紅月の神話 EP4 黒い悪魔

与那覇瑛都

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第二章 戦場に舞う天使の涙

第五話 目的がないと人はダラダラする

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 精霊達を挟むようにガレック達とアリーシャ達は分かれて火を囲んでいる。
「腹減ったな」
 そう言ってガレックは数枚のカードを取り出し調理道具と食材を出す。
「奴隷姉妹、これで人数分飯を作れ」
「人数分って?」
 そう言ってアリスはアリーシャ達を見る。
「俺達の分とそこの三人後、もうすぐ来るだろうリッカと精霊達の分だ」
「精霊様も食べるんですか?」
 少し驚いて尋ねるマリアに風香が答える。
「別に食べなくても大丈夫だけどね。でも食べるのは好きだからね。体重とか気にしないでいいし」
 他の精霊達も頷き体重を気にしないでいいと聞き精霊以外の女性陣(シャーリーを除く)が少し怒って睨む。
「いいからさっさと飯を作れ」
「! 分かりました」
「仕方ないわね」
「足りない食材があったら言え。沢山あるからな」
「どれくらいあるんですか?」
「最初に言っておく、カードの中は時間が停止している。だから熱い物は熱いし冷たい物は冷たい。それで食材だが、正直分からん。分からんが確実に数年分はあるだろう」
「何でそんなにため込んでるのよ」
「ああ? いざという時のためだよ。実際今回役に立ったろ」
 そう言ってガレックは精霊達の所へと行った。
 調理を始めようとする姉妹の下へトトリが近づいて小声で言う。
「ガッ君ね。一度餓死しかけた事があるの」
「餓死!?」
「うん。三年くらい前、ガッ君がまだ錬金術師じゃなく魔法戦士を名乗ってた頃、国境の砦防衛の任務に就いた時、ロベリア神建国の侵攻があったの。いつもなら援軍が来るまで持ちこたえればいい楽ではないけど難しくはない任務だった。だけど砦の背後の領地を治める男爵が寝返ってガッ君がいた砦は敵に囲まれ籠城を余儀なくされた。もともと砦は長期の籠城を考えていなかったから兵糧は少なく長年領地を治めていた男爵の寝返り、シンフォニア北軍が中央軍と共に砦に辿り着くまで二ヶ月かかった。砦の兵糧はとっくに尽きていて草木はもちろん飼育していた犬や馬を食べ尽くし餓死者も何人か出ていたみたい。そんな地獄のような経験したから食材をため込むようになったの。この事件はシンフォニアじゃ有名でこの事件から砦の兵糧庫が増設されたし傭兵達も必ず非常食を携帯するようになった。もちろん私もガッ君ほどじゃないけど一年分は食材を持ってるわ」
「餓死者が出てたって事はもう食べるものが何もなかったって事ですか」
「ええ。完全に食材が切れて一週間、ガッ君が初めて死ぬかと思ったって言ってたわ」
「でも、よくあいつ降伏しなかったわね。絶体絶命になったら降伏するかと思うけど、傭兵なんだし」
「ああそれ、私も思ったから聞いたら美学に反するって言ってたわ」
「美学って」
「敵に命乞いするくらいなら突撃して派手に死ぬって言ってたわ」
「よく突撃しなかったわね」
「突撃しなかったんじゃなくて出来なかったのよ。同じ任務に就いていた社員達(ひとたち)に拘束されて」
 それを聞き姉妹は納得した。

 精霊の下へ来たガレックは声をかける。
「アリーシャと話し合うがお前等も来るか?」
 精霊達は頷くとガレックと共にアリーシャの下へと向かう。
「ちょっといいか?」
「何でしょう?」
 アリーシャ達は精霊を信仰しているがガレックと共にいる事で警戒し話し合いに応じる。
「東と海は警備が厳重だから西に逃げたのは正解だが一体どうやってクラフトに入るんだ? 王族が敵国に入るなんて正気の沙汰じゃねぇぞ」
 ガレックの質問にルドルフが答える。
「何故貴様に教える必要がある?」
「条件次第で手を貸してもいい」
「条件?」
「ああ。一発犯らせろ」
 ルドルフは一気に顔を赤くして怒鳴る。
「ふざけるな! 貴様は何なんだ! 一体どういう教育を受けたんだ! 人として恥ずかしくないのか!」
「うっせぇ死に損ないが!」
 そう言ってガレックは思いっきりルドルフの顔面を蹴り飛ばし姉妹から返してもらった銃のうち左に収めた銃を抜き発砲する。銃弾は精霊達が張った結界のおかげで防がれた。
 風香が呆れて言う。
「だから殺しちゃダメだって。小父さんも怒るのは分かるけど、命が欲しかったら怒りにまかせて拒否するんじゃなく冷静に拒否しないと」
 アリーシャ達はガレックに恐れながら精霊を見て思う。どうしてこんな乱暴狼藉を許すんだと。
 精霊達がガレックを注意しようとガレックの方を向くと遠くから車のライトが見えて雫が呟く。
「リッカが来た」
「リッカを案内するね」
 そう言って風香は姿を消し早樹がガレックに言う。
「女の子と犯りたいのは分かるけど、無理矢理は長続きしないわよ」
 ガレックは不敵に笑い夏希が嘆息して言う。
「大方、俺の超絶テクで離れられないようにしてやるって思ってるんでしょ」
「育て方、完全に間違ったね」
 雫がそう言って三柱の精霊達は大きく溜息を吐いた。
 暫くしてリッカが車を路肩に止めたまま一目散にガレックの下へ行きガレックを抱き締める。
「おいコラ。いきなり抱きつくな」
「あんまり心配かけないでよ」
 そう言ってリッカはガレックに雷の魔術を使った。ガレックは叫び声を上げて意識を失った。
 リッカはガレックを見詰めて精霊達に言う。
「彼と話してくる」
 精霊達は頷きリッカはガレックを抱きかかえたまま座り眼を閉じ意識を集中させる。

