3大公の姫君

ちゃこ

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四章

動乱3

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「で。もちろんレスティアは無事なんだろうな?」

「もちろん。犯行直前に即効性の毒薬から遅効性のごく弱い毒薬に摺り替えてるわ」

「なら、いい」

「向こうは自分たちの計画が利用され、された事にも気が付いてないわ」

会場から離れ人気のないところへ辿り着くと、ダグラスはフォルカに話し掛けた。

「お姉様の容体は落ち着いているし、問題ないわ。でも無毒な物だとバレる恐れがあるからと弱いとはいえ毒薬を服用するなんてお姉様ったら…」

「本当にな。いくら幼少から毒物に慣らした身体とはいえダメージを負わないというわけじゃない。こんな思いは二度とごめんだぜ」

 今回の計画はレスティアが立てたものだった。
『喧嘩を売るならば大義名分が必要ですのよ?』
 というのがレスティアの言い分だ。
 レスティアは戦後の事も見据えていた。

 もし、こちらが一方的にローランへ仕掛けて勝利したところで周辺諸国から非難される。ならば、戦線布告に値する事実を作ってしまえば良いーーー。
 誰にも文句が付けようがない程のものでなければいけなかった。

 そこで、レスティアは今回の逆賊達が立てた計画を察知しそれに乗っかる様に計画を立てた。

 連中の計画はこうだ。

 今回の宴でレスティアに毒物を盛り、弑する。

 計画に使用される毒物も色んな諸国を経由し足が付かないように運ぶ手筈になっていた。
 即効性の劇物は常人ならば飲んだ瞬間筋肉が異常な程興奮状態になりやがて内臓から失調し、死に至る。
 毒を盛った者たちは、もちろんレスティアが様々な毒物に慣らされていると分かっていた為、多少効きが悪く持ち堪える事も予想した。
 ただ、それでも確実に殺す必要があったから選んだ物だ。

 今連中はレスティアが死ぬのをまだか、まだかと思っているのだろう。

 そんな事は間違っても起きないがな。

 今回摺り替えられた毒物はレスティアが長年耐性を付けて来た毒物の一種である。
 とはいえ、倒れる程の効果の物を自分で調合し使わせるなんて思いもしなかった。
 恐らく連中は信じ込まされているので、行動を起こすのは直ぐだろう。


「では、やるか」

「ええ。仕上げといきましょう」





ーーーーーーーーーーーー




 この日ルベインの公都には激震が走った。


 エルフェ家のレスティアが亡くなったとーーーー。



 どこからとも無くそんな噂がまことしやかに貴族や平民の間で囁かれた。

 正式な発表はない。
 しかし、ダグラスやフォルカといったレスティアと親しい者たちや親交のあった者たちの嘆き様が凄まじかった。

 これは本当ではないか。
 と疑いから確信に変わるまでさほど時間はかからなかった。

 絶望する者が殆どであったが、中には喜ぶ者たちがいた。

「ようやっと死んでくれたか」

「ええ、お父様。これで私たちの目的も達成出来る可能性が高まりましたわ」

「あやつら3大公家は元は貴族ぞ。なのにあやつらだけがこの国を支配するなぞ許される事ではない。そう思わないか」

「全くですわ。にずっと縛られて今一つ大公家には敵わない。そんな劣等感などもう持ちたくありませんもの」 

「そうだな。我が家が大公家へ名を連ねてもおかしくない。苦渋を飲まされていた過去も払拭してやろう」

 この二人はオルコット公爵家だった。
 一人はフォルカの学友でフォロー役のイーリス・オルコット公爵令嬢。
 もう一人はイーリスの父であるオルコット公爵であった。

 その昔、3大公家が政治を担うようになった時オルコットも大公家の勢力には僅かに及ばぬものの、影響力はそれなりにあった家系である。
 常に4番手。
 それがオルコットの周りからの評価だ。
 筆頭公爵なんて聞こえはいいものの、鳴かず飛ばずの家だった。

