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狂い桜編
第36話
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膝上に置いた手が震えている。怜史は運命という言葉をろくに信じてはいなかったが、今ばかりは脳裏をよぎった。
あれから五年。ひたむきに刹那を愛して、もう五年。流生のことを忘れずとも、胸の引き出しを開けてその顔を懐かしむことはもうなくなっていた。もう二度と顔を合わせることもないだろうと、思い出の中にしまい込んでいた影。
それが今、なぜか同じ大学のOBという形で目の前に現れた。幻と思い込もうにも受け取った名刺には、はっきりとした文字で『盛谷流生』と記されている。
動揺を隠せない怜史の前で、流生は淡々と自社の業務説明をする。怜史は一応パンフレットに目を通しながら話を聞くも、目からも耳からも情報は頭に伝達されなかった。
「――それで、就職活動は今のところどんな感じ?」
「……へっ?」
突然話をふられて頭の中が真っ白になる。怜史が作り笑顔で固まっていると、流生は静かに微笑んで、テーブルの上で手を組んだ。
「まだ三年だもんな。これからか」
「えっと、は、はい……」
「なんか緊張してる? まあ分からなくもないけど……僕相手なんだから、そんなに肩肘張らずに今日は話をしよう。どうかな?」
(流生だから余計に緊張する……という発想にはならないのかな、この人)
自分との過去などちょっとも感じさせないフランクさが、怜史を余計に混乱させる。
昔の流生はいつも自信がなさそうで、不安な表情ばかりが怜史の記憶に残っている。ところが今目の前にいる流生は背筋を伸ばし、堂々と怜史に自社の説明をしている。記憶以上に大人びた佇まいに、不思議と喉の奥が渇いてくる。
「聞きたいこと、今日ならなんでも答えるよ」
「……じゃ、じゃあ、盛谷さんが今の会社に決めた理由とか、聞いてもいいですか」
「あはは。なんだが僕の方が面接されてるみたいだ」
声を上げて笑う流生を見て胸が詰まる。そんな風に素直な笑顔を浮かべる姿を怜史は知らない。流生が明るく生きているのだと安堵するのと同時に、身勝手な寂しさが押し寄せる。
「……今の会社は、大学一年の頃にお世話になったことがあってね。その時にタイムマシン旅客機事業に惹かれたんだ」
「あ……」
怜史の脳裏にかつての流生が教えてくれた企業見学の話がよぎる。
「だから勿論初めから第一志望ではあったんだけど……採用面接で出会った人が僕のことを覚えてくれていたんだ。学生のことなんて企業は学校単位でしか覚えていないと思っていたんだよ。僕は途中でここに編入したし余計にね。だけどその人は違った。僕一個人を見てくれた。そういう人材の扱いに酷く感銘を受けた……っていうのが仰々しい理由かな」
清々しい顔で語る流生から嘘偽りない本心でそう考えていることが伝わってくる。照れた顔で耳朶に触れる仕草が怜史の目に刺さる。自分で見つけた居場所で生きている、そんな流生の姿を想像して眩しく思った。
「れ――浅賀君は? どうしてこの業界に興味を?」
「あ……えっと、きっかけは高校生の頃に友達とタイムマシンに乗るキャンペーンに応募して……」
自分の語る理由の幼さに頬が熱くなる。それを優しく見守る流生の目が、余計に怜史との立場の溝を色濃く見せた。
遠のいてしまった流生と過ごした時間が、久しぶりに恋しく思えた。
***
「――時間だね。今日僕から話せるのは以上なんだけど、最後に何か聞き忘れたことはないかな?」
「……いえ、大丈夫です」
「そっか。それじゃあ、これ渡しておくね」
流生はクリアファイルからA4サイズのプリントを手渡す。それは流生の会社のホームページに載っている、インターンシップ生の募集広告を印刷したものだった。
「半年くらいの期間を設けて実施してるんだ。応募締め切りが来月までだから、もし来たかったら忘れずにね」
「ありがとうございます……」
