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西田浩一の視界
後悔
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すでに週末。
残念ながら、未だに謝れていない。
相川を見かけないのだ。
残念なことに、名字と学年しか知らない。
1年のクラスを一つ一つ相川いるか?と、周って訊いていくのか?できるわけがない。
1年部員に聞こうかとも思ったが、その中に荒垣がいることで、プライドが邪魔をして聞くことができない。
何のプライドだ。自分でも意味が分からない。
大体、「あの態度は悪かった」と謝るだけ。それなのに、相手を探して呼び出して・・・告白でもするかのようじゃないか。
いやいやいやいや。
そこまでの踏ん切りはつかない。
大体、まともに話したのなんか、最初の眼鏡無くした時だけじゃないか。
それなのに、「つきあってください」ってか。・・・・・・ないだろ。
「西田!オレもスタメンだよな!」
悩んでいる中の大川部長は、ひたすらうざい。
浩一がメンバー表を抱えていることだけでも不本意だというのに。
「……後輩に譲るとか、ないですか」
「ないな!オレは自分が強いことが大好きだ!」
頭が痛い。殴りたい。これから先、高校の公式試合に出ることのないお前が出てどうするよ!?
「2面使いましょう。片方は2軍、片方は1軍で」
「オレ、荒垣と同じスタメンで、窓側の面使いたい」
「……なんとなく分かりますが、何故?」
「女子の目がたくさんだからだ!」
だから、逆だろう!
「なんだよ、お前だって、彼女が見に来たりするんだろ?」
突然、大川部長が言ったことが意味が分からず、眉間にしわが寄ったのが分かった。
「なんだ、秘密か?こないだ告白されてたろ?」
そんな覚えはない。
女子に呼び出しも受けたこともない。
浩一の無表情をどうとったのか、大川部長は、はっ・・・!と言う顔をして(実にわざとらしくイラッとする顔だ)叫んだ。
「まさか、1週間で、もうフラれたんだな!」
実に嬉しそうだ。多分、これを想定してその話題を向けてきたな。
「何の話ですか」
「とぼけようったって無駄だ!斎川!こないだ、待ち伏せしてた子いたもんな!」
部長の騒ぎようで、こっちを気にしていた斎川がすぐにやってきた。
「部長、声が大きいですよ。待ち伏せしてたとか、周りに全部知られたりしたら、あの子が恥ずかしがるじゃないですか」
斎川の優しさの陰には、次のノートは誰に見せてもらうんだという恐怖心がある。これで噂が立ちでもして相川が怒ったら、噂の根本に関係した斎川にノートはやってこない。
「む?そうか。ちょっと前・・・月曜くらいか?お前、昇降口で待ち伏せされてたろ」
部長は、基本女子には気づかいができる。男子相手では全く出さないが、女子が困ると聞けば、あっさりとひく分かりやすい性格をしている。
月曜日・・・・・・?