 劣等感の塊。
 それが彼らだった。

 そんな彼らが密かに仄暗い野心を抱えていったのはいつだったかーー。

「後はフォルカを亡き者にすれば、エルフェ家もお終いよ。今は姉の死に皆動揺しているから、ガードも緩いでしょうしいつでも殺せるわ」


 そして、我がオルコット家が3大公にその名を連ねるのだ。


「やっと私たちの時代が来た」


 二人は興奮冷めやらない気分で笑う。
 それがいとも簡単に崩れてしまう砂上の楼閣とも知らずに。



ーーーーーーーーーーーーー


 所変わり、ここは軍部の兵舎。
 ダグラスはある男を呼び出していた。

「ダグラス様。お呼びと伺いました」

 コンコンと扉を叩く音と共に部屋の外から声がかかる。

「入れ」

「失礼します」

 ガチャリと扉を開けて入室して来た男。
 名前はサリャン。
 ダグラスの副官である男だった。

 生まれが南方の国らしく、ルベインでは見ない褐色の肌を持ったエキゾチックな男である。

 サリャンはダグラスの前に机を挟んで直立し、軍の敬礼をした。

「何か御用でしょうか」

「ああ、ちょっと確認したい事があってな」

ダグラスはそう言うと、机の上に数通の文を投げ出した。

「この文に見覚えはあるか」

「……っ」

 一気に顔色が悪くなるサリャン。
 顔色も悪くなるだろう。
 これは、ローランとやり取りをした密書であったのだから。
 内容は訓練内容から、食事内容、軍備や兵士の練度まで多岐に渡る。
 明らかな売国行為であり、軍法会議にかければ重罰に処せられるだろう。

 ダグラスは机の上を指でトントンと叩く仕草をする。

「一応、何故、と聞いておこうか」

 ダグラスは透明な瞳でサリャンを覗き込んだ。その瞳には何の感情も浮かんでいないかのように映る。

「………」

「黙りか。ローランに破格の報酬を約束されたのか?」

 その言葉を聞き、サリャンは俯いていた顔をバッと上げた。

「違います!」

「何が違う。言い逃れは出来ないのは分かってるよな?」

「そ、それは…」

 ふぅっと一つ溜息を吐いたダグラスはサリャンを真っ直ぐに見た。

「ここ最近のお前の行動を監視させてもらった。お前、女に誑し込まれたな」

「彼女は違います!何かの間違いで…」

「だったら!これは何だ!!お前が女に話した内容がそのまま他国へ流れている証拠だ!!」

 ダグラスは激高した。
 自国民にさえ一般人には教えられぬ国家機密が多数含まれている。

 情報がどれだけ大事かこの男は分かっている筈であった。
 でなければ、ダグラスも自分の副官になどしない。

 手酷い裏切りだった。

「お前の様な実直な男が、信じられん。信じたくなかったさ」

 苦虫を噛んだ顔でダグラスが呟く。
 見た目に反して堅物で朴念仁なところは確かにあったが、明らかなハニートラップに引っかかりはしないと思っていた。
 これはダグラス自身の責任でもあった。

 故に、軽い刑罰では済まされない。


「……我らルベインへの裏切り行為に対する報復は知っているな。見せしめの意味もあるが諸外国に対しても利用しようと考えたなら手酷いしっぺ返しがあると教訓する為に行われる」

