26 / 39
第六章 ウソつき勇者と王宮の姫
6-2 迷子の子犬
しおりを挟む
僕たちはグランムルグのギルドに着いた。
「ここがギルドか、相変わらずデカいな」
「凄い大きいわね。冒険者もたくさん出入りしているわ」
そのギルドは、今まで見たギルドの中でも、断トツに大きかった。
「そういえば、今日買い物しているとき、冒険者がうろうろしてたわ。何かを探しているような感じだったわよね?」
「そうだったか?確かに言われて見れた・・・・あまり気にしなかったんだが」
中に入ると、とても広い部屋となっており、冒険者がたくさん集まっている。
「じゃあ、依頼内容見てみましょうか?」
僕はクエストが張られている掲示板に向かった。掲示板を見ると、その掲示板の中央に周りのクエストの依頼書と明らかに大きく、見た目が違う依頼書が張られていた。
「これって、王宮が発行したクエストじゃないか?このマークはこの国のシンボルだ」
依頼書の四隅に、2本の剣がエックスに重なったマークが描かれている。この国のシンボルだ。
「中身は・・・・行方不明となった、【エリザベート・アレクサンドラ・グランムルグ】を探してほしいんだと。報酬は・・・・1000万ダイスだと?見間違いじゃ無さそうだ。なんてデカい金額だ!」
「貴族の方が誘拐されたのかしら?でも、誘拐なんて、普通クエストに出すのかな?」
「不明者を護衛団で探したが、見つからないから冒険者を巻き込んでって感じか?」
「その行方不明者、子犬ですよ」
「ええ~?」
カウンターにいた女性がネタバレしてしまった。ミランとアンナはとても驚いた。ああ、それ僕が言いたかったのに!
「どう考えても、犬の金額じゃないぜ。どんだけ金使う気だ」
「皆さん、怒らないのかしら?」
「大丈夫ですよ、皆さん特に気にしていませんわ。この城下町は今の王になってから、商業的に非常に成功していまして、みんな感謝しています。みんな儲かっているので、苦情なんて無いですよ」
「うむ・・・・そうなのか。」
「じゃあ、気にせずにこのクエストやりましょうよ」
「ちなみに、そのクエストは早いもの勝ちよ。すでに数10組が探しているわ」
「なに~!」
僕たちは急いで外に出た。街は先ほどと同じように人が行きかっている。
「ちくしょ~、さっきの話を聞いたら、こいつら全員犬探ししているように見えるぜ」
「でも、子犬と言っても、どんな犬か分からないわ」
「そういえば、シンボル入りの首輪をつけているって言っていたな。それが目印だ」
ミランとアンナは焦っている。さっきギルドの人にネタバレされて悲しかったのだが、僕は今、焦った2人を見れたので、十分満足だ。
「二人とも、焦らないで良いですよ。場所分かりますよ」
「なに~!」
さっきと同じセリフを2人は言った。いや~面白い。
「では、こっちです」
そう言って、僕は2人を連れて、街の東のほうにある宿が立ち並ぶエリアに向かった。
「ケント、どこに向かっているんだ?何で知っているんだ?」
「まあまあ、小さいことは気にしない。気にしない」
僕は、とある宿を見つけた。その宿と隣の宿の間の、人が横になってやっと通れる隙間を進んだ。そして、奥のほうにブロックがあり、その中に首輪をつけた、小さな子犬を見つけた。僕はその子犬を抱き上げ、隙間から出てきた。
「その子犬が【エリザベート・アレクサンドラ・グランムルグ】です」
「ええ?もう見つけたのか?」
「凄い。なんで分かったの?」
「あはは、僕は犬の場所がカンでわかるんです」
勿論【クエクエ2】のクエストと同じなので、場所を知っていただけだ。説明が面倒なので適当に嘘でごまかした。
「きゃ~かわいい!私にも抱かせて!」
僕はアンナに渡した。
「とてもかわいいわ。このまま飼っちゃおうかしら。イタ!」
【エリザベート・アレクサンドラ・グランムルグ】は、アンナの手を噛んだ。思わず手を離した隙に、【エリザベート・アレクサンドラ・グランムルグ】は違う宿と宿の間に入っていった。
「大丈夫か?アンナ?」
「大丈夫。跡が付いただけよ。それよりも、逃げられたわ」
「この隙間は俺たちには無理だ。回り込むぞ!」
僕たちは、逃げた隙間の向こう側にある、人が通れる小道に走って向かい、反対側に回り込んだ。すると、子犬を抱き抱え、頭をなでている、青い首飾りをつけた美女を見つけた。抱いている子犬は【エリザベート・アレクサンドラ・グランムルグ】だ。
「あの、その子犬、私たちが探していたんです。っあ!」
「どうしたケント、あぁ!!」
「どうしたの2人とも。」
何と、そこにいたのはレイナだった。
「ここがギルドか、相変わらずデカいな」
「凄い大きいわね。冒険者もたくさん出入りしているわ」
そのギルドは、今まで見たギルドの中でも、断トツに大きかった。
「そういえば、今日買い物しているとき、冒険者がうろうろしてたわ。何かを探しているような感じだったわよね?」
「そうだったか?確かに言われて見れた・・・・あまり気にしなかったんだが」
中に入ると、とても広い部屋となっており、冒険者がたくさん集まっている。
「じゃあ、依頼内容見てみましょうか?」
僕はクエストが張られている掲示板に向かった。掲示板を見ると、その掲示板の中央に周りのクエストの依頼書と明らかに大きく、見た目が違う依頼書が張られていた。
「これって、王宮が発行したクエストじゃないか?このマークはこの国のシンボルだ」
依頼書の四隅に、2本の剣がエックスに重なったマークが描かれている。この国のシンボルだ。
「中身は・・・・行方不明となった、【エリザベート・アレクサンドラ・グランムルグ】を探してほしいんだと。報酬は・・・・1000万ダイスだと?見間違いじゃ無さそうだ。なんてデカい金額だ!」
「貴族の方が誘拐されたのかしら?でも、誘拐なんて、普通クエストに出すのかな?」
「不明者を護衛団で探したが、見つからないから冒険者を巻き込んでって感じか?」
「その行方不明者、子犬ですよ」
「ええ~?」
カウンターにいた女性がネタバレしてしまった。ミランとアンナはとても驚いた。ああ、それ僕が言いたかったのに!
