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王女の秘密
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コンコン。
客室のドアを叩く。
「はい。」
中から可愛らしい鳥のさえずりのような声がした。
「アナベルです。参りました。」
「入って。」
白い扉がゆっくり開く。
「来てくれてありがとう。」
「あの、話とは」
「ま、楽にしてよ。かしこまらないでなんだか話づらいから。そこにでも座って?」
エリザベスはビロードの生地でできた赤い椅子を指差す。
「では、失礼します。」
「あの、その、話なんだけどね?」
エリザベスは頬を真っ赤にしてボソボソと話始めた。
「私の国にカーネスって大臣がいてね。その者の一人息子のアザランが、私、す、す、好きなの、ね?」
口にしてから一人じたばたと赤面するエリザベスをアナベルはただただ見守る。
「それだから私レオン王子に嫁ぎたくなくて私・・・」
「エリザベス様今回はまだ視察ということになっております。ですから、諦めることはございません。」
「嬉しい!やっぱりアナベルは思った通り!この話ね祖国でいくら話ても取り合ってくれなくて、アナベルなら聞いてくれるって思って。嬉しい!」
「っ!左様ですか。良かったです。」
アナベルは
笑いながら心の中で疑問を抱いた。
(良かったって何が?エリザベス様に嬉しいって言われれたから?なんか違うような・・・ エリザベス様がレオンに嫁ぐ気はないと言ったから?)
ひとり悩むアナベルにエリザベスは首を傾げる。
「どうしたのアナベル顔赤くてよ?」
(私エリザベス様が嫁ぐ気がないと聞いて安心した?まさか、私レオンが好きなの?)
客室のドアを叩く。
「はい。」
中から可愛らしい鳥のさえずりのような声がした。
「アナベルです。参りました。」
「入って。」
白い扉がゆっくり開く。
「来てくれてありがとう。」
「あの、話とは」
「ま、楽にしてよ。かしこまらないでなんだか話づらいから。そこにでも座って?」
エリザベスはビロードの生地でできた赤い椅子を指差す。
「では、失礼します。」
「あの、その、話なんだけどね?」
エリザベスは頬を真っ赤にしてボソボソと話始めた。
「私の国にカーネスって大臣がいてね。その者の一人息子のアザランが、私、す、す、好きなの、ね?」
口にしてから一人じたばたと赤面するエリザベスをアナベルはただただ見守る。
「それだから私レオン王子に嫁ぎたくなくて私・・・」
「エリザベス様今回はまだ視察ということになっております。ですから、諦めることはございません。」
「嬉しい!やっぱりアナベルは思った通り!この話ね祖国でいくら話ても取り合ってくれなくて、アナベルなら聞いてくれるって思って。嬉しい!」
「っ!左様ですか。良かったです。」
アナベルは
笑いながら心の中で疑問を抱いた。
(良かったって何が?エリザベス様に嬉しいって言われれたから?なんか違うような・・・ エリザベス様がレオンに嫁ぐ気はないと言ったから?)
ひとり悩むアナベルにエリザベスは首を傾げる。
「どうしたのアナベル顔赤くてよ?」
(私エリザベス様が嫁ぐ気がないと聞いて安心した?まさか、私レオンが好きなの?)
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