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狂い桜編
第50話
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マンションのエントランス前でちょうど刹那と鉢合わせると、怜史はその身体に飛びつきたい衝動に駆られた。だが理性を持って自分の行動を制す。冬の気配を感じる空気が、怜史の焦りを白く浮かび上がらせていた。
「……来ちまった」
「……刹那」
「……ちゃんと、話させてくれないか」
怜史は迷うことなく頷いた。刹那の誠実さに真正面から応えるための最大限の努力だった。
二人は場所を刹那のいた公園に移し、桜の見えるベンチに並んで腰掛けた。いつもなら隙間なく並ぶ二人の間に、今は風の通り道が存在する。それは怜史の自制心であり、刹那の戸惑いだった。
「……あいつ、元気そうか?」
遠巻きの枕話のようでいて、直球の問いかけ。怜史は手の内に滲んだ汗をズボンの上で拭った。
「……わからない」
「……」
「……久しぶりに会った時、なんか変だった。他人行儀で、しっかりしすぎているみたいで」
「……」
話を聞きながら刹那が顔を顰める。つい流生への感情が募ってしまったと、怜史は咄嗟に「違う」と口をついた。
「言い訳、しようってわけじゃないんだ」
「あー、違ぇ。大丈夫、分かってるから」
怜史が自分の顔を見て慌てているのだと察し、刹那は苦笑いを浮かべる。怜史は刹那のそれを自分への気遣いだと自覚し、背を丸めて小さくなった。
「それで、気になってって感じか……」
「大体は……なんか、怒ってたんだ。流生。俺の幸せが何とかって……」
昨日の流生の様子を思い出しながら桜の木を見上げる。ちょうどこの花が見える場所で、流生は何かを見ていた。怜史には何も見えておらず、流生が突然豹変したことだけが頭に残っている。
状況が不透明だったとはいえ、そんな流生を止められなかった。わざわざ家に上げて介抱したことが間違いだったと、今の怜史なら簡単に理解することができた。
「……やっぱり、流生のこと、ずっと気にしてた?」
「そんな、こと」
五年前に確かに蓋をした恋心だった。だが本当にそれは蓋をしただけで、中身が消えたわけではない。一生に一度も流生の顔を見なければ済んだかもしれない。だが開いてしまった以上、自信を持って刹那の言葉を否定することができなかった。
刹那はそれすら見透かしているようで、怒り一つ滲ませることなく怜史を見つめている。
「無理しなくていいよ。分がってらったし……」
「刹那、」
「この五年の間は、怜史の一番は俺が貰ってたって思ってる。んでも長く人生考えた時に、俺が怜史の一番になれる割合ってどれくらいなんだろうって、付き合い始めた頃からずっと考えてた。何か一つでも歪んじまえば、怜史は自分のものじゃなくなるって」
怜史は言葉が出なかった。怜史にとってただただ楽しいだけの五年の歳月だった。刹那が自分のそばを離れるなど微塵も思ったことがない。どこにいようとどれだけ離れていようと、刹那は自分を愛してくれる。
実際刹那はその通りで、裏切ったのは怜史自身だった。殺してしまいたい。こんな自分だったら汚い中身をくり抜いて、もう二度と立ち上がることも刹那に会うこともできなくなってしまえばいいと思った。
だが刹那は怜史と同じようには考えてくれない。ずっと空いていた空間を断ち切って、怜史の手に自分の手を重ねてきた。
「分かってたけど……でも一瞬でも嫌いになったことなんてないんだ。俺の人生はもう、怜史以外のそばにいる未来なんて来ない」
「どうして……?」
「どうしても。初めて会った時に何か変わったんだ。あれからもうずっと、怜史が好きなんだ」
変わった。その一言が日竹の批難を思い出させる。怜史は自分にそんな魔法のような所業ができるとは思っていなかったし、日竹の言葉もさして間に受けていなかった。