怜史にとっては何気なく受けたOB訪問の企業が、今は少し輝くものに見えている。そこに流生がいることがどれほど影響しているのか、怜史は考えないようにした。
席を立ち上がりリュックを背負うと流生はかしこまったようにお辞儀をした。
「君の進路の役に立てたら嬉しいよ」
にこりと微笑む流生はおかしな間を立てて怜史をじっと見つめる。それを見て怜史は気を張り詰めさせて無言で流生を見つめ返していた。
「……それじゃ、今日はありがとう」
それでも何かが起こるわけはなく、流生はゆっくりと踵を返して出口の方へと消えていった。
***
帰宅後、怜史は着替えもせずに布団に身を投げた。オレンジ色の日差しが、カーテンの隙間から漏れ出て怜史の顔に線を描く。
飾り気のないマンション備え付けのシーリングライトをぼんやり眺めて、怜史はOB訪問の時間を振り返った。
ふわふわと宙に体が浮いているような気がして落ち着かない。これは罪悪感だとわかって息が苦しい。
(……うわきもの、なのかな俺って)
五年前に流生のことは明確に諦めた。自分を長く見守ってくれていた刹那の手を取り、今日まで一緒に歩いてきた。そこに嘘偽りはないし、刹那のことは心から愛している。
それでも遠い過去の思い出が胸の中で疼く。今更流生と付き合いたい願望は頭のどこにもないはずなのに、今日は流生の姿ばかりが脳裏をよぎっている。
怜史は自分の雑念を拭おうと刹那に電話をかけた。メッセージアプリ上の刹那とのやり取りは、ピン留めをしていつも一番上に表示されている。
三コールほど鳴らして、刹那の声が聞こえてきた。
『もしもし? お疲れ!』
「お疲れ……仕事もう終わった?」
『ん、平気。今飯作ってたとこ』
刹那は高校を卒業して家業である酪農業を継いだ。両親と共に早朝から牛の面倒を見たり、時には営業に赴いたりと日々忙しく過ごしていると、怜史に教えてくれている。
電話をスピーカーにしながら実家のキッチンに立つ刹那を想像して、怜史は少し口元を綻ばせて笑った。
「夕飯何?」
『今日は麻婆茄子!』
「いいなぁ俺もそれにしようかな」
『作れんのか?』
「刹那持ってきて」
『無茶言うなっての』
けらけら笑う刹那の声に寂しさが滲んでいる。それを聞く怜史も同じだった。
新幹線で約二時間半、五百五十キロの道のりに二人は今隔てられている。怜史が上京してすでに三年経っており、その距離にはお互いに慣れた。だがいつも物足りないと飢える気持ちは収まらない。
怜史が学生なのと刹那が仕事をしているという違いも今の二人には大きい。ゴールデンウィークとお盆、年末年始と年にたった三度会うのが、今の二人の生活には精一杯だった。
『……食いたいんなら、早くいつ帰ってくんのか決めてくれよ』
「うん……いまちょっとインターンどうしようか悩んでて」
『インターン?』
「うん。就活本格化する前に一箇所くらい実際の会社見ておきたくてさ」
『行きたいところ見つかってんの?』
怜史は無意識にバッグを見つめる。その中で眠る、流生からもらったプリントが怜史を読んでいるような気がした。
「うん……」
『じゃ、そこ行ってこいよ』
「……いいの?」
『いいのって、だって怜史が行きたいんだべ?』
怜史は第一志望の会社で流生に会ったことを伝えるか悩んだ。
悩んだ挙句、口にすることができなかった。
「行きたい。今は割と第一希望……」
『んじゃ悩む必要ねえな。俺は怜史がやりたいこと、一番に尊重するよ』
「うん……刹那ありがと」
『っと、わり! そろそろ家族来るわ。また連絡する』
「うん。俺も」
『じゃあまたなー』
耳に聞こえてくる音が一切なくなり、怜史の家の中が静まり返る。通話を終えたスマートフォンを自分の胸に引き寄せて、両手で包み込むように抱きしめた。
(行くなって、言ってほしかった)
このまま怜史が希望の会社に就けば、よほどのことがない限り同じ街に住むことはない。遠のくことはあっても近付くことはない。そうしている間に自分も刹那も、互いから遠のいていってしまいそうで前に進むのが怖くなる。
刹那と離れた分を『他の誰か』で埋めたくなる自分は、それよりもっと恐ろしい。
