最強守護士【ガーディアン】の英雄伝説

かしわで

文字の大きさ
13 / 41
第二章 王国騎士団入団試験と3人の女子

2-7 試験2日目 その2 あの女子3人

しおりを挟む
グループメンバーは女性3人だった。
まあ、僕にとってはメンバーが男だろうが女だろうが、生き残る自信はあったのであまり気にならない。

ただ、キャッキャ言う女子よりも、男子の方が、長い夜いろいろと気兼ねなく話が出き、友達も作りやすいのだろうなと思っていたので残念だった。

そう思いながら、紙をもう一度見直した。グループ名「C-5」と記載されていた。僕はCグループが集まっている場所へ移動した。人数が多いため、あらかじめA~Cで分けておいて、そこから探したほうが楽だということだろう。

Cの場所に移動して、記載してあった名前を呼んだ。

「クリスティーナさん、シャーロットさん、カレンさんはいますか~?」

大声を出すと恥ずかしいので、10メートルくらいの人に聞こえるくらいの声で呼んだ。

しばらくすると

「もしかして、あなたがエリックさん?」

後ろから女性の声がした。

「あ、そうです。あ~見つかってよかったです。」

そういって、後ろを振り返った。
そこには、なんだか見たことがある女子3人が立っていた。

「あ~!」
「うわ~!」
「きゃ~!」

と女子たちは声を上げた。最後の「きゃ~」はなぜ?

そこには間違いなく、昨日助けた?逃げた?女子3人組がいた。

「あなたは昨日の男子?」
「そのようですね。」
「き、奇遇ですわね。」
「そのようですね。」

とってもぎこちない会話が始まった。

「えっと、僕の名前はエリック。このグループでは男は独りなんだけど、頑張るよ。今日明日よろしく。」
「よろしく。私はシャーロット。今日はこんな姿をしていますが、この国の・・・」
「ちょっとシャーロット、何ばらそうとしているの?」
「いけない、つい!え~と、私はシャーロットよ。剣士を目指しているわ。」
「私はクリスティーナです。よろしくね。魔法騎士を目指しているわ。」
「私はカレンと言います。魔法騎士なんですけど、その中でも治療の魔法が得意です。」

昨日見た、金色ショートヘアーがシャーロット、容姿端麗で、ピンクロングのポニーテールがクリスティーナ、黒色前髪ぱっつんがカレンということが分かった。

「僕は、守護士なんだ。知らないだろうけど。」
「守護士?なにそれ?何するの?」
「まあ、攻撃よりも、みんなを守ることが役割。それより、まさか、君たちが今回の試験を受けていたなんてね。しかも一緒のグループになるなんて、なかなかの偶然だね。」
「私もびっくりよ。そもそも、私たち仲良し3人が同じグループになったのも気がかりなんだけど。裏で操作されてないよね?」

なんだか今変なことを最後に呟いていたぞ。

「僕は田舎のカジカ村ってってところから来た。君たちは?」
「へ~、カジカって、この国の端だよね。そんな遠くから来たのね。ちなみに、私はこの国のおお・・・」
「ちょっと何言っているの!あはは、私たちはこの国の街に住む商人の家の生まれです。小さいころから仲良しだったの。」
「そうなのです。決して怪しい者ではないです。」
「昨日は護衛に黙って買い物に出たら、見つかっただけなの。」
「ちょっと、クリスティーナ!ゴホンゴホン。え~っと昨日の件は、そう、そうよ、おにごっこよ。何でもないわ!それより、私たちと一緒のチームになった事を感謝しなさい!」

昨日の行動に引き続きなんだかとても怪しいが、それ以上の詮索はやめておこう。因みに、お礼をするから待っててって言ってなかったっけ?

そうこうしているうちに、先ほどの試験官がまた壇上に上がった。

「ではメンバーの自己紹介も終わったようですので、順次森に入ってください。先ほど言ったように、森では魔獣が襲い掛かってくる可能性もありますので、協力して戦ってください。
また、テントを張る場所は、渡した地図に大まかな場所を書いていますので、そこを目指して進んでください。その場所ではなくても良いですが、安全を考えるとあまりおすすめしません。
着いたらその場所でテントを張って、寝泊りをお願いします。テントを張る場合は、必ず魔獣除けを撒いてください。テントは初心者は時間がかかりますので、早めに到着したほうが良いと思います。そして・・・」

話を続けている壇上の試験官を見ていると、

「ドサッ」

と音が聞こえた。

ふと、僕の足元に5人用と思われる、折り畳みテントが置かれていた。それと、大きなリュックもあった。テントはまだ分かるが、このリュックは何?

「もちろん、運ぶのは男子のエリックの仕事よね?」

シャーロットのにっこりとした顔の奥に、上から目線の表情が見える。ここはイエスしか答えが無い。

そして耳元でシャーロットはつぶやいた。

「昨日のこと、ばらしたらタダじゃおかないからね。」

脅された。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】モブ令嬢のわたしが、なぜか公爵閣下に目をつけられています

きゅちゃん
ファンタジー
男爵家の三女エリーゼは、前世の記憶を持つ元社畜OL。社交界デビューの夜、壁際でひとりジュースを飲んでいたところを、王国随一の権力者・ヴァルナ公爵カイルにスカウトされる。魔法省の研究員として採用されたエリーゼは、三年間誰も気づかなかった計算の誤りを着任三日で発見。着々と存在感を示していく。一方、公爵の婚約候補と噂されるクロード侯爵令嬢セラフィーヌは、エリーゼを目障りに思い妨害を仕掛けてくるが...

英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~

ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国辺境でただ静かに生き延びたいだけの少年・ヴァン。 彼に正義感はない。あるのは、母が遺したノートに記された、物理法則を応用した「高圧魔力」の理論と、徹底した費用対効果至上主義だけだ。 敵国三千の精鋭が灰燼城に迫る絶望的状況。ヴァンは剣を振るわず、心理戦と補給線攪乱だけで、たった三日で敵軍を撤退させる。 この効率的すぎる勝利は帝国の中枢に届き、彼は最高峰の帝国軍事学院への招待状を手に入れる。 「英雄になりたいわけじゃない。ただ、母の死の真相と父の秘密を知るため、生き残らなきゃならないだけだ」 無口最強の仮面メイド・シンカク、命を取引に差し出した狼耳少女・アイリ。彼は常にコスパの高い道を選び、母の遺したノートの謎、そして生まれて一度も会ったことのない父・帝国大元帥のいる帝都の闇へと踏み込んでいく。 正義も英雄も、損をするなら意味がない。合理主義が英雄譚を侵食していく、反英雄ミリタリー学園ファンタジー。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

なりゆきで妻になった割に大事にされている……と思ったら溺愛されてた

たぬきち25番
恋愛
男爵家の三女イリスに転生した七海は、貴族の夜会で相手を見つけることができずに女官になった。 女官として認められ、夜会を仕切る部署に配属された。 そして今回、既婚者しか入れない夜会の責任者を任せられた。 夜会当日、伯爵家のリカルドがどうしても公爵に会う必要があるので夜会会場に入れてほしいと懇願された。 だが、会場に入るためには結婚をしている必要があり……? ※本当に申し訳ないです、感想の返信できないかもしれません…… ※他サイト様にも掲載始めました!

虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました

たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

処理中です...