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第六章 ウソつき勇者と王宮の姫
6-3 レイアとの再会
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何と、そこにいたのはレイアだった。そばにはジルもいる。
「あら、こんなところで会うなんて、奇遇ですわ」
「レイナさん、なぜ王都に?」
「私とジルは、王都に【スーザン・マンゴー】を売りに来たのです。昨日来たのに、もう売り切れましたよ」
そういえば初めて会った時、村の名産とか言っていた。
「レイナちゃん、久しぶりだね」
「え~と、ミランさんですよね。あの時以来ですね。今でも助けて頂いたこと、感謝しています」
「ケント、ミラン、この女性はだれ?」
僕たちは、スーザン村で起こった事を話した。
「そういう仲だったのね。ただの知り合いって感じなのかな」
「アンナ、俺は1度会った美女は、すでに知り合いという関係ではないと思っているぞ」
「まあ、美女なんてミランさんもお上手ですね」
「な、何言っているの?一度会っただけで知り合い以上なんて、冗談としては面白くないわね」
アンナは笑って入りが、明らかにレイナをライバル視しているようだ。ミランに知り合いの美女がいたことと、子犬がなついていることが原因だろうか。
「ええっと、実はその犬は懸賞金が賭けられていまして、見つけた人に報酬が出るのです」
「あら、そしたら私が懸賞金を貰えるのかしら?」
「いいえ、私たちが先に見つけたから、私たちが優先よ」
何となくヤバい、バトルになりそうな雰囲気だ。
「ここはひとつ、半分ずつでどうじゃ?」
隣にいたジルが言った。ナイスフォローだ。
「そ、そうですわね、半分ずつなら納得だわ」
「俺は、美女に出会えたから、全額あげてもいいんだけどな」
アンナはミランにケリを入れた。ミランは痛いと言いながら足を抑えている。
「おほほ。恥ずかしいところお見せしましたわね」
「そういえば、お嬢さん、隣のダリアスの町の町長の娘さんでは?噂は聞いておりますぞ」
「え、そうです。よくご存じで。噂ですか?どんな噂ですか?美人だとか??」
「隣町の町長に、おてんば娘がいるって話ですぞ」
「わっはっは、おてんば娘だって。アンナにぴったりじゃないか!」
アンナはミランの先ほどとは違う足にケリを入れた。ミランは地面に倒れてしまった。
「とりあえず、ギルドに向かいましょうか」
ミランはほっといて、レイナが【エリザベート・アレクサンドラ・グランムルグ】を抱えたままギルドに向かった。歩いている最中、ジルが僕に話しかけ来た。
「ケント殿、ちょっと見ない間に、ずいぶんと成長されたように見えます。もしよろしければ、ギルドカードを見せていただけますか?」
「いいですよ。」と言いながら、僕のギルドカードを見せた。老人でも興味があるのだろうか?
