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幕間Ⅲ.乙女の祈り(マリーレナ)
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早くから騎士を志したオルメロスと、勉強と仕事と奉仕活動に遊ぶ暇もないほどにあちこちに駆り出されるイオギオスの二人を見て、令嬢マリーレナ=デメテリオもまた早くから労働を意識していた。
「司祭様、ご婦人用のお帽子を作ってみたの」
手先が器用なマリーはダンスよりも菓子作りや裁縫を好み、ばあやから教わった帽子の作り方をすぐに覚えて得意気に司祭へ見せては褒められた。
「とても素敵ですねマリーレナ。いつかたくさん作って、教会の露店に並べてみるかい」
「はい」
中流階級の貴族といっても、庶民に毛が生えたようなものだ。両親もまた穏やかな人柄で、また少々変わり者であったからか一人娘のマリーの縁談に躍起になるよりも幼馴染み達との交流と本人の意志を尊重してあまり口を挟まなかった。とはいえ。
「マリーはまだ結婚しないの?」
花の盛りの十代も後半を過ぎると周りから、特に同性からその話を持ち出される事が増える。
決まってニコニコと受け流すに徹するマリーに呆れる者、幼馴染の男達の不甲斐なさを嘆く者、兄弟親戚の未婚者を紹介しようとする者。
「だめよ、オルメロスが居るんだから」
「ああ…よかった。もう一人の方じゃないなら安心だわ」
「……心配してくれてありがとう。ねえ、帽子の材料が余ったからブローチを作ったの。どう?」
イオギオスに対する同年代の女友達が口にする何気ない棘のある言葉に反応してはいけないとマリーは早くから心得ていた。
「イオは立派な私達の友達だわ」
それは両親やオルメロスの前でだけ許されるマリーの本心だ。
「子供達に読み書きを教えるのも、魔法を教えるのも。ねえ、ニコなんてイオに勉強を教えてもらって将来はお医者様になるって言っているの」
「……俺は家業を継ぐか騎士になるかしか考えたことがなかったな。知らなかったというか」
「僕は僕に出来ることをやってるだけで、偉いのはニコ本人だよ? あんまり褒めても何も出ないからねぇマリー」
結婚していてもおかしくない三人が休日にメロスの家に集まって過ごす午後。茶菓子の用意はマリーのこだわりが強いので男二人は彼女に任せるのが決まり事であった。
「……――ところでマリー」
ン、ン。とメロスが咳払いした。
と同時にイオが表情を緩めてこちらを見つめる。
メロスはマリーの前に膝を付き、彼女の顔を真剣な表情で見上げた。
「いや、マリーレナ=デメテリオ殿」
改まって名を呼ばれた瞬間、マリーは胸の中で何かが弾けるような思いを味わった。
――でも。
「貴女に結婚を申し込む」
「……ハイ、喜んで。オルメロス=アンディーノ」
「イオギオス=ガラニスが、たしかに二人の婚約を見届けました」
――イオを置いてこんな事をする私は…少し狡いわ。
「な、あっ! マリー、すまなかった何か俺の言葉が良くなかったか」
「ほーらー! そんな言い方じゃ決闘申し込むみたいだって僕言っただろう?」
ぽろぽろと涙を零すマリーに慌てるメロスと、ハンカチを差し出すイオ。
「ちが…違うの、そんな……わたし」
「……うん、大丈夫。わかってる」
イオはそっとマリーの背を撫でる。
「嬉しいの……わたし」
――でもね、イオ、私知ってるの。あなたからメロスを奪う事がどんなに酷いことなのか。だからきっと涙が止まらないの。
「ふっ、うえっ……えっ、あっ」
「え、ちょ、マリー泣き過ぎ? これ大丈夫じゃないやつだ」
「す……すまないマリー、初めてで作法が良くわからなくて」
マリーが泣きじゃくるものだから、男二人は慌てふためいている。
「取りけ……」
「取り消さないでよお…! ふあぁん」
マリーはいっそ開き直って泣きながら、メロスとイオを力一杯抱きしめた。
「大好き……愛しているわ二人共」
マリーの言葉に一等驚いたのはイオだった。マリーの涙が二人の肩を濡らす。
ぐすぐすと鼻を鳴らしながらじゃお菓子の味がわからないから、とそんな理由をつけてその日の菓子はほとんどがイオの土産に回されることになった。
そのイオが先に帰宅し、残ったマリーがメロスと共にテーブルを片付けていると、メロスがポツリと呟いた。
「母に、いつまで君を待たせるのかと叱られてな」
「え……」
「自分のことに手一杯で、いつも君には甘えてばかりだ。マリー」
メロスの言葉にマリーは小さく笑う。そして、テーブルの上でそっと手を重ねた。