さっぱり思い出せない。
「あれ、西田先輩、すごく遅くなったんですか?相川って1年生が昇降口で先輩を待っていたんですよ」
俺が帰る時はまだいたけどなあ。という、独り言の様な斎川の声は、耳を通り過ぎていったけれど、頭に入ってこない。
「そうだ。あのちびっこいかわいい子が、お前を待ってるって言うから、何の冗談かと思ったが、ここ1週間はいないようだったしな。フラれたんだろ!即!」
ふわはははは。魔王のような笑い方をしながら大川部長が、勝利宣言のように浩一に指を突き付けた。
「俺を、待ってた・・・?」
「はい。会えなかったんですね。なんか、こうプレゼント抱えてたんで、しっかり待つかと思ったんですが、声かければよかったですね」
浩一の呆然とした様子に、思ったような反応がなくてがっかりしたように、
「なんだ。告白さえまだか?いや、短時間もお前を待たなかったんだから、違う用事かもしれないな」
でかい図体が、スキップで離れていった。
非常にうざいが、あんなものに思考を取られている場合ではない。
残念ながら、未だに謝れていない。
相川を見かけないのだ。
残念なことに、名字と学年しか知らない。
1年のクラスを一つ一つ相川いるか?と、周って訊いていくのか?できるわけがない。
1年部員に聞こうかとも思ったが、その中に荒垣がいることで、プライドが邪魔をして聞くことができない。
何のプライドだ。自分でも意味が分からない。
大体、「あの態度は悪かった」と謝るだけ。それなのに、相手を探して呼び出して・・・告白でもするかのようじゃないか。
いやいやいやいや。
そこまでの踏ん切りはつかない。
大体、まともに話したのなんか、最初の眼鏡無くした時だけじゃないか。
それなのに、「つきあってください」ってか。・・・・・・ないだろ。
「西田!オレもスタメンだよな!」
悩んでいる中の大川部長は、ひたすらうざい。
浩一がメンバー表を抱えていることだけでも不本意だというのに。
「……後輩に譲るとか、ないですか」
「ないな!オレは自分が強いことが大好きだ!」
頭が痛い。殴りたい。これから先、高校の公式試合に出ることのないお前が出てどうするよ!?
「2面使いましょう。片方は2軍、片方は1軍で」
「オレ、荒垣と同じスタメンで、窓側の面使いたい」
「……なんとなく分かりますが、何故?」
「女子の目がたくさんだからだ!」
だから、逆だろう!
「なんだよ、お前だって、彼女が見に来たりするんだろ?」
突然、大川部長が言ったことが意味が分からず、眉間にしわが寄ったのが分かった。
「なんだ、秘密か?こないだ告白されてたろ?」
そんな覚えはない。
女子に呼び出しも受けたこともない。
浩一の無表情をどうとったのか、大川部長は、はっ・・・!と言う顔をして(実にわざとらしくイラッとする顔だ)叫んだ。
「まさか、1週間で、もうフラれたんだな!」
実に嬉しそうだ。多分、これを想定してその話題を向けてきたな。
「何の話ですか」
「とぼけようったって無駄だ!斎川!こないだ、待ち伏せしてた子いたもんな!」
部長の騒ぎようで、こっちを気にしていた斎川がすぐにやってきた。
「部長、声が大きいですよ。待ち伏せしてたとか、周りに全部知られたりしたら、あの子が恥ずかしがるじゃないですか」
斎川の優しさの陰には、次のノートは誰に見せてもらうんだという恐怖心がある。これで噂が立ちでもして相川が怒ったら、噂の根本に関係した斎川にノートはやってこない。
「む?そうか。ちょっと前・・・月曜くらいか?お前、昇降口で待ち伏せされてたろ」
部長は、基本女子には気づかいができる。男子相手では全く出さないが、女子が困ると聞けば、あっさりとひく分かりやすい性格をしている。
月曜日・・・・・・?
さっぱり思い出せない。
「あれ、西田先輩、すごく遅くなったんですか?相川って1年生が昇降口で先輩を待っていたんですよ」
俺が帰る時はまだいたけどなあ。という、独り言の様な斎川の声は、耳を通り過ぎていったけれど、頭に入ってこない。
「そうだ。あのちびっこいかわいい子が、お前を待ってるって言うから、何の冗談かと思ったが、ここ1週間はいないようだったしな。フラれたんだろ!即!」
ふわはははは。魔王のような笑い方をしながら大川部長が、勝利宣言のように浩一に指を突き付けた。
「俺を、待ってた・・・?」
「はい。会えなかったんですね。なんか、こうプレゼント抱えてたんで、しっかり待つかと思ったんですが、声かければよかったですね」
浩一の呆然とした様子に、思ったような反応がなくてがっかりしたように、
「なんだ。告白さえまだか?いや、短時間もお前を待たなかったんだから、違う用事かもしれないな」
でかい図体が、スキップで離れていった。
非常にうざいが、あんなものに思考を取られている場合ではない。
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