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二章 異世界ライフ

110話 希望のプレゼントは

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 足元に散らばる鬱陶しい瓦礫に躓かないように気を付けつつ、レベッカの元へ急いだ。

 「アヴァカン……」

 ふう、と思わず胸を撫で下ろした。
 というのもアヴァカンが血を流すレベッカに応急措置を行っていたのだ。やはり軍人は頼りになると思った瞬間であった。

 「痛んだりしないか?」

 頭に布をアヴァカンに巻き付けられたレベッカの前に屈み、具合を問うた。

 「セルゲイ君も居たんですか……ちょっと切れただけなので、特に問題ありません」
 「そうでよかったぜ」
 「それよりも……何故、国防軍のアヴァカンとあなたがここに居るのでしょうか?」
 「あ」

 と、まずは俺が。

 「え」

 次にアヴァカンが腑抜けた声を。
 そうだ、完全に忘れていたが、俺達はプレゼントの情報を収集するためにここへ潜入したんだった。
 いつまで黙っていても埒が明かないだろうから、正直に打ち明けた。

 「そ、その、今日はさほら、お前の誕生日だろ? それでどんなプレゼントが欲しいかなって……」
 「そ、そうだよっ! 私もセル坊の手伝いを……」

 あはは、と2人揃って苦笑して答える。

 「ぷ、プレゼントですか?」
 「ああ、お前の誕生日だし、世話になってるから」
 「というか私、今日で20歳ですか……」

 表情を暗黒に変えて下を俯く。

 「ああ、どんどんおばさんに……」

 二十歳なんてまだ全然若者だと思うのだが……まあ確かに年を重ねるのは心臓に悪い。

 「ま、まだ若いじゃん! わ、私なんてもうおばあちゃんよ?」

 アヴァカンが落胆を極めるレベッカに元気づける言葉を送るが、依然としてその気持ちが改善される事はない。

 「まあ、歳を取るのは仕方ありませんね……それはそうと、私が望むプレゼントは、そうですね……」

 発音が徐々に曖昧なものへと変わっていく。真っ白な顔面もほんのりと赤に染まっているように見える。

 「え、えーと、そのですね、私、あの、えっと、せ、セルゲイ君と2人で観光とかしてみたい、と……」

 生まれて初めて――――いわゆる「デート」のお誘いを受けた。
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