だが櫂仁という少年を見て、その歪みの正体が見えたような気がした。まるで別の世界から姿だけを切り取ったような存在。自分も周りから同じように見えているとしたら、確かに危うく恐ろしい存在だと思えてくる。
刹那を変えてしまった責任。流生を狂わせてしまった責任。自分が心血を注いで救われるのなら、どちらにも手を伸ばしたい。だが怜史の手は一度に二人を抱けるようには作られていない。
「――駄目だよ。刹那」
「怜史?」
「俺、本当に駄目なやつ。絶対、愛されたりしちゃいけない」
「っ、そんなことねえ。俺はお前が誰を好きでも、俺に何してきたって、一生愛してる!」
「駄目だって……」
繋がれた自分の手を、怜史は刹那の指の中から引き抜こうともがく。刹那はいつになく必死に怜史を逃さないように手を絡める。
「――俺、流生のこと助けたい」
「っ!」
切り出された怜史の言葉に刹那が動きを止める。怜史は簡単に刹那の拘束を抜け出せた。呆然とする刹那を真っ直ぐに見つめる。
「……流生のことが好きだから?」
「違う。俺が好きな人は他にいる」
「は……?」
「でも、そばに居たら流生のこと救えない。流生のこと考えて、傷つけるのも嫌だ。もう二度とそんなことしたくない。だから……」
「いい! もう、言わないでくれ、頼むから……」
「ごめん……でも聞いて欲しい」
「……」
「ごめん、ごめんね刹那……」
刹那は顔を覆い怜史から目を背ける。怜史はそんな刹那をそっと抱きしめた。そんなことをする資格は無いと思いながら、救えるのは自分の腕しかないと直感した。
胸の中に刹那の頭を抱き、色素の抜けた金色の頭を撫でる。長い歳月の中で何度も触れてきた最愛の人の髪の感触を、指先に覚え込ませるように何度も繰り返した。
「俺、流生の責任取ってくる。だから刹那、もう俺のこと考えないで……考えてたら、刹那が幸せになれなくなる」
「……いやだ、」
「刹那……」
自分も嫌だ、と言えたならどれほど良かったかともう何度目か分からない後悔が頭の中を占める。ずっとこうしていたかった。それは嘘偽りのない怜史の本心だった。だがそれとは相反する贖罪が、胸の中から消えてくれることはなかった。
だから怜史は、刹那の手を離すことを選ぶ。
「言う資格なんてもう無いかもしれないし、信じてくれないかもしれないけど、俺刹那が大好きだよ……」
「……だったら、」
「うん……おかしいよね。筋が通ってないや。でも、でもさ……っ」
これ以上言葉を重ねれば、揺らいでしまうほど怜史の決意は危うかった。分かって欲しいと、最後の甘えを腕を通して刹那にぶつける。
刹那の口からは言葉ではなく、喉に引っかかるような苦しい音が漏れ出ている。それを聞くのも自分への罰だと怜史は思った。一つも聞き漏らさないように、刹那へと耳を傾ける。
「……決めたんだな、それ」
「……決めた」
「……本当に勝手な奴だよ。最悪だ」
「たくさん罵倒して良い」
「それがお前の願いだっていうなら……俺はもう叶えてやらない」
「……っ、せつ、」
今度は刹那が怜史の身体を抱きしめる番だった。冷たく突き放す言葉とは裏腹に、その腕は大切なものを抱えるように優しい力を持っていた。
「言ったばかりだろ。俺の人生、もう怜史しか考えられないんだ……だから、どれだけ嫌がられたってお前のこと好きで居続ける。絶対に、この先何があっても……それが、俺からの怜史への、罰にする」
刹那は自分の震える声に堪えるように、その腕の力を強めた。
「……それのどこが、俺への罰なの」
「罰だろ。どう考えても。お前のせいでもう誰も好きになれなくなったんだから」
「せつ……な、ごめ……」
「謝られたってどうにもならないんなら、もう良いって……っ」
刹那が怜史の顔を見る。一瞬溝が開いた空間をすぐ埋めるように、怜史の額に自分の額をぶつけてくる。怜史の目の前でまつ毛を揺らしながら涙が一滴伝っていった。
「……今日までは、まだ俺のものでいてくんねえ?」
「っ、」
「……愛してるよ、怜史」