「そ、そんな…!」

 サリャンが途端にガタガタと身体を震わせる。
 それだけの恐怖を覚えさせる方法だった。

「明朝お前は女と共に刑を執行する。残念だ」


「や、やめてくれ!あれだけは…!」

「誰か!」

 悲壮な顔で強張る男を無視し、部下を呼ぶ。

「はい、閣下」

「こいつを明朝まで地下牢に繋いでおけ。明日7時から絶命するまで刑を執行する。女もだ」

 ダグラスの本気を悟り、部下の男も蒼白になる。

「り、了解しました」

「あぁ、それとこの文の届け先にもする準備をしておけ。こちらのが終わり次第忙しくなるぞ。兵にも伝達しておけ」

「はっ」

 部下は震えているサリャンを後ろ手に縛ると動こうとしないので強引に連行する。

「あ、あれだけはやめてくれ!」

「グズグズするな。来い。……残念ですよ、サリャン副官」

「やめろぉぉぉぉぉぉぉ!!嫌だやめてくれぇぇぇぇ!!!」


 軍部の廊下を絶叫が木霊する。


 軍部の人間ならば全員が知っている。
 裏切り者に対する刑罰を。

 通常、軍法会議が開かれて決定される刑は今回に限り証拠が十分に揃っている事と、3が揃っている事から直ちに執行が許可された。

 目には目を歯には歯を。
 裏切り者には何より重い罰を。

 この処刑方法は長時間苦痛に苛まれる残虐なものだ。
 痛みにやがて精神は発狂し、自分の惨状にショック死する。

 久しく行われなかった処罰だ。
 それでも行う必要がある。

 ダグラスは元部下の末路に言葉を発する事もなく苦渋に満ちた表情をした。





ーーーーーーーーーーーー



 明朝。


 昨夜の内に牢に入れられたサリャンは刑の想像をしたのか髪が一夜の内に真っ白に変わっていた。



 軍部にいた兵たちは全て練兵広場に集められ待機する。
 皆一様に顔色は良くない。
 裏切り者とはいえ、長年一緒に戦ってきた人間である。
 そう簡単に切り替えられる者はいない。
 一緒に引っ立てられて来た女はこれから何が起こるか分かっていないのかこちらを睨み据えていた。


「これより、刑を執行する」

「何するのさ!離せよ!」

 女が騒ぐが兵が強引に地面に押さえ付ける。

 静かな様子でその光景を眺めるサリャンにダグラスは声をかけた。

「何か言い残したい事はあるか」

「……」

「無いのか」

 直ぐには答えないサリャンにダグラスは問いかける。
 そうして暫し時間が経過してから、サリャンはポツリポツリと話し出す。
 その表情は後悔しているが、諦めたような顔だった。

「…ダグラス様。大変申し訳…ありませんでした。私の浅はかな行為がこの様な事態を招いてしまい面目次第もございません」

「……」

「私は流れの傭兵でした。母国を持たぬ民に取って他の国々はそう優しい環境ではありません。そんな中拾って頂いたこのルベインでは私の居場所を見つけられました。実力が相応に認められる。そんな環境が夢幻のように眩しかったのです」

「ああ、覚えている」

「ふふ…どうしてこうなってしまったのか自分でもわかりません。強いて言えば、この私が恋に落ちた先が煉獄であったという事でしょう。もっとダグラス様に恋愛の手解きを受けておくべきでした」

 サリャンは儚い笑顔を浮かべ瞳を閉じた。
 もう何も言う事は無いというように。


「ああ、本当にそうだな」

 ダグラスも感情が見えない表情で答える。

 これ以上は言葉をかける必要は無い。
 

「刑を執行せよーーーーー」










 この日、一人の兵が罪を問われ処刑された。







「おい」

「閣下?」

 処刑室に連行される男を尻目に、ダグラスは仄暗い瞳で部下を見やる。

「女の処刑は俺が行う。準備をしておけ」


 それだけを告げ、酷薄な笑みを浮かべた。



 絶対に楽に死なせてなるものか。


 ダグラスの胸中は大荒れだった。
 自分の大事な副官をこんな事で失い、処刑を自分の指示で行わせる。


 そこに慈悲を入れる事は公の人間として出来なかった。
 たとえ、本心は許してやりたいと思っていたとしても。

 女は俺が殺る。

 しかし、本当の意味で憂さ晴らしとなるのは全ての原因であるローランだ。
 そしてローランに加担するこの国の逆臣供。
 大事なレスティアを害す事になり、大事な部下を失った。


 必ず報復してやるーーー。






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