「自分から気が付かないようじゃ、出世はまだまだ遠いかしら」
「うっ……」
「ふふ。お返し。でも私が支えるから、きっとすぐに偉くなるわメロス」
妻帯はある種の一人前のステータスである。重ねた大きな手を握り締めて、改めてマリーはメロスとの未来に思いを馳せた。
「イオは私達の子供達にも勉強を教えてくれるかしら」
「アイツ以外に信頼できる師というのを探す方が難しいんじゃないか。あ…いや、しかしアイツだってそろそろ……」
難しい顔をするメロス。自分が結婚を意識して初めて親友も適齢期だということに気がついたようだ。
「メロス」
そこから意識をそらすようにマリーが声をかけ、口元に触れる。
「お菓子が頬に付いていたわ」
茶色い焼き菓子の欠片をつまんで自分の口へと運びパクリと食べる。
蜂蜜の甘さが口に広がった。
メロスがマリーの家へ婿養子となる形で二人の縁談は纏まった。当初収穫期の終わりに挙げる予定だった式は、メロスとイオの遠征任務で春まで延期になった。
「先週の打ち合わせは大変だったわ」
「うん?」
「メロスのご両親がね」
二人の逢瀬はもっぱら教会からの帰り道。西の森への長期の遠征が決まってもっぱら動揺したのはメロスの両親であった。
「これ以上若いお嬢さんを待たせるわけにはー、不肖の息子が申し訳ないーって」
「……初耳だぞ」
「ふふ、やっぱり?」
マリーが楽しそうに笑う。
「今更一週間も半年も変わりません。私の運命はオルメロスと共に在ると誓いました」
ふふん、とマリーが控えめな胸を張り自慢気に再現する。
「……大胆だな」
マリーの台詞を聞いて、逆にメロスが頬を赤くして眉間を抑える。
「木から降りれなくなった子猫を助けに行った時から何も変わってないんじゃないか」
「今のは失礼だわ。淑女に向かって」
「ム……そうか。悪かった」
「良い子」
立ち止まり、マリーは背伸びをしてメロスの頭を撫でた。
良い年をして、などという抗議は誰からも上がらない。
「マリー」
「なにかしら」
「だ……――抱き締めても、構わないだろうか」
マリーは婚約者の精一杯の甘える言葉に微笑み、両腕を左右に広げてメロスを待つ。
幼い頃はマリーのほうが少し背が高いぐらいだったのに、成長期に向日葵のごとく背の伸びたメロスが、婚約者を腕の中に隠すように抱きしめた。
「貴方は帰ってくるわ」
「……ああ」
「だって私が待っているんだもの」
マリーの細い腕は、メロス以上に力強くその背中を抱きしめていた。
「司祭様、ご婦人用のお帽子を作ってみたの」
手先が器用なマリーはダンスよりも菓子作りや裁縫を好み、ばあやから教わった帽子の作り方をすぐに覚えて得意気に司祭へ見せては褒められた。
「とても素敵ですねマリーレナ。いつかたくさん作って、教会の露店に並べてみるかい」
「はい」
中流階級の貴族といっても、庶民に毛が生えたようなものだ。両親もまた穏やかな人柄で、また少々変わり者であったからか一人娘のマリーの縁談に躍起になるよりも幼馴染み達との交流と本人の意志を尊重してあまり口を挟まなかった。とはいえ。
「マリーはまだ結婚しないの?」
花の盛りの十代も後半を過ぎると周りから、特に同性からその話を持ち出される事が増える。
決まってニコニコと受け流すに徹するマリーに呆れる者、幼馴染の男達の不甲斐なさを嘆く者、兄弟親戚の未婚者を紹介しようとする者。
「だめよ、オルメロスが居るんだから」
「ああ…よかった。もう一人の方じゃないなら安心だわ」
「……心配してくれてありがとう。ねえ、帽子の材料が余ったからブローチを作ったの。どう?」
イオギオスに対する同年代の女友達が口にする何気ない棘のある言葉に反応してはいけないとマリーは早くから心得ていた。
「イオは立派な私達の友達だわ」
それは両親やオルメロスの前でだけ許されるマリーの本心だ。
「子供達に読み書きを教えるのも、魔法を教えるのも。ねえ、ニコなんてイオに勉強を教えてもらって将来はお医者様になるって言っているの」
「……俺は家業を継ぐか騎士になるかしか考えたことがなかったな。知らなかったというか」
「僕は僕に出来ることをやってるだけで、偉いのはニコ本人だよ? あんまり褒めても何も出ないからねぇマリー」
結婚していてもおかしくない三人が休日にメロスの家に集まって過ごす午後。茶菓子の用意はマリーのこだわりが強いので男二人は彼女に任せるのが決まり事であった。
「……――ところでマリー」
ン、ン。とメロスが咳払いした。
と同時にイオが表情を緩めてこちらを見つめる。