唇を降り重ね、二人の影が一つになる。世界で一番残酷なキス。それを残酷たらしめたのは、他の誰でもない怜史だった。刹那がそっと目を閉じる瞬間を、怜史は一生忘れないと確信する。
風が吹いて一つの影の上に桜が舞う。怜史に通り過ぎた幸せの陽光を思い出させながら、ひらひらと朽ちていく。
「……来ちまった」
「……刹那」
「……ちゃんと、話させてくれないか」
怜史は迷うことなく頷いた。刹那の誠実さに真正面から応えるための最大限の努力だった。
二人は場所を刹那のいた公園に移し、桜の見えるベンチに並んで腰掛けた。いつもなら隙間なく並ぶ二人の間に、今は風の通り道が存在する。それは怜史の自制心であり、刹那の戸惑いだった。
「……あいつ、元気そうか?」
遠巻きの枕話のようでいて、直球の問いかけ。怜史は手の内に滲んだ汗をズボンの上で拭った。
「……わからない」
「……」
「……久しぶりに会った時、なんか変だった。他人行儀で、しっかりしすぎているみたいで」
「……」
話を聞きながら刹那が顔を顰める。つい流生への感情が募ってしまったと、怜史は咄嗟に「違う」と口をついた。
「言い訳、しようってわけじゃないんだ」
「あー、違ぇ。大丈夫、分かってるから」
怜史が自分の顔を見て慌てているのだと察し、刹那は苦笑いを浮かべる。怜史は刹那のそれを自分への気遣いだと自覚し、背を丸めて小さくなった。
「それで、気になってって感じか……」
「大体は……なんか、怒ってたんだ。流生。俺の幸せが何とかって……」
昨日の流生の様子を思い出しながら桜の木を見上げる。ちょうどこの花が見える場所で、流生は何かを見ていた。怜史には何も見えておらず、流生が突然豹変したことだけが頭に残っている。
状況が不透明だったとはいえ、そんな流生を止められなかった。わざわざ家に上げて介抱したことが間違いだったと、今の怜史なら簡単に理解することができた。
「……やっぱり、流生のこと、ずっと気にしてた?」
「そんな、こと」
五年前に確かに蓋をした恋心だった。だが本当にそれは蓋をしただけで、中身が消えたわけではない。一生に一度も流生の顔を見なければ済んだかもしれない。だが開いてしまった以上、自信を持って刹那の言葉を否定することができなかった。
刹那はそれすら見透かしているようで、怒り一つ滲ませることなく怜史を見つめている。
「無理しなくていいよ。分がってらったし……」
「刹那、」
「この五年の間は、怜史の一番は俺が貰ってたって思ってる。んでも長く人生考えた時に、俺が怜史の一番になれる割合ってどれくらいなんだろうって、付き合い始めた頃からずっと考えてた。何か一つでも歪んじまえば、怜史は自分のものじゃなくなるって」
怜史は言葉が出なかった。怜史にとってただただ楽しいだけの五年の歳月だった。刹那が自分のそばを離れるなど微塵も思ったことがない。どこにいようとどれだけ離れていようと、刹那は自分を愛してくれる。
実際刹那はその通りで、裏切ったのは怜史自身だった。殺してしまいたい。こんな自分だったら汚い中身をくり抜いて、もう二度と立ち上がることも刹那に会うこともできなくなってしまえばいいと思った。
だが刹那は怜史と同じようには考えてくれない。ずっと空いていた空間を断ち切って、怜史の手に自分の手を重ねてきた。
「分かってたけど……でも一瞬でも嫌いになったことなんてないんだ。俺の人生はもう、怜史以外のそばにいる未来なんて来ない」
「どうして……?」
「どうしても。初めて会った時に何か変わったんだ。あれからもうずっと、怜史が好きなんだ」
変わった。その一言が日竹の批難を思い出させる。怜史は自分にそんな魔法のような所業ができるとは思っていなかったし、日竹の言葉もさして間に受けていなかった。
だが櫂仁という少年を見て、その歪みの正体が見えたような気がした。まるで別の世界から姿だけを切り取ったような存在。自分も周りから同じように見えているとしたら、確かに危うく恐ろしい存在だと思えてくる。