 一面白に覆われた何もない場所にリッカはいた。
 暫くしてレイジが現れリッカに声をかける。
「よお、偉い迷惑をかけたな」
「いえ、貴方が動けないのはよく知っています」
「相変わらず俺の前では硬いな。あいつの時のように砕けていいぞ」
「そ、それは!」
「ここじゃなんだ、場所を変えよう」
 そう言ってリッカがよく知る部屋へと空間が変わった。
 その部屋は和室で真ん中にテーブルを置き座る場所には座布団が置いてありすでにルシスとアリアが座って待っていた。
「おっ久ぁ」
「久し振りだな」
「お久し振りです。ルシス様、アストリア様」
「お前はガレイクの、レイジの第三使徒なんだ。アリアでいいと言ったろ」
「しかし巫女としては愛称で呼ぶのはちょっと」
「神を愛称で呼ぶ巫女はいないな」
「こらレイジ、どっちの味方だ」
「どっちの味方でもねぇよ」
「取り合えず立ってるのもなんだし座ったら」
 ルシスにそう言われリッカは空いてる座布団に座りレイジも空いてる場所へと座って言う。
「さて、保護者も来た事だし今後の教育方針について話そうか。まず最初に言っておくシンフォニアに戻って大人しくってのは無しだ。この機会に記憶を取り戻し力を付ける」
「記憶を取り戻すのはいいが力を付けてどうするんだ? どんなに鍛えても奴らとは戦えないぞ」
「記憶を取り戻し力を付け身体を取り戻す。奴らの相手はリッカに任せる。頼りにしてるぜ」
「はい!」
 頼られるリッカをルシスとアリアは少し羨ましそうに見る。
「それで今後だが、まずはアリーシャ・キース・ダルマスカをアルバ帝国へと送る」
「国に帰るんですか!?」
 リッカは少し嬉しそうに言う。
「いや、帰らん。ジーク大橋、今はジークタウンだっけ、そこに送り届けた後シンフォニアに戻る」
「戻って何するんですか?」
「勝手にトトリを連れ出したんだ。帰さなきゃダメだろ」
「それはそうですけど」
「それに、記憶が戻ろうと身体を取り戻すか消滅させない限り帰らん」
 そう言ってレイジは被っていたフードを取る。レイジの素顔はガレックと同じ顔をしていた。
「それに時間が無い」
「時間?」
「あと二年だ。あと二年もしたらこの身体は使えなくなる」
「それは確かなんですか?」
「ああ、一年延命出来たらいいって所だな」
「三年って所ですか?」
「よくて三年だ。そう言うわけでとにかく時間が無い。だからといって正体を晒すわけにはいかん。リッカ、あの姉妹、料理を作っていた二人はお前の妹の末裔だ。お前の正体に気付いて騒がれたらかなわん。折を見て正体を伝えろ。ただし俺の事は言うな」
「分かりました」
「方針としてはこんな感じだ。何か質問はあるか?」
 ルシスが軽く手を挙げて尋ねる。
「記憶を取り戻し力を付けるって一体どうやって?」
「あいつをここに、精神世界に連れてくる」
「全て話すの?」
「そんな事はしない。記憶は自分で取り戻さないと意味がない。俺と同化するって方法もあるがそんな事をしたら一気に力も取り戻して身体が耐えきれん。戦い方を教えそれを切っ掛けに記憶を呼び覚ます。ただし一気には呼び覚まさない。一気に呼び覚ますと記憶と一緒に力まで取り戻しかねない。そしたらさっきも言ったように身体が耐えきれん。所詮この身体は作り物、本物には程遠い」
 今は奪われたかつての身体を知るルシス達は頷く。
「ガレックが俺を、ガレイク・クロス・アルヴァーノを、紅月玲司を思い出し身体を取り戻したら国に帰るぞ」
 人から神に至り転生し断罪の戦神ガレイクとなったレイジがそう言うとルシス達は力強く頷いた。
「じゃあ私はこれで戻ります」
「ああ、こいつをここに連れてくるタイミングはこっちで決めるから気にするな。お前はこいつが死なないよう守ってくれ」
「分かりました」
 そう言ってリッカは現実世界へと帰って行った。
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