先ほどの算術師が難しい顔で近付いてきた。
「殿下・・・」
非常に不本意そうな顔・・・に見えるだけで、きっと難しい顔をしているだけであろう算術師が、殿下の横に屈み、先ほどの書類を差し出した。
「全て、アリティ様の計算が正しいようです」
目を見開いて、書類を凝視する殿下を横目で見ながら、急激に襲ってきた眩暈に、それどころではなくなった。
アリティ様・・・?
アリティ=チェズアーレ侯爵令嬢。
ダレ・・・?
誰って、私じゃない。自分の名前よ。
ワタシ・・・?私は、そんな名前じゃなくって・・・。
ぐわん。
部屋が一回転したような感覚だった。世界がひっくり返った。
違和感の正体に気が付いた。
なんだ、この世界は。
日本じゃない。ああ、日本であるはずがない。
私は、生まれた時からここで生きてきた。
小学生もいないし、レジスターもない世界。
ここはどこ、どうしてここにいるの。
ここは、わたしのすむばしょ。あたりまえでしょ。
眩暈が止まらない。膨大な情報量に頭が真っ白になっていく。
頭の中を一生懸命に整理しようとしているところで、ノックがした。
返事をする間もなく、すぐさま誰かが入ってきた。
殿下も私も許可をしていないのに、あり得ない。
そんなことを頭の片隅で思いながら、ドアへ視線を向けると、愛らしい令嬢が、必死の形相で立っていた。
長いな。
少々というには、時間たちすぎじゃないですかね?
あくびをしそうになった頃、先ほどの算術師が難しい顔で近付いてきた。
「殿下・・・」
非常に不本意そうな顔・・・に見えるだけで、きっと難しい顔をしているだけであろう算術師が、殿下の横に屈み、先ほどの書類を差し出した。
「全て、アリティ様の計算が正しいようです」
目を見開いて、書類を凝視する殿下を横目で見ながら、急激に襲ってきた眩暈に、それどころではなくなった。
アリティ様・・・?
アリティ=チェズアーレ侯爵令嬢。
ダレ・・・?
誰って、私じゃない。自分の名前よ。
ワタシ・・・?私は、そんな名前じゃなくって・・・。
ぐわん。
部屋が一回転したような感覚だった。世界がひっくり返った。
違和感の正体に気が付いた。
なんだ、この世界は。
日本じゃない。ああ、日本であるはずがない。
私は、生まれた時からここで生きてきた。
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ここはどこ、どうしてここにいるの。
ここは、わたしのすむばしょ。あたりまえでしょ。
眩暈が止まらない。膨大な情報量に頭が真っ白になっていく。
頭の中を一生懸命に整理しようとしているところで、ノックがした。
返事をする間もなく、すぐさま誰かが入ってきた。
殿下も私も許可をしていないのに、あり得ない。
そんなことを頭の片隅で思いながら、ドアへ視線を向けると、愛らしい令嬢が、必死の形相で立っていた。
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