刹那を変えてしまった責任。流生を狂わせてしまった責任。自分が心血を注いで救われるのなら、どちらにも手を伸ばしたい。だが怜史の手は一度に二人を抱けるようには作られていない。
「――駄目だよ。刹那」
「怜史?」
「俺、本当に駄目なやつ。絶対、愛されたりしちゃいけない」
「っ、そんなことねえ。俺はお前が誰を好きでも、俺に何してきたって、一生愛してる!」
「駄目だって……」
繋がれた自分の手を、怜史は刹那の指の中から引き抜こうともがく。刹那はいつになく必死に怜史を逃さないように手を絡める。
「――俺、流生のこと助けたい」
「っ!」
切り出された怜史の言葉に刹那が動きを止める。怜史は簡単に刹那の拘束を抜け出せた。呆然とする刹那を真っ直ぐに見つめる。
「……流生のことが好きだから?」
「違う。俺が好きな人は他にいる」
「は……?」
「でも、そばに居たら流生のこと救えない。流生のこと考えて、傷つけるのも嫌だ。もう二度とそんなことしたくない。だから……」
「いい! もう、言わないでくれ、頼むから……」
「ごめん……でも聞いて欲しい」
「……」
「ごめん、ごめんね刹那……」
刹那は顔を覆い怜史から目を背ける。怜史はそんな刹那をそっと抱きしめた。そんなことをする資格は無いと思いながら、救えるのは自分の腕しかないと直感した。
胸の中に刹那の頭を抱き、色素の抜けた金色の頭を撫でる。長い歳月の中で何度も触れてきた最愛の人の髪の感触を、指先に覚え込ませるように何度も繰り返した。
「俺、流生の責任取ってくる。だから刹那、もう俺のこと考えないで……考えてたら、刹那が幸せになれなくなる」
「……いやだ、」
「刹那……」
自分も嫌だ、と言えたならどれほど良かったかともう何度目か分からない後悔が頭の中を占める。ずっとこうしていたかった。それは嘘偽りのない怜史の本心だった。だがそれとは相反する贖罪が、胸の中から消えてくれることはなかった。
だから怜史は、刹那の手を離すことを選ぶ。
「言う資格なんてもう無いかもしれないし、信じてくれないかもしれないけど、俺刹那が大好きだよ……」
「……だったら、」
「うん……おかしいよね。筋が通ってないや。でも、でもさ……っ」
これ以上言葉を重ねれば、揺らいでしまうほど怜史の決意は危うかった。分かって欲しいと、最後の甘えを腕を通して刹那にぶつける。
刹那の口からは言葉ではなく、喉に引っかかるような苦しい音が漏れ出ている。それを聞くのも自分への罰だと怜史は思った。一つも聞き漏らさないように、刹那へと耳を傾ける。
「……決めたんだな、それ」
「……決めた」
「……本当に勝手な奴だよ。最悪だ」
「たくさん罵倒して良い」
「それがお前の願いだっていうなら……俺はもう叶えてやらない」
「……っ、せつ、」
今度は刹那が怜史の身体を抱きしめる番だった。冷たく突き放す言葉とは裏腹に、その腕は大切なものを抱えるように優しい力を持っていた。
「言ったばかりだろ。俺の人生、もう怜史しか考えられないんだ……だから、どれだけ嫌がられたってお前のこと好きで居続ける。絶対に、この先何があっても……それが、俺からの怜史への、罰にする」
刹那は自分の震える声に堪えるように、その腕の力を強めた。
「……それのどこが、俺への罰なの」
「罰だろ。どう考えても。お前のせいでもう誰も好きになれなくなったんだから」
「せつ……な、ごめ……」
「謝られたってどうにもならないんなら、もう良いって……っ」
刹那が怜史の顔を見る。一瞬溝が開いた空間をすぐ埋めるように、怜史の額に自分の額をぶつけてくる。怜史の目の前でまつ毛を揺らしながら涙が一滴伝っていった。
「……今日までは、まだ俺のものでいてくんねえ?」
「っ、」
「……愛してるよ、怜史」
唇を降り重ね、二人の影が一つになる。世界で一番残酷なキス。それを残酷たらしめたのは、他の誰でもない怜史だった。刹那がそっと目を閉じる瞬間を、怜史は一生忘れないと確信する。
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