メロスはマリーの前に膝を付き、彼女の顔を真剣な表情で見上げた。
「いや、マリーレナ=デメテリオ殿」
改まって名を呼ばれた瞬間、マリーは胸の中で何かが弾けるような思いを味わった。
――でも。
「貴女に結婚を申し込む」
「……ハイ、喜んで。オルメロス=アンディーノ」
「イオギオス=ガラニスが、たしかに二人の婚約を見届けました」
――イオを置いてこんな事をする私は…少し狡いわ。
「な、あっ! マリー、すまなかった何か俺の言葉が良くなかったか」
「ほーらー! そんな言い方じゃ決闘申し込むみたいだって僕言っただろう?」
ぽろぽろと涙を零すマリーに慌てるメロスと、ハンカチを差し出すイオ。
「ちが…違うの、そんな……わたし」
「……うん、大丈夫。わかってる」
イオはそっとマリーの背を撫でる。
「嬉しいの……わたし」
――でもね、イオ、私知ってるの。あなたからメロスを奪う事がどんなに酷いことなのか。だからきっと涙が止まらないの。
「ふっ、うえっ……えっ、あっ」
「え、ちょ、マリー泣き過ぎ? これ大丈夫じゃないやつだ」
「す……すまないマリー、初めてで作法が良くわからなくて」
マリーが泣きじゃくるものだから、男二人は慌てふためいている。
「取りけ……」
「取り消さないでよお…! ふあぁん」
マリーはいっそ開き直って泣きながら、メロスとイオを力一杯抱きしめた。
「大好き……愛しているわ二人共」
マリーの言葉に一等驚いたのはイオだった。マリーの涙が二人の肩を濡らす。
ぐすぐすと鼻を鳴らしながらじゃお菓子の味がわからないから、とそんな理由をつけてその日の菓子はほとんどがイオの土産に回されることになった。
そのイオが先に帰宅し、残ったマリーがメロスと共にテーブルを片付けていると、メロスがポツリと呟いた。
「母に、いつまで君を待たせるのかと叱られてな」
「え……」
「自分のことに手一杯で、いつも君には甘えてばかりだ。マリー」
メロスの言葉にマリーは小さく笑う。そして、テーブルの上でそっと手を重ねた。
「自分から気が付かないようじゃ、出世はまだまだ遠いかしら」
「うっ……」
「ふふ。お返し。でも私が支えるから、きっとすぐに偉くなるわメロス」
妻帯はある種の一人前のステータスである。重ねた大きな手を握り締めて、改めてマリーはメロスとの未来に思いを馳せた。
「イオは私達の子供達にも勉強を教えてくれるかしら」
「アイツ以外に信頼できる師というのを探す方が難しいんじゃないか。あ…いや、しかしアイツだってそろそろ……」
難しい顔をするメロス。自分が結婚を意識して初めて親友も適齢期だということに気がついたようだ。
「メロス」
そこから意識をそらすようにマリーが声をかけ、口元に触れる。
「お菓子が頬に付いていたわ」
茶色い焼き菓子の欠片をつまんで自分の口へと運びパクリと食べる。
蜂蜜の甘さが口に広がった。
メロスがマリーの家へ婿養子となる形で二人の縁談は纏まった。当初収穫期の終わりに挙げる予定だった式は、メロスとイオの遠征任務で春まで延期になった。
「先週の打ち合わせは大変だったわ」
「うん?」
「メロスのご両親がね」
二人の逢瀬はもっぱら教会からの帰り道。西の森への長期の遠征が決まってもっぱら動揺したのはメロスの両親であった。
「これ以上若いお嬢さんを待たせるわけにはー、不肖の息子が申し訳ないーって」
「……初耳だぞ」
「ふふ、やっぱり?」
マリーが楽しそうに笑う。
「今更一週間も半年も変わりません。私の運命はオルメロスと共に在ると誓いました」
ふふん、とマリーが控えめな胸を張り自慢気に再現する。
「……大胆だな」
マリーの台詞を聞いて、逆にメロスが頬を赤くして眉間を抑える。
「木から降りれなくなった子猫を助けに行った時から何も変わってないんじゃないか」
「今のは失礼だわ。淑女に向かって」
「ム……そうか。悪かった」
「良い子」
立ち止まり、マリーは背伸びをしてメロスの頭を撫でた。
良い年をして、などという抗議は誰からも上がらない。
「マリー」
「なにかしら」
「だ……――抱き締めても、構わないだろうか」
マリーは婚約者の精一杯の甘える言葉に微笑み、両腕を左右に広げてメロスを待つ。
幼い頃はマリーのほうが少し背が高いぐらいだったのに、成長期に向日葵のごとく背の伸びたメロスが、婚約者を腕の中に隠すように抱きしめた。
「貴方は帰ってくるわ」
「……ああ」
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