最強守護士【ガーディアン】の英雄伝説

かしわで

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第四章 代表戦選抜試合

4-9 決勝戦 その3 衝撃のラストシーン

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闘技場には、相手選手3人と、髪の色が変わった、凄みのあるカレンが立っている。

「おい、あの子雰囲気変わっていないか?」
「雰囲気どころか、髪の色変わっているぞ。」

相手選手は驚いた。しかし、試合はまだ続行中だ。カレンに向かって素早く近づく。

「私と相手しようって?笑わせるな!」

カレンは肩に巻いた紐を瞬時にほどき、一本の紐として手に持った。それを向かってきた相手シーフ二人に鞭のようにしならせた。
相手二人は紐が巻きついて、お互いがくっついた状態で動けなくなった。

「なに、この紐、ほどけないですわ!」
「何処から出して来たのよ!!ちょっと動かないで、痛い!」

彼女たちはもがくが、まったくほどけない。

「おい、ハチベエ、忍者は肩の紐を、ああやって使うのか?」
「いえ、あのような使い方は致しません。」

やっぱりそうか。

カレンは紐でぐるぐる巻きの二人をずるずると引きながら、もう一人の魔法士のところに向かっていく。

「ちょ、ちょっと来ないで!」

相手は、魔法【アイスニードル】をカレンに何度もぶつけた。カレンはそのたびに体に氷が刺さり、血が出る。

「お前の魔法はこの程度か。」

そう言いながら、カレンは自分に治癒魔法をかけていた。一瞬で傷が回復し、何事もなかったかのようなきれいな肌になる。

「パトリシア、あれはなんなんだ?」
「分かりませんが、カレン殿の治癒魔法能力がすごすぎて、相手の攻撃が無効になるのと同じです。これでは、即死魔法以外、カレン殿を倒す方法は無いでしょう。名づけると【チートヒール】でしょうか?」
「【チートヒール】か、ある意味最強だな。」

カレンは相手の魔法をいくら受けても無傷のままである。そして、魔法士のそばまで来た。

「ひ~お助けを!!」

相手選手は叫んでいる。

「仲間にこんなことされて、私が黙ってられるとでも思った?」

彼女は残っていた紐を、魔法士に向けて鞭のようにしてビシバシと打った。相手の腕や足にみみずばれのようなものが出来ている。因みに、引きずられてきたシーフ2人も、その鞭に当たって、赤くなっている。
その鞭を操る姿は、まさに違う意味で女王様だ。

「すみません!!私たちの負けです!!」
「ごめんなさい、降参します。勘弁してください!」

相手選手は叫んだ。

「試合終了です。優勝はキューティーナイトだ!」

試合終了のベルが鳴ったが、会場は今だ静まりかえっている。そりゃそうだ、最後は鞭の制裁で終わりだから・・・。

「なんだ、もう終わったのか。あんたらには腹は立ったが、試合が終われば仲間だ。今後もよろしく!」

そういって、カレンは3人に治癒魔法をかけた。一瞬で腫れは消えた。そして縛られた紐もほどけた。

「なんて回復力なの?傷がすっかり。」
「すごいです。私感動しました。あなたについていきます。」
「カレンお姉様、私をもっと縛って痛め付けてください!」

どうなっているんだ?

「パトリシア、何があったんだ?」
「馬の私には分かりませんが、あのようなことが好みの方もいらっしゃるのでは・・・」
「新たな伝説が生まれたな。」

そう言っていると、シャーロットが競技場に駆け上がり、カレンに抱き着いた。遅れてクリスティーナも競技場に駆け上がり、二人に抱き着いた。カレンの髪の色は元の黒に戻っている。

「やったわカレン、私たち優勝ですわよ!」
「最後はどうなるかと思ったけど、やっぱりカレンは頼りになるわ!」

それを見た瞬間、会場は割れんばかりの歓声が沸いた。これだ、これだよ僕が求めていた感動は!

「いや、よかったですね。勝って。」
「うん、最後は本当に負けたと思ったよ。ハチベエのおかげだ。」
「いえ、わたしは何も。巻物が引っ掛かっただけですので。」
「そう言うなって、そろそろ、僕も彼女らのところに行こうかな。」

僕はそう言って、騒いでいる彼女らのところに向かった。

「本当におめでとう。僕たちはついに優勝したぞ。」
「あ、エリック、そうよ、優勝したのよ!」
「うれしい、本当に勝てるなんて・・・」
「感動で涙が止まりません。」

うんうん、僕もうれしいよ。

「ところで、エリック、今回の試合、あなた何かした?」
「え?僕?メガネや目薬とか、練習とか。」
「そうじゃなくて、この4つの試合についてってことですわ。」
「え~っと・・・そういえば、試合で何もしていない・・・」
「この役立たず!!」

僕はまさか、この優勝で沸き立つ状況で「役立たず」と言われるとは思ってもみなかった。

「なんてね、嘘よ。あなたのおかげよ。取りあえず、ラミアの時にお尻触ったの、許してあげる。」

まだ覚えていたんですね。そして、許していただきありがとうございます!
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