硬い鎖があればそれで縛って刹那の家の牛小屋にでも置いてくれと、怜史は本気で願った。
そんなことは天地が逆さになってもしない、優しすぎる恋人を今は少し憎んだ。
あれから五年。ひたむきに刹那を愛して、もう五年。流生のことを忘れずとも、胸の引き出しを開けてその顔を懐かしむことはもうなくなっていた。もう二度と顔を合わせることもないだろうと、思い出の中にしまい込んでいた影。
それが今、なぜか同じ大学のOBという形で目の前に現れた。幻と思い込もうにも受け取った名刺には、はっきりとした文字で『盛谷流生』と記されている。
動揺を隠せない怜史の前で、流生は淡々と自社の業務説明をする。怜史は一応パンフレットに目を通しながら話を聞くも、目からも耳からも情報は頭に伝達されなかった。
「――それで、就職活動は今のところどんな感じ?」
「……へっ?」
突然話をふられて頭の中が真っ白になる。怜史が作り笑顔で固まっていると、流生は静かに微笑んで、テーブルの上で手を組んだ。
「まだ三年だもんな。これからか」
「えっと、は、はい……」
「なんか緊張してる? まあ分からなくもないけど……僕相手なんだから、そんなに肩肘張らずに今日は話をしよう。どうかな?」
(流生だから余計に緊張する……という発想にはならないのかな、この人)
自分との過去などちょっとも感じさせないフランクさが、怜史を余計に混乱させる。
昔の流生はいつも自信がなさそうで、不安な表情ばかりが怜史の記憶に残っている。ところが今目の前にいる流生は背筋を伸ばし、堂々と怜史に自社の説明をしている。記憶以上に大人びた佇まいに、不思議と喉の奥が渇いてくる。
「聞きたいこと、今日ならなんでも答えるよ」
「……じゃ、じゃあ、盛谷さんが今の会社に決めた理由とか、聞いてもいいですか」
「あはは。なんだが僕の方が面接されてるみたいだ」
声を上げて笑う流生を見て胸が詰まる。そんな風に素直な笑顔を浮かべる姿を怜史は知らない。流生が明るく生きているのだと安堵するのと同時に、身勝手な寂しさが押し寄せる。
「……今の会社は、大学一年の頃にお世話になったことがあってね。その時にタイムマシン旅客機事業に惹かれたんだ」
「あ……」
怜史の脳裏にかつての流生が教えてくれた企業見学の話がよぎる。
「だから勿論初めから第一志望ではあったんだけど……採用面接で出会った人が僕のことを覚えてくれていたんだ。学生のことなんて企業は学校単位でしか覚えていないと思っていたんだよ。僕は途中でここに編入したし余計にね。だけどその人は違った。僕一個人を見てくれた。そういう人材の扱いに酷く感銘を受けた……っていうのが仰々しい理由かな」
清々しい顔で語る流生から嘘偽りない本心でそう考えていることが伝わってくる。照れた顔で耳朶に触れる仕草が怜史の目に刺さる。自分で見つけた居場所で生きている、そんな流生の姿を想像して眩しく思った。
「れ――浅賀君は? どうしてこの業界に興味を?」
「あ……えっと、きっかけは高校生の頃に友達とタイムマシンに乗るキャンペーンに応募して……」
自分の語る理由の幼さに頬が熱くなる。それを優しく見守る流生の目が、余計に怜史との立場の溝を色濃く見せた。
遠のいてしまった流生と過ごした時間が、久しぶりに恋しく思えた。
***
「――時間だね。今日僕から話せるのは以上なんだけど、最後に何か聞き忘れたことはないかな?」
「……いえ、大丈夫です」
「そっか。それじゃあ、これ渡しておくね」
流生はクリアファイルからA4サイズのプリントを手渡す。それは流生の会社のホームページに載っている、インターンシップ生の募集広告を印刷したものだった。
「半年くらいの期間を設けて実施してるんだ。応募締め切りが来月までだから、もし来たかったら忘れずにね」
「ありがとうございます……」
怜史にとっては何気なく受けたOB訪問の企業が、今は少し輝くものに見えている。そこに流生がいることがどれほど影響しているのか、怜史は考えないようにした。
席を立ち上がりリュックを背負うと流生はかしこまったようにお辞儀をした。
