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二章 異世界ライフ
108話 しつこい奴は嫌われるぞ
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決死の覚悟で下を見ず梯子を登り切り、地上へと出る事に成功した。俺もアヴァカンも息切れを引き起こす。
「さっきのはヤバかったな……それにしてもここはどこだ」
辺りを見渡すと武器庫のような部屋に居た。壁には剣や槍、戦斧、弓、端に設置されているガラスケースにはマスケット銃が飾られていた。
「よく分からないけど、さっさと――――んんん?」
今、微かにレベッカに声が聞こえた気がするぞ。
「こっちか?」
声が響いたと思われる方角の壁に耳を密着させる。
「――――い!」
確実に、絶対に。
プレゼントを贈る相手であるレベッカの力強い声が壁越しに耳へ染み渡った。本当にアヴァカンの発言通り、新人に教育を施しているのかもしれない。
「近くにレベッカ居るな」
「そうなの?」
「おう、とっとと近くに行こうぜ」
握ったままのライトをポケットに収納すると、武器庫を退散していった。
出た先は質素な廊下だった。床も壁もほぼ全て木材で組まれており、高価なものだったり派手なものだったりは一切確認できない。ここは城というより兵舎に近い構造だ。
「だいぶ近くなって来たね」
「ああ、もうちょいっぽいな」
レベッカの厳しくも愛のある声はすぐそこだ。数百メートルも離れていないだろう。
「ここみてーだな」
木製の粗末な造りの引き戸の前に立つ。
扉の反対側からは固い物体が衝突し合う音と褒めたり叱りつけたりする人間の声が響き渡る。訓練場だろうと予測を立てた。
「さて、どう入ろうか?」
このまま堂々と入室してしまえばすぐに発見され、外へ追い出されてしまう。
「どこかに穴とか開いてないかなー……」
アヴァカンは壁や床や天井を見渡しながら呟く。
「そんな都合のいい事――――待った」
下に違和感を覚えしゃがむと、木の簡素な床に手を押し当てた。
「……なあアヴァカン、下水道ってこの下通ってるよな?」
「そうだと思うけど……」
さっき通った下水道には凶悪なワニが潜んでおり、俺達を殺そうと襲い掛かって来た。帰り際も追い掛けて来ていたし、きっと今も探しているのだろう。
俺の心で生じたその嫌な予感は、見事に的中してしまう。
ドガァァァン!
ロシア軍による空爆を思い出す爆音。
けたたましい轟音が床から広がり、足元の板が吹き飛んだ。
「ここまで来るのか……!?」
廊下は完全に吹っ飛ばされ、レベッカが居るであろう訓練場も跡形もなく粉砕された。
この空間に漂うのは血液と汚水と悪臭。そして、禍々しい不気味な雰囲気を放つあのワニが地面に開いた巨大な穴から這い出て来ている。
「さっきのはヤバかったな……それにしてもここはどこだ」
辺りを見渡すと武器庫のような部屋に居た。壁には剣や槍、戦斧、弓、端に設置されているガラスケースにはマスケット銃が飾られていた。
「よく分からないけど、さっさと――――んんん?」
今、微かにレベッカに声が聞こえた気がするぞ。
「こっちか?」
声が響いたと思われる方角の壁に耳を密着させる。
「――――い!」
確実に、絶対に。
プレゼントを贈る相手であるレベッカの力強い声が壁越しに耳へ染み渡った。本当にアヴァカンの発言通り、新人に教育を施しているのかもしれない。
「近くにレベッカ居るな」
「そうなの?」
「おう、とっとと近くに行こうぜ」
握ったままのライトをポケットに収納すると、武器庫を退散していった。
出た先は質素な廊下だった。床も壁もほぼ全て木材で組まれており、高価なものだったり派手なものだったりは一切確認できない。ここは城というより兵舎に近い構造だ。
「だいぶ近くなって来たね」
「ああ、もうちょいっぽいな」
レベッカの厳しくも愛のある声はすぐそこだ。数百メートルも離れていないだろう。
「ここみてーだな」
木製の粗末な造りの引き戸の前に立つ。
扉の反対側からは固い物体が衝突し合う音と褒めたり叱りつけたりする人間の声が響き渡る。訓練場だろうと予測を立てた。
「さて、どう入ろうか?」
このまま堂々と入室してしまえばすぐに発見され、外へ追い出されてしまう。
「どこかに穴とか開いてないかなー……」
アヴァカンは壁や床や天井を見渡しながら呟く。
「そんな都合のいい事――――待った」
下に違和感を覚えしゃがむと、木の簡素な床に手を押し当てた。
「……なあアヴァカン、下水道ってこの下通ってるよな?」
「そうだと思うけど……」
さっき通った下水道には凶悪なワニが潜んでおり、俺達を殺そうと襲い掛かって来た。帰り際も追い掛けて来ていたし、きっと今も探しているのだろう。
俺の心で生じたその嫌な予感は、見事に的中してしまう。
ドガァァァン!
ロシア軍による空爆を思い出す爆音。
けたたましい轟音が床から広がり、足元の板が吹き飛んだ。
「ここまで来るのか……!?」
廊下は完全に吹っ飛ばされ、レベッカが居るであろう訓練場も跡形もなく粉砕された。
この空間に漂うのは血液と汚水と悪臭。そして、禍々しい不気味な雰囲気を放つあのワニが地面に開いた巨大な穴から這い出て来ている。
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