「勇者ですか。ずいぶんとめずらしい職業ですね」
「そうなんです、だれも知らないんですよ」
ギルドカードを返してもらった。歩いて話をしていたので、いつの間にギルドに着いた。
ギルドの前には、王宮の飾りをした馬車が止まっていた。中に入ろうとした直前、ミランが追いついてきたので一緒に中に入る。
「まだ見つからないですの?もう半日もたちますわ」
「お嬢様、そう簡単には見つかりませんよ」
中から声が聞こえる。ギルドのカウンター前に、10歳くらいの女の子がいた。いかにも王族って感じの衣装をしている。隣には執事がいた。そして、レイナが抱いていた子犬がワンと吠えた。
「あ~、エリザ、エリザだわ!」
「もしかして、この子犬を探している方でしょうか?」
「そうですわ。やっとエリザを見つけましたわ!お姉さんありがとう!」
「おいおい、長い名前つけたのに、結局エリザって呼ぶのかぃ」
レイナはエリザを女の子に渡した。とても喜んでいる。
「娘さん、ありがとうございます。お嬢様はとても喜んでいらっしゃいます。しかし、このエリザは、お嬢様以外なつきませんのに、珍しいですね」
「そうなんですか?私も特に動物に好かれるようなことはありませんけど」
そんなこんなで、僕とアンナは報酬を受け取った。約束通り500万ダイスずつだ。
「私は【リリア・アレクサンドラ・グランムルグ】ですわ。お父様に代わってお礼を言いますわ」
「私は執事のトロントです。今回はありがとうございました」
そう言って2人はギルドを出た。そして表に会った馬車で帰っていった。周りにいた冒険者たちがとてもがっかりした様子だった。
「思いもよらないお小遣いがいただけました。これもケントさんとミランさんが知り合いだったからですわね」
「せっかく当たった宝くじだ。今夜食事でもどうだ?」
「ありがとうございます。でも、私明日帰りますので、次の機会に。。。。」
「あら残念、ミラン振られちゃったわね」
「しょうがない、今日もアンナで我慢するか」
「我慢って何よ!」
アンナはミントの腕をつねった。痛い痛いとミランは言っている。もうこの光景は慣れっこだ。
僕はそういえばと思い、レイナに話しかけた。
「ところで、レイナさん、この宝石に見覚えはありますか?」
それとなく、道具箱から【賢者の石】を取り出し、レイナに渡した。
「わ~綺麗な宝石ですね。でも、私はこのような宝石は持っていませんわ」
「何ともありませんか?」
「何ともって、何かあるのですか?」
「いや、特に・・・・見覚えが無いってことは、別の人ですね」
僕はレイアから【賢者の石】を受け取り、道具袋に入れた。レイナは賢者じゃなかったか。ちょっと期待していたが残念だ。
「では、私たちは宿に戻りますね。【クランベリー】って言う宿に泊まっています」
「僕たちはまだ王都を周りますので、もし会えたら一緒に食事でもいただきましょう」
僕たちは社交辞令のようなことを言って分かれた。社交辞令って、結局嘘なんだよね。
「あら、こんなところで会うなんて、奇遇ですわ」
「レイナさん、なぜ王都に?」
「私とジルは、王都に【スーザン・マンゴー】を売りに来たのです。昨日来たのに、もう売り切れましたよ」
そういえば初めて会った時、村の名産とか言っていた。
「レイナちゃん、久しぶりだね」
「え~と、ミランさんですよね。あの時以来ですね。今でも助けて頂いたこと、感謝しています」
「ケント、ミラン、この女性はだれ?」
僕たちは、スーザン村で起こった事を話した。
「そういう仲だったのね。ただの知り合いって感じなのかな」
「アンナ、俺は1度会った美女は、すでに知り合いという関係ではないと思っているぞ」
「まあ、美女なんてミランさんもお上手ですね」
「な、何言っているの?一度会っただけで知り合い以上なんて、冗談としては面白くないわね」
アンナは笑って入りが、明らかにレイナをライバル視しているようだ。ミランに知り合いの美女がいたことと、子犬がなついていることが原因だろうか。
「ええっと、実はその犬は懸賞金が賭けられていまして、見つけた人に報酬が出るのです」
「あら、そしたら私が懸賞金を貰えるのかしら?」
「いいえ、私たちが先に見つけたから、私たちが優先よ」
何となくヤバい、バトルになりそうな雰囲気だ。
「ここはひとつ、半分ずつでどうじゃ?」
隣にいたジルが言った。ナイスフォローだ。
「そ、そうですわね、半分ずつなら納得だわ」
「俺は、美女に出会えたから、全額あげてもいいんだけどな」
アンナはミランにケリを入れた。ミランは痛いと言いながら足を抑えている。
「おほほ。恥ずかしいところお見せしましたわね」
「そういえば、お嬢さん、隣のダリアスの町の町長の娘さんでは?噂は聞いておりますぞ」
「え、そうです。よくご存じで。噂ですか?どんな噂ですか?美人だとか??」
「隣町の町長に、おてんば娘がいるって話ですぞ」
「わっはっは、おてんば娘だって。アンナにぴったりじゃないか!」
アンナはミランの先ほどとは違う足にケリを入れた。ミランは地面に倒れてしまった。
「とりあえず、ギルドに向かいましょうか」
ミランはほっといて、レイナが【エリザベート・アレクサンドラ・グランムルグ】を抱えたままギルドに向かった。歩いている最中、ジルが僕に話しかけ来た。
「ケント殿、ちょっと見ない間に、ずいぶんと成長されたように見えます。もしよろしければ、ギルドカードを見せていただけますか?」
「いいですよ。」と言いながら、僕のギルドカードを見せた。老人でも興味があるのだろうか?