「君の進路の役に立てたら嬉しいよ」
にこりと微笑む流生はおかしな間を立てて怜史をじっと見つめる。それを見て怜史は気を張り詰めさせて無言で流生を見つめ返していた。
「……それじゃ、今日はありがとう」
それでも何かが起こるわけはなく、流生はゆっくりと踵を返して出口の方へと消えていった。
***
帰宅後、怜史は着替えもせずに布団に身を投げた。オレンジ色の日差しが、カーテンの隙間から漏れ出て怜史の顔に線を描く。
飾り気のないマンション備え付けのシーリングライトをぼんやり眺めて、怜史はOB訪問の時間を振り返った。
ふわふわと宙に体が浮いているような気がして落ち着かない。これは罪悪感だとわかって息が苦しい。
(……うわきもの、なのかな俺って)
五年前に流生のことは明確に諦めた。自分を長く見守ってくれていた刹那の手を取り、今日まで一緒に歩いてきた。そこに嘘偽りはないし、刹那のことは心から愛している。
それでも遠い過去の思い出が胸の中で疼く。今更流生と付き合いたい願望は頭のどこにもないはずなのに、今日は流生の姿ばかりが脳裏をよぎっている。
怜史は自分の雑念を拭おうと刹那に電話をかけた。メッセージアプリ上の刹那とのやり取りは、ピン留めをしていつも一番上に表示されている。
三コールほど鳴らして、刹那の声が聞こえてきた。
『もしもし? お疲れ!』
「お疲れ……仕事もう終わった?」
『ん、平気。今飯作ってたとこ』
刹那は高校を卒業して家業である酪農業を継いだ。両親と共に早朝から牛の面倒を見たり、時には営業に赴いたりと日々忙しく過ごしていると、怜史に教えてくれている。
電話をスピーカーにしながら実家のキッチンに立つ刹那を想像して、怜史は少し口元を綻ばせて笑った。
「夕飯何?」
『今日は麻婆茄子!』
「いいなぁ俺もそれにしようかな」
『作れんのか?』
「刹那持ってきて」
『無茶言うなっての』
けらけら笑う刹那の声に寂しさが滲んでいる。それを聞く怜史も同じだった。
新幹線で約二時間半、五百五十キロの道のりに二人は今隔てられている。怜史が上京してすでに三年経っており、その距離にはお互いに慣れた。だがいつも物足りないと飢える気持ちは収まらない。
怜史が学生なのと刹那が仕事をしているという違いも今の二人には大きい。ゴールデンウィークとお盆、年末年始と年にたった三度会うのが、今の二人の生活には精一杯だった。
『……食いたいんなら、早くいつ帰ってくんのか決めてくれよ』
「うん……いまちょっとインターンどうしようか悩んでて」
『インターン?』
「うん。就活本格化する前に一箇所くらい実際の会社見ておきたくてさ」
『行きたいところ見つかってんの?』
怜史は無意識にバッグを見つめる。その中で眠る、流生からもらったプリントが怜史を読んでいるような気がした。
「うん……」
『じゃ、そこ行ってこいよ』
「……いいの?」
『いいのって、だって怜史が行きたいんだべ?』
怜史は第一志望の会社で流生に会ったことを伝えるか悩んだ。
悩んだ挙句、口にすることができなかった。
「行きたい。今は割と第一希望……」
『んじゃ悩む必要ねえな。俺は怜史がやりたいこと、一番に尊重するよ』
「うん……刹那ありがと」
『っと、わり! そろそろ家族来るわ。また連絡する』
「うん。俺も」
『じゃあまたなー』
耳に聞こえてくる音が一切なくなり、怜史の家の中が静まり返る。通話を終えたスマートフォンを自分の胸に引き寄せて、両手で包み込むように抱きしめた。
(行くなって、言ってほしかった)
このまま怜史が希望の会社に就けば、よほどのことがない限り同じ街に住むことはない。遠のくことはあっても近付くことはない。そうしている間に自分も刹那も、互いから遠のいていってしまいそうで前に進むのが怖くなる。
刹那と離れた分を『他の誰か』で埋めたくなる自分は、それよりもっと恐ろしい。
硬い鎖があればそれで縛って刹那の家の牛小屋にでも置いてくれと、怜史は本気で願った。
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