最強守護士【ガーディアン】の英雄伝説

かしわで

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第四章 代表戦選抜試合

4-10 代表戦終了と魔王復活

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試合会場は、闘技場の上で喜び合っている【キューティーナイト】を見て、ものすごい歓声でつつれている。
しかし、ある場所だけは、どんよりとした雰囲気に包まれていた。

貴族用観覧席で試合を見ていた、国王レオナルド、国王の弟である伯爵レオポルト、そしてマルチス正教会の教皇エリアスは、エリック率いる【キューティーナイト】が優勝したことに、とてもショックを受けていた。

「レオナルド王、想定外の事態となりましたぞ。」
「うむ・・・本当に優勝してしまうとは。」
「今回約束した事を果たしたとなれば、冒険者をやめろとは言えなくなってしまいました。」
「たしかにそうだが・・・」
「理解しております。わが子を戦場などに行かせたくないと。」
「・・・最後の試合は本当に代表戦の決勝としてふさわしいと言えるのか?」
「確かに、勝ったことは買ったのだが、勝負して勝ったと言うより、ほぼ拷問に近い状態だった。」
「では、その試合内容を口実に・・・何とかなりますでしょうか?」
「・・・」
「・・・」

国王は、騎士団長キルギスを呼んだ。
キルギスは青ざめたが、内容を理解して試合会場へ戻っていった。

-----------------------------------------------------------------------

決勝戦が無事?に終了し、試合会場となった闘技場には、一番前に【キューティーナイト】、その後方に、今回出場したチームが並んでいる。この後閉会の挨拶が行われる。

観覧席はまだざわついている。

「王女様の最後の試合は残念だったが、その前の戦闘は素晴らしかった。僕はこれからは王女様を応援する。【テンカウント・プリンセス】は僕のものだ!」
「僕は、あの美しい【妖艶のアフロディーテ】様しかいない。あの人はどこに行けは会えるんだ?」
「最後の試合に現れた、あの【加虐の聖女】様・・・私はあの方にいろいろ教えてもらいたい。僕は来年騎士団に入る!!」

様々な声が聞こえる。
当然ながら、僕に関する話は一切ない。

しばらくすると、壇上に騎士団長キルギスが上がった。

「観覧席にいらっしゃる皆様、最終試合までお付き合いいただきありがとうございました。今年も大変すばらしい試合を皆様にお見せすることが出来ました。今年の代表選は、この中からふさわしいチームを我々で選抜し、決定いたします。代表チームが決定し次第、コロッセオの前の掲示板に張り出します。では、また来年お会いいたしましょう。そして、是非騎士団への入団を。」

会場は大きくざわついた。当然だ。毎年優勝チームが代表チームとして出場している。今年も、試合開始前のスピーチで優勝したチームは国別代表戦に出場出来ることを言っていた。

そして、当然ながら、僕の隣にいるおてんば姫シャーロットが黙っていない。

「ちょっと!話が・・ふがふが」
「落ち着くんだ、シャーロット!」

僕は、騎士団長の話を聞いていて、必ずシャーロットが騒ぎ出すことが想定できた。よって、騒ぎ出す前に、彼女の口をふさいだ。

「ちょっとエリック、なにするのよ!」
「落ち着くんだ、シャーロット、言いたいことはわかる。」
「だったらどうして止めるのよ?」
「僕には考えがある。だから、今は抑えるんだ。」
「・・・分かったわ。この後教えなさい。だから・・・エリックが鷲掴みにしているこの手を・・・私の胸から放しなさい。」
「え?」

気が付くと、僕の左手は、シャーロットを抑えるために無意識に彼女の右胸を後ろから鷲掴みしていた。

「エリックさん、セクハラ・・・」
「あわわ・・・大胆・・・」

クリスティーナとカレンはつぶやく。

「え~と、これは不可抗力なので、ノーカウントで。OK?」
「な・に・が・ノーカウントよ!いい加減にしなさい!!」

シャーロットは僕に【スプリングショット】を放った。僕は競技場の外へ飛ばされていった。
会場にいるすべての人間が唖然とした。
だけど僕は、飛ばされたショックよりも、手に残る幸せな感触のみが残っていた。

「私の胸を鷲掴みにした罪、今後生涯をもって償ってもらいますわ!」

シャーロットは、胸を隠し涙目ながら頬を赤らめている。
僕はさっき、おしりを触った罪を許してもらったばかりなのにと思った。

---------------------------------------------------

ちょうどその頃、ある国で、国別代表戦の代表として選ばれたチーム一人の若者の前に、謎の占い師が現れた。
占い師は黒く淀んだ玉をその若者の前に差し出した。
その若者は、その黒い玉を受け取った。若者の身体に、黒い玉から発生した黒いマナが入り込む。
その若者は魔王の記憶を取り戻した。ついに魔王が復活したのだ。

---------第4章 完----------
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