「勇者ですか。ずいぶんとめずらしい職業ですね」
「そうなんです、だれも知らないんですよ」
ギルドカードを返してもらった。歩いて話をしていたので、いつの間にギルドに着いた。
ギルドの前には、王宮の飾りをした馬車が止まっていた。中に入ろうとした直前、ミランが追いついてきたので一緒に中に入る。
「まだ見つからないですの?もう半日もたちますわ」
「お嬢様、そう簡単には見つかりませんよ」
中から声が聞こえる。ギルドのカウンター前に、10歳くらいの女の子がいた。いかにも王族って感じの衣装をしている。隣には執事がいた。そして、レイナが抱いていた子犬がワンと吠えた。
「あ~、エリザ、エリザだわ!」
「もしかして、この子犬を探している方でしょうか?」
「そうですわ。やっとエリザを見つけましたわ!お姉さんありがとう!」
「おいおい、長い名前つけたのに、結局エリザって呼ぶのかぃ」
レイナはエリザを女の子に渡した。とても喜んでいる。
「娘さん、ありがとうございます。お嬢様はとても喜んでいらっしゃいます。しかし、このエリザは、お嬢様以外なつきませんのに、珍しいですね」
「そうなんですか?私も特に動物に好かれるようなことはありませんけど」
そんなこんなで、僕とアンナは報酬を受け取った。約束通り500万ダイスずつだ。
「私は【リリア・アレクサンドラ・グランムルグ】ですわ。お父様に代わってお礼を言いますわ」
「私は執事のトロントです。今回はありがとうございました」
そう言って2人はギルドを出た。そして表に会った馬車で帰っていった。周りにいた冒険者たちがとてもがっかりした様子だった。
「思いもよらないお小遣いがいただけました。これもケントさんとミランさんが知り合いだったからですわね」
「せっかく当たった宝くじだ。今夜食事でもどうだ?」
「ありがとうございます。でも、私明日帰りますので、次の機会に。。。。」
「あら残念、ミラン振られちゃったわね」
「しょうがない、今日もアンナで我慢するか」
「我慢って何よ!」
アンナはミントの腕をつねった。痛い痛いとミランは言っている。もうこの光景は慣れっこだ。
僕はそういえばと思い、レイナに話しかけた。
「ところで、レイナさん、この宝石に見覚えはありますか?」
それとなく、道具箱から【賢者の石】を取り出し、レイナに渡した。
「わ~綺麗な宝石ですね。でも、私はこのような宝石は持っていませんわ」
「何ともありませんか?」
「何ともって、何かあるのですか?」
「いや、特に・・・・見覚えが無いってことは、別の人ですね」
僕はレイアから【賢者の石】を受け取り、道具袋に入れた。レイナは賢者じゃなかったか。ちょっと期待していたが残念だ。
「では、私たちは宿に戻りますね。【クランベリー】って言う宿に泊まっています」
「僕たちはまだ王都を周りますので、もし会えたら一緒に食事でもいただきましょう」
僕たちは社交辞令のようなことを言って分かれた。社交辞令って、結局嘘なんだよね。
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