ライアークエスト

かしわで

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第六章 ウソつき勇者と王宮の姫

6-1 王都グランムルグ

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【サンズロック】から戻った僕たちは、村の飲み屋で待っていた村人に盗まれた宝石を返却した。
 約束通り、食事とお酒をふるまってもらった。機嫌が悪かったアンナもおいしい料理で満足しているようだった。
ただ、お酒には弱いようで、飲んですぐに宿に戻った。

 僕とミランは一緒にいた村長と一緒に朝まで飲み明かした。ミランは村のキレイな女性に声をかけていたが、相手にされていなかった。

 そして、夜が明けた。

「うぐぐ・・・・頭が痛い・・・・」

「おいケント、また2日酔いか、相変わらず弱いな」

 ミランは相変わらず何ともなさそうだ。なんて強いんだ。

「ケントは午前中はダメみたいね。私とミランで報酬貰ってくるわ」

 そう言って、僕を宿に置きっぱなしでギルドへ出かけて行った。申し訳ない。


 ミランからもらった2日酔い止めを飲んで、気分が良くなったころに二人が帰ってきた。

「報酬は貰ってきたぜ。あとここから王都までは、馬車で2日はかかる。歩きは無理だな」

「そうですね、馬車を借りましょう」

 僕たちは支度をし宿を出た。外ではルドルクスが待っていた。

「先ほどギルドに行ったら、ケントさんたちが馬車を探すような話をしていたと聞きました。私が案内しましょう」

 ルドルクスさんに連れられ、貸馬車屋へ向かった。馬2頭に荷車を借りたのだが、馬は1.5頭分の値段で交渉してもらった。

「助かりました、ルドルクスさん」

「私に出来ることはこれくらいですから」


 荷馬車を連れて、ルドルクスと一緒に村の外へ向かった。

「ここから王都まで、ずっと移動ですので、ケガや病気にならないよう気を付けてくださいね」

「心配いただきありがとうございます」

「また近くを通る際は、私の家に寄ってください」

「ああ、宝石と美女には気を付けろよ」

「美女に気を付けるのはミランでしょ!聞いたわよ、昨日の夜の話!」

「では、また新しいクエストがあったらご指名を」


僕たちはルドルクスに別れを告げ、北に向かって荷馬車を進めた。

「ミントは馬車を扱えるんですね」

「ああ、旅は好きなんでね。覚えたよ。いろんな国の美女が待っているからな」

「へー?ミランって、そんなにモテるのかしら?」

「なあに、行けばわかるさ」


 荷馬車の旅はとても退屈だ。くだらない話をしながら、夜には冒険者が使っている野営場で野営をしながら王都に向かった。


 そして、2日目の昼前、遠くに大きな城と時計搭、城下町が見えた。あれが王都だ。

「やっと着いたか、王都グランムルグに」

 僕たちは、入り口にいる門番に、3人のギルドカードを見せた。【職業:勇者】を見て変な顔をされたが、正式なギルドカードなので、特に問題は無い。

 中に入ると、そこは大きな城下町だ。とても賑やかで、たくさんの人が行きかっている。移動中の2日間は通りすがりの旅人と野営場にいた冒険者数人くらいしか会っていないので、新しい世界に来た気分になる。

「うわ~、私初めてだけど、すごいわね。圧倒されちゃう」

「凄い大きいですね。人もたくさんです」

「俺は2回目だが、何度来ても美女はたくさんいるぜ。ほらあそこのローブを着た女。いいね~!」

「ミントって、ほんとイヤらしい!」

そう言っていると、大きな鐘の音が鳴った。音のほうを見ると、王宮がある城の隣に大きな時計の搭ある。

「ねえ?あの大きな時計台は何?遠くからも見えたわね」

「あれは、この王都の名物、大時計台だ。遠くからでも時間が見えるように大きく、高く作ってある。毎日昼12時と、そのほか何かあった時に鐘が鳴るんだ」

「あれ、壊れていない・・・・」

「おいケント、何言っているだ?壊れているわけないだろ。鐘が鳴っただろ?」

 僕の記憶では、あの時計壊れていた。ん?壊れていた?壊れた?思い出せない。

 僕たちはまず宿泊する宿を決め、昼食を城下町の食事処で取ることにした。その後、いろいろな店をまわった。
 ミランは珍しい薬草や調合材、アンナは軽防具や、こぶしに取り付けるナックル等、そして綺麗なアクセサリや普段着も購入。僕は武器を見たのだが、結構高いので、防具をそろえることにした。

「結構買ったぜ。金が底をつきそうだ」

「私も、いろいろ買ったからお金なくなっちゃった」

「僕も防具等で・・・・」

 全員、お金についての管理能力が弱いようだ。

「何か手っ取り早くお金を入手する方法は無いのか?」

「ギルドに行ったら、何かいいクエストがあるかもよ」

 ふと、僕はこの王都グランムルグのクエストを思い出した。そういえば、簡単に大金が入るクエストがあったぞ。

「そうですね、ギルドにでも行ってみましょうか?」

 この話、僕はネタを知っている。

 ちょっと面白いので、それを言わずにギルドに向かった。
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