「どう考えても、犬の金額じゃないぜ。どんだけ金使う気だ」
「皆さん、怒らないのかしら?」
「大丈夫ですよ、皆さん特に気にしていませんわ。この城下町は今の王になってから、商業的に非常に成功していまして、みんな感謝しています。みんな儲かっているので、苦情なんて無いですよ」
「うむ・・・・そうなのか。」
「じゃあ、気にせずにこのクエストやりましょうよ」
「ちなみに、そのクエストは早いもの勝ちよ。すでに数10組が探しているわ」
「なに~!」
僕たちは急いで外に出た。街は先ほどと同じように人が行きかっている。
「ちくしょ~、さっきの話を聞いたら、こいつら全員犬探ししているように見えるぜ」
「でも、子犬と言っても、どんな犬か分からないわ」
「そういえば、シンボル入りの首輪をつけているって言っていたな。それが目印だ」
ミランとアンナは焦っている。さっきギルドの人にネタバレされて悲しかったのだが、僕は今、焦った2人を見れたので、十分満足だ。
「二人とも、焦らないで良いですよ。場所分かりますよ」
「なに~!」
さっきと同じセリフを2人は言った。いや~面白い。
「では、こっちです」
そう言って、僕は2人を連れて、街の東のほうにある宿が立ち並ぶエリアに向かった。
「ケント、どこに向かっているんだ?何で知っているんだ?」
「まあまあ、小さいことは気にしない。気にしない」
僕は、とある宿を見つけた。その宿と隣の宿の間の、人が横になってやっと通れる隙間を進んだ。そして、奥のほうにブロックがあり、その中に首輪をつけた、小さな子犬を見つけた。僕はその子犬を抱き上げ、隙間から出てきた。
「その子犬が【エリザベート・アレクサンドラ・グランムルグ】です」
「ええ?もう見つけたのか?」
「凄い。なんで分かったの?」
「あはは、僕は犬の場所がカンでわかるんです」
勿論【クエクエ2】のクエストと同じなので、場所を知っていただけだ。説明が面倒なので適当に嘘でごまかした。
「きゃ~かわいい!私にも抱かせて!」
僕はアンナに渡した。
「とてもかわいいわ。このまま飼っちゃおうかしら。イタ!」
【エリザベート・アレクサンドラ・グランムルグ】は、アンナの手を噛んだ。思わず手を離した隙に、【エリザベート・アレクサンドラ・グランムルグ】は違う宿と宿の間に入っていった。
「大丈夫か?アンナ?」
「大丈夫。跡が付いただけよ。それよりも、逃げられたわ」
「この隙間は俺たちには無理だ。回り込むぞ!」
僕たちは、逃げた隙間の向こう側にある、人が通れる小道に走って向かい、反対側に回り込んだ。すると、子犬を抱き抱え、頭をなでている、青い首飾りをつけた美女を見つけた。抱いている子犬は【エリザベート・アレクサンドラ・グランムルグ】だ。
「あの、その子犬、私たちが探していたんです。っあ!」
「どうしたケント、あぁ!!」
「どうしたの2人とも。」
何と、そこにいたのはレイナだった。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
転生後はゆっくりと
衣更月
ファンタジー
貧しい集落で生まれたリリは、生まれた瞬間から前世の記憶があった。
日本人特有の”配慮”に徹した赤ん坊を演じていたことで、両親から距離を置かれた挙句、村人からも「不気味な子」として敬遠されることに…。
そして、5才の誕生日に遠くの町に捨てられた。
でも、リリは悲観しない。
前世の知識チートは出来ないけど、大人メンタルで堅実に。
目指すは憧れのスローライフが出来るほど、ほどほどの守銭奴としてリリは異世界人として順応していく。
全25話(予定)
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
御家騒動なんて真っ平ごめんです〜捨てられた双子の片割れは平凡な人生を歩みたい〜
伽羅
ファンタジー
【幼少期】
双子の弟に殺された…と思ったら、何故か赤ん坊に生まれ変わっていた。
ここはもしかして異世界か?
だが、そこでも双子だったため、後継者争いを懸念する親に孤児院の前に捨てられてしまう。
ようやく里親が見つかり、平和に暮らせると思っていたが…。
【学院期】
学院に通い出すとそこには双子の片割れのエドワード王子も通っていた。
周りに双子だとバレないように学院生活を送っていたが、何故かエドワード王子の影武者